ウエイト版タロットカードの「ソードの6」には、舟で旅立つ人たちとその舟を漕ぐ男性が描かれています。
誰の顔も見えませんが、楽しそうな雰囲気ではありません。
かといって波乱の様相はなく、穏やかで淡々としている様子ですね。
「今」から「新しい場所」へ移動することで、希望が見えてくる、そんなカードです。
「仕事のことを占ったら、ソード6が出た。解釈を深く知りたい」
今回はそういう方に向けて、まずソード6の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、仕事での人間関係、転職や仕事運など仕事について占う場合の解釈例を詳しく紹介していきます。
ソード6の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ソード6」の基本的な意味＆キーワード
ソードのカードは14枚あり、その内の1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ソード5で青年は、争いの中にいました。
「どんな手段を使っても勝利したい」と思っていました。
結果、強引に戦利品を手に入れ、満足げに敗者を見送ったのです。
しかし、次第に心がざわつきます。
「これでよかったのか？」
青年は新たなソードの6の旅へ出発します。
「6」は調和の数字です。
戦いでは得られなかった「調和」を求めて、ソードを持って舟に乗り込みます。
川面には波が立ち、不安に駆られることもあります。
でも、新しい門出に不安はつきもの、青年は意を決して「新天地」を目指すのでした。
では、より詳しい「ソード6」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
ソード6の正位置は、悪い状況から抜け出す、新天地を目指す途中の姿です。
舟には他の土地へ運んでくれる漕ぎ手がいます。
導いてくれたり、抜け出すのを手伝ってくれる人が現れることを意味します。
よい方向へものごとが軌道に乗り始めます。
救いの手に身をゆだねて、軌道に乗り「新たな場所」を目指します。
逆位置のキーワード
逆位置では、舟がスムーズに進まず、止まるか、軌道を外れるか、元に戻ってきてしまうかという状態を表します。
舟に乗っている親子は背を丸めて、顔を隠しています。
何かから逃げ出したいという後ろ向きな気持ちがありそうです。
一度は出発しましたが、過去への執着があって、現状から抜け出しきれない様子です。
「仕事」について占う時の「ソード6」解釈例
次は、仕事の事を占う時に「ソード6」が出た場合の解釈例を、
- 仕事運
- 職場での人間関係
- 転職
について、正位置と逆位置それぞれ見ていきましょう。
正位置の解釈例
仕事運とアドバイス
今までのトラブルが収まり、仕事が軌道に乗ってきました。
新規の仕事も入ってきているかもしれませんね。
計画をきちんと立て、周りの人とコミュニケーションを取りましょう。
順調に進むはずです。
出張や異動、転勤などの話も持ち上がるかもしれません。
新しい環境の方が、より仕事のモチベーションがアップしそうです。
初めての仕事やポジション、勤務地を打診されたら、思い切って受けてみてください。
【ここが解釈のポイント】
今までの困難な状況から脱出しつつあるソード6の正位置。
舟は新しい土地を目指して漕ぎ出しました。
舟には情報、コミュニケーションを司るソードが乗せられています。
順調に進むには、それらをきちんと管理することがポイントです。
また、舟で移動している絵ですので、やはり「移動」に関する話が持ち上がりそうです。
今は新しい場所の方が期待が膨らみ、やる気が出そうです。
職場での人間関係
同じ目的、目標を持つ仲間がみつかりそうです。
今までは一人で苦戦していたようなことも、新たな仲間の出現で、ぐっと楽になります。
自分のやり方に固執せず、周りを頼ってみると意外な「助け舟」が出てくるかもしれませんよ。
異動先、転職先、新たなクライアントの仕事に緊張している人もいるでしょう。
ですが、新しい場所での人間関係に心配はありません。
コミュニケーションをきちんととるようにすれば、スムーズに仕事が進みます。
それでも不安な時は、上司や同僚など第3者を交えて話をしてみましょう。
きっと場を和ませてくれて、話を通してくれることでしょう。
【ここが解釈のポイント】
舟は新たな場所を目指して出発しました。
今まで苦労していた状態から離れていくことができそうです。
同じ舟に乗り合わせた人は、舟に乗った理由や目的地が同じ人と言えるでしょう。
同じ方向性の考えを持つ仲間と出会えることを表します。
またこの舟には、目的地まで案内してくれる漕ぎ手がいます。
このような協力者が出てくることが考えられます。 川の流れに沿って行けば、人間関係もスムーズだと読みます。
転職
転職のいい時期です。
今よりよい環境で働くことができそうです。
情報収集を綿密に行い、転職までの計画を立てましょう。
情報収集のためにセミナーに出てみる、転職サイトに登録する、気になる会社を調べてみるなど具体的に行動してください。
