ウエイト版タロットカードの「ペンタクルの3」には、建物の中で計画書のようなものを広げ、話し合っている人物が描かれています。
3人でこの建築物の設計を相談し合っているのでしょうか。
ビジネス的に協力をしているように見えるカードですね。
「仕事のことを占ったら、このペンタクルの3が出た。解釈を深く知りたい」
今回はそういう方に向けて、まずペンタクルの3の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、仕事での人間関係、転職や仕事運など仕事について占う場合の解釈例を詳しく紹介していきます。
ペンタクルの3の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ペンタクル3」の基本的な意味＆キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
青年は「ペンタクルの2」では、軽やかな身のこなしと話術で上手に世渡りをしていました。
彼はバランスをとることの大事さを実感します。
「ペンタクル3」の場に来て、1人でもなく、2つのものをやりくりするのでもなく、3人という複数の人と協力することを学びます。
1人では出来ないことが、チームを組み、それぞれの知恵と技術を持ち寄れば「成し遂げられる」喜びを感じます。
さて青年は、自分の才能と経験、技術をチームの中で、上手に花開かせることができるでしょうか。
では、より詳しい「ペンタクルの3」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味＆キーワード
ペンタクルの3の正位置は、チームワークの大切さを示しています。
カードの絵の3人の人々はそれぞれ役割が違います。
互いのスキルや経験を出し合うことで、立派な建物を築くことができるのです。
きちんと計画をして、段階を踏み、確かな技術力で成功へ向かいます。
またそれぞれの才能が認められることも表していますので、今までの努力や実績が注目を浴びるような機会もあるでしょう。
個人としての将来性も感じますが、他の人と協力し合うことで、さらに大きなことを成し遂げられることを意味します。
逆位置の意味＆キーワード
逆位置になると、能力が正当に評価されない、自己満足で終わってしまう、それ以前に能力・勉強が足りない状況を表します。
計画の甘さや、準備不足、独りよがりになってしまっていたことも原因でしょう。
また、他の人との協力関係も崩れています。
相手の事情も考慮する、コミュニケーションの取り方を工夫するなどの配慮が必要でしょう。
早々に諦めてしまいがちな時期なので、もう少し「ふんばる」ことです。
意識して見直していけば、正位置のような成果が出せるようになるはずです。
「仕事」について占う時の「ペンタクル3」解釈例
次は、仕事の事を占う時に「ペンタクルの3」が出た場合の解釈例を、
- 仕事運
- 職場での人間関係
- 転職
について、正位置と逆位置それぞれ見ていきましょう。
正位置の解釈例
仕事運とアドバイス
積極的・意欲的に仕事に取り組める時です。
今までの実績が認められたり、真面目な態度が評価されそうですよ。
大きなプロジェクトのメンバーに選ばれるようなこともあるでしょう。
周りの人にも恵まれて、よい意見が出たり、お互いの得意分野が活かせたりと素晴らしいチームが組めそうです。
あなたのスキル向上のためにも、ハードルが高い仕事を受けましょう。
周りの人と協力して、計画的に進めればきっと成功します。
あなたがより成長するのに、とてもよい風が吹いていますよ。
【ここが解釈のポイント】
ペンタクルの3の正位置が仕事の面で出てくるときはよい傾向です。
カードの絵柄からも仕事をしている様子がうかがえます。
計画書か設計図のようなものを持っている人物が描かれていますので、きちんとした職場の状況であることが分かります。
また3人の人物はそれぞれ立場が違うようですが、真剣に話し合っています。
周囲と協力することで、大きなプロジェクトも完成させることができるでしょう。
ペンタクルの3は達成や完成後ではなく、これから取り組む感じです。
よい環境と相談者の実力が認められ、意欲が感じられます。
職場での人間関係
あなたと違った特技や技能を持った人、別の才能がある人に刺激を受けるでしょう。
そしてその関係性は仕事にも大いに活きてきます。
その人たちもあなたのことを認めてくれます。
今の仕事のメンバーとも上手くやっていけているようですが、新しい顔ぶれとも協力して仕事が進められますよ。
異種業種交流会や部署をまたがった勉強会などに参加してみると、人脈が広がります。
【ここが解釈のポイント】
ペンタクルの3の正位置の「協力ができる」という意味が人間関係に大きく現れるでしょう。
カードの絵柄の人物たちは、真面目に仕事に取り組んでいます。
仕事をする上で非常に有益なメンバーであることがうかがえます。
またこの人物たちはそれぞれに才能や技能があり、お互いを補い合えます。
違う立場、違う技能を持つ人、別の部署の人などと交流することで、お互いにレバレッジがかかるので、積極的に関わることをすすめます。
転職
技術を磨き、知識を蓄えコツコツと努力してきたあなた。
十分に実力を周りに認めてもらえています。
この経験を持って転職することもよい選択です。
ただ、今の職場にいても昇進や昇給、大きなプロジェクトへの抜擢は期待できそうですよ。
目先の転職だけでなく、長い将来を考えて、今、転職するべきなのか検討してください。
長期的に見て、自分のキャリアを伸ばすにはどうしたらよいか、計画を立てるとよいでしょう。
