”青年は積み上げられた8個のカップに背を向け、新たな旅へ出発した”
ウェイト版カップ8は、そのような絵柄が特徴のカードです。
「意中の相手の気持ちを知りたい時にカップ8が出たら、どう解釈すれば良いの?」
そこで今回は、まず、カップ8の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、
恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
カップ8の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロットカード「カップ8」の基本的な意味&キーワード
カップのカードは14枚あり、その内の1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
そして、カップはトランプで言うところの「ハート」に当たるので、青年が「愛」を探求する内容になっています。
カップ7で都合の良い妄想に耽っていた青年は、ようやく我に返りました。
「こんなことではいけない。心機一転してやり直そう!」
青年は人生を再スタートさせるために、過去を後悔して立ち止まるのをやめました。
反省するのは大切ですが、過剰な後悔ばかりしていても、明るい未来へ進めないと気付いたからです。
彼は立ち上がり、再び歩き始めました。
では、より詳しい「カップ8」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
旅立ち、出発、再スタート、逃避、放棄、過去との決別、見切りをつける、転換期、辞任、左遷、隠居、意欲の低下、興味が移る、価値観の変化、執着を捨てる、現状への失望、幻滅、限界、疲労、衰退、飽きる、自己分析、内省
カップ8・正位置は、「現状をリセットして再出発しようとする状況」です。
価値観や環境の変化により、これまで拘ってきたこと・大切にしてきたことへの関心が薄れそう。
「関心が薄れる」というワードに悪いイメージを持ってしまうかもしれませんが、これは柔軟性が増し、新しい発見を得られるチャンスでもあります。
頑なになるのを止めて、軽い気持ちで変化を受け入れてみましょう。
もしかしたら、これまでよりずっと生きるのが楽になるかもしれませんよ。
また、もし現状に嫌気がさしていたり、辛さを感じているのであれば、現状からの脱出を試みる時期のようです。
仕事があまりにも辛いから転職する…
恋人と価値観が合わないから別れる…
あなたは考えに考え抜いて、このような思い切った決断をしそうです。
一見ネガティブな出来事ですが、これからの行動次第では未来を明るくすることができます。
もっと良い仕事が見つかるかもしれないし、これから価値観の合う人と出会えるかもしれません。
変化を受け入れ、未来志向で行動していきましょう。
逆位置のキーワード
継続、諦めない、諦めの悪さ、未練、停滞、変化を恐れる、復活、再来、再チャレンジ、復縁、好転、新天地、引っ越し、栄転、新しい可能性、喜び
カップ8・逆位置は、
「諦めないことが現状を好転させるカギ」
もしくは、
「変化を恐れて行動を起こせない状態」
このように、あなたの現状によって正反対の解釈になるので判断が難しいかもしれません。
前者の場合は、まさに「継続は力なり」です。
今何かを諦めようとしているなら、もう少し頑張ってみることをオススメします。
諦めずに頑張った結果、目標を達成して現状を好転させることができそうですよ。
後者の場合は、
「現状に不満はあるけど、改善しようとして悪化したら嫌だから何もしない」
このような感じです。
不満が我慢できるなら、今の状態を続けても問題は無いかもしれません。
しかし限界が近いなら、何らかの行動を起こす勇気を出してください。
カードの解釈に困った際は、あなたの状況を客観的に見てくれる人に相談してみると良いでしょう。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う場合の「カップ8」解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「カップ8」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
相手はあなたに対して「諦めの感情」を持っているか、「無関心の状態」のようです。
前者の場合は、あなたに好意はあるけど「自分なんて相手にされないだろう」と思い込んでしまっています。
そのようになってしまうのは相手の性格の問題なので、あなたに非はありません。
相手に自信を持ってもらうために、分かりやすい特別扱いをしてみてはいかがでしょうか。
後者の場合は、相手には好きな人がいるか、夢中になっている趣味などがあることが考えられます。
そのため、しつこいアプローチをすると迷惑がられてしまいそうです。
今後あなたに関心が向けられる可能性は低いので、この恋は諦めて新しい出会いを探した方が良いのかもしれません。
前者と後者の判別は難しいでしょうが、相手の情報などを集めて、客観的な視点で判断していきましょう。
両思いの人の場合
お互いに愛情のピークが過ぎ去り、気持ちが離れつつあるようです。
そのため…
会っても物足りなさを感じるので、デートするのも面倒になったり…
嚙み合わない部分が増えてきて喧嘩が頻発していたり…
浮気心がうずいてきたり…
これらのような状態になってしまいそう。
話し合えば解決できることも、面倒がって放置しがちです。
「話し合ったって分かり合えないから無駄」と、思い込んでしまっているのでは?
