”騎士がワンドを片手に荒ぶる馬を巧みに扱い、砂漠の大地へ駆け出そうとしている”
ウェイト版ワンドのナイトは、そのような絵柄が特徴のカードです。
「意中の相手の気持ちを知りたい時にワンドナイトが出たら、どう解釈すれば良いの?」
そこで今回は、まず、ワンドナイトの基本的な意味やキーワードを紹介した後に、
恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合の解釈例を。詳しく徹底解説していきます。
ワンドナイトの意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ワンドのナイト」の基本的な意味&キーワード
ワンドのカードは14枚あり、その内の4枚は「宮廷札(コートカード)」や「人物札」と呼ばれています。
4枚のカードは宮廷における役職がテーマとなっていて、階級の高い方から「王(キング)」・「女王(クイーン)」・「騎士(ナイト)」・「ペイジ(小姓)」の順番です。
コートカードの解釈は少し難しいのですが、
- カードの特徴を持つキーパーソンが現れる
- 相談者自身がカードの特徴を持っている
この2点を押さえておけばOKです。
それを踏まえてワンドのナイトの説明に入りましょう。
ワンドのナイトは、馬に乗って砂漠の冒険へ繰り出そうとしている場面です。
ナイトは20〜30代ぐらいの男性、もしくは質問者と同年代の人・同僚・友人などを表しています。
カードに描かれている騎士が荒ぶる馬を巧みに乗りこなしていることから、機動力だけでなく、冷静さも持ち合わせていることが分かります。
「情熱と勢いだけで成功は掴めない」と、ワンドのナイトは知っているのかもしれません。
では、より詳しい「ワンドのナイト」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
冒険心、行動力、積極性、挑戦、勝負、エネルギッシュ、エキサイティング、リスクを冒す、勇敢、向上心、飛躍、前進、加速、有利、勝利、決断、英断、名誉、英雄、革命的、反抗的、大胆、創造性、新しいアイデア、旅、新天地への出発
ワンドのナイト・正位置を一言で表すなら、「勇猛果敢」です。
未知なる世界への冒険でも、勇気を持って挑戦していくことで成功を掴めます。
正しい判断を冷静に導き出す力があるので、困難が立ちはだかっても臆せず前に進みましょう。
新しい挑戦には不安が付き物ですが、今は自信を持ってスピーディーに行動していくことが大切です。
ただし、保守的な人達からしてみると、あなたは生意気に見えてしまうかもしれません。
そういった人達からの妨害を避けるためにも、強気な物言いはしないように気を付けましょう。
また、カードのイメージに近い人が周りにいるなら、その人があなたの悩みに関わるキーパーソンかもしれません。
逆位置のキーワード
無鉄砲、無謀、強引、傲慢、頑固、自制心の欠如、エネルギーの浪費、騒がしい、トラブルメーカー、横暴、攻撃的、過活動的、失敗、誤り、敗退、喧嘩、不和、決裂、離婚、別れ、道に迷う、優柔不断、判断ミス、勢いを失う、やる気を無くす、中断、不安定、未知への動揺、予定のキャンセル・変更
ワンドのナイト・逆位置を一言で表すなら、「猪突猛進」です。
やる気や情熱が過剰すぎる程あるのですが、実力が伴ってないイメージです。
無謀な挑戦のため、思うように上手くいかなくて、どんどんやる気を失っていきます。
結局は途中で投げ出してしまったり、失敗に終わってしまうでしょう。
このカードが出た時は視野も狭くなっているので、自分中心に物事を進めがちな上に、正しい判断もできません。
それでも厄介なことに、自分が一番正しいという根拠のない自信を持ってしまっています。
そのため、意見の合わない人に対して攻撃的になったり、余計な口出しをして迷惑がられてしまうかもしれません。
周囲の迷惑を考えないで行動した結果、人間関係にヒビが入ってしまう恐れもあるので気を付けましょう。
逆位置の場合も、このイメージに合った人がキーパーソンの可能性があります。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う場合の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「ワンドのナイト」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
相手はあなたを恋愛対象として見ており、強い興味を持っています。
そのため、相手からアプローチされることもありそう。
あまりにも熱烈なアプローチなので、あなたも驚いてしまうかもしれません。
しかし、あなたもストレートな愛情表現をすれば、とんとん拍子にお付き合いが始まる可能性が高いです。
好意を隠さずに、あなたも負けじと大胆なスキンシップをやり返しましょう。
また、「気のないフリをして相手をもっと必死にさせたい」というような駆け引きは逆効果です。
素直な姿勢で相手と接するようにしてくださいね。
