愚者のカードは「0(ゼロ)」の数字がふられています。
今から始まる、スタートのカード。
カードに描かれている若者も、これから冒険の旅へ出発するところです。
仕事の悩みを占ったときに、この「愚者」のカードが出たら、どう解釈すれば良いでしょうか?
今回は、
- 転職について迷ってる
- 今の仕事が適職なのか?
- 自分に向いている仕事は?
- 仕事の成果をあげるには?
- 職場の人間関係に悩んでいる
そんな時に「愚者」のカードをどう解釈すればよいのか、を詳しく解説していきます。
お悩み別に、解釈例とともに解釈のポイントも載せましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
タロット【愚者】仕事での意味&キーワード
仕事での「愚者」の意味の基本は「自由と冒険心」といったところでしょう。
新天地へのワクワクする冒険の始まり。
そんな予感を感じさせるカードです。
では、正位置・逆位置それぞれの場合のキーワードを見ていきましょう。
正位置の場合の意味&キーワード
無限の可能性/新しいスタート/自由を求める/大胆な発想で成功する/楽観的すぎる/今の環境を離れる/責任感が足りない
正位置で出た場合、新たな挑戦や転職など、今とは違うところへの憧れが強くなっている時期です。
斬新なアイディアが湧きやすい時期でもあります。
思い切ってまわりに伝えると、意外なチャンスへと結びつくかもしれません。
準備ばかりしていると、この勢いは失速してしまいます。
新しいことに挑戦する価値のある時なので、転職や独立、新しいプロジェクトを立ち上げるなど、自分からアクションを起こすとよいでしょう。
逆位置の場合の意味&キーワード
無気力/明確な指針がない/能力不足/現実を直視しない/行き当たりばったり/気まますぎる言動/重大なリスクが潜んでいる
逆位置で出た場合、やる気が落ちているのかもしれません。
やる気が出ないことで、心ここにあらずで仕事をしていると、重大なミスを招いてしまいます。
責任感を持って取り組むように心がけてください。
今の仕事を現実的に眺め、モチベーションが落ちてしまった理由を探ってみたり、他人からのアドバイスにも耳を傾けることが必要です。
タロット【愚者】仕事での解釈例&アドバイス
ここからは、仕事に関する相談内容の中でも特に聞かれる次の4つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 転職
- 適職
- 仕事の成果
- 仕事での人間関係
では、順番に見ていきましょう。
「転職」について占う時の解釈例
「転職して失敗したくない」「転職してキャリアアップしたい」など、転職については迷う方も多いですよね。
「今は転職をどう考える時期なのか」を占う場合の解釈例と解釈のポイントです。。
正位置の場合
今の職場の不満があるようでしたら、転職を考える時期に来ていると言えます。
新たな挑戦にも後押しがありそう。
転職して働く会社を変える、またはフリーランスになるなど働き方を変えるのも良いでしょう。
転職するほどでもないという人は、部署を異動するなどの変化でも新しい「やる気」をみつけられるかもしれません。
【ここが解釈のポイント!】
「愚者」のカードに描かれている陽気な旅人。
その旅人は、これからどこへ行こうか、計画は立てていません。
でも、わくわく楽しそうな雰囲気があります。
そんな「愚者」の持つ「冒険」のキーワードを、転職に置き換えるイメージです。
逆位置の場合
何かミスやトラブルがあってやる気が落ちてしまったなど、転職を考えるきっかけがあったようですね。
やる気が出ないからといって、今は思い付きで「転職でもしようかな」と行動しない方がいいでしょう。
簡単な仕事や楽そうに見える仕事を選んで、結局また「つまらない、やる気が出ない」という結果につながりそうです。
今は「自分がどうしたいのか、もよくわからない」時期でもあります。
信頼関係を失わないよう、今の仕事に対しては誠実に取り組みましょう。
また新しい流れがやってきます。
【ここが解釈のポイント!】
「愚者」のカードの人物は一見楽しそうですが、足元は崖です。
「未知の世界へ飛び立つ」という意味合いが、逆位置だと「行き当たりばったり」感が強くなります。
注意力が足りなくて、うっかり足を滑らせてしまいそうにも見える所を、解釈に生かしていきましょう。
「適職」について占う時の解釈例
「今の仕事は向いてないように思えてきた」
「このまま、この仕事を続けていていいのかな」
この仕事に自分は向いているのか、一度は悩まれたことがあるのではないでしょうか?
「今の仕事が自分に合っているかどうか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
今の仕事は、あなたに合っているようです。
思うように仕事をやらせてもらえているのではないでしょうか?
