ウエイト版タロットカードの「ペンタクルのエース」には、雲からにょきっと出た手の上に、大きく輝く金貨が乗せられています。
手の下にはバラのアーチのある素敵な庭が広がり、豊かさを感じられるカードですね。
「仕事のことを占ったら、このペンタクルのエースが出た。解釈を深く知りたい」
今回はそういう方に向けて、まずペンタクルのエースの基本的な意味やキーワードを紹介した後に、仕事での人間関係、転職や仕事運など仕事について占う場合の解釈例を詳しく紹介していきます。
ペンタクルのエースの意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
では、詳しく見ていきましょう。
「ペンタクルのエース」の基本的な意味＆キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ただ、エースのカードには人物は出てきません。
どのエースも片手だけ描かれており、全て「始まり」を表しているのです。
ペンタクルのエースは左側から手が伸びており、左側は過去を表すので、今までの成果を受け取るとともに、そこからスタートするという意味があります。
青年の旅の物語は、今から始まるのです。
では、より詳しい「ペンタクルのエース」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味＆キーワード
ペンタクルのエースは左側から手が出ています。
左側は過去を表し、ペンタクルは現実的な成功や実際の金銭を表します。
過去の努力や今まで培ったものが実を結び、現実的な豊かさを手に入れることを意味します。
地に足の着いた幸福、計画が実行される、夢が現実化するなど、目に見える形で現れることが期待できます。
そしてさらなる成功や豊かさに向けて、スタートできる意欲溢れた時期となります。
逆位置の意味＆キーワード
逆位置になると、利益を優先する気持ちが強くなり、結果、何も手に入れられなかったという事態になりかねません。
金貨を持つ手が逆さになり、金貨は落下します。
金銭的な損害があったり、チャンスを逃す、大事なものを失ってしまうなど痛手を負うでしょう。
今まで積み重ねてきたものの結果が出たのです。
やはり、現実的かつ堅実なやり方が王道と言えるでしょう。
「仕事」について占う時の「ペンタクルのエース」解釈例
次は、仕事の事を占う時に「ペンタクルのエース」が出た場合の解釈例を、
- 仕事運
- 職場での人間関係
- 転職
について、正位置と逆位置それぞれ見ていきましょう。
正位置の解釈例
仕事運とアドバイス
今まで努力してきたことや積み重ねてきた実績が評価されそうです。
昇給・昇格も期待できそうです。
臨時ボーナスもあり得ますよ。
また、新たなスタートを切るのにも良い時期です。
新しい部署に異動する、初めて管理職として働く、新しいプロジェクトを立ち上げるなど。
今まで培ってきた経験と実力が発揮できるでしょう。
目に見える形で成功を実感できる時です。
【ここが解釈のポイント】
今までの努力が実ることを表すペンタクルのエース。
カードに描かれた美しい庭のように、居心地のよい安定した職についているのでしょう。
堅実さが評価されているので、派手な活躍というよりは、しっかりとした基礎を築いている感じです。
金貨を手で受け取っている絵柄からもわかるように、目に見える形での報酬（給与やボーナス、手当など）を受け取れる時期でもあります。
当然の結果と言えばそれまでですが、この成功はさらなる夢の現実化にもつながります。
職場での人間関係
周囲もあなたに協力的で、仕事に支障が出るような人間関係のトラブルは見当たりません。
真面目に仕事に取り組むあなたを悪く思う人はいないでしょう。
人脈にも恵まれています。
また、周りにも経済的に安定している人が多く、気持ちよく過ごせるでしょう。
経済的に余裕のある人たちは、心にも余裕がある人が多いものです。
地位の高い人、有能な人とも交流できるとよい刺激になりますよ。
【ここが解釈のポイント】
安定と豊かさを実感できるカードです。
カードに描かれた美しい庭は居心地のよい環境を表しています。
恵まれた環境に相談者はいるようです。
また、豊かさを象徴する金貨は輝いており、手で受け取っていることから、まわりの豊かさも感じ、その恩恵も受けていることでしょう。
過去からの積み重ねによる信頼や堅実さのおかげでもあります。
転職
新しいことを始めるのによい時期と言えます。
チャンスと思えることには迷わず、トライしてください。
あなたの実績は転職先でも重宝されそうです。
経済的な面でも恵まれる時期ですので、今よりも年収や条件がUPする可能性が大です。
