タロット占いでは、恋愛相談は一番と言ってよい程多いです。
「私の恋愛運ってどうですか?」
「彼は私のことをどう思っていますか?」
など、様々な恋愛相談があります。
恋愛では不安になること気になることは、多くあるでしょう。
そんな恋愛を占うのに、数多くあるスプレッドは何を選ぶのが良いでしょう?
1枚で見る『ワンオラクル』から『ヘキサグラム』『ケルト十字』などなど、タロットにはいろいろなスプレッドがありますが、今回は、その中でも恋愛におすすめのスプレッドについて、相談内容と併せて紹介します。
ちなみに、今回よくある相談として想定した内容は以下の通りです。
そして、今回お勧めするスプレッドがこちらです。
また、今回はできるだけ初心者の方向けに、大アルカナ22枚をメインに使用していきます。
ただし、ヘキサグラムやケルト十字など、フルデッキ(小アルカナ込みの78枚)で行った方が良いものもありますので、そういった場合はその項目で改めて記載しておきます。
では、詳しくみていきましょう。
どんな相談にも対応可能なスプレッド「ワンオラクル」「スリーカード」
初心者でも気軽にできるスプレッドとして有名でもある「ワンオラクル」や「スリーカード」ですが、恋愛相談にも向いています。
ただし、占う上で気をつけたいところといえば、「占う内容をできるだけ明確にしておく」ということです。
明確にしておくことで、何に対しての答えなのかを読み取りやすくなるからです。
例えば、「自分の恋愛運について知りたい」といった相談内容であれば、
ケース① 過去に何かがあって現状どうなのか、未来がどうなのかということが知りたい
ケース② これから恋愛運を上げるためのアドバイスが欲しい
といったケースそれぞれにおいて、出たカードの意味合いは変わってきます。
例えばスリーカードであれば、三枚のカードの意味は、それぞれ次のような意味としてリーディングします。
【ケース①】
【ケース②】
また、相手の気持ちが知りたい場合には、次のような意味としてもリーディングできます。
「表に出ている行動」、「なんとなく気が付いてる部分」、「本人が気が付いてない部分」を占う事ができるという事ですね。
ここまで紹介したように「何を目的にしているか」によって、出たカードの捉え方が変わるので、占いたい内容は明確にする必要があります。
時に、出たカードで「なんだか矛盾しているな?」とか、「ちょっとわかりにくいな?」とか、「あんまりいいカードが出てないけど、良い方向に向かうのにはどうしたらいいのかな?」といった場合は、追加でカードを引くのもOKです。
ただし、「ワンオラクル」や「スリーカード」は、「いつ」といった時期を確認したいときには、あまり向いていません。
「相手からの返事がありますか?」といったYES・NOで答える質問であれば、『ワンオラクル』が適切だと思いますが、「相手からの連絡がいつ返ってきますか?」といった質問の場合は、占うときに「今から〇ヵ月先」や「今から半年後」といった、予め期間を区切って占うようにしましょう。
ちなみに、タロット占いで読み解ける基本的な未来は、半年後までだといわれます(一部1年を見通すスプレッドなどもありますが、今回は割愛します)。
近い未来が「1か月から3か月」、遠い未来が「4か月から半年」といわれているので参考にしてみてください。
「ワンオラクル」についての解釈例など詳しいことは、上の記事にて紹介してます。
2人の恋愛関係を占う時のおすすめスプレッド「ダイヤモンドクロス」
恋愛は自分と相手、それが両思いでも片思いでも2人いることで成り立ちます。
- 片思いの相手とお付き合いできるか知りたい
- お相手と将来結婚できるかどうか知りたい
といった2人の関係性などを占うのに適格なのが「ダイヤモンドクロス」と呼ばれるスプレッドです。
「ダイヤモンドクロス」は4枚のカードを使います。
① 自分(相談者)の気持ち
② 相手の気持ち
③ ①と②を踏まえた上での今の関係性
④ 近い将来に向かいやすい未来の関係性
この4つを読みとるスプレッドです。
①と②を合わせてお互いが相手をどう思っているかを確認して、③今のお互いの立ち位置を確認し、そこからどんなストーリーで未来に向かうのかを読み取っていきます。
ちなみに「ダイヤモンドクロス」という名前は、並べたときにトランプの『ダイヤ』の形に似ていることから名付けられたそうです。
「ダイヤモンドクロス」についての、より詳しい解説や解釈例などは、下の記事もご参考ください。
さらに詳しく2人の恋愛関係を占う時のおすすめスプレッド「ヘキサグラム」
「ダイヤモンドクロス』でも見た2人の関係性ですが、もっと詳しく見ようと思ったら「ヘキサグラム」がおすすめです。
