ウエイト版タロットカードの「ソードの7」には、こっそりと剣（ソード）を盗み出す男が描かれています。
男の表情も服も背景も明るく、暗い印象はありません。
顔の向きと足の向きが違うので、本音と建て前をうまく使い分けてることを表現しています。
盗んでも盗まれても結果的に良いことにはならないでしょう。
「上手く立ち回る」のか「ズルをして盗んでいく」のかはあなた次第、そんな事を示唆するカードです。
「意中の相手の気持ちを知りたい時にソード7が出たら、どう解釈すれば良いの？」
「復縁できるかどうかを占う時にソード7が出たら、どういう意味？」
今回はそういう方に向けて、まず、ソード7の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、恋愛関係（片思い・両想い・フリー）別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合、復縁を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
ソード7の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ソード7」の基本的な意味＆キーワード
ソードのカードは14枚あり、その内の1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
青年はソードの6で新天地を求めて船出しました。
その時、彼はその場から離れることで、色々な問題から逃れることができたのです。
新たな土地で別の生き方をすることになりました。
とはいっても、まだまだ模索中です。
「7」という数字は、「知恵」を得た状態で、さらにその先を探求していくステージと言えます。
経験もある程度積み、知恵を得た青年は、その知恵をどのように活かしていくのでしょうか…？
では、より詳しい「ソード7」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
本音と建て前／奪う／抜け道／保身／要領がよい／悪だくみ／不誠実／スリル／浪費
ソード7の正位置は、こそこそとソードを盗んでいく人が描かれています。
背景も本人の服も明るい色ですので、あまり悪意がない様子です。
よく言えば、要領よく立ち回れることを意味します。
悪く言えば、ズルく楽して儲けようという浅はかな態度です。
大して悪意がないところが、かえって腹立たしく感じられるでしょう。
逆位置のキーワード
危険を察知／嘘を見破る／人助け／情報収集／リスクに備える／改心する／謝罪／明るみに出る
逆位置では、嘘や隠し事が明るみに出ます。
それが自分のことであれば、素直に反省し、謝罪することです。
考えを改めることで、問題が改善されていくでしょう。
また、リスクを察知することができ、トラブルを未然に防ぐことができるとも言えます。
バレるのは自分の悪事なのか、他人の悪意なのか、逆位置ではそこがポイントです。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来（行方）」を占う時の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来（行方）に関するタロット占いで「ソード7」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手と仲良くなるためには、少し作戦が必要でしょう。
偶然を装って帰り道で一緒になる、お相手の好きな食べ物をリサーチしておいて「ここのお店、おいしいですよ」と教えてあげたり、会社の飲み会で一緒に幹事をやる、など。
ライバルがいても、あなたがお相手の心を勝ち取れそうですよ。
くれぐれもライバルの嫌なうわさを流したり、ズルく出し抜くようなことはしないことです。
不正なやり方でライバルに勝っても、お相手もいい気はしません。
お相手と仲良くなるための楽しい作戦はどんどん実行しましょう。
明るい冗談やちょっとしたかわいい駆け引きは、あなたを印象付けることでしょう。
【ここが解釈のポイント】
ソードの7にはソードを持ち逃げする男が描かれています。
足取りも軽く、ソードも重そうではありません。
うまく「いただいて」しまったのでしょう。
この片想いは相談者の演出もあって、うまくいきそうです。
背景もこの男の服も明るいカラーなので、人を傷つけるような略奪にはならないでしょう。
両思いの人の場合
あなたかお相手か、もしくは両方ともなのか、よからぬ行動に出ていませんか。
「会社の同僚に言い寄られたから1度だけ関係を持った」
「タバコはやめると約束したけど、実は1人の時に吸っている」