あなたの意見やアイディアは、職場でかなり評価されています。
新たに挑戦したい分野があったり、いずれ独立したい気持ちがあるのかもしれませんが、今の職場や職業でまだ成長できる伸びしろがあります。
【ここが解釈のポイント!】
「愚者」のカードは「斬新なアイディア」や「純粋さ」も示しています。
今の状況が悪くないのであれば、存分にあなたの良さを活かせていると言えます。
それには「愚者」が心から望む「自由」を感じられる職場である事が必要ですので、その辺りのアドバイスを含めて解釈していきましょう。
逆位置の場合
「やりたいことがやれていない」と感じているのではないでしょうか?
決まりごとが多くて不自由であったり、残業が多くて疲れてしまっているなど。
このままこの職場で踏ん張っていても、あまり改善は見込めません。
「自分のやりたいことが何であるか」を考え直す良い機会です。
今の仕事は環境が合わないか、そもそも苦手な分野で向いていないこともあるでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
「愚者」のカードの「明るい旅立ち」のイメージから少し離れます。
残念ながら、今はそこまでエネルギーに満ちていない状態と読めます。
今の仕事で「無気力」になってしまうのであれば、あまり向いておらず、方向転換をする必要が出てきそうという方向で解釈&アドバイスをしていきます。
「仕事の成果」を占う時の解釈例
「がんばったけど、認められないのはなぜ?」
「このプロジェクト、成功するかな」
仕事の成果って、努力イコールではないのがつらいところですね。
この先、どうやって成果をあげていくか占ってみましょう。
正位置の場合
あなたのアイディアが採用されたり、提案したことがスムーズに上司に通っていたりしていませんか?
あなたの大胆な新しいアイディアは、職場で認められています。
このままどんどん発言をしていきましょう。
さらに成功を望むなら、具体的な計画を立てることも心がけて。
力が入りすぎないよう適度な気楽さも必要ですよ。
【ここが解釈のポイント!】
固定観念や常識にとらわれない「自由」で「純粋」なアイディアも意味する『愚者』。
そのアイディアが認められて、これから何か「新しいものがスタートする」可能性も大きいと解釈できるでしょう。
逆位置の場合
計画せずに進めた、個人プレーをしすぎてしまったなど、このところちょっと緊張感が足りなかったようです。
その場しのぎの一貫性のなさは信用を失います。
もともとよい意見は持っているはず。
まだトラブルにまで発展していないのなら、早急に自分の仕事のやり方をチェックして下さい。
現状、自分の考えがまとまっていないのであれば、信用できる人に相談することも必要です。
【ここが解釈のポイント!】
「とらわれたくない」「自由でいたい」気持ちが逆位置で出ると、ふわふわして緊張感のない「無責任」な姿に映ります。
「冒険心」が逆位置で出ると「計画性がない」「行き当たりばったり」に。
「崖」と「白い犬」は重大なリスクがあるから気を付けてね、と知らせてくれているように見えますので、その辺りを解釈に綱げていきます。
「仕事での人間関係」を占う時の解釈例
職場の人間関係に悩む人は多いのではないでしょうか?
人間関係は仕事を続ける上で重要なポイントですよね。
今の状況を占って、改善策を探していきましょう。
正位置の場合
細かいことは気にしなくて大丈夫。
今の職場ではあなたは受け入れられていますし、たとえ厳しいことを言う人がいても、その人はアドバイスをくれているだけ。
気を遣いすぎず、楽観的にとらえてよさそうです。
もちろん度を越したわがままは禁物ですよ。
【ここが解釈のポイント!】
『愚者』のカードの明るい黄色と太陽、そして何より朗らかな旅人。
楽観している状況であることを示しています。
白い犬(動物)は人間の本能を表しています。
「行き過ぎると危ない(崖がある)よ!」と警告しているように見えるのも解釈のポイントでしょう。
逆位置の場合
職場の人と意見が合わなかったり、自分が浮いてしまっている感じがあるのではないでしょうか。
報告が遅れたり、あまり説明せずに仕事を振っていたりしていないでしょうか?
言動が「自分勝手」「無責任」と見られている可能性があります。
人とのやり取りは相手の気持ちを汲みながら丁寧に、と心がけてください。
ぎくしゃくした感じは、次第に改善されて来ることでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
「自由気まま」が行き過ぎると「自分勝手」になってしまいます。
愚者はまだ崖に気が付いていません。
周囲の危険(まわりの人の不満)にも気が付かず、ふわふわ夢見心地です。
手に持つ「白い花」は純粋さを示します。
身勝手にふるまっているようですが、本人に悪意はないのです。
まとめ
「愚者」のカードにふられている数字は0(ゼロ)です。
まだ何も決まっていない、新たな世界にわくわくしている、可能性も無限な状態です。
正位置で出たら迷わずチャレンジを。
逆位置であれば、現実をしっかり見つめるチャンスととらえるとよいでしょう。