ウエイト版タロットカードの「ペンタクルの6」には、コインを与えている人物と与えられている人物が描かれています。
与えている人物は手に天秤を持っていますね。
公平に分けたい気持ちが表されているのでしょうか。
「意中の相手の気持ちを知りたい時に、このペンタクルの6が出たら、どう解釈すれば良いの?」
「復縁できるかどうかを占う時にペンタクルの6が出たら、どういう意味?」
今回はそういう方に向けて、まず、ペンタクルの6の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合、復縁を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
ペンタクルの6の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ペンタクル6」の基本的な意味&キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ペンタクル5の時は、大事に抱え込んでいた財産を失い、健康や仕事も失い、心まで荒んでいました。
雪の中をさ迷い歩いた挙句、教会の助けを得ることができ、苦境を脱することが出来ました。
非常に苦労した経験から、持っているものを分かち合おうとします。
分けてあげられる豊かさがあるので、見返りは求めていません。
他の人と持ちつ持たれつで成り立っていることを彼は知っているのです。
では、より詳しい「ペンタクルの6」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味&キーワード
バランス/公平/慈善活動/助け合い/見返りを求めない/援助/出資/ギブ&テイク
ペンタクルの6は、バランスがとれていることを表します。
カードにも与える者と与えられる者が描かれており、どちらの立場で読み解くかで意味合いは変わりますが、調和がとれているのです。
与える者も余裕があるので分け与えることができますし、与えられる者も素直な気持ちで受け取れています。
善意の行動なので見返りは求めていません。
ギブ&テイクのバランスがとれている関係性を意味します。
逆位置の意味&キーワード
不公平/アンバランス/ひいきする/対等でない/自分本位/交換条件/偽善/ケチ
逆位置になると、不公平で偽善的な感じになります。
親切なようでいて、実は自分の利益のためであったり、支配欲の強さであることもあるでしょう。
主従関係のように強い立場と弱い立場が出来てしまい、対等とは言えなくなります。
自分が恵まれているのであれば、周りに貢献するゆとりを持ちたいものです。
「持ちつ持たれつ」で関係性は成り立っているのです。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う時の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「ペンタクルの6」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手から嬉しい言葉や温かい気持ちを受け取ることができそうです。
お相手はあなたの好意を嬉しく感じているようですね。
「喜んで欲しい」「楽しんでもらいたい」という純粋な気持ちのようです。
あなたとは「協力し合いながら対等な関係性でいたい」と思っています。
ですので、どちらかが無理をするような付き合い方は、お相手も望んでいません。
お互いに支え合えるような関係性が理想です。
今なら告白も受け入れてもらえそうですよ。
【ここが解釈のポイント】
カードの絵のコインを与えている人物が相手だとすると、周囲に優しい気持ちで接することが出来る余裕があるようです。
この人物は天秤を持っていますので、公平でありたい、対等でありたい気持ちがあります。
自分に好意を持ってくれる相手に対しても、きちんとした態度で接してくれるでしょう。
コインを受け取っている人物も決して卑屈な思いではありません。
素直に相手の好意を受け取る態度です。
告白も喜んで受け入れられる可能性があることを示唆しています。
両思いの人の場合
お互いに支え合っているよいカップルなのでしょう。
お相手も今は心に余裕があり、あなたに色々してあげたいと思っている様子です。
あなたもちょっとしたプレゼントや楽しい企画をしてみてはいかがでしょうか。
