”６本のワンドの襲撃を受けている青年が、１本のワンドを手に反撃しようとしている”
ウェイト版ワンド７は、そのような絵柄が特徴のカードです。
タロットカードには、カード１枚１枚に多くの情報が詰め込まれています。
情報が多い分いろいろなメッセージを受け取れるのですが、自分でリーディングしようとすると少し大変ですよね。
そこで今回は、
- 小アルカナ・ワンド７の基本的な意味
- 恋愛関係の質問で「ワンド７」が出た時の解釈例
- 仕事の質問で「ワンド７」が出た時の解釈例
これらに焦点を当ててお話していきます。
タロットカード「ワンド７」の基本的な意味
ワンドのカードは１４枚あり、その内の１から１０までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ワンド６で青年は、リーダーとなって仲間を勝利に導きました。
しかし、勝利の美酒に酔いしれたのも束の間…
どういうことか、青年は追い立てられて高台の上まで逃げる羽目になりました。
多勢に無勢ですが、青年は地の利を生かして応戦します。
今のところは青年が有利ですが、この状況はいつまで続くのでしょう？
では、より詳しい「ワンド７」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
有利、優位、成功、達成、出世、上昇、向上心、克服、抵抗、競争、奮闘する、立場を守る、一人で頑張る、忙しい、ストレス、プレッシャー、過酷、余裕が無い
ワンド６の順風満帆だった様子から一転し、青年は追い立てられて戦っています。
仲間に裏切られてしまったのか…
それとも彼の心象風景を表しているのか…
それは自由に解釈してOKです。
とりあえずカードから分かるのは、「青年が追い詰められているけど、まだ少し余裕があること」です。
ワンド７・正位置が出た時は、あなたも困難な状況に追い込まれたり、何らかのトラブルに巻き込まれてしまう暗示です。
それが精神的なプレッシャーなのか、立場を追われるものなのかは、日ごろのあなたの行いによって変わってきます。
それでも応戦している青年のように、あなたにも戦うエネルギーが溢れているようです。
逃げずに戦えば、あなたにとって良い結果になるでしょう。
また、逃げ場を失う前に誰かに助けを求めることも大切です。
一人で何もかも抱え込まないでくださいね。
逆位置のキーワード
諦め、妥協、降伏、辞める、降格、没落、孤立無援、危うい立場、スキャンダル、守れない、支配できない、臆病、スタミナ不足、エネルギーの浪費、キャパオーバー、燃え尽きる、疲弊、気力が無い、心が折れる、敗北
ワンド７・逆位置は、正位置と同じような状況に追い込まれるのですが、正位置よりも余裕が無い状態です。
そのため戦わずに諦めてしまうか、頑張ってみたものの途中でエネルギー切れになってしまいそう。
足掻いてもなかなか良い方向には転じませんが、最悪の結果を避けることは可能かもしれません。
まずは何が最悪な結果なのかを考え、そこから逆算して回避する手段を探していきましょう。
また、「一人で頑張ろうとしても目標達成は困難」というメッセージの場合もあります。
もし一人で行き詰っているなら、誰かに相談したり、同じ目標を持つ仲間を探してみるのも良いかもしれませんよ。
タロットカード「ワンド７」の恋愛状況別の解釈
では、ここからは恋愛の状況に応じた「ワンド７」の解釈をしていきましょう。
恋愛における「相手の気持ち」「恋愛の未来（行方）」に対する解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来（行方）に関するタロット占いで「ワンド７」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「フリーの人」、「片思いの人」、「両想いの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
【現在フリーの人の場合】
理想の人との出会いはありますが、手強いライバルも現れそうです。
しかしライバルなど気にせず、思うままにアプローチしていきましょう。
ワンド７・正位置が出た時は、当たって砕けろの精神が大切です。
とは言っても、ライバルが素敵な人だったら気後れしてしまいますよね。
気後れしてしまうのは、あなたが自分に自信が無いからです。
自分磨きをして自信を身につけましょう。
努力次第でライバル以上に素敵になることだって可能です。
しかしライバルに先を越される可能性もあるので、「気になる人にアプローチするのは自分磨きが終わってから」なんて、悠長なことは言ってられません。
大変ですが、自分磨きとアプローチを同時進行する必要があります。