思わぬアドバイザーや紹介者が現れる可能性もあります。
「あなたはこういう仕事が向いているよ」「人を和ませるのが得意だね」「いつもきれいな書類、見やすくていいね」など自分では気が付いていなかった、よいところを教えてもらえそうですよ。
素直にアドバイス受け止めて、転職活動に活かしてみることをおすすめします。
【ここが解釈のポイント】
新天地を目指して舟に乗り込んだ様子が描かれているので、転職によい時期と読めます。
舟には情報や思考、分析を表すソードが乗せられています。
感情で転職を考えるのではなく、情報を集め、分析し冷静に転職活動を進めることが大事です。
舟に乗り込む決意をしたのは相談者ですが、水の上の移動は不安定なもの。
行き先（転職先、方向性）を伝えたら、舟の漕ぎ手（助言してくれる人、手助けしてくれる人）と川の流れにある程度「お任せする」ことも必要なのかもしれません。
逆位置の解釈例
仕事運とアドバイス
仕事は行きつ戻りつという感じでしょうか。
以前トラブルを解決したと思われた案件について、今更見直しが入ったり、終了して報酬もいただいたのにミスが発覚して、やり直しになったり…
トラブルが「また舞い戻る」ような出来事が起きそうです。
また、会社の方針がぐらついたり、経営の先行きが不安定に見えたりして、あなたが「このままこの会社でやっていけるのかな」と感じることも。
まずはきちんと自分なりに情報を整理して、解決できることなのか、そうでないのかを見極めましょう。
解決できそうなら、方法を変えて計画を立て直すなど、新しいやり方がよさそうです。
解決は無理かもと思うなら、あなたがその場を去る（転職）も視野に入れましょう。
【ここが解釈のポイント】
逆位置ですので、出発した舟も目的地を見失ったか、トラブルがあったのか、また戻って来てしまいました。
一度手放した案件が、不備やトラブルでさし戻されたり、プロジェクトが全然進まないような事が起きやすいと読めます。
川の流れが荒れているのであれば、舟を操縦することもままなりません。
また舟自体（会社）の性能があまり良くないことも考えられます。
今は、どうにもならない状況に巻き込まれているのでしょう。
自分の中で仕事の方針を転換するか、いっそ舟を乗り換える（転職）のも手です。
職場での人間関係
人間関係はギスギスしているようです。
人手が足りない、病気・事故で休んでいる人がいる、誰かのミスが大ごとになったなど。
あなたのせいではないにしろ、周囲にはトラブルが多々あって、そのせいで人間関係が悪くなっているのでしょう。
あなたもたまたま組むことになった職場の人がいい加減であったり、仕事の発注者が約束を守ってくれないなど、信用できない人が周りにいるようです。
人間関係が悪いとやる気が出ませんよね。
ここから今すぐに逃げ出すのは難しそうです。
「そういう時期なんだな」と長い目で見てください。
人のせいにせず、自分も一緒にギスギスしないよう気を付けてください。
【ここが解釈のポイント】
舟に冷静さや客観性を表すソードが乗せられているのですが、逆位置なので「感情的になっている」ことを表します。
舟自体も目的地に進んでいるわけではなく、ふらふらと迷走している様子。
人間関係は不安定なのでしょう。
川の流れはコントロールが利かないので、しばらく堂々巡りが続きます。
いずれ落ち着きますので、今は巻き込まれて一緒に舟から落ちることのないよう、気を付けます。
転職
転職を考えるのにはよい時期とは言えません。
たとえ「嫌な会社を辞められた！」と思っても、また似たような環境の会社に就職してしまったり、新しいことを始めたつもりでも、気が付いたら同じような業務をすることになったり…
抜け出した！と思っても、また似たような仕事や環境になってしまう可能性が高いのです。
また、今のあなたの仕事を引き継げる人がいなくて、「私がやるしかない」状況かも知れませんね。
動けない状況はつらいものですし、なおさら抜け出したい気持ちにもなるでしょう。
すんなりと動き出せる時期は必ず来ますので、今は飛び出さないようにしましょう。
どうしてもというのであれば、今は情報収集に徹してください。
【ここが解釈のポイント】
逆位置ですので、出発したものの、また戻ってきてしまうことを示しています。
同じことを繰り返すことを意味しますので、今はよい時期ではないと読みます。
あまり周りのサポートが得られる状況でもありません。
しばらく舟は目的地に進めず、戻ってきてしまったり、止まったりしますが、いずれ正位置のように「新天地を目指し」始めるでしょう。
相談者にはその時を焦らず待つように伝えます。
まとめ
今回は「ソード6」の「仕事」を占う時の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか？
「ソード6」には、「新天地を目指す人たち」が描かれています。
苦境から抜け出す決心をして、舟に乗り込みました。
サポートもあって、舟はゆっくりと進んで行きます。
新しい土地への期待と不安が入り混じるでしょう。
それでも前を向いて、後戻りはしないことです。
あなたが次のステップに進むためのきっかけになりますように。