2つの三角形と中心の1枚の計7枚で占う「ヘキサグラム」ですが、2人の過去・現在・近い未来、相手や自分の気持ちなどを多角的に問題点を探していき、アドバイスと未来についてを読み解くスプレッドになっています。
① 過去:悩みに対しての過去の状態や状況、原因
② 現在:今の状況
③ 未来:今の状況が進むと一番起こりやすい近い未来
④ アドバイス
⑤ 自分の気持ち
⑥ 相手の気持ち
⑦ 最終結果、結論
カードの展開の仕方は①~③を正三角形、④~⑥を逆三角形、中心に⑦を置きます。
まず、正三角形で悩みの時系列を読みます。ここで一番重要なのが過去。
過去があって今があるので、何が起こっていたのかをしっかり読み解きます。
次に、逆三角形で2人の気持ちや関係を読み取って、その後アドバイスがどのような意味合いを持っているかを読み解きます。
最後に、悩みに対する結論としてカードの示す結末になりやすいですよ、という悩みに対する結論を読み取ります。
あくまでも「なりやすい」のであって、「なる」わけではないので注意してください。
また、「ヘキサグラム」は大アルカナ22枚でも占えますが、もっと細かく知りたい場合は小アルカナも含めることをお勧めします。
「ヘキサグラム」について、より詳しく知りたい方は下の記事もご参考に。
「ワンオラクル」や「スリーカード」「ダイヤモンドクロス」で読むのに慣れてきたら、ぜひ挑戦していきましょう。
「出会いや結婚の時期」を含め、恋愛を深く占う時のおすすめスプレッド「ケルト十字」
汎用性も高く、タロット占いといえばこれ!といっても過言ではない「ケルト十字」ですが、恋愛にも適したスプレッドといえます。
10枚のカードを使うスプレッドですが、細かく読むのに適しているため、小アルカナも含めた78枚で占うことが多いので、初心者には少し敷居が高く感じるかもしれません。
ですが、本当に便利なので、まずは大アルカナで展開方法や読み方に慣れていくのも良いと思います。
- 運命の人との出会い(時期)について知りたい
- お相手と将来結婚できるかどうか知りたい
など、時期を含めた占いにも比較的適しているので、覚えていきましょう。
① 現在の状況:今どんな状況に置かれているか
② 障害と対策:乗り越えていくものや対立するもの。正位置でみる。
③ 顕在意識:表に出ているどう思っているか、可能性
④ 潜在意識:表に出ていない現状に対する気持ちの面での原因
⑤ 近い過去:現状に対して影響していたこと
⑥ 近い未来:現状から起こりやすそうな未来
⑦ 相談者の立ち位置や状況:問題に対してどんなかかわり方をしているか
⑧ 周りの人の状況:問題に対しての周りの状況。恋愛の場合は相手の置かれている状況
⑨ 相談者の願望:こうなったらいいな、やこれは嫌だなといった問題に対しての願望
⑩ 結論:最終的な目的地。他の9枚とあわせて読み解く。
こういったように番号順に並べていきます。
読み解くポイントは、次の4つです。
1. まず全体を見る
色や正位置、逆位置の量、小アルカナを使っている場合はどのスートが多いか、大アルカナがどこにあるのかなど、全体を見て雰囲気をつかむ。
2. 対になっている組み合わせを読み解く
①と②、③と④、①と⑤と⑥などそれぞれ対になっているカードがあるので、それらを組み合わせごとに読み解く。
3. それぞれのカードを読み解く。
4. キーとなるカードを読み解いて結論へ。
相談内容のテーマともいえる②
相手がどういった状況かを示す⑧
⑩は全体と特に②と⑨をセットにしてしっかり読んでいく。
最初はいまいち読めない、どういうことだろう?というカードがあっても大丈夫です。
少しづつ慣れていきましょう。
ケルト十字について、さらに詳しくはこちらで解説しています。
まとめ
まずは「ワンオラクル」「スリーカード」「ダイヤモンドクロス」など、少数のカードで読み解くのを慣れていき、徐々に「ヘキサグラム」や「ケルト十字」に慣れていきましょう。
また、タロットに共通して注意しておきたいところは、占う内容をしっかりと決めておくということです。
- どういったテーマなのか。
- 占いの対象となる相手は誰なのか。
- 「いつ」といった時期を占いたいときは、最終期限を決める(半年以内)。
内容を決めることで、そのカードが何を示しているのか読み取りやすさも変わります。
そして、タロット占いにおいて一番大切なのは、スプレッドを展開して最終結果や未来があまりよくないカードが出たとき。
あくまでタロットは「今の現状から見て選びやすい未来や結果」を表しているだけです。
追加して出したカードや、アドバイスとして出ているカード、こうしていきたいと最終的に選んだカードなど、「今の行動や考え方を変えるだけで未来は変えられる」ということを相談者には伝えていきましょう。