学校を出て社会人としてフルタイムで働いている人であれば、生活の大半を占めているのが「お仕事」。
そのため、占いでお仕事の悩みを相談される方も多くいます。
そのお仕事の悩み相談の中で、出てきたタロットカードの意味や解釈を解説していきます。
今回のカードは「戦車」。
「戦車」の「仕事」での基本的な意味、人間関係や転職・適職などを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
「戦車」カードが表す意味
故郷を背に、前に進んでいる戦車に乗った若い青年を描いていて、過去を振り返らず、「前進」していることを表す1枚。
「白と黒のスフィンクス」は「光と闇」を表していて、アクセルとブレーキの役割を担い、「二つの力を使いこなせるようになっていること」を、「赤い駒」は情熱と受容が一体化して「バランスが取れている状態」をそれぞれ示しています。
「天蓋」は無数の星と水色で「宇宙」を表し、冠にはベツレヘムの星(キリスト教で三賢者を生まれたてのキリストのところに導く星のこと)が書かれており、目的地を照らし出しています。
肩の「三日月の鎧の装飾」は、若さゆえに「まだ不安定な心を持ち合わせていること」を示唆。
勢いはあるのもの長期戦になると不安で止まってしまうこともあるので、「短期集中的な前進」を表していると言えるでしょう。
また数字の7は、一週間などの「一つの周期」や、6の調和から飛び出した「探求」の意味です。
総じて、「戦車」のカードのイメージは「目的地に向かって短期間に全力前進!」という勢いのあるものになりますね。
【仕事】での「戦車」の意味
仕事での『戦車』の意味も基本は「目的地に向かって短期間に全力前進!」といったイメージになります。
正位置の場合の意味&キーワード
積極的な行動・やる気がある・短期集中・挑戦・勝利・即断即決
正位置の場合、若く、情熱的でまっすぐ突き進んでいくイメージになります。
思い立ったら吉日とばかりに即断即決。
短期的な目標を立てて、そこに向かって行動していくことでよい結果が得られます。
また、情熱的でパワフルなカードなので、堂々と前へ突き進む姿は自信にあふれ、困難やライバルも、勢いのまま吹き飛ばせます。
そして、「探求」という意味から「新規開拓して、新たな仕事や契約が取れることや成功する」といった意味にもなります。
逆位置の場合の意味&キーワード
空回り・無計画・トラブル・空中分解・方向性を見失う・コントロールを誤る・弱気になる
逆位置の場合は、勢いがない場合と勢いが付きすぎた場合があります。
勢いがない場合は、「前に進めることができずに弱気になったり自信が持てなかったり、目指す方向性を見失ってしまう」といったイメージになります。
逆に、勢いが付きすぎている場合は、暴走している状態を表しています。
暴走がおこっているのは、アクセルとブレーキのコントロールを誤っている状態です。
その結果、空回りして、空中分解したり、何かを破壊したりしてトラブルになってしまうこともあるでしょう。
また、目的地に進んでいるつもりが別のところに行っていて、周りを置いてけぼりにしてしまっているといったイメージです。
【仕事】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、仕事に関する相談内容の中でも、特に聞かれる次の4つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 転職
- 適職
- 仕事の成果
- 仕事での人間関係
では順番に見ていきましょう。
「転職」について占う時の解釈例
今の仕事が辛くて転職したい!と思うこともありますよね?
「転職しようと思っていますが、転職するべきかしないべきか教えてください」
といった、シンプルに転職が良いか悪いかを占うときの解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
勢いに乗って行くとき、です。
ぐずぐずせずに、短期集中と思って素早く行動していきましょう。
今までよりも良い環境や、良い条件でのお仕事が見つかる可能性があるでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
素早い行動を良しとするカードなので、思いついたら即行動で転職活動をしてみるのを肯定しています。
特に「もっと自分の才能を認めてもらいたい、もっと稼ぎたい」という欲求や、新しい職場や業種にいってみたいという探求から来ていることが多いです。
逆位置の場合
思い付きで行動しても、思うように進まないようです。
自分が思っているよりも評価が低かったり、実力が足りなかったりして、計画倒れになりそうです。
動きたい衝動が強いときですが、今はじっと待って目の前の課題をこなしていきましょう。
【ここが解釈のポイント!】
動きたい欲がいっぱいな戦車のカードなのですが、動こうとしても動けない、動いてもこけてしまうといったイメージを持つとよいかもしれません。
また、自分の中では自信があって実力も評価も高いと感じていても、実はそうではないといった意味で取ることも多いです。
「今は動くより、じっとしていましょう」というメッセージとも解釈できます。
「適職は何か」を占う時の解釈例
就職や転職で悩んでいる中で、「自分の適職はなんだろう?」悩む方も多くいます。
自分の適職を考える1つの情報として占う場合、大アルカナ22枚で正位置のみで占います。
「就職の時にどんな職業が自分に向いているか悩んでいます。参考にしたいので適職を教えてください。」
といったシンプルに「適職が何か」を占う場合の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
解釈例と解釈のポイント
車の販売やドライバーなどの車関係や運送関係、車掌や駅員さんなどの鉄道関係が向いています。
【ここが解釈のポイント!】
車輪の付いた乗り物に乗っていることから「乗り物関係」をイメージできますね。
また、動きやパワフルさを表すカードなので、動きのある仕事全般が適していると言えるでしょう。
ただし、適職の場合は相談者の今までしてきたことや興味のあることも重要になってきます。
たとえ適しているといっても、興味が持てなければ続かないことも多いので、あくまで参考程度にして「何か思い当たることがないか」「他に興味のあることがないか」と、相談者の想いを引き出してみるきっかけにしましょう。
転職時に「今の仕事が適職か」を占う時の解釈例
転職を考えているときに、自分の適職は何なのかを考えて「実際、今の仕事が自分に適しているのかいないのか」と悩むこともあります。
こちらは、大アルカナのみといった制約はありません。
「転職したいと考えているのですが、なんとなく今の仕事が自分に合っていない気がします。今の仕事は自分に適しているのでしょうか?」といった相談の時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
とてもやる気の出る環境なのではないでしょうか?
