最も主流なカード占いと言えばタロットカード占いです。
しかし主流と言えど、リーディングはとても複雑。
1枚のカードだけでも「基本的な意味」「正位置」「逆位置」とあるので、情報量は膨大です。
しかもその膨大な情報の中から「質問者とその質問に合った答え」を選ばなければならない
ですから、気が遠くなってしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、
- 大アルカナ11番・正義のカードの基本的な意味
- 恋愛関係の質問で「正義」が出た時の解釈例
- 仕事の質問で「正義」が出た時の解釈例
- 「正義」のカードがよく出る理由
これらに焦点を絞ってお話していきます。
タロットカード「正義」の基本的な意味
「正義」というと、悪者を退治するヒーローをイメージするかもしれません。
しかし「大アルカナ11番・正義」は、ヒーローというより裁判官のようなイメージです。
正義のカードは「物事を客観的に見て、公平に判断する」というメッセージ性を持つので、感情に任せて誰かに肩入れしたりはしません。
例えば、「貧しくて薬が買えないので泥棒しました」という人がいたとします。
「泥棒=悪」ですが、もし薬屋が法外な金額で薬を売っていたとしたらどうでしょう?
そのような事情があれば、薬屋にも問題があったと分かりますよね。
正義のカードは誠実で公平なものの見方ができるので、事件の真相や原因などを客観的に分析してから善悪の判断を下します。
では、判決はどうなるかと言うと…
- 盗んだ人に対して「泥棒という行為への罰」
- 薬屋に対して「悪質な商売をした罰」
犯した罪の分だけ、それ相応の罰を両者に与えます。
もしかしたら「そもそも諸悪の根源は薬屋だから、薬屋だけ罰すれば良いのでは?」と、考える人もいるかもしれません。
しかし「泥棒が可哀想」という感情に流されてしまえば、「同情される理由があれば泥棒行為が許される世界」になってしまいます。
そのような世界は平和とは言えませんよね。
一見冷たく見えてしまうかもしれませんが、正義のカードの公平性は善悪の均衡や世界のバランスを保つために必要なものなのです。
では、より詳しい「正義」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
公平、公正、平等、バランスがとれる、両立、均衡、安定、対等、客観的、感情に振り回されない、冷静な判断、決断、決着、正当な評価、誠実、誠意、善意、慈善、善行、名誉
「正義・正位置」は優秀で善良な裁判官なので、その時に応じてベストな選択・判断をすることが可能です。
厳しい判断であっても、そこに悪意や私利私欲などは含まれていません。
いかなる状況でも平等で、誰にでも誠実であるからこそ、世界を安定させることができるのです。
そういったことを踏まえれば、「正義・正位置」は世界を混沌から守る正義のヒーローと言えるかもしれません。
このカードが出た時は、あなたも周囲に秩序をもたらす正義のヒーローになれる可能性を秘めています。
どんなトラブルが起きても冷静さを失わず、客観的なものの見方ができるでしょう。
そんなあなたの一言で、周囲の人々も冷静さを取り戻し、トラブルは解決へと向かっていきます。
自分に誇りを持ち、勇気を出してあなたの考えを言葉にしてください。
あなたの力で、混沌は安寧へと姿を変えるはずです。
逆位置のキーワード
不平、不公平、偏向、不均衡、優柔不断、えこひいき、均衡が崩れる、偏見、不道徳、不正、矛盾、不釣り合い、努力が報われない、争いに負ける、罪を背負う、不公平で不当な扱い、条件が合わない、因果応報、公私混同、一方通行、失恋、不徳、別離、迷い、大きな混乱、自信喪失、被告の立場に置かれる
「正義・逆位置」は、未熟な裁判官と言えます。
未熟なので平等性や客観性に欠け、感情に任せた判断をしてしまいます。
「あいつは嫌いだから重い刑にしてやろう」
「あの人は賄賂をくれたから刑を軽くしてやろう」
といった具合です。
公私混同して本来とは別の判断をすれば、それは「不正」と言われます。
不正をすれば罪を背負い、今度は裁かれる立場になってしまいます。
これは裁判官に限った話ではないのですが、よくニュースなどで「不正をして裁かれた人」の話を耳にしますよね。
「正義・逆位置」は、まさにそのイメージです。
このカードが出た時は「平等性と客観性が乏しくなっているから気を付けて」というメッセージになります。
何か決断しようとしている時や発言しようとしている時は、自分の考えが偏っていないか注意しましょう。
タロットカード「正義」の恋愛パターン別の解釈
では、ここからは恋愛のパターンに応じた「正義」の解釈をしていきましょう。