このままでは遅かれ早かれ別れることになってしまうでしょう。
それが嫌なのであれば、根気強く話し合うしかありません。
最初から全てを分かり合おうとせず、少しずつお互いを理解していくことが大切です。
その上で分かり合えなかったのであれば、その人との縁が終わったことを受け入れ、お別れした方が良いでしょう。
現在フリーの人の場合
盛り上がりに欠けるような出会いばかりなので、お付き合いには至らないようです。
盛り上がらない原因は、あなた自身にあるようです。
まだ過去の恋愛に未練があるのではないでしょうか?
そのせいで「あの人だったら良かったのに…」という気持ちが湧いてしまい、デートをしても上の空になってしまいそうです。
出会いを探すなら、まずはその未練を断ち切ることに専念しましょう。
もしくはそこまで心残りがあるなら、一度その人に連絡をするなどして、接触を試みても良いのかもしれません。
しかし、それで上手くいく確率は低めなので、当たって砕けろの精神で臨みましょう。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
あなたとその人は、友人や同僚といった関係でしょうか?
残念ながら相手は今の関係性で満足しているので、相手からのアプローチは無さそうです。
あなたの人間性を好ましく思っているようですが、恋人にするには何かが欠けているか、価値観の合わない部分があるのかもしれません。
そういったことを念頭に置いて、相手が恋人に求める条件を探ってみましょう。
努力次第で条件を満たせそうなのであれば、お付き合いに発展する可能性は十分あります。
諦めずにチャレンジしてみてくださいね。
両思いの人の場合
お互いにマンネリや不満を感じつつも、今の状態を維持しようと頑張っているのでは?
2人の間に「今喧嘩したら別れ話に発展しそう」という空気があるため、なかなか本音を言えなかったり、真面目な話し合いを避けてしまいがちです。
しかし、今は2人の関係を修復するのに良い時期なので、関係改善のために行動を起こしましょう。
「これからも一緒にいたいから、マンネリ解消のために話し合いたい」と、ストレートに伝えてみたり…
2人で新しいことを初めてみたり…
あなたの愛情を相手に示しつつ、フレッシュな空気を入れてみてください。
そうすれば付き合い始めた頃の気持ちがよみがえり、お互いに「やっぱりパートナーはこの人しかいない!」と思えるようになるでしょう。
現在フリーの人の場合
高嶺の花のような人との出会いがありそうです。
「自分なんて相手にされないだろう」と、最初から諦めてしまいたくなるかもしれません。
しかし、ここは諦めずに頑張ってみてください。
あなたの行動次第では、その人との恋が始まる予感です。
その行動のヒントは、あなたが過去の恋愛で体験してきたことにありそう。
例えば…
過去の恋愛をキッカケに始めた趣味が、その人との共通の話題になったり…
一度その人の情報を集めてから、アプローチに使える武器は無いか考えてみましょう。
まとめ
今回は「小アルカナ・カップ8」の、意中の相手の気持ちや相手との未来の解釈に関するお話でした。
ようやく青年は心機一転して、前を向いて歩き始めました。
悲しい思い出や辛い記憶は、人生の歩みを止める原因となるものです。
ふとした瞬間にそれを思い出して落ち込んでしまうことは、誰にだってあるでしょう。
そんな時、役に立つのが「幸せな記憶」です。
幸せな記憶は、あなたに辛い過去を乗り越える力を与えてくれます。
今パッと思いつかなくても、これから幸せな体験を沢山していけば良いのです。
もしあなたが立ち止まってしまうほど辛い過去に悩んでいるなら、青年のように歩き出して幸せを探してみませんか?