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タロット「ヘキサグラム」スプレッドの意味・読み方・恋愛での解釈例を徹底解説

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「ケルト十字」と並んで、伝統的で有名な汎用性が高いスプレッド「ヘキサグラム」。

「ケルト十字」よりも数が少ない7枚で読め、特に相性などを客観的に見やすいのが特徴の一つです。

今回は、その「ヘキサグラム」がどんなスプレッドなのか?

どんな占いに適しているのか?

占い方、展開法、配置場所の意味、解釈の仕方、そして解釈例についても詳しく紹介していきます。

目次

ヘキサグラムとはどんな意味のスプレッド?

古来から世界的に魔除けや魔術的、神秘的なシンボルの「ヘキサグラム」。

六芒星」や「ダビデの星」とも呼ばれています。

日本でも「籠目」といって魔除けの紋として古来から使われています。

正三角形と逆正三角形を合わせたシンボルですね。

タロットにおいての「ヘキサグラム」は正三角形の各頂点で過去・現在・近未来といった「時間軸と、逆正三角形で自分(占う当事者)・相手や周りの環境・アドバイスといった「関係性を読み解き、総合した結果を中心部に置くという形で構成されています。

ヘキサグラムはどんな占いに適している?

「ヘキサグラム」で占う内容は、恋愛でも仕事でもOK。

「相談者と相談者以外の状況や関係性」、「問題の過去や現在や未来」、一つの内容に対して多角的に読み取ることができます。

恋愛における2人の関係など、人間関係に関する占いに特に向いているといえます。

ただし、「ケルト十字」のように、

「とりあえず、なんとなく、未来を占ってほしい」

という漠然とした内容にはあまり向きません。

相談内容がはっきりしているものに対して適しているスプレッドです。

また、78枚のフルデッキで占うことも多いですが、大アルカナ22枚のみで占うことも可能です。

ヘキサグラムの読み方・展開法

汎用性が高い「ヘキサグラム」だからこそ、占う時に押さえておきたいポイントが2つあります。

ポイント① 5枚目の「相談者以外」を何にするか。

ポイント② 7枚目の結果の期間(半年以内)はいつか。

この2点をしっかりと定めたうえで相談内容について占っていきましょう。

展開順は、図の番号にそって行っていきます。

配置場所の意味

スプレッドには、配置されたカードそれぞれが表している意味があり、次の通りです。

① 過去

相談内容(関係性)の1か月から3か月以内の過去の状況。または相談内容に影響を与えている過去の出来事

② 現在

相談内容(関係性)の今の状況。

③ 未来

相談内容(関係性)が近い未来にどうなりやすいか。1か月から3か月以内。

④ アドバイス(キーカード)