恋愛パターン①相手の気持ち・未来
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「正義」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「フリーの人」、「片思いの人」、「両想いの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
【現在フリーの人の場合】
誠実な人との出会いがありそうです。
その人は地味で目立たないタイプなので、一見すると「お堅い人」とか「つまらなそうな人」といった印象を受けるかもしれません。
しかし第一印象にこだわらずに二回目、三回目と親交を深めていくと、「真面目でいい人」「正直で信頼できる人」といったポジティブな印象に変わっていくでしょう。
あなたも誠実な態度を心がければ意気投合し、結婚を前提としたお付き合いが開始できそうです。
ロマンチックで情熱的な恋愛ではありませんが、互いを一途に思い合う優しさに満ちた関係を築けるでしょう。
出会いを探すなら、
- 結婚相談所
- 知人・親戚の紹介
- 健全で公的な場所
この3つがオススメです。
健全で公的な場所というのは、学校、講演会、図書館、公園、地域のボランティアサークルや運動サークルなど。
出会いが無さそうな場所でも、そこで知り合った人達から良い人を紹介してもらえるかもしれません。
先入観を捨てて、「楽しそう」と思ったら参加してみると良いでしょう。
【片思いの人の場合】
相手はあなたの真面目なところを魅力に感じていて、恋愛的な意味でも好意を抱いてくれているようです。
しかし、このカードが出た時にガンガンアピールしてしまうと相手から引かれてしまう可能性があります。
恋を進める速さは人それぞれです。
相手には相手のペースがあることを忘れないでください。
友達としての交流を続けていき、少しずつ心の距離を縮めていきましょう。
また、今は「誰でも平等に扱うこと」がラッキーアクションです。
好きな人を贔屓せず、周囲と同じ扱いをしてください。
そして嫌いな人、もしくは周囲から浮いている人にも平等に接してください。
あなたの好きな人は、誰にでも平等に接するあなたの姿勢を評価し「素晴らしい人だ」と思ってくれそうです。
「誠実さ」と「平等であること」が恋愛成就のカギになるでしょう。
【両想いの人の場合】
2人は生活スタイルや恋愛に対する価値観が似ているか、もしくは得手不得手が真逆だからこそ互いを補い合っている、そんなバランスの良い関係を築けているようです。
誠実さと相手の意見を大切にする気持ちさえ忘れなければ、今後も安定したパートナー関係でいられるでしょう。
しかしロマンチックさや刺激はあまり感じられないので、「安定」を「マンネリ」と思ってしまう時もあるかもしれません。
そこで浮気に走ってしまうと、これまで安定していたバランスは崩壊してしまうので注意が必要です。
マンネリを感じてしまうのであれば、2人で新しい事を始めてみたり、「いつか一緒に〇〇へ行こう」といった先の目標を立てると良いでしょう。
誠実な2人の結婚を阻むものは無く、周囲から祝福してもらえそうです。
もし結婚の話し合いをする時は、客観的で合理的な判断を心がけてください。
「ずっと憧れてたから新居は絶対に海の見える所!」ではなく、
「2人の職場から近くて、病院やスーパーが徒歩圏内にある場所にしよう」といった具合ですね。
現実的すぎてつまらなく感じるかもしれませんが、ここでの判断が結婚生活の明暗を分けてしまうようです。
感情や欲望に任せた判断はしないようにしましょう。
逆位置の解釈例
【現在フリーの人の場合】
今は良縁に恵まれない時期なので、下手に動かない方が良さそうです。
トラブルが起こりやすい時期でもあるので、趣味を楽しんだり、自分磨きをしていた方が有意義に過ごせるでしょう。
仮に出会いがあったとしても相手は遊びだったり、別に本命がいるなどして、不誠実な対応をされてしまう可能性が高いです。
もしくは、あなたが出会った人達に不誠実な対応をして嫌われてしまうパターンも考えられます。
例えば、
恋人候補が2人現れて、より素敵な方を選ぼうと比較している間に逃げられてしまう…とか、
「どちらか一方を手放すのは惜しい」と、二股していたらバレて2人とも失ってしまう…とか。
このカードが出た時は優柔不断になっていて、決断を先延ばしにしがちです。
慎重に考えることは大切です。
しかし誰かが返事を待っているのであれば、あなたが考えている時間の分だけ、その人の時間を奪うことになります。
誰かのせいで自分の時間が無駄になってしまったら、あなたも不快に思いませんか?
