殺伐とした空気が感じられる中、勝者は本当に欲しいものを手に入れたのでしょうか。
ウエイト版タロットカードの「ソードの5」は、勝者と敗者が描かれたカードです。
「意中の相手の気持ちを知りたい時にソード5が出たら、どう解釈すれば良いの?」
「復縁できるかどうかを占う時にソード5が出たら、どういう意味?」
今回はそういう方に向けて、まず、ソード5の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合、復縁を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
ソード5の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ソード5」の基本的な意味&キーワード
ソードのカードは14枚あり、その内の1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ソード4で青年は教会で休息をとっていました。
「4」は安定の数字ですので、心身の疲労をゆっくりと癒したことでしょう。
休息したことで、エネルギーもチャージされ、新たな「5」の変化のステージへ移行します。
外に出るとそこは争いの場でした。
力ずくで相手から勝利を奪うことにも心が痛みません。
でも空も海もざわざわと荒れています。
まるで、今後の混乱を予感しているかのように…。
では、より詳しい「ソード5」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
一時的な勝利/傷つけあう/征服する/自分本位/戦略的/だます/ライバルに勝つ/思いがけないラッキーな出来事
ソード5の正位置は、少々強引な手を使ってでも、勝利を勝ち取る姿です。
なりふり構っていられない勝負もあるでしょう。
しかし、あまり自分本位なやり方で勝利を得ても、虚しくなりますよ。
一時的な勝利に酔いしれている裏側で大切な人を泣かせていませんか。
勝ち方にもモラルが問われます。
逆位置のキーワード
裏切り/犠牲になる/敗北/傷つけられる/奪われる/損失/派閥争い/引くに引けない/屈辱
逆位置では、正位置の勝者の相手、つまり敗者の様相が強くなります。
たとえ有利で勝者と思われる立場であっても、相手の策略で最後は屈辱的な負けに追い込まれるかもしれません。
「負けるが勝ち」という言葉もあります。
真っ向から勝負を挑むより、守りを固めた方がよさそうです。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う時の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「ソード5」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手はまだあなたに興味を持っていないようです。
すでにお相手には意中の人がいるのかもしれません。
もしくはお相手に片想いしているライバルが複数いるという可能性も。
三角関係に陥る可能性が大です。
一波乱あることは覚悟の上で、どうしたら振り向いてもらえるか作戦を練りましょう。
ただし、自分のことばかり考えないで。
相手の状況や求めているものをよく見極めましょう。
強引すぎるアプローチは、お相手の気持ちを遠ざけてしまいますよ。
【ここが解釈のポイント】
ソードの5には複数の人物が描かれています。
そのうち1人は「にやり」としながら、勝ち誇っています。
残りの人々は戦いをやめたのか、戦いの結果負けたのでしょう。
どちら側にもなる可能性があります。
自分の立ち位置を確認してから、行動に移しましょう。
両思いの人の場合
お互いに自分本位になっていませんか?
口喧嘩が増えているようです。
お互い、相手に負けたくないという思いがありますね。
こちらから素直に謝ったり、お礼を伝えたりするだけで、だいぶギスギス感が和らぐはずです。
「あなたがこうしてくれたから、私もしてあげる」などの条件付きの愛情は、相手に伝わります。
あなたも同じことをされたら嫌な気分になるでしょう。
お相手もあなたの素直な気持ちに反応して、変わってくると思いますよ。
【ここが解釈のポイント】
ソードの5に描かれた人物は、他の人が放棄した剣(ソード)を拾い、にんまりしています。
空の雲は灰色で荒れています。
海にも波が立っていることから、心中は穏やかではないでしょう。
相手がソードを捨てるように仕向けたのではないか(だました)と感じます。
関係性を続けたいのであれば、素直な気持ちで向き合うことです。
だまし合いや傷つけあう言い争いは何も生みません。
現在フリーの人の場合
身の回りの人もソワソワしている時期でしょう。
合コンや人の紹介、マッチングなどの情報は集まってきそうです。
案外、他の人が注目していない人があなたにはぴったりなことも。
ピンと来た人がいたら、周りに助けてもらおうとせず、アプローチを。
人を介すと「思わぬ掘り出し物」のお相手を取られてしまうかもしれませんよ。
【ここが解釈のポイント】
ソードは「情報」「コミュニケーション」も表します。
恋愛を求めているなら、そういった情報は集まりそうです。
ただ周りも相手を探しているようです。
気になる人がいたら、奪い取るまでのことはしないまでも、戦略を練る必要があります。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手にすでに付き合っている人がいるか、お相手を狙っている人が他にもいる可能性が高いです。
どちらにしても危険な展開の気配です。
というのも、あなたが勝てば略奪愛になるか、ライバルに恨まれるかになるからです。
あなたが手段を選ばず、お相手を勝ち取っても、周囲の人に「ひどい人だ」と噂されたり、お相手にもそのうわさが伝わるかもしれません。
「どうしたら仲良くなれるか?」を考えるのはよいのですが、誰かに嘘をついたり、だまして抜けがけをするようなことはやめた方が賢明です。
【ここが解釈のポイント】
カードに描かれた男性は、敗者として去っていく人々の後姿を見てにやりとしています。
たぶん、この戦では勝利を収めたのでしょう。
ただ、空の雲も海の波も荒れているので、心はすさんでしまいます。
「この勝ち方で満足なのか」を問われることになります。
両思いの人の場合
ケンカが絶えず、険悪なムードかもしれませんね。
お相手に対して、追い詰めるような口調や態度を取っていませんか?
