バベルの塔をモチーフにしているともいわれる『塔』のカード。
黒い背景に、落雷・火災・転落していく人…なんだかドキッとするカードですよね。
何かが大きく変化していく時に現れるカードです。
「恋愛」で「相手の気持ち」について占ったとき、この『星』のカードが出たら、何を意味するのでしょうか。
今回は、『星』の「恋愛」での意味＆キーワード、そして「相手にとって自分はどういう存在？」といった相手の気持ちを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
タロット「塔」恋愛での意味＆キーワード
正位置の場合の意味・キーワード
変化／破壊／ショック／衝撃／アクシデント／価値観の変化／急展開／浄化
正位置で出ると、大きな変化や驚くようなことが起きそうです。
変化にはショックを伴うこともありますが、不思議とスッキリしたりするものです。
逆位置の場合の意味・キーワード
混乱／立ち直る／疲労／感情をため込む／終わりが近づく／不安定な気持ちが続く
逆位置になると、すでに大きな変化があった後か、終わりの気配がじわじわと続く感じです。
一度でスッキリしないぶん、逆に試練と感じることもありそうです。
恋愛での【相手の気持ち】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、恋愛での「相手の気持ち」に関する相談内容の中でも、特に多い次の5つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 「片思いの相手にとって、私はどういう存在？」
- 「気になる彼と両想いになれる？お付き合いが始まる可能性は？」
- 「交際中の彼は、結婚についてどう思っている？」
- 「交際中の彼、私のこと本当はどう思っているの？」
- 「別れた彼は、復縁についてどう思っている？」
では、順番に見ていきましょう。
「片想いの相手にとって私はどういう存在か」について占う時の解釈例
「あの人にとって私はどんな存在なの？」
お相手の気持ちが、今どういう段階なのか気になりますよね？
「片思いの彼が、私をどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見てみましょう。
正位置の場合
あなたを「今までに会ったことがないタイプ」だと思っているようです。
すでに知り合いであるなら、「つい言い合いになってしまうような関係」かも知れませんね。
まだ恋愛対象としては見ていないのですが、強烈に印象は残しているはずです。
気の合う面が見つかれば、急に仲良くなれる可能性もあります。
【ここが解釈のポイント！】
相手にとって、相談者は「衝撃的な相手」のようです。
恋愛の雰囲気ではありませんが、ついケンカになってしまうような相手のようです。
それだけ気になるということです。
ひょんなことから、急に仲良くなるケースも考えられます。
逆位置の場合
お相手はあなたのことを、一時期気になっていたのかもしれません。
特に進展しないまま、フェードアウトしたような感じです。
今はすでに興味がなくなってしまったか、他の人と恋愛関係にある可能性があります。
【ここが解釈のポイント！】
逆位置だと「気持ちが冷めたあと」のような状況です。
相手はすでに「今の状態でいい」と思っています。
恋愛に進展する時期ではないと解釈します。
「気になる彼と両想いになれるか」を占う時の解釈例
「好きだと伝えてもいいのかな」
「付き合ってほしいと言われたら？」
恋愛で一番ドキドキする時期かもしれませんね。
「片想いから両想いへ進む可能性があるのか」、「お付き合いできる可能性があるのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手が電撃的にあなたに恋を打ち明ける、あなたの告白をとても喜んでくれるなど、「思ってもみなかった」展開が起こりそうです。
ただ、他の人に告白されるとか、お相手に内緒の恋人がいたなど別の「思ってもみなかった」展開のことも。
いずれにせよ、「これでよかったんだ」と思える結果になりそうです。
【ここが解釈のポイント！】
『塔』のカードは「変化」「衝撃」が現れるときに出てくるカードです。
塔に落ちた雷のように「変化」も「衝撃」も避けることはできません。
相手がどういう展開をもたらすか、緊張する状態になりそうです。
何も知らずに、何事もなく終わるということはないでしょう。
どんな結果が出ても、受け止める覚悟が必要になります。
逆位置の場合
お相手はあまりはっきりした態度を見せないでしょう。
どっちつかずの状態に、あなたはやきもきしているのでは？
でも、あなたも気が付いているはず。
このまま進んでも嬉しい展開が待っていることはない、ということに。
強引なアプローチは、関係を面倒なものにするだけかもしれません。
【ここが解釈のポイント！】
正位置のように衝撃的な展開ではありません。
「だめそう」な状況をじわじわと見せられているような状態です。
相手にはすでに付き合っている人がいるなど、相談者とはうまくいくような状況ではありません。
だめ押しなどせずに、未練は断ち切ってしまった方が傷は浅そうです。
「交際中の彼は、結婚についてどう思っているか」を占う時の解釈例
お付き合いが順調なら、「結婚」もどうなるのか気になりますよね。