もし迷う状況になってしまったら、「他人の時間を消費していること」を十分承知して迷いましょう。
どうしても時間がかかってしまうのなら、「どちらも選ばない」という選択も必要かもしれません。
【片思いの人の場合】
相手はあなたに興味が無いようです。
これまであなたがしてきたアプローチは相手の心に響いておらず、あなたに対してまだ心を閉ざしています。
そのため現段階でこの恋が成就する可能性は低く、長い目で見ても成就までには険しい道のりがありそうです。
この状況に焦って積極的なアプローチをしかけても、タイミングが合わなくて不発に終わったり、相手との価値観のズレを実感して落ち込んでしまうかもしれません。
実はあなたもまだ相手のことをよく知らないのではありませんか?
先入観で「こういう人だろう」と勝手なイメージを押し付けていませんか?
今は直接的なアプローチをするより、その人の情報を集める方が良いでしょう。
情報を集めれば効果的なアプローチ方法を思いつき、今後距離を詰めることも可能になります。
もしくは情報を得ることで、あなたの持つイメージとは違うことや、価値観が合わないことが分かるかもしれません。
恋が冷めることを怖く感じるでしょうが、仮に「合わない人」と付き合ったとしても、楽しいお付き合いにはならないでしょう。
今後楽しい恋愛をするためにも、情報を集めることに臆病にならないでくださいね。
または、相手があなたに悪い印象を持っているケースも考えられます。
あなたに心当たりが無いなら、もしかしたらあなたに関する悪い噂を相手が聞いてしまったのかもしれません。
陰口を言われるような何かをしていないか、日ごろの言動を振り返ってみてください。
悪い所を素直に認めて改めれば、自然と周囲からの評価も良くなってくるでしょう。
もしくは、このカードには「三角関係」の暗示もあるので、ライバルが悪い噂を流した可能性もありそうです。
ここでライバルを特定して仕返しをしたとしても、あなたの評判が余計に下がってしまうだけです。
周囲に協力者がいるなら、あなたの良い噂を好きな人に流してもらうと効果的です。
協力者がいないなら、色んな人達があなたの良い噂を流したくなるように、善行を心がけてください。
困っている人を助けたり、他の人が嫌がる雑務を笑顔で引き受けたり…ですね。
そうすればライバルの流す悪い噂を相殺できますし、今後悪い噂話を信じる人はいなくなります。
時間もかかるし大変ですが、スキルアップや人間的な成長にも繋がるので、決して無駄にはならない努力です。
今は好きな人とは適度な距離を取りつつ、追い風が吹くまで待ちましょう。
【両想いの人の場合】
互いに性格の不一致や価値観の違いを感じていて、一緒にいてもリラックスできない状態のようです。
もしくは、どちらかが無理して相手に合わせてあげているのかもしれません。
我慢が必要な関係は、いずれ限界がやってきます。
一度腹を割って互いの本音を話す機会を設けた方が良さそうです。
この際には、
- 自分の価値観を押し付けない
- 相手の考えを否定しない
- 感情的にならない
- 意見が対立したら互いに譲歩できるラインを探す
これらを意識しましょう。
それでも「分かり合えないな」と思うのであれば、その人は運命の人ではないのかもしれません。
もっと無理なく自然体で付き合える相手を探した方が良さそうです。
また、このカードが出た時は、
- 「何か」と「恋愛」の両立ができていない
- 付き合っている人の他に気になっている人がいる
このような事も考えられます。
1つ目の例を挙げると、「仕事」と「恋愛」のバランスが崩れていて、どちらかが疎かになってしまっている…という様なものです。
この状態が続けば、疎かになっているものに問題が生じてしまうかもしれません。
「この音楽を聴いたら仕事モード、この香水をつけたら恋愛モード」といった具合で、気持ちを切り替えるスイッチを作ると良いでしょう。
2つ目に関しては言わずもがなです。
浮気はあなたの品位を貶める行為です。
浮気に走ってしまう恐れがあるなら、そうなる前に今付き合っている人とはきっぱりお別れした方が良いでしょう。
そうすればあなたの品位は落ちませんし、浮気がバレてしまった際に生じるトラブルも回避できますよ。
恋愛パターン② 復縁
復縁に関するタロット占いで「正義」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
正位置の解釈例
別れた直後の混乱期は過ぎ去り、お互いに頭が冷えた頃です。
話し合いの機会を設ければ和解ができるでしょう。
あなたが自分の悪かったところを認めて謝罪すると、相手もあなたの誠実さに引っ張られて素直な態度を返してくれます。
ここで「別れの原因はあなたにあるけど許してあげる」といった態度を見せてしまうと、和解のチャンスを逃してしまうのでご注意を。
互いに非を認め、反省することが大切です。
しかしこの「和解」は再び恋愛関係に戻るというより、友達としての付き合いを復活させられるといった意味合いが強いです。
「すぐにでも恋人に戻りたい」という焦りがあるかもしれませんが、また一から関係を発展させていく方が、より深い信頼関係を築けそう。
復縁できる確率は高めなので、じっくり時間をかけて絆を深めていきましょう。
逆位置の解釈例
相手は別れのショックから立ち直っていなかったり、あなたに怒りの感情を向けているようです。
そのため、現段階での復縁成就はかなり難しいでしょう。
そして気づいていないかもしれませんが、あなた自身も冷静さを失っているようです。
別れてから相手の大切さに気づいて焦っているのでしょうか?
