オラクルカードは、スピリチュアルな世界から神託を授かるためのツールです。
「スピリチュアルな世界と通じてるってことは、どんな質問にでも答えてくれる!」
なんてイメージを抱いている人も多いのでは?
しかしそれはイエスでもあり、ノーでもあります。
オラクルカードには、正しい質問の仕方と不向きな質問があることはご存知ですか?
もし誤った質問の仕方や不向きな質問をしてしまうと、正しいアドバイスが得られず、あなたを不幸にしてしまう恐れがあるのです。
なので、オラクルカードでリーディングを始める前に、しっかり質問の仕方を学んでおきましょう!
という事で、今回は、
- 相手の気持ちを占うのはNG?オラクルカードに不向きな質問
- 正しい質問の仕方
- 状況別の質問例
について詳しく紹介していきます。
オラクルカードに不向きな質問は?相手の気持ちを占うのはNG?
オラクルカードに不向きな質問は、次の3つです。
- 誰かの気持ちを知るための質問
- YES/NOで答えを求める質問
- 未来を知るための質問
占いに助けを求める人は、この3つに関わるお悩みをお持ち人も多いのではないでしょうか?
しかし、これらの質問には、
- プライバシーの侵害になる
- 人を堕落させる
- 自分で決断できなくなる
- 占いに依存してしまう
このような危険を秘めています。
いったいどういう事なのか、順番に見ていきましょう。
なぜ『誰かの気持ちを知るための質問』はダメなのか?
これは早い話、
「プライバシーの侵害だから」
です。
「占いにプライバシーなんてあるの!?」と、驚いておられる人もいるでしょう。
あるんです!
さらに、
「アドバイスを受けて変われるのは、自分だけだから」
です。
この2つが、不向きである理由です。
① プライバシーの侵害
いくら目に見えないスピリチュアルな世界でも、管轄のようなものがあるとお考えください。
もし「〇〇さんの気持ちが知りたい」と占えば、あなたのサポートエリアにいる聖なる存在に、
「〇〇さんの部屋を覗いてきてよ」と、頼むことと同じなのです。
これはもし、逆に自分がされたらいかがでしょうか?
例え好きな人であっても、監視されてるみたいで嫌ですよね。
ストーカーや嫌いな相手だったら、もってのほかでしょう。
聖なる存在に、そんな犯罪者みたいな真似をさせてはいけません。
② 望む未来のために変えられるのは自分だけ
仮に「ケンカした友達の気持ちが知りたい」と、質問したとします。
しかし気持ちが分かったからと言って、相手が何かしてくれるとは限りません。
そうすると、結局行動を起こすのは自分です。
それに良いカードが出れば「仲直りしよう」と思えるかもしれませんが、もし悪いカードが出てしまったら?
「仲直りしたいけど、友達は嫌みたいだ。諦めよう」と、なりませんか?
ここでの諦めは、後で「早く謝ってしまえば良かった」という後悔を生んでしまうかもしれません。
「安心してから行動したい」という気持ちは大いに分かります。
しかしオラクル占いで重要なのは、
「自分がどんな未来を望んでいて、今どうしたいのか」
ということです。
例えば、
「友達と仲直りしたいので、上手くいくようアドバイスをください」
この問いかけなら、望みを叶えるために今やるべき事を教えてもらえます。
そしてそれを行動に移せば、状況を打開できるかもしれません。
何もしないで待つより、ずっと望みが叶いそうですよね。
占いは魔法ではないので、相手の気持ちを変えることはできません。
しかしカードからのアドバイスで、あなた自身を変えることは可能です。
確かに自分を変える事は容易ではないですし、プライドが傷つくかもしれません。
しかしそれを乗り越えた時、あなたの心は大きな成長を遂げているでしょう。
聖なる存在は、頑張り屋な人が好きです。
あなたが成長を重ねていけば、オラクルリーディングの質も向上していきます。
なぜ『YES/NOで答えを求める質問』がダメなのか?
先に結論を言うと、
- カードのアドバイスが質問に適していないから
- 自分で決断できなくなり、占いに依存してしまうから
この2点が不向きである理由です。
① カードのアドバイスが質問に適していない
こちらはそこまで深刻な問題ではないのですが、現実的に不向きな理由として載せておきます。
オラクルカードのデッキによっては、「YES」や「ちょっと待って!」といったメッセージのカードもあります。
しかし大半のデッキには、ストレートな「YES」「NO」を示すカードは入っていません。
どちらかと言うと、ソフトで遠回しなメッセージのカードが多いです。
そのため、白黒はっきりさせたい質問には不向きと言えます。
② 自分で決断できなくなる
そもそも、何故その答えを知りたいのでしょう?