会う度に変わっていくあなたに、お目当ての人も良い意味で驚いてくれるでしょう。
【片思いの人の場合】
相手は今、恋愛以外のことに専念しなければならないようです。
あなたへの好感度は高めなのですが、今は忙しいので素っ気無い対応をされてしまうかもしれません。
しかしここで相手が暇になるまで大人しくしていようとすれば、その隙にライバルに先を越されてしまいます。
今の段階では、あなたの方がライバルより有利な立場のようです。
このポジションを奪われないように気を付けてください。
相手の状況を理解し、必要なものを差し入れたりしてサポートしましょう。
邪魔にならない適度な距離にいれば、相手も悪い気はしません。
この障害を乗り越えられたら、片思いが成就する未来もそう遠くはないでしょう。
【両思いの人の場合】
相手はあなたをリードしたいと思っているので、何かと自分の主張を優先してしまうかもしれません。
しかしそれは「自分の考えるプランであなたを楽しませたい」という気持ちゆえの行動です。
あなたを否定しているつもりはないので、無茶な主張でない限りは受け入れてみてください。
そして「楽しい」「嬉しい」といった気持ちは、きちんと言葉にして相手に伝えましょう。
そうすれば相手も「頑張った甲斐があった！またこの人を喜ばせたい！」と思えるので、２人の仲はより一層深まりますよ。
また、２人に障害やトラブルが立ちはだかる可能性もあります。
それはライバルの出現や、親族から交際を反対されたりといった、第三者が関わるものかもしれません。
仮に第三者にちょっかいを出されたとしても、２人の愛情は変わりません。
むしろこの困難を乗り越えた先では、互いの愛情が増しそうです。
「自分たちの絆を強固にするためのチャンス」と捉えて、冷静にトラブル処理をしていきましょう。
逆位置の解釈例
【現在フリーの人の場合】
今は出会いを探しに行っても、理想の人とは巡り合えないようです。
というより、今のあなたは仕事や日々の生活が忙しくて、恋愛をしている暇も無いのではないでしょうか？
恋をすると日常の充実感が増しますし、「素敵な恋人がいれば疲れてても頑張れる！」と、モチベーションにも繋がるかもしれません。
しかし、それは良い出会いがあればの話です。
今は寝る間を惜しんで婚活や合コンをしても、あなたの心を潤わしてくれるような出会いは無さそうです。
疲労した状態で無理を続ければ体調を崩してしまいます。
休みの日は家でしっかり休息し、遊べる余裕ができるまで出会いを探すのは待った方が良いでしょう。
【片思いの人の場合】
相手はあなたのことをそこまで意識しておらず、ライバルの方を恋愛対象として見ているようです。
なんとかアプローチをして相手の気を引きたいところですが、タイミングが合わなかったりライバルに邪魔をされたりして上手くいきません。
しかし焦って感情的になってしまえば、余計に不利な立場に追い込まれてしまうので注意しましょう。
間違っても「ライバルを蹴落としてやろう」などと思わないでください。
それをしてしまえば恋愛的な面だけでなく、あなたの全体的な評判が下がり、今後の人間関係などに影響を及ぼしてしまいます。
今は下手に行動するより、静観して運気が好転してくるのを待つ方が良いのかもしれません。
【両思いの人の場合】
仕事などが忙しくて２人の時間を中々楽しめないかもしれません。
せっかくデートの約束をしても、用事が入ってドタキャンになってしまうこともしばしばありそう。
そうしたすれ違いが続くと愛情が薄れてしまわないか不安になり、焦って何度も電話したり何通もメッセージを送りがちです。
しかし忙しい時にそんなことをされれば、相手も鬱陶しく感じてしまいます。
「恋人が仕事で忙しいのを分かってくれない」と愚痴をこぼすような状況になってしまえば、ライバルにその隙を狙われてしまうかもしれません。
焦る気持ちは分かりますが、相手の迷惑を考えずに自分の感情に任せた行動をとるのは止めましょう。
メッセージを送っても良いのですが…
- 即レスを求めない
- 相手を励ます内容にする
この２点を心がけてください。
また、「親族などから交際を反対され流されるまま別れてしまった」…なんてことが起こる可能性もあります。
もし反対されたら、反対する理由に正当性や客観性はあるのか冷静に考えてみてください。
例えば、相手が暴力的な人であれば、反対されても仕方ありません。
そうではなく「有名な大学を卒業していない」とか、「顔が気に入らない」といった理由を挙げてくるのであれば、それは偏見や個人的な感情により反対している可能性が高いです。
そんな理由を押し付けて別れさせようとするのは馬鹿げています。
反対されても慌てずに、自分の心と相談して判断するようにしましょう。