同じようにお相手もあなたに素敵なお返しを考えてくれるでしょう。
金額よりも2人で喜べるかどうかがポイントです。
【ここが解釈のポイント】
ペンタクルの6は「助け合い」「協調」が表されています。
2人の関係は対等で、お互いを支え合っているのでしょう。
足りない分は受け取り、与えられるものは惜しみなく与えるという善意の気持ちが、2人を潤わせています。
経済的にもうまく回せているようです。
このまま「持ちつ持たれつ」の関係が続けられれば、将来を誓いあう仲になっていくでしょう。
ちょっとしたプレゼントやイベントも相手は喜んでくれます。
逆に相手が与えてくれたものも、喜んで受け取ってよいのです。
現在フリーの人の場合
対等な立場で話せるよいパートナーに恵まれる時です。
お相手は気持ちに余裕があり、経済的にもゆとりのある信頼できる人でしょう。
もし素敵な人に声をかけられたら、素直に好意を受け取ってよさそうですよ。
あなたとは気が合う以上に、支え合うことができるパートナーとなることでしょう。
価値観も似ていて気持ちが満たされる人であれば、言うことはありません。
【ここが解釈のポイント】
カードの人物たちは与える者と与えられるものが描かれています。
上下関係のように見えますが、与えている人物は天秤を持っており、公平に分けようとしています。
上から目線で与えているわけではなく、余裕があるから分けているようです。
ですので、受け取る側も素直に受け取ってよいのです。
ペンタクルですので、経済的にゆとりのある人、分け与えている姿から心に余裕のある人が恋人候補として浮上してくる可能性があります。
うまく歯車のかみ合うよい相手が出てきそうです。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手に過剰な期待をしてしまいそうです。
お相手は誰にでも優しく、今はあなただけにその気持ちを向けているわけではなさそうです。
「こんなに尽くしているのだから、同じように返してくれて当然」とどこかで思っていませんか?
お相手の状況や気持ちを考えてみましょう。
焦って関係性を進める時期ではありません。
お相手が善意で優しくしてくれることに、見返りを求めないことです。
好きだからといって、あまりお相手に干渉しすぎると、離れて行ってしまいますよ。
【ここが解釈のポイント】
逆位置では見返りを求める気持ちが出てきます。
時にはおせっかいに見えて、うんざりされてしまう可能性も。
自分本位な好意を押し付けないことです。
また相手の善意をいいように解釈して、恋人気取りにならないように気を付けてください。
まだそのような段階ではないようです。
相手を尊重し、損得勘定抜きで接するようアドバイスします。
両思いの人の場合
お互いに相手に求めすぎているようです。
もらうことばかり考えて、あげることを忘れていませんか?
またはお相手に干渉しすぎて、うるさがられるようなことも……。
お相手はあなたの思い通りには動いてくれません。
苛立ちから「あの人だったらもっと優しくしてくれそう」「前の人はこうじゃなかった」など、誰かとお相手を比べていませんか。
比べられていい気がする人はいませんね。
相手に求めすぎないことです。
また、2人の関係性のバランスが崩れている時期です。
デートの時にどちらかだけがお金を出している、どちらかだけが予定を合わせているなど
「なんで私ばっかり!」というようなことも起きているかもしれませんね。
不公平な関係性は話し合って、改善するようにしてみましょう。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、片思い同様、見返りを求める気持ちが出てきます。
「つきあっているならここまでしてくれて当然!」と相手に求めることが増えていきます。
求めるなら与えることも必要です。
調和のとれていた関係性が崩れているので、どちらかだけが強い立場になっていることも考えられます。
自分の気持ちを整理してから相手と話すとよいかもしれません。
相手と対等であること、相手にばかり理想を押し付けないことを意識して付き合えるとよいでしょう。
現在フリーの人の場合
あなたと釣り合う人を見つけるのは難しいかもしれません。
また関係性が歪んでしまう相手を選ぶ可能性もあります。
あなたはどのような恋愛を求めているのでしょうか?