お相手はあなたから少し離れたいという気持ちもあるようです。
「傷つけてしまった」と思い当たることがあれば、素直に謝りましょう。
このままの状態が続くと、「誰かに取られてしまう」可能性もあります。
【ここが解釈のポイント】
争いが続き、泥沼化しているようです。
お互いに譲らず、意固地になっているかもしれません。
勝ち負けではなく、相手を傷つけたのなら素直に謝ることです。
正位置より「奪われる」可能性が出てきますので、ケンカをそのままにしない努力が必要です。
現在フリーの人の場合
周りの状況が良くないという感じです。
今、積極的に相手探しの行動をしても、誰かにだまされたり、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
たとえ気になる人と出会えても、価値観が違いすぎると思ってしまいそうです。
友人に良さそうな人を紹介してもらったのに、話してみると「俺様」な人だったり、異常に「ケチ」であったり…
あなたも気がそぞろで「目移り」してしまう時期です。
人を見る目が冷静になるまで、少し恋活はお休みしましょう。
【ここが解釈のポイント】
カードの背景は不安げな雲と波打つ水。
周囲の状況が荒れているようです。
今はそこに巻き込まれないよう、守りに徹する方がよいと読みます。
カードに描かれている人物は、正面を向いておらず、手にする剣も複数あります。
気が散っている様子と、複数抱える(欲張っている)姿から、相談者の気持ちが落ち着くまで待つ方がよいと読みます。
「復縁できるかどうか」を占う場合の解釈例
さて、復縁できるかどうかを占う時に「ソード5」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例を見ていきましょう。
正位置の解釈例
あなたが望めば、復縁はできそうです。
ただし色々な犠牲が伴います。
お相手にはすでに付き合っている人がいるのかもしれません。
だとすると、その人から略奪することになります。
またそんなあなたの姿を見て、以前は応援してくれていた友達も、去って行ってしまうでしょう。
色々な人を傷つける可能性が高いのです。
たとえ復縁に成功しても、あなたも心から喜べないのではないでしょうか。
自分にとって幸せな恋愛かどうかよく考えてみましょう。
【ここが解釈のポイント】
カードに描かれた手前の人物は、戦いに勝ち、敗者の残したソード(剣)を集めています。
一時的な勝利に喜びを感じているでしょう。
敗者の後姿に不敵な笑みをもらしていますが、後味の悪い勝利に思えます。
空の雲も海の波も、今後の気持ちの不安定さを表しています。
逆位置の解釈例
お相手はあなたにとって将来的に「よい恋人」であることはないようです。
復縁が成功しても、あなたの好意を利用されてしまったり、周りのライバルたちに嫌がらせをされるなど、つらい状況が展開されるパターンが予想されます。
無理に勝ち取ってまで得たい相手でしょうか?
復縁も「勝ち負け」にこだわって、手に入れたら「勝ち」と思っているのであれば、考え直した方がよいでしょう。
復縁しても、失うものの方が大きそうです。
どんな結果が出てもいいから、というのでなければ、復縁はおすすめできません。
【ここが解釈のポイント】
復縁が成功すれば「勝ち」ではないようです。
カードに描かれた人物は、勝者にしても敗者にしても「あまりよい結果」にはなっていないと読めるからです。
正位置でも、先々は不安要素が強く出ますが、逆位置ではさらに「屈辱的な敗退」の要素が強くなります。
結果的に屈辱を味わうのであれば、初めから復縁をすすめないほうがよいと考えます。
まとめ
今回は「ソード5」の、意中の相手の気持ちや相手との未来、そして復縁の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか?
「ソード5」は、「勝ち負けにこだわった人々のその後」が描かれています。
正位置でも逆位置でも、勝者でも敗者でも「後味の悪さ」が印象的です。
だからこそ、「価値のある戦い」なのかどうか「本当に得たいものは何か?」を考えさせてくれるカードなのです。
あなたが次のステップに進むためのきっかけになりますように。