「復縁」に対する解釈例
復縁に関するタロット占いで「ワンド７」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
正位置の解釈例
相手も復縁したいという気持ちがあるようですが、困難な道のりになりそうです。
ライバルに妨害されたり、周囲から復縁を反対されたりと、何かと第三者が関わってくるかもしれません。
また、お互いに忙しくて話し合う余裕が無くなってしまうことも考えられます。
それでも「絶対復縁するんだ！」と強い気持ちを持ち続けることが大切です。
耐える期間が長くなってしまいますが、諦めなければチャンスはやってきます。
そうすれば、あなたの希望通りに物事は進んでいくでしょう。
逆位置の解釈例
正位置の時よりも多くの障害が発生するので、復縁は難しいでしょう。
状況を変えようと頑張っても、全てが空回りしてしまいます。
空回りが続けばやる気もどんどん無くなり、「もう面倒だから諦めよう」となってしまうかもしれません。
そうなってしまったら休息をとって、疲れた心にエネルギーをチャージしてください。
そして元気になったら新しい恋を探しに行きましょう。
それでも「諦めたくない！」と強く思うのであれば、自分勝手な言動をしないように注意してください。
今は焦りから自分の気持ちを優先しがちなので、気を付けないと相手に悪い印象を与えてしまいそうです。
それでは復縁するどころか嫌われてしまうので、接触する際には相手を思いやる気持ちを大切にしましょう。
また、もしかしたら相手には他に好きな人がいることも考えられます。
まずは下調べをしてから行動を起こした方が、傷つかずに済むかもしれません。
タロットカード「ワンド７」の仕事に関する解釈
次は、仕事に関する「ワンド７」のカードの解釈をしていきます。
正位置の解釈例
取引や交渉を優位に進めていけそうです。
それによって会社に大きなプラスをもたらすことができ、高く評価してもらえるでしょう。
しかし、あなたの成功をよく思わない人たちがいることを忘れないでください。
もしかしたら粗探しや意地悪をして、あなたの評価を下げようとしてくるかもしれません。
油断さえしなければ大抵のトラブルは回避できるので、仕事中は常に気を引き締めておきましょう。
ストレス過多になりそうですが、ここで踏ん張ればライバルたちに大きな差をつけられます。
こまめにストレス解消をして、仕事へのモチベーションを維持しましょう。
転職を検討中の人や就活中の人は、あなたに都合の良い展開になりそうです。
試験や面接内容が得意分野だったり、思っていたより好条件を提示されたりなどが期待できます。
とはいっても強力なライバルたちとの競争になりそうなので、油断しないように気を付けましょう。
逆位置の解釈例
多くの仕事を任されてキャパオーバーになってしまいそう。
キャパオーバーになってしまうと冷静でいられないので、ミスも増えてしまいます。
雑な仕上がりにならないように、自分の力量をしっかり見極め、適切な仕事量を引き受けるようにしましょう。
それができない職場なのであれば、早めに転職を検討した方が良さそうです。
過剰な仕事を常に与えられるのであれば、ストレスや疲労が溜まっていき、いつか心身を壊してしまいます。
そうなってからでは遅いので、動けるうちに行動を起こしましょう。
また、ライバルがあなたの仕事の邪魔をするために、雑用を押し付けてくる可能性もあります。
確かに快く引き受ければ、あなたは「良い人」でいられるでしょう。
しかし、その分あなたの仕事が後回しになってしまうので、その隙にライバルがリードしてしまうかもしれません。
人間関係に波風を立てないことも大切ですが、時にはきっぱりと断らなければ損をする一方ですよ。
転職を検討中の人や就活中の人は、スケジュールを詰め込みすぎのようです。
「どこでもいいから早く採用されたい…」という焦りから、手当たり次第にアタックしていませんか？
それでは事前準備が疎かになってしまいますし、疲れて実力を発揮できません。
とりあえず一点集中して、万全な状態で試験や面接に臨んだ方が良さそうです。
まとめ
今回は「小アルカナ・ワンド７」に関するお話でした。
ワンド６の誇らしげな青年と打って変わって、追いつめられている青年の姿に驚いた人もいるのではないでしょうか。
タロットカードは物語になっていますが、解釈の仕方は人それぞれです。
それにリーディングする際の気持ちによっても、カードに対する印象は変わります。
なので青年に何があったのかは、色々と想像を膨らまして自由に考えてみましょう。
型に囚われず、ぜひその時々のリアルな気持ちを大切にしてリーディングをしてみてくださいね。