相談内容に対して、どう行動するとよいかというアドバイス。または相談者がどうしたいという無意識の望み。すべてのカードに影響するカード。

⑤ 相談者以外の状況

相談者以外の環境や感情。恋愛や特定の人間関係の場合、その人が置かれている環境や、相談者に対しての感情。相談者以外の相談者の環境や相談者に対しての感情。

⑥ 相談者の状況

相談者の現状や気持ち。恋愛や特定の人間関係の場合は相手に対してどう思っているかという潜在意識。

相談内容に対しての相談者が置かれている状況。

⑦ 結果

3か月から半年以内に起こりやすい結論や総合的なアドバイス。

③の未来やアドバイスのカードを踏まえたうえで判断する。

    解釈の仕方&読み方の手順

    展開するカードの枚数が多いので混乱してしまうかもしれませんね。

    でも実は「ヘキサグラム」は、「時系列」と「相談者と相談者以外の関係性とアドバイス」、

    この2つの「スリーカードスプレッド」を読み解いて、それを総合的に見た結果やアドバイスを提示するというスプレッドです。

    なので、一つ一つを掘り下げながら、最終結果に向かっていきましょう。

    1. まず全体を見る

    まず、次のような視点で全体を見てみます。

    • 全体的に出ているカードの傾向(明るい色なのか暗いのか)はどうか
    • 大アルカナの位置や数はどうか
    • 小アルカナのスートの位置や数はどうか

    2. 正三角形で質問内容の時系列を読む

    「相談内容が時系列でどうなっていくか」を一つの流れとして読みます。

    特に過去には、今起こっている問題に何が影響しているかや原因を表していることもありますので、非常に重要です。

    しっかりと読み解きましょう。

    3. 逆三角形でそれぞれの感情や置かれている状況を確認する

    ⑤と⑥は相談者と相談者以外の感情を表しています。

    • スート(小アルカナのマーク)が共通しているか
    • カードの人物がどこを見ているか
    • 肯定的か否定的か
    • 大アルカナか小アルカナか

    などを見て、双方のバランスなどを比較しながら読み取っていきます。

    4. 総合的な結果やアドバイスを読み取る

    ⑦の結果だけにとらわれず、④のキーカードや時系列を含めて、総合的な結果やアドバイスを読み取っていきましょう。

    あくまでも、最終的な未来ではなく、「相談者がどうなっていきたいか、良い方向に行くにはどうしていったらよいか」という視点を忘れないようにしましょう。

    恋愛相談における解釈例

    よく聞かれる質問として「相手が自分のことをどう思っているか」というのがあります。

    その先には「相手とこうなっていきたい」という未来への願いが含まれていることも多いです。

    という事で、今回の解釈例では、

    「2人で出かけることもあるぐらいには仲良くしていて、相談者は相手のことが好きなのだけど、相手はどう思っているのだろう?」

    「できれば付き合って行きたいと思うのだけど、これから関係は変わっていくのだろうか」

    という相談内容で占ってみた場合の、解釈例を紹介していきます。

    解釈例で読み解くカードはこちら

    1. 過去:力
    2. 現在:ワンド6逆
    3. 近未来:魔術師逆
    4. アドバイス:審判
    5. 相手:カップ8
    6. 自分:ペンタクルス4
    7. 最終結果:カップのナイト

    1. まず全体を見る

    「大アルカナ」が過去と未来、そしてアドバイスにきてます。

    ソード以外のカードが、バランスよく出ていますね。

    2. 正三角形の時間軸

    過去の位置に「精神力・頑張って成し遂げてきたうえでの結果」などを表す「力」のカード。

    「力」のカードは愛を持って猛獣を手なずけている女性を描いていて、「忍耐強さ」なども表しています。

    恐らく2人で出かけたりすることも長い期間経過していて、積み上げてきた関係性もかなり強固なものになっているのだと読み取れます。

    ですが、現在の「成果」という「ワンドの6」が逆位置で出ています。

    実際に相談内容から考えると、「成果がない」つまり「お付き合いしている関係になりたいと思うけど、なれていない」という今の状況が描かれています。

    未来の位置が「スタート・無限の可能性」といった意味を持つ「魔術師の逆位置」で、「まだスタートが切れない」と読み取れます。

    友人としての付き合いが長すぎるがゆえに、停滞してしまっていて、今すぐに関係が変わるかというとそうではないのかな?というところでしょう。

    3. 逆三角形の2人の関係性

    そして関係性を読み解いていくと、相手の気持ちや状況に「次のステージへ・区切りをつける」」といった意味合いの「カップの8」。

    相手の方も「停滞してしまっている関係性に区切りをつけたい」と思っている様ですね。

    ですが、相談者の気持ちや状況が「安定・所有」といった意味の「ペンタクルスの4」で、相談者の方が「進みたいと思う反面、潜在意識では今までの関係が壊れるのが怖い」と思っているのかもしれません。

    それを踏まえると、これまでにも相手の方から何かしらのアプローチがあったけれど、相談者自身がスルーしてきたか、気が付かなかった可能性があります。

    アドバイスの部分に「覚醒・気づき」といった意味の「審判の逆位置」が出ています。

    「気が付いていないということに気が付いて」と読めることから、アプローチがあっても「見てみないふりをしていた」可能性があります。

    4. 結論・アドバイス

    結果の部分に「やさしさ・愛を注ぐ・プロポーズ」といった意味をもつ「カップのナイト」が出ています。

    単純に言えば「プロポーズされます」なのですが、恐らく今までアプローチしてきた相手の方は、「カップの8」が「区切りをつけて次のステージへ」という意味を持つことから、「これが最後と決めている可能性が高い」と思います。

    「関係が壊れることを怖がらずに、今までの関係を発展させていくんだという心持ちで相手と向き合ってみましょう」

    と読み解きアドバイスするか、

    「進みたいけど、関係性が変わるのが怖いということを、相手に正直に打ち明けても良いのではないでしょうか。きっと相手の方も受け止めてくれますよ」

    と読み解きアドバイスするのも良いでしょう。

    まとめ

    「時系列」と「関係性」二つの側面から読み解いてく「ヘキサグラム」。

    「スリーカード」で読み解くことに慣れたなら、比較的取り組みやすいスプレッドだと思います。

    手順も繰り返すことで覚えていくものなので、展開方法を確認しながら連瞬してみましょう。

    また、今回の解釈例はあくまで一例です。

    「自分ならどう読むだろう?」と、ぜひ自分なりの解釈に取り組んでみてくださいね。

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