”男性が満足げに笑いながら、9つのカップに囲まれて座っている”
ウェイト版カップ9は、そのような絵柄が特徴のカードです。
「意中の相手の気持ちを知りたい時にカップ9が出たら、どう解釈すれば良いの?」
そこで今回は、まず、カップ9の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、
恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
カップ9の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロットカード「カップ9」の基本的な意味&キーワード
カップのカードは14枚あり、その内の1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
そして、カップはトランプで言うところの「ハート」に当たるので、青年が「愛」を探求する内容になっています。
カップ8で青年は、絶望の淵から這い上がる決意をして旅立ちました。
あれからどれほどの月日が経ったのでしょう。
現在、青年は立派な大人になり、富と名声を手に入れました。
その道のりは決して楽ではありませんでしたが、今となっては良い思い出です。
彼は自分の人生にとても満足しています。
では、より詳しい「カップ9」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
幸福、成功、満足、喜び、願いが叶う、充実、達成、勝利、祝福、名声、称賛、繁栄、発展、自信、慈悲、調和、チャンスをつかむ、思いがけない幸運
カップ9・正位置は、「願いが叶って幸せになれる時」です。
これまで夢に向かって頑張ってきた人は、素晴らしいチャンスに恵まれます。
それを機に理想通りの結果を得られ、大いに満足できそうです。
ただしチャンスの度合いは、これまでの努力量に比例するので、もしかしたらあなたが期待していた程のチャンスではないかもしれません。
しかし、チャンスの活かし方によっては大きなリターンが得られるので、ベストを尽くしましょう。
また、特に夢など無かった人でも、幸せを実感できる出来事が起こりそうですよ。
逆位置のキーワード
失敗、挫折、夢が壊れる、夢破れる、敗北、不幸、失望、悲惨、荒廃、不満、不安、不足、欲張り、欲深い、満たされない、妥協、中途半端、油断、未熟、理想が高い、非現実的、調子に乗る、高慢、傲慢、保身、金銭トラブル、生活習慣の乱れ
カップ9・逆位置は「夢が叶わず絶望してしまう時」、もしくは「自分を甘やかしすぎている時」です。
前者の場合は大きなショックを受け、自暴自棄になってしまいそうです。
しかしどんなに散財しても、どんなに暴飲暴食をしても、気持ちは晴れませんし、かえって後悔することになってしまうでしょう。
辛いでしょうが「なぜ夢が叶わなかったのか?」を、客観的に考える必要があります。
そこで得た教訓を今後に活かせれば、今回の経験は無駄になりません。
そして新しい夢を探し、夢を叶えるための行動を開始してください。
そうすれば自然と気持ちが前向きになっていくでしょう。
後者の場合は、自分を甘やかすことで、後悔するような出来事を招きそうです。
例えば…
「自分は成績良いからテスト勉強しなくても大丈夫」と高を括っていたら、自分より成績が下の人の方が点数が良かった
「自分は高給取りだから好きなだけお金を使っても大丈夫」と浪費していたら、カードの返済が追いつかなくなってしまった
このような感じです。
自分を甘やかしてしまう原因は、「自分なら大丈夫」という自信過剰なところにありそう。
自分に自信があるのは良いことですが、「絶対に大丈夫」という保証はどこにもありません。
まずは謙虚さを思い出してください。
そして最悪な事態を回避するために、悪い未来予測をすることも大切です。
そうすれば危機意識が高まり、自分が改めるべきところに気付けるでしょう。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う場合の「カップ9」解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「カップ9」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
相手は今の関係性を気に入っているので、相手からのアプローチはあまり期待できそうにありません。
しかし、神様はあなたに味方しているようです。
相手との距離が近づくようなチャンスが度々舞い込んできそう。
チャンスを活かせれば、2人の関係性は着実に進展していくでしょう。
