赤い衣服をまとい、まっすぐ前を向いた裁判官が描かれた『正義』のカード。
情熱と強い意志が伝わってきます。
右手には青い剣、左手には天秤を持っていますね。
剣は知恵や情報、天秤は公平さを表します。
感情ではなく、事実に基づいて「正しい判断」をしようとしている姿です。
「恋愛」で「相手の気持ち」について占ったとき、この『正義』のカードが出たら、何を意味するのでしょうか。
今回は、『正義』の「恋愛」での意味&キーワード、そして「相手にとって自分はどういう存在?」といった相手の気持ちを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
タロット「正義」恋愛での意味&キーワード
正位置の場合の意味・キーワード
バランス/公平さ/対等な関係/真実/判断/感情を排した事実/釣り合う
正位置で出ると、感情に流されず、正しさを優先するイメージです。
もう一つは、天秤が釣り合うように、バランスがとれたものを表します。
逆位置の場合の意味・キーワード
優柔不断/あいまい/矛盾/両立できない/バランスが崩れる/不誠実/ルーズ
逆位置になると、天秤の釣り合いがとれなくなり、どちらかに傾いてるのです。
対等な関係でいるためには、問題を解決する必要があります。
恋愛での【相手の気持ち】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、恋愛での「相手の気持ち」に関する相談内容の中でも、特に多い次の5つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 「片思いの相手にとって、私はどういう存在?」
- 「気になる彼と両想いになれる?お付き合いが始まる可能性は?」
- 「交際中の彼は、結婚についてどう思っている?」
- 「交際中の彼、私のこと本当はどう思っているの?」
- 「別れた彼は、復縁についてどう思っている?」
では、順番に見ていきましょう。
「片想いの相手にとって私はどういう存在か」について占う時の解釈例
「あの人にとって私はどんな存在なの?」
お相手の気持ちが、今どういう段階なのか気になりますよね?
「片思いの彼が、私をどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見てみましょう。
正位置の場合
お相手はあなたのことを「しっかりした人だな」と信頼しているようです。
今はまだ、恋愛的な甘い気持ちではないかもしれません。
でも、人間として信頼を寄せてもらえるなんて、すごいことですよ。
あなたに注目していることは確かなので、自信を持ってください。
【ここが解釈のポイント!】
『正義』のカードに描かれているのは「公平」「バランスのとれた」人です。
相談者のことを頼もしく思っているでしょう。
その点を評価しているようです。
信頼が恋愛に発展するパターンはよくあります。
逆位置の場合
あなたの好意に気が付くと、悪い気はしないでしょう。
ただ、あなたのほうが不利な状況に追い込まれそうです。
「とりあえずキープしておこうかな」などと打算的な感情もありそうですよ。
あなたも冷静にお相手を観察しましょう。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置なので、相手の気持ちは少し「打算的」なところがあるでしょう。
2人の間柄が決まったものではないので、相手を責めることはできません。
現状、相手は恋愛に限らず、あいまいな気持ちなのだと思います。
距離を縮める時ではないでしょう。
「気になる彼と両想いになれるか」を占う時の解釈例
「好きだと伝えてもいいのかな」
「付き合ってほしいと言われたら?」
恋愛で一番ドキドキする時期かもしれませんね。
「片想いから両想いへ進む可能性があるのか」、「お付き合いできる可能性があるのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手も気が合いそうだと感じているようです。
声をかけてみてはいかがでしょうか。
浮ついた気持ちではなく、誠実にあなたとのことを考えてくれそうですよ。
価値観の合う2人です。
【ここが解釈のポイント!】
カードに描かれた天秤は公平さ、すなわち対等な関係を表します。
対等な関係であるということは、価値観も似ていると言えます。
人物の衣服は赤く、情熱も感じられます。
まっすぐ前を向いていることからも、誠実に向き合ってくれることを感じます。
逆位置の場合
今、お相手は色々なことに興味があって、忙しそうです。
恋愛にのめり込む気はなさそう。
あなたに対しても、さほど関心を示さないかもしれません。
今は知人として「気の合う人かどうか?」をあなたも観察してみてください。
【ここが解釈のポイント!】
正位置のようにびしっと背筋を伸ばして、真剣に相談者を見つめることはないでしょう。
価値観の合わない相手の可能性も高いです。
告白は無意味になってしまいそうです。
様子を見て、気の合うポイントを探してみることをすすめます。
「交際中の彼は、結婚についてどう思っているか」を占う時の解釈例
お付き合いが順調なら、「結婚」もどうなるのか気になりますよね。
「付き合っている相手が、結婚についてどう考えているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
正位置の場合