両思いの人の場合
相手はあなたのことが大好きなので、もっと仲を深めたいと思っているようです。
そのため相手は色々と企画し、リードしていきたいと意気込んでいます。
しかし逸る気持ちが抑えられないため、少々危なっかしいかもしれません。
こっそりあなたがフォローすることで、トラブルなどは避けられそうです。
上手くいけば相手の狙い通り、2人の仲がより深まるでしょう。
また、相手はあなたに頼られることが嬉しいようです。
困った時は、真っ先に相談してみてください。
あなたを助けるために精一杯頑張ってくれるでしょう。
そんな相手の姿に、あなたの愛情も一層強まるはずです。
現在フリーの人の場合
情熱的な恋愛に恵まれやすい時です。
何もしなくてもアプローチをされそうですが、より素敵な人との出会いを求めるなら、自分から行動していくことが重要です。
合コンや婚活パーティーなど、出会いがありそうなイベントには積極的に参加しましょう。
そして気になる人を見つけたら、いつもより大胆な行動が効果的です。
そうすれば、お互いが夢中になるような恋愛を楽しめるでしょう。
ただし、大胆と言っても相手の迷惑を顧みない行動はNG。
くれぐれもマナーや思いやりを忘れないでくださいね。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
相手はあなたに強い思いを抱いているのですが、それにより幸せな交際が始まるかは微妙なところです。
現在、相手は自分勝手な思考になりがちで、下手なアプローチしかできないようです。
例えば…
あなたを怒らせることで気を引いたり、
あなたがどこまで自分に尽くしてくれるのか試してみたり、
いわゆる「かまってちゃん」がやりそうな面倒なアプローチを仕掛けてきそう。
それによってあなたの対応を採点しているので、あなたを下に見ている可能性もあります。
そのため、付き合ったら「この人は自分のものだから好きにしていい」と思い込み、乱暴な扱いをしてくるかもしれません。
もし今、あなたが好かれるために相手の意見を全肯定しているなら、それは止めてください。
意見が合わないなら、そこから話し合って妥協点を探していける対等な関係を築きましょう。
相手がそれを拒否して怒り出してしまうのであれば、将来の幸せのために、この恋は終わりにした方が良いのかもしれません。
両思いの人の場合
お互いに自分の気持ちを優先しがちです。
以前より愛情が冷め、ささいなことでも喧嘩をしてしまっているのではないでしょうか。
喧嘩の原因は、どちらも相手の愛情を利用しようとしていることにあるようです。
「私のことを好きなら限定のブランドバッグを買ってくれるでしょ?」
「俺のことが好きなら家事ぐらい一人で出来るだろ!」
このように、相手の愛情を試すような物言いで、自分に都合よく利用する感じです。
いくら恋人でも何もかも自分の思い通りになるわけではありませんし、ましてや財布でも便利屋でもありません。
近々大きなトラブルに発展しそうな暗示があるので、もしかしたら別れを切り出される恐れもあります。
別れたくないのであれば、相手を思いやる気持ちを大切にしてください。
どうしても喧嘩になってしまうのであれば、一度頭を冷やすために距離をおくのも良いでしょう。
現在フリーの人の場合
ドラマチックな恋愛に魅了されやすい時なので、無謀で軽率な行動をしがちです。
そのため遊びの恋や、不倫・浮気といった不誠実な関係に手を出してしまい、トラブルに発展する恐れがあります。
単に別れればいいという問題でもなく、訴訟などになって大きな代償を払うことになるかもしれません。
相手にとってあなたは遊びなので、幸せな将来に繋がる関係にはならないでしょう。
いくら相手が「本命と別れる」と言っていても、信じない方が賢明のようです。
また、恋や結婚に対する理想が高すぎて、現実が見えていない可能性もあります。
長期計画で己を高めてから理想的な人と恋をする…というのなら良いのですが、
自分は努力もせず今のままで理想的な人と恋をしたい…という考えなら、夢を見すぎているようです。
理想的な人と恋をしたいなら、あなたも自分磨きを怠ってはいけません。
自分を高めれば高めるほど、それに釣り合った人との縁が結ばれます。
もし努力が嫌なのであれば、まずは今の自分を見つめなおし、現実的な出会いを探した方が良いでしょう。
まとめ
今回は「小アルカナ・ワンドのナイト」で、意中の相手の気持ちや相手との未来の解釈に関するお話でした。
普通なら、余程の勝算が無い限り未知への挑戦などしたくないと思います。
それでもワンドのナイトが馬に乗って駆けだしてしまうのは、ナイト(騎士)という職業柄かもしれません。
騎士は王に忠誠を誓い、王のために骨身を惜しまず戦います。
では、忠誠を誓うのが「王」ではなく「夢」だったらどうでしょう?
ワンドのナイトは夢を叶えるためなら、骨身を惜しまず戦い続けます。
そう考えると、勝算など無くても未知の世界へ駆けだしていく彼の気持ちが、少し分かるかもしれませんね。