「付き合っている相手が、結婚についてどう考えているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
正位置の場合
びっくりするような話が出るかもしれません。
上手くいっていると思っていたのに、強力な邪魔が入るようなことも考えられます。
お相手に別の人が浮上したり、親に結婚を反対されるなど。
後で知るより、今知って対処した方がよいのです。
波乱の後、電撃結婚になるか別の道を行くことになるか、両極端な結果になりそうです。
【ここが解釈のポイント！】
『塔』のカードは「予期しない出来事」が起こるときに現れます。
予期しなかっただけに、衝撃的ですが、避けることはできません。
清算をすることになるか、一転「電撃結婚」か。
どちらにせよ、気合を入れて受け止める覚悟が必要です。
逆位置の場合
お相手の気持が読めなくなっている時でしょうか。
すれ違うことも多く、信頼関係も保てていないでしょう。
ゆっくりと気持が離れて行っている状態のようです。
「結婚」というハッピーエンドな言葉も、2人の間には出そうにありません。
つらい時期ですが、この恋愛を手放す覚悟も必要になりそうです。
【ここが解釈のポイント！】
ゆっくりと崩れていく様を見ている状態でしょう。
塔が崩れ落ちるのは避けられないことでした。
この塔を崩れないように支えるより、別のものを造り直した方がよいのです。
結婚の見通しはたたないと読みます。
「交際中の彼が、私の事を本当はどう思っているか」を占う時の解釈例
「最近何だかそっけない」
「ケンカが増えたな…」
など上手くいかない時、気持ちが離れてしまったのではないかと心配になりますよね。
「あなたの事を本当はどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
「何か隠してる？」と疑ってますか？
お相手が言い出せなかったことが、はっきりしそうです。
大喧嘩になる内容かもしれません。
感情的になり、冷静な判断ができないかもしれませんが、「知らないよりマシ」ですよ。
もちろん、悪いびっくりではないかもしれません。
どちらにせよ、後になると「これでよかった」とスッキリしそうです。
【ここが解釈のポイント！】
悪いもの（知らなかったこと）があぶりだされる時期です。
ショックを受け、呆然とするかもしれませんが、立て直します。
事態が急変する時期と割り切って、冷静に対処することをすすめます。
逆位置の場合
2人とも「終わりが近いのかな」と感じ取っているようです。
お互いに今の関係性に悩んでいるはず。
好転はあまり望めません。
執着すると苦しみが続いてしまいます。
手放すことで、新たな生活に目を向けられます。
【ここが解釈のポイント！】
逆位置ですので、大きな衝撃というより、もう「終わり」に気が付いているようです。
塔もすでに崩れ始めました。
元に戻すより、手放してしまったほうがよいのです。
しばらくは苦しいかもしれませんが、いずれ浄化されていきます。
「別れた彼が、復縁についてどう思っているか」を占う時の解釈例
別れてしまったけど、やっぱり忘れられない。
切ない思いでいっぱいですね。
復縁を望んだら、あの人も応えてくれるのでしょうか？
「復縁について、相手がどう思っているか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手は復縁を望んでいるかもしれません。
お相手自身も「まさかそれはないだろう」と思っているようです。
自分でも意外な気持ちに戸惑っているようです。
別れた原因については、お互いに改善する必要がありますが、惹かれあう気持ちに正直になってもよさそうですよ。
【ここが解釈のポイント！】
一度全て壊してしまう『塔』のカード。
全て壊してしまったからこそ、新しく始まるものもあるのです。
「復縁」を願う気持ち自体が「驚きの心境」なのかもしれませんね。
新たに関係を築き直す努力は必要です。
逆位置の場合
お相手は別れたことを後悔しているのかもしれません。
まだ痛みを引きずっており、じわじわと来る寂しさの中にいるようです。
あなたも同じ状況でしょうか？
復縁はお互いが望めば、可能性は大いにありそうです。
上手くいかなかった原因を見つめ直し、新たな2人で始めましょう。
【ここが解釈のポイント！】
『塔』のカードの逆位置は「破壊」からの「再生」を示します。
雷に打たれたような衝撃はとうに過ぎ去り、「再生」に目を向けるときです。
ぐずぐずと引きずる可能性もありますが、「新たに始める」と決めることができれば、再生（復縁）も可能だと判断します。
まとめ
『塔』のカードは「破壊」と「再生」を表します。
塔に落ちた雷は天災です。
避けることはできません。
人生にも予期しない衝撃的な出来事が、起こることがあるのです。
正位置で現れたときは、良いことにせよ、悪いことにせよ「大きな変化」の時です。
良いこと・悪いことというのは、見方次第です。
衝撃が去ったあと「これでよかった」と、あなたは一回り成長しているでしょう。
逆位置で読むときは、「徐々に壊れる」「立ち直る過程」などを意味します。
正位置のような「衝撃的な終わり」ではなく「じわじわと崩れゆく」状態です。
もしくは、正位置の状態が過ぎ去り、「再生」が始まった状態を示します。
どちらにせよ、破壊なくして再生はないのです。
手放す勇気があれば、また新たな道が開けますよ。
参考になるアドバイスがあれば、ぜひ心に留めておいてくださいね。