いつチャンスが来るか分からないので、日々の自分磨きを怠らないでくださいね。
両思いの人の場合
お互いに「愛情」や「安らぎ」といった、温かな気持ちで満たされているようです。
とても理想的な関係を築けているので、現状にとても満足しているのではないでしょうか。
相手はそろそろ次の段階を考えており、同棲や結婚、家族や友人の紹介など、そういったイベントの相談をされそうです。
次のステップに進むことで「現状の幸せが崩れてしまうのでは…」と、不安になるかもしれません。
しかし、お互いがパートナーの幸せを第一に考えて行動できるので、現状に何らかの変化が起きてもマイナスにはならないでしょう。
現状維持に拘らず、「もっと幸せになるための変化」を受け入れましょう。
現在フリーの人の場合
もしあなたが自分磨きを頑張ってきたのなら、理想通りの人と出会えて、結婚を前提としたお付き合いが始まりそう。
外見や内面が理想的なのはもちろんのこと、収入面も頼りになる人のようです。
お金が全てではないですが、やはり経済的な不安が無いと安心しますよね。
その人のお陰で、精神的にも経済的にも満たされた恋愛ができるでしょう。
また、複数の人達からアプローチされる可能性もあります。
その場合は、身の丈に合った人を選ぶことが幸せになるカギです。
「一番スペックが高い人」を選ぶことに囚われて、自然体のあなたでいられない相手を選んでしまうのはNG。
「誰といる時が一番楽しいか?」を基準に判断しましょう。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
あなたは相手にとって「お気に入りの一人」のようです。
とは言っても、相手は「お気に入りだけど、恋人にするには足りない部分がある」と思っているので、あなたに告白をする気は無さそう。
相手が求めるのは、自分の理想に合った完璧な人です。
そのため…
「理想の人が現れるまでは、お気に入りの人達と遊んでおこう」
このようなズルい考えを持っているかもしれません。
仮にあなたから告白をすれば付き合ってくれそうですが、相手は遊び感覚なので、真剣な交際はできないでしょう。
恐らく交際開始後には…
あなたは「もっと真面目に付き合ってほしい」という不満を抱き、
相手は「なんでこの人は完璧じゃないんだろう」という不満を抱いてしまいます。
お互いに不満のある状態で付き合うことになるので、早々に関係が悪化してお別れすることになりそうです。
両思いの人の場合
お互いに相手の嫌な部分に目が行きがちなので、不満が溜まってしまいそうです。
完璧な人間などいませんし、多少は目をつぶるべきかもしれません。
しかし…
優しい人だと思っていたけど、お店の店員さんに横柄な態度をとっていたのを見てしまった
「もう浮気はしない」と言っていたのに、すぐ浮気をした
このような、「こんな人だと思わなかった!」と、失望してしまうほどの何かに気付いてしまう恐れがあります。
それでも付き合いを続けたいのであれば、早急に話し合った方が良さそうです。
しかし、人間の性格や考え方を変えるのは、本当に難しいです。
話し合ったからすぐに改善されるものではないので、長期戦覚悟で臨みましょう。
現在フリーの人の場合
出会いはあっても、満足のいく恋愛にはならないかもしれません。
何かしら妥協や我慢を強いられるお付き合いになってしまうので、不満が蓄積されていきそうです。
例えば…
お金は持ってるけど性格に問題のある人とか、
反対に、性格は良いけど収入面に不安のある人とか、
なかなか理想通りにはいかないようです。
もしかしたら体の相性だけ良い人の可能性もあるので、セフレのような関係になってしまい、虚しさに苦しんでしまうかもしれません。
「何もかもが理想通りの人と恋愛」というのは現実には難しいので、優先順位の低い条件から妥協をしていかなければならないです。
妥協をしていても楽しい恋愛をしている人は大勢いるので、前向きに考えましょう。
しかし、妥協の優先順位を間違えてしまうと、不満ばかりの楽しくない恋愛になってしまいます。
まず、あなたが「何を妥協しても良いのか?」をしっかり考えてから交際を始めた方が良さそうです。
まとめ
今回は「小アルカナ・カップ9」の、意中の相手の気持ちや相手との未来の解釈に関するお話でした。
青年は立派な大人に成長し、富と名声を手に入れました。
しかし「カップは青年が愛を探求する物語でしょう?愛は結局どうなったの?」と、気になっている人もいるのではないでしょうか?
ご安心を、これで終わりではありません。
彼は富と名声だけでなく、本来の目的だった「愛」も手に入れられたのか?
それとも欲に溺れて、この後破滅してしまうのか?
物語の結末は、次の「カップ10」に委ねられます。