「株で大損したことを黙っている」など
「大したことじゃないから」「1度きりだから」バレないと思っていませんか？
まだ行動に移していないなら、すぐに考えを改めましょう。
相手を裏切る行為は、自分も傷つきますし、別れにつながりますよ。
【ここが解釈のポイント】
カードに描かれている人物は、ソードを手に入れて「ニンマリ」としています。
まだ、誰にもバレていないようですね。
全部盗まずに2本残してあるところが、「嘘に本当のことを混ぜて」隠ぺいしているようにも見えます。
遠くに数人の人物が描かれています。
いずれ、盗まれたことに気が付くでしょう。
絵柄自体が明るい印象ですので、「まだ実行に移していない」「それほど深刻な嘘ではない」ようにもとらえられます。
信用を失わないうちに、理性を取り戻すよう伝えます。
現在フリーの人の場合
数多く出会いがあるでしょう。
合コンに行ったら、多数の人があなたと付き合いたいと言ってきたなど、ちょっと意外な展開かもしれません。
自分の中で「どのような恋愛がしたいか」「どのような人が好きなのか」をはっきりさせましょう。
言い寄られてウキウキしていて、「全員保留にする」ようなことはしない方がいいですよ。
後でトラブルになること請け合いです。
気のあるそぶりを皆に振りまくのは、誤解を招きます。
付き合いたい人にも、お断りする人にも誠実に接してください。
【ここが解釈のポイント】
カードに描かれている人物は、ソードを数本抱えています。
数人からのアプローチがあったか、出会いがあったのでしょう。
そして顔の向きと身体の向きが逆なので、「気持ちを定めていない」と読めます。
背景が黄色なので、本人は楽しい気分のようですが、遠くに人影が見えます。
人を弄ぶような態度は他の人に見られていますし、せっかく出会った人たちにもあきれられてしまう結果になるでしょう。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手はあなたが思う以上に魅力的でステキな人のようです。
よくお相手を観察してみてください。
知らなかった面が見えてくるかもしれませんよ。
今より関係を前進させたいと思うなら、協力者を探してみましょう。
あなたが正面から告白するより、他の人から「あの子があなたのこと、ステキだって言ってたよ」と聞かされる方が、お相手はグッときそうです。
ただ1つだけ注意点が…
いくらステキな人でも「既婚者」「恋人がいる」可能性があります。
アプローチをする前に、この点だけは確認しておきましょう。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、正位置の「裏切られる」ことが、「期待以上」という意味でとらえられます。
自分の期待をいい意味で裏切られたわけです。
相手と関係性を進めるには、正攻法でないほうがよいでしょう。
ひと手間かけた作戦が功を奏します。
ただどうしても「期待を裏切られる」という意味も持ちますので、気が付いたら不倫の関係だった、というようなことがないように気を付けたほうがよいでしょう。
両思いの人の場合
2人の関係性が落ち着いてきたのではないでしょうか？
過去は色々問題があったのかもしれません。
どちらかの浮気や倦怠期、嘘をついてしまい、お相手を怒らせたことなど…
きちんと謝罪して、許してもらえた（許した）ので、平和な今があるのです。
お互いに相手に感謝の気持ちを伝えましょう。
お相手は長く付き合っていきたいと考え始めたようですよ。
もし、まだわだかまりの残る問題があるのであれば、第3者に相談してみると、よいアドバイスがもらえそうです。
【ここが解釈のポイント】
逆位置は正位置での「嘘」や「裏切り」の時期を超え、清算が済んだのでしょう。
不誠実な気持ちも改められ、「これからはちゃんと向き合おう」としているのです。
もう一時的な誘惑には負けないことを示しています。
この先は危険を冒さない安泰な関係を望むでしょう。
正位置では1人でこっそりと悪だくみをしていましたが、逆になると「周りの意見に耳を傾け、よい打開策を教えてもらう」という方向性に変わります。
1人で悩むより、他者のアドバイスをもらった方が解決が早そうです。
現在フリーの人の場合
信用できる人に紹介してもらったり、出会いのありそうなパーティに呼んでもらうなど「誰かの助け」を利用してみてください。
友人の結婚式などもよい出会いの場と言えるでしょう。
紹介してもらう場合は、前もってどんな人か？を教えてもらえるとさらにいいですね。
やみくもに「誰でもいいから紹介して」と焦らずに、まずは自分が「どんな人が好きなのか」「どのような恋愛をしたいのか」をはっきりさせましょう。
紹介してくれる人も、あなたの希望を聞いた方が探しやすいはずです。