結婚は着実に近づいています。
もともとお相手は「結婚を前提に」考えていたようです。
ただ、ロマンチックなプロポーズや憧れるような婚約期間は期待しすぎないように。
結婚は現実のものであって、今後の人生を決める大切なものです。
もともと価値観の合う2人なので、スムーズに話は進みますよ。
【ここが解釈のポイント!】
どっしりと座り、前を見据える人物からわかるように、お相手は迷いがありません。
天秤が釣り合っているので、パートナーとしても対等な関係でいられます。
絵柄の全体の印象が堅いように、ロマンチックさは足りないかもしれません。
そこは相談者もわかっていることだと思います。
逆位置の場合
何か「釣り合いのとれない問題」がありそうですね。
育った家庭環境が違いすぎる、相手に求めるものが違う、将来の生活の中でどちらかに負担がかかりそう…など。
価値観が違うと結婚は難しいですし、結婚しても苦労の種になりますよ。
いったん結婚の話は考えるのをやめて、冷静にお相手を見てみましょう。
【ここが解釈のポイント!】
バランスが崩れている、公平さを欠いている状態です。
結婚相手とは生活上の作業分担はあっても、対等な関係にしたいものです。
相手は少々「虫のいい考え方」をしている可能性があります。
無理して自分だけが損をしないよう、アドバイスします。
「交際中の彼が、私の事を本当はどう思っているか」を占う時の解釈例
「最近何だかそっけない」
「ケンカが増えたな…」
など上手くいかない時、気持ちが離れてしまったのではないかと心配になりますよね。
「あなたの事を本当はどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
あなたが心配しているようなことはなさそうですよ。
お相手は誠実にあなたのことを考えています。
何か不安なことや心配なことがあるなら、直接尋ねてみましょう。
くれぐれも責めたり、疑ったりするような聞き方はやめてください。
ちゃんと話せば、あなたの不安は解消しますよ。
【ここが解釈のポイント!】
『正義』のカードの名の通り、相手は何もやましいことはありません。
絵柄のカチッとした様子から、「揺れる乙女心」には気が付いていないでしょう。
話せば誠実に答えてくれるので、心配はないでしょう。
逆位置の場合
お相手は何かあなたに言えないことがあるのかもしれません。
後ろめたい気持ちがあるようです。
LINEやメールの返事も滞りがちなのはそのためでしょう。
お相手の不誠実な態度に、あなたが「別れ」を決意する可能性もあります。
【ここが解釈のポイント!】
相手は何かを天秤にかけて、「自分の都合のいい方」をとろうとしています。
相談者と向き合う誠実さが感じられません。
たとえ、相談者が許したとしても、よい関係を取り戻すのは難しいでしょう。
「不公平」だと感じるなら、相手のズルさに付き合う必要はありません。
「別れた彼が、復縁についてどう思っているか」を占う時の解釈例
別れてしまったけど、やっぱり忘れられない。
切ない思いでいっぱいですね。
復縁を望んだら、あの人も応えてくれるのでしょうか?
「復縁について、相手がどう思っているか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
もともと考え方の似ている2人。
あなたが復縁したいと思っているのなら、お相手もそう感じている可能性があります。
ただ別れたからには理由があったはず。
上手くいかなかった原因をよく考えてみることです。
その原因を克服できそうだと思うのであれば、話しかけてみてください。
始めは普通にあいさつなどから、ですよ。
【ここが解釈のポイント!】
描かれている人物のまっすぐ立てられた青い剣と真剣な眼差しが、復縁について迷いなく向き合っていることを教えてくれます。
浮ついた態度は本気さを疑われますので、あくまで冷静に、今の関係性の範囲から近づくことです。
復縁の可能性は高いと判断します。
逆位置の場合
あなたは真剣でも、お相手は他のことに気を取られていそうです。
二股をかけようとしたり、便利に使われるようなこともありそうです。
今は復縁の話を持ち掛けない方がいいでしょう。
真面目に向き合ってくれることは期待できません。
冷静に見て「不誠実な人」ではないか判断してください。
【ここが解釈のポイント!】
相談者はよい思い出のせいで、復縁を望んでいるのかもしれません。
しかし今は、対等な関係を築けそうにありません。
相手は「自分本位」になっており、「ズルく利用される」こともあり得ます。
今は復縁を焦らず、本当に復縁すべき人なのか見極めることをすすめます。
まとめ
『正義』のカードの「正義」とは、「冷静」に「公平」で「正当な」判断を下すこと。
感情に振り回されず、偏りのない「正しさ」なのです。
正位置で読むときは、「バランス(釣り合いがとれた)」や「対等」を意味します。
恋愛は感情が絡みますが、相手と自分の関係性は対等でありたいものです。
ロマンチックさより、価値観の合う落ち着いた恋愛を育ててください。
逆位置で読むときは、「不誠実」「偏った負担」などを表します。
正位置のような対等な関係が崩れ、ギブアンドテイクではなくなります。
不公平さに苛立つかもしれませんが、自分の考え方を柔軟にすることも必要です。
それでもバランスがとれないようであれば、相性の良くないお相手なのでしょう。
参考になるアドバイスがあれば、ぜひ心に留めておいてくださいね。