誰かにその人を取られてしまうかも…と不安になっているのでしょうか?
その焦りや不安が原因で、つい自分中心の考え方になっているかもしれません。
「復縁したい」という自分の気持ちを優先するあまり、別れを冗談で済ませたり、相手の怒りをスルーするなど、あなたは悪い事から目を逸らそうとします。
「まだ怒ってるの?あんなの冗談だよ」とか、
「こっちはもう謝ったんだからいい加減にしてよ」…といった具合ですね。
しかし不誠実な態度で復縁を迫っても、相手の怒りを煽るだけです。
そんな事をすれば連絡すら取れなくなってしまいます。
今は自分以外の人達を思いやれるようになるまで、自分の心を落ち着かせることに専念しましょう。
また、別れの原因や、相手があなたの何に怒っているのか考えてみてください。
あなたに反省点があるなら、そこを改善していくことで誠意を示せます。
後で話し合いをする際に、自分の悪かったところを素直に謝罪すれば、あなたの誠実さが相手にも伝わります。
今は相手との接触を控え、誠意を見せるために自省する時です。
そして時が経って、お互いの気持ちが落ち着いた頃に行動を起こしましょう。
タロットカード「正義」の仕事に関する解釈
次は仕事に関する「正義」のカードの解釈をしていきます。
正位置の解釈例
複数の事を同時にこなしていける時なので、頼まれた仕事は思い切って引き受けてみてください。
バランスよくペース配分やスケジュールの組み立てができるので、きちんと計画通りに作業を進めていけます。
それでも一応カレンダーなどに細かくスケジュールを書いておくと安心かもしれませんね。
また、冷静で客観的な視点も持ち合わせているので、完成度の高いものを仕上げられそう。
契約も成功しやすい時です。
自分の会社と取引先の中立的な立場に徹して、契約に関するメリット・デメリットを嘘偽り無く伝えるようにしましょう。
その方がメリットばかりアピールするよりも、相手の信頼を勝ち取ることができるようです。
あなたの仕事に対する誠実でひたむきな姿勢を、上司や取引先の人達も評価してくれるでしょう。
その評価に見合った報酬が得られるので、昇格や昇給も期待できそうです。
もし余裕があるなら、副業を始めてみるのもオススメです。
本業と副業の両立が可能なので、充実した日々を過ごせるでしょう。
転職を検討している人や就活中の人は、ステップアップできる仕事に巡り合えそうです。
最初は思うように仕事ができなくて落ち込んでしまうかもしれません。
しかし諦めずに責任をもって仕事をこなしていくことで、必ず成長を実感できる日がやってきます。
周囲の人達はあなたの頑張っている姿を見て、信頼や尊敬の念を寄せてくれるようになるでしょう。
逆位置の解釈例
このカードが出た時は、複数の事を同時に進めていくのは難しいです。
いくつかの仕事を請け負ったり、一石二鳥を狙ったとしても、何かが疎かになってしまうでしょう。
いつもなら問題の無いペースでも、ミスをしたり不正に巻き込まれたりと、平常心を保てない事態になってしまいそうです。
焦って遅れを取り戻そうと頑張っても、その頑張りは報われないようです。
むしろ納期に間に合わなかったり、クオリティが低くなってしまうなどして、あなたの評価が下がることに繋がってしまうかもしれません。
今は一点集中して、一つ一つを確実にこなしていきましょう。
仕事とプライベートの両立も難しい時期なので、体調不良やストレスの溜めすぎには気を付けてください。
また、あなた自身が不正してしまう可能性もあります。
- 取り引き相手に伝えるべき事を伝えなかった
- 自分のミスを隠蔽する
- 契約違反
- 職場の秩序を乱す
これらには要注意です。
もし不正が明るみに出てしまったら、減給や、下手したら職を失ってしまうことも考えられます。
このカードが出た時は、誠実な行動を心がけてください。
転職を検討している人や就活中の人は、「楽な方に逃げない」がポイントになりそうです。
「今の仕事と本気で向き合ってないけど、つまらないから転職したい」とか、
「面倒だから競争率が低くて楽そうな会社を狙おう」といった気持ちはNGです。
きちんと自分の将来を見据え、ステップアップできそうなことを会社選びの軸にすれば、良い結果になるでしょう。
正義のカードばかりがよく出る理由
これは「正義」のカードに限らないのですが、引くとやたら遭遇するカードがあり「意味深だなぁ」なんて思う事はありませんか?