【ここが解釈のポイント】
才能や実力を認められる時が来るペンタクルの3のカード。
ペンタクルは現実的、堅実さを表し、数字の「3」は物事が進み始めたことを表します。
転職もよい選択肢であると言えます。
しかし、今の状況も相談者にとってよいのであれば、このまま続けていても成長の機会は来ます。
カードの背景の色は黒と灰色が多く、時間をかけ、派手なことはしない方が安定するとも読めます。
まだ動き出したばかりなので、長い目で見た計画性を持つようアドバイスします。
逆位置の解釈例
仕事運とアドバイス
計画が狂うような「自分が予測していたのとは違う」トラブルが起きそうです。
計画そのものがずさんだったか、メンバーの協力体制がイマイチだったか理由は色々あるでしょう。
また、あなたが自分自身の実力不足・準備不足を感じている時期かもしれませんね。
モチベーションが下がりやすい状況だとは思いますが、このままずるずると上手くいかないことを続けるのは無駄です。
とりあえず、今やらなければいけないことをリストアップしたり、優先順位を見直しましょう。
予定はミスが起こらないようしっかりと管理してください。
あなたがチームの中で果たすべき役割は何でしょうか？
ずれた歯車を少しずつ戻すつもりで、根気よく取り組めば、いずれすんなりと回るようになります。
【ここが解釈のポイント】
逆位置ですので、正位置のような「計画性」や「協調性」がうまく機能しません。
業績も低迷してしまうかもしれません。
もともと技術も能力もある相談者ですが、計画の甘さや準備・勉強不足が気になります。
やる気も落ちている時期ですが、ここでルーズになってしまうと、ますます悪いループにはまります。
時間はかかるかもしれませんが、諦めずに取り組むことです。
計画やコミュニケーションを見直し、チームの一員であることを意識するとよいでしょう。
職場での人間関係
話がかみ合わない、意見が食い違う、「言った」「言わない」になるなど、何かとチームワークが乱れます。
連携がスムーズでないと、いらぬミスも起こりがちです。
すぐにチームワークがよくなるとは思えませんので、これ以上対立しないことです。
今は意見を戦わせても、建設的な結果にはならず、険悪になるだけです。
ささいなことで意見が違うのであれば、「本当に解決しなければいけないことは何か？」を中心に考え、ビジネスライクに仕事を進めましょう。
皆と上手にコミュニケーションがとれている人がいたら、観察してみるとコミュニケーションのコツが分かるかもしれませんね。
どうしても解決しないようであれば、第三者に間に立ってもらうのも手です。
【ここが解釈のポイント】
逆位置なので、「チームワーク」が乱れてきます。
カードにも描かれているように、職場にはいろいろな立場の人がいて、協力し合っています。
相談者がどの立場であっても、相手の立場を理解し、自分はチームの中で何をすべきか見直す時かもしれません。
努力や能力を正当に評価してもらえなかったり、モチベーションの下がる時期だと思います。
そこでネガティブにならずに、丁寧にコミュニケーションをとりつつ、信頼関係をこれ以上崩さないようにしておくしかありません。
カードの絵柄には3人のメンバーがいます。
困っていることがあるなら第三者に相談する、上手く立ち回れている人を参考にするのもよいでしょう。
転職
計画通りに進めにくい時期です。
「うちの会社に来ない？」と声をかけてくれていた人ともいつのまにか疎遠になったり、話そのものがいい加減なものであったりしそうです。
また、あなた自身が経験不足や勉強不足を感じているかもしれません。
「もっと楽をしたいな」という気持ちがないでしょうか。
効率よくという意味であればよいのですが、手を抜きたいと思っているのであれば危険です。
中途半端にしてしまっていることはないでしょうか。
今はやらなければならないことをこなすことが先決です。
今、転職活動を始めてもやる気が持続せず、すぐに諦めてしまいそうな雰囲気です。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、「計画性」が薄れている時でしょう。
期待していた約束や仕事が滞ったり、中止になったりということもありそうです。
相談者自身の計画性のなさや準備不足もあるでしょう。
このような時期なので、急いで無理に転職すべきでないと考えます。
やる気も出ない時期です。
やらなければと思っている仕事もたまりがちなので、ここを解決してからでも転職活動は遅くありません。
焦らず、転職への計画を見直しすることをすすめます。
まとめ
今回は「ペンタクル3」の、仕事を占う時の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか？
ペンタクルの3は「チームワーク」と「能力、才能」を主に表します。
正位置で現れると、才能や実力が認められ、表舞台に出ていきます。
運や偶然のラッキーではなく、今までの努力と周囲と協力体制の賜物です。
これからもスキル、経験、信頼、愛情を積み重ねることで、さらなる飛躍が期待できますよ。
逆位置になると、チームワークが崩れてきます。
周囲とのかみ合わなさや、自分のやる気の低下、状況が停滞しているように感じるのはつらいですね。
自分はチームの中で何ができるか、どう関わればよいか考えてください。
もともと能力の高いあなたですから、十分に発揮できるように努力を続けましょう。
このメッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。