気になるお相手が見つかっても、いきなりオープンに自分のことをさらけ出さない方がいいでしょう。
お相手はステキな人かもしれませんが、「既婚者」「恋人がいる」ことも考えられます。
紹介者は紹介してくれただけですから、あなたはあなたでお相手の状況を確認することです。
特に気になる点がなければ、「掘り出し物のお相手」である可能性が高いですよ。
【ここが解釈のポイント】
正位置の「奪われる」が逆位置だと「与えられる」ことを意味します。
紹介者やよいアドバイスをくれる人、手助けが得られやすい時期です。
情報や分析を表すソードなので、「この人はどう？」という話は集まってくるでしょう。
相談者に悪意を持ってだまそうとする人はいませんが、「言わずに黙っていただけ」「聞かれないから言わなかった」ということはありそうです。
付き合いが発展する前に、後々問題になりそうなことがないか確認は必要でしょう。
慎重に話を進めるのがよいと思います。
慎重になることで「付き合ってはいけない人」を回避できるでしょう。
「復縁できるかどうか」を占う場合の解釈例
さて、復縁できるかどうかを占う時に「ソード7」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例を見ていきましょう。
正位置の解釈例
あなたが本気で復縁を願うなら、きっとあれこれ作戦が思いつくはず。
もともと付き合っていた人のことですから、何が好きで何が嫌いかわかっているというのもあるでしょう。
お相手の好きなアーティストのレアなチケットをもらったから「一緒に行かない？」
共通の友人の結婚式の受付を「あなたと一緒にやってと頼まれたんだけど…」
「出張中、猫の世話を頼めないかな、あの子あなたには懐いてるからお願いしたいの」
など理由をつけてお相手を呼び出す、会うことになるように仕向けることはできそうです。
あなたの作戦にお相手もいつの間にか、やり直す気になっていきそうです。
ただこれはあくまでも、復縁の入り口。
あなたが以前より成長していないと、あきれられてしまいますよ。
お相手の身辺を知りたいがために、携帯を見てしまったり、持ち物チェックなどをしないように。
【ここが解釈のポイント】
カードに描かれた人物が数本のソードを抱えていることから、「作戦が色々ある」と感じます。
また足取り軽く、背景も黄色ですので、その作戦が「うまくいきそう」な雰囲気があります。
ただそれは表面的な近づくための「作戦」であって、相手を本気にさせるには努力が必要です。
作戦の成功とその後の長続きは別物です。
特に、こそこそと盗みを働くこの人物のように、相手の情報を勝手に盗み見ないように注意を促します。
逆位置の解釈例
復縁の話をお相手にする前に、相談できる人を探しましょう。
お互いのことをよく知る人ならベストですが、そういった人がいなければ、冷静に話を聞いてくれるカウンセラー的な人でもいいでしょう。
あなたが1人で出す答えより、他者のアドバイスを受け入れた方がよりよい結果につながります。
「そんな考え方もあったか」「あの人は実はこう思っていたのかもしれないな」と新たな発見もありそうですよ。
行動に移す時は慎重に。
復縁を急がず、誠実な態度でお相手に接してください。
復縁が叶ったら、今度こそ堅実な関係性を築けそうです。
【ここが解釈のポイント】
逆位置だと「援助者」「アドバイザー」が復縁に大きな役割を果たしてくれることが期待できます。
そういった人たちに相談することで、自分のことを冷静に振り返ることができ、独りよがりな行動をしなくて済みます。
相手の態度や周囲の反応に敏感になっている時期ですので「この人に頼まない方がいいな」という直観は働きそうです。
とにかく慎重に行動することとアドバイスを素直に受け入れることで、復縁への道が開けます。
復縁後は、正位置のようなふらふらした誘惑や自分さえよければという気持ちを乗り越えていますので、長続きするでしょう。
まとめ
今回は「ソード7」の、意中の相手の気持ちや相手との未来、そして復縁の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか？
「ソード7」には、「こっそりと悪だくみをする人」が描かれています。
よく言えば、足取り軽く、機転を利かせて要領よく立ち回る姿です。
もしそれが誰かをだますことや奪うことで成り立っているのだとしたら…
きっとバレてもバレなくても後悔することになるでしょう。
ズルく「奪う」より「助ける・与える」人になりたくありませんか。
できれば楽して人より抜きんでたいという人間の欲望と戦う姿にも見えてくるカードです。
あなたが次のステップに進むためのきっかけになりますように。