ぜひ遠慮せずによいオファーは受けましょう。
転職活動をする際には、希望を具体的に書き出してみたり、転職までの計画を立てておくとよいでしょう。
【ここが解釈のポイント】
エースですので、新しいことを始めるには適していると言えます。
カードの左側から手が出ていますので、過去の実績や十分な実力をもって、スタートできることを意味します。
手に乗せられた金貨は経済的な安定と豊かさを表していますので、転職によってさらに収入が上がることも期待できます。
カードに描かれた庭にはバラのアーチがあります。
新しい世界への入り口です。
アーチの向こうには高い山が見えていますので、もっと理想は高くなりそうです。
逆位置の解釈例
仕事運とアドバイス
金銭的な損害を出してしまう可能性があります。
無駄な業務をしてしまった、計画倒れになった、予算がつかなかったなど、直接金額では分からないものも「損失」になります。
今は新しいことに手を付けたり、昇進を狙ったりするのはやめておきましょう。
今の地位で、今の仕事を着実にこなす方が、損害は最小限に抑えられます。
これまであなたが積み重ねてきた実力は相当なものです。
それを無駄にしないよう、計画性や堅実性を意識して過ごす時期です。
【ここが解釈のポイント】
逆位置ですので、正位置の経済的安定から遠ざかります。
金銭的な損害以外にも、地位を失う、信頼関係を失うなど残念な事態が起こりそうです。
今はがんばっても思ったような結果が出ない時です。
現実的かつ具体的なプランを立て直し、着実に仕事をこなすことで、必要以上に代償を払わなくて済むでしょう。
職場での人間関係
あなたの動き方次第では、今まで助けてくれた人や、仕事上のパートナーを失う可能性があります。
損得で付き合っていたり、物やお金をかけて相手をなだめたりしていませんか。
逆にあなたが「お金で言いくるめられている」のであれば、そういった関係から離れましょう。
お金の損失なら埋めることはできますが、大事な人たちの信頼は失うべきではありません。
また、昇進や昇給にこだわるのも今はトラブルのもとです。
利害ばかり考えていると、ギクシャクします。
今は目の前の仕事と信頼関係を大事にしましょう。
【ここが解釈のポイント】
逆位置なので、人間関係においても損失が懸念されます。
特に金銭がからむ関係は問題が起こりやすい時期です。
お金で解決できると思わないことです。
またお金で解決しようとしてくる人とは関係を断つよい機会です。
大事にしたい人とは、より丁寧に付き合うようにします。
カードに描かれた美しい庭（安住の地）を荒らさないようにしたいものです。
転職
何となく仕事も自分も停滞ムードなので、転職で心機一転を考えたのかもしれません。
しかし、今は転職に踏み切る時期ではありません。
現在は経済的に不安定なので、安定した今の収入を維持した方が賢明です。
転職をしたとしても、今の地位や条件の方がよかったということになりそうです。
今は着実に実績を作る時期です。
またチャンスは巡ってきますので、焦らず、目の前の仕事をこなすことに専念してください。
【ここが解釈のポイント】
エースの逆位置なので、スタートできない、スタートが遅れる状況にあるのでしょう。
カードは過去を表す左側から手が出ていますので、準備が整っていないと読めます。
金貨も逆さになりますので、落ちてしまい、経済的に不安定、資金不足が心配です。
このような時期なので、急いで無理に転職すべきでないと考えます。
動いたことで損失が大きくなる可能性が高くなります。
転職の希望は捨てることはありませんが、実現可能な転職の計画を立てることをすすめます。
まとめ
今回は「ペンタクルのエース」の、仕事を占う時の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか？
ペンタクルのエースの手の形は、手のひらを上にしています。
受け取ろうとしている姿です。
過去に積み重ねたものの結果を受け取る時が来ました。
正位置で現れると、現実的な成果を受け取ることができます。
誠実に着実に積み重ねてきたものが、「目に見える形」で現れてきます。
それは金銭であったり、贈り物であったり、出会いなど、形は様々ですが、豊かな気持ちになれることでしょう。
逆位置になると、正位置のようなものを受け取れず、逆に失う可能性が出てきます。
利益を優先してしまい、代償を払うことになりそうです。
それが過去の積み重ねの結果だとしたら、「堅実であること」の重要性を痛感するでしょう。
このメッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。