その理由や原因について、順番にお話していきますね。
今の自分のテーマや課題になっている
今の自分に必要なメッセージだから、何度も同じカードを引いてしまうという事がありえます。
そして「今の自分へのメッセージ」ですから、その人の状況に応じてメッセージ性も変わってきます。
「正義」の場合は、
- 公平で正しい判断ができる時
- 不公平で誤った判断をしてしまう時
- 不誠実にならないように注意
特にこのような事が考えられます。
各メッセージの解釈例を挙げてみると、下の表のとおりです。
1のタイプ | 感情に流されず、公平で正しい判断ができる時です。勇気を出して自分の意見を貫きましょう。 |
2のタイプ | 感情に流されて、不公平で誤った判断をしてしまう時です。あなたの判断に私利私欲は含まれていませんか?冷静になってもう一度考え直してみて。 |
3のタイプ | 自分の保身や欲望のために不誠実な行動をとってしまいそう。もしあなたの不正が明るみに出てしまったら、大きな代償を払うことになってしまいますよ。どんな時も誠実さを大切にしてください。 |
ここに挙げたのはあくまで解釈例なのですが、何か心当たりはありますか?
心当たりがあるのなら、「正義」からのアドバイスを意識して行動してみましょう。
もし心当たりが無いなら、
- 客観的に見た自分の現状や環境、本当の気持ちなどを分析する
- 補助カードを引く
この2つを試してみると良いでしょう。
きちんとシャッフルされていない
意外にも「シャッフル不足」が原因になる場合もあるんです。
プロの占い師に鑑定してもらうのならその心配は無いと思いますが、「占いを始めたばかりの自分が占います!」というのなら、シャッフル不足が起こり得ます。
シャッフルは質問を念じながら行います。
その時は質問に意識を集中しているため、他のところへの注意が疎かになりがちです。
例えば音楽を聴きながら勉強したり、テレビをつけながら読書をしたり、自分では「2つの事を同時にできている」と思っていても、「片方の作業能率が下がってしまった」なんて経験に心当たりはありませんか?
それと同じで、意識を質問に集中していると、きちんとシャッフルしているつもりでいても、上の方しか混ざっていないという事も起こります。
「きちんとシャッフル出来てるか不安」とお思いでしたら、カードの絵柄を表にしたままシャッフルの練習をしてみるのもおすすめです。
そうすればカードの流れが視認できるので、自分なりの力加減や混ぜ具合の調整ができるようになるでしょう。
時間をあけずに同じ質問で占った
本来は立て続けに同じ質問で占うことはオススメできないのですが、すごく気になる事や不安な事があれば、つい同じ質問で占ってしまう人もいると思います。
しかしカードからしてみれば、
「現状を変えてないのに同じ相談をされても、同じ事しか言えないなぁ」
という気持ちでしょう。
そうすればカードは「さっきと同じカード」か、「別のカードでも似たような意味のもの」を提示するしかありません。
仮にワンオラクルで引いたカードが全く同じであれば、それは確実に「今の自分に必要なメッセージ」です。
また、複数のカードを用いるスプレッドを行って、場所は違うけど同じカードが出ることもあると思います。
その場合もやはり「自分の悩みにおけるキーワードである」と解釈して良いでしょう。
そのカードの意味が気に入らなかったとしても、それは今のあなたに必要なメッセージです。
気に入らないから何度も占うのではなく、現状を変えるために行動を起こしましょう。
まとめ
今回は「大アルカナ11番・正義のカード」に関するお話でした。
正義のカードは、一般的な「正義のヒーロー像」とは異なるイメージを持っています。
しかし昔は法律があっても不平等だったり、賄賂などの不正がはびこっていました。
奴隷制度や人種差別など、世界の歴史を鑑みれば、不平等の犠牲になった人達が大勢いることは明らかです。
犠牲者たちにとって「全ての人間を平等に扱ってくれる人」こそが正義のヒーローだったのでしょう。
もしかしたらそういった歴史を踏まえて、正義のカードにメッセージが込められたのかもしれませんね。