自分の中で堂々と仕事をこなして邁進しているように見えます。
ですが、少し新しいことに興味がわいているのかもしれません。
転職や独立にも向いているので、もし気になっているようなら行動に移してみても良いでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
正位置なので基本は今のお仕事や環境は、あなたに向いていると解釈しています。
「自分から進んで仕事に取り組んでいる」と解釈していますが、向いていないと感じている部分で、戦車の持つ「探求」から、「新天地に行きたい」という願望を持っていると解釈しています。
特に今の場所から飛び出したいという勢いのある欲求とも取れるでしょう。
逆位置の場合
少し、仕事でミスをしてしまったり空回りをしてしまっているのかもしれません。
そのため、やる気を失っているのかもしれません。
また一つの分岐点でもあります。
もしこのまま仕事を続けたいと思っているのなら、仕事の計画を見直したり、勢いだけで突き進まないようにしてみましょう。
仮に、転職を考えているとしたら、しっかりと計画をして、先を見据えて考えていきましょう。
【ここが解釈のポイント!】
前にすすむカードですが、「進む前に一度立ち止まって、どちらに向かうか考えよう」という意味もあります。
特に逆位置の場合は「進む前の準備」の状態を占めることもあります。
「自分にとって成長できるのはどちらか」と確認してみる事を勧めるのも良いでしょう。
「仕事の成果」を占う時の解釈例
「今の仕事が成功するか、また評価されるか」といったことが気になることもあるでしょう。
「今度の仕事は成功しますか?」といった占い内容の時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
ずんずん仕事を前に進めていけるとき。
長期的な目標というよりは、小さくて短期的な目標をスピード感とリズム感で、どんどん超えていくような気持ちでいると、気が付いたら目標以上に良い成果を得られそうです。
困難があっても、力強さと強気な行動で乗り越えられそうです。
【ここが解釈のポイント!】
正位置なので、成功すると解釈しています。
戦車のもつスピード感や力強さ、目標を定めて進む行動力がうまく働いている状態をイメージすると分かりやすいですね。
逆位置の場合
目標が甘かったり、見切り発車をしてしまい、途中で頓挫してしまったり、強引に進めて失敗することになりそうです。
計画がすべて白紙になることもあるでしょう。
しっかり目標を定めて、確認しながら一歩一歩進んでいくことで好転していきそうです。
【ここが解釈のポイント!】
勢いだけで進もうとしてしまうようなイメージが大きいです。
また、「うまく物事が進まない、ブレーキがかかってしまっている状態」を表していることもあります。
進もうとしている動きは持っているので、「目的地を再設定して動いていくイメージを持つとよい」とアドバイスしていきましょう。
「仕事での人間関係」を占う時の解釈例
仕事は一人で成り立つものではありません。
職場の人間関係や取引先の担当との関係など、人と関わる以上、悩むことも多くありますね。
そんな時に、周り人達との関係などについて占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
持ち前の力強さと行動力で周りを引っ張ってっていけている、もしくはこれから引っ張っていける関係。
また、切磋琢磨しながら成長して行けるような関係を築けているようですね。
【ここが解釈のポイント!】
行動力のあふれたカードをそのままイメージしています。
また、勢いがあって挑戦していくイメージのあるカードなので、活力があふれ切磋琢磨していける関係と解釈しています。
逆位置の場合
意見が合わずに衝突してしまいそうです。
自己主張するより、周りの意見を聞いてみましょう。
わき目も降らずに進んでいて、視野が狭くなっているのかもしれません。
感情的にならずに、少し周りを見てみましょう。
肩の力を抜いて、余裕を持つことで改善していくでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
「猪突猛進」のような状態をイメージするとわかりやすいでしょう。
周りを見ずに進んでしまい、周りを置き去りにしたり衝突している状態を表しています。
日常生活でも動くときに前後左右を確認するように、周りをみて意見を聞くことで、自分のやるべきことや、周りの状況を再認識して進めるようになるとアドバイスしていきます。
まとめ
お伝えしたように、『戦車』の意味の基本は「目的地に向かって短期間に全力前進!」といったイメージです。
平時であれば、自転車や車に乗って勢いよく移動している状態を想像すると、戦車のイメージに少し近づけるかもしれませんね。
そのように「自分の身近なものに例えると、どういう感じだろうか?」と考えながらカードを解釈してみると良いでしょう。