リッチな人や地位の高い職業、家柄などに憧れているのかもしれません。
与えられるものばかり考えても、対等な関係性は築けませんよ。
どちらかが力を持ち、どちらかがそれに従うような恋愛はおすすめできません。
「見栄えのよい恋愛」よりも「心が満たされる恋愛」を探してください。
【ここが解釈のポイント】
バランスのとれた関係性を表すペンタクルの6のカード。
逆位置ですので、バランスの取れない、何かが一方的、もしくはどちらかが強い立場であることが懸念されます。
そのような相手と出会ってしまう可能性があるということです。
相談者側も自分に都合のよい「見た目」「経済力」などで相手を見てしまいがち。
そのような態度が反感を買うこともあるでしょう。
無理に関係性を進めようと思わずに、対等に付き合っていける相手を選ぶようアドバイスします。
「復縁できるかどうか」を占う場合の解釈例
さて、復縁できるかどうかを占う時に「ペンタクルの6」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例を見ていきましょう。
正位置の解釈例
お相手は別れていたとしても、対等な関係でいたいと思っているようです。
今後、復縁を望むのであれば、対等な立ち位置で付き合えるかどうかがポイントになるでしょう。
どちらかが強く相手を支配したり、言いなりになるようでは成立しません。
お相手の足りないところにばかりに目を向けないでください。
カップルは得意なことと苦手なことを上手く補い合っていることが多いものです。
損得を考えず、補い合えるようであれば、対等な関係と言えるでしょう。
2人の関係性のバランスがとれ、お互いに思いやりを持てるようであれば、復縁できる可能性があります。
【ここが解釈のポイント】
復縁に関して正位置で現れると、相談者、もしくは相手、双方かもしれませんが、気持ちに余裕があるようです。
カードに描かれたコインを分けている人物は、立派な身なりです。
経済的にも気持ちにもゆとりがあります。
今なら相手のことを損得勘定なしに受け入れることができるでしょう。
この人物は天秤を持っています。
相手とは対等な関係でいたいようですね。
復縁を考えているならよい時期だと思います。
素直に与えあうことが出来れば、うまくやっていけそうです。
逆位置の解釈例
復縁したいと思いつつ、「悪いのは向こうだから、謝ってくれれば許してもいい」というような態度に出ていませんか。
お相手に気持ちは残っているのかもしれませんが、どこかで損得も考えているようです。
もしかしたらお相手も同じように「自分は悪くない」と思っているかもしれませんよ。
自分本位に条件を付けて「こうしてくれたら、こうしてあげる」という気持ちでは復縁は難しいかもしれません。
そもそもあなたは復縁をそこまで望んでいるのでしょうか?
条件抜きでお相手を思いやれますか?
一度付き合った人ですから、すっぱり切るのは難しいのかもしれませんが、どこかに打算的な気持ちがあるならお相手にも気付かれてしまいます。
自分の気持ちは本物で、復縁を望むのであれば、損得抜きで考えてみましょう。
【ここが解釈のポイント】
逆位置で現れるときは、どこか見返りを求める気持ちがあるようです。
相手のスペックに未練があることも考えられます。
相手も相手で、いい思いだけしたいという自分勝手な気持ちがあるのかもしれません。
本当に復縁を望んでいるのか、問い直すことが必要です。
本当に復縁を希望するのであれば、相談者が損得勘定抜きの気持ちで接しているうちに、相手も思いやりを持てるようになるかもしれません。
お互いを思いやれないようでは復縁は難しく、たとえ復縁できたとしても幸せな関係は築けないでしょう。
まとめ
今回は「ペンタクルの6」の、意中の相手の気持ちや相手との未来、そして復縁の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか?
ペンタクル6のカードは、公平に物を分け与える、または与えられることを表すカードです。
正位置で現れると、全体的に調和がとれており、Win-Winの関係、持ちつ持たれつの関係であることがわかります。
見返りを求めず、与えることができ、また素直に受け取ることができる状態です。
逆位置になると、正位置の公平さが失われ、自分本位になります。
支配する側にまわるか、服従する側になるか。
どちらにせよ、対等ではありません。
見返りを求めず、他に与えることができる心の余裕を持つこと。
このカードはその重要さを教えてくれているのでしょう。
メッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。