それは、
「失敗や後悔をしたくないから」
この気持ちが大きいのではないでしょうか?
しかし、そのような気持ちで占うのは危険です。
例えば「この告白は成功しますか?」という質問をしたとします。
良いカードが出て、しかも告白が成功したとしたら、その後も何かを決断する際には、占わないと気が済まなくなるでしょう。
その状態が悪化してしまうと、食事のメニューでさえ、占いに決めてもらいたくなってしまいます。
「パスタを食べたいけど、運気が悪くなるってカードが言うからお蕎麦にする」
そんな毎日、嫌ですよね。
人によっては良いカードが出るまで、何度も何度も引き続けてしまうかもしれません。
もしくは、カードがGOサインを出すまで何年も待ち続け、その間に好きな人が結婚してしまって後悔した…なんてこともあり得ます。
占いに依存し、束縛された人生なんて楽しくないですよね。
人間は失敗や後悔をすることで学び、成長していきます。
それは辛いかもしれませんが、自分を磨き輝かせるには必要な過程です。
宝石だって最初はただの石ころですが、手間ひまかけて丁寧に磨いていくと、キラキラと輝くようになります。
人間も同じです。
失敗を恐れては成長できないのです。
そして、カードに決断をゆだねることは思考の放棄と言えます。
自分で考えて行動できない人間は、堕落してしまいます。
聖なる存在は、堕落した人間には協力しません。
そうすると邪悪な存在を引き寄せてしまい、正しいリーディングができなくなってしまいます。
その結果、さらなる占い依存や、堕落を加速させることに繋がってしまのです。
なぜ『未来を知るための質問』がダメなのか?
これもやはり、
「自分で決断できなくなり、占いに依存してしまうから」
これが大きな理由です。
① 未来を知れば安心とは限らない
人は何故、未来を知りたくなるのでしょう?
「不安だから」
これが一番の理由ではないでしょうか?
しかし未来を知るための占いをして、その結果が良くても悪くても、やはりYES/NOの答えを求めた時と同じ状況に陥ってしまうでしょう。
例えば「私は来年〇〇大学に合格して楽しんでいますか?」という質問をしたとします。
良いカードが出れば、「もう合格は決定してるんだから、あんまり頑張らなくても大丈夫」と、気の緩みが出てしまうでしょう。
下手したら、勉強も手加減してしまうかもしれません。
努力を怠ることは堕落です。
悪いカードが出れば、「こんなに頑張ってるのに、そんなはずない!何かの間違いだ!」と、望む結果が出るまで引き続けてしまうでしょう。
そうしないと安心できないからです。
これは依存へと繋がりますし、占いに時間を裂く分、勉強時間も減ってしまいます。
努力を怠っている上に、「合格」という目標も遠ざかっていくことでしょう。
安心を得るために占いをしているのに、かえって不安になってしまったら本末転倒です。
それなら占いなどせずに、「私は絶対合格する!!」というアファメーションをしていた方が良いかもしれません。
それでももし未来について知りたいという事であれば、スプレッド(並べ方)によっては、一部の未来でしたら占いで視ることが可能です。
それについても、少し見ていきましょう。
② スプレッドによっては、限定的な未来を視ることも可能
「〇〇大学へ進学した未来を教えてください」とか、「あの人と付き合った未来が知りたい」といった質問は、自分の思考力や行動力を貶めてしまいます。
しかし「叶えたい願いがある」「変えたい未来がある」といった場合には、オラクルカードで未来を視ることも可能です。
それを可能にするスプレッドを2つご紹介します。
《スリーオラクルリーディング》
スリーオラクルリーディングでは過去、現在、未来を視ることが出来ます。
並べ方は、カードを3枚左から順に横一列に並べるだけです。
- 【左】過去のカード → 原因
- 【真ん中】現在のカード → 今やるべきこと
- 【右】未来のカード → 現状のままで迎える未来
この3つが分かります。
例えば、
「転職しようと思ってます。上手くいくようにアドバイスをください」
という質問に対しては、次のように見ることができます。
- 過去 → 転職するに至った原因
- 現在 → 良い転職をするためのアドバイス
- 未来 → 現在の質問者の状態で引き寄せやすい未来
もし無意識にでも「転職はしたいけど面倒だな~」という気持ちが大きければ、その心理状態で起こりうる未来を示すカードが出ます。
まずは、自分の本当の気持ちを確かめることが重要でしょう。
《フォーカード・サークル》
4枚のカードをダイヤ形に並べる方法です。
時計でいう9時の位置を起点に、6時、3時、12時の場所に順にカードを置いていきます。
- 9時 → あなたの目的や現状
- 6時 → あなたの目的を果たす時に障害となるもの
- 3時 → 障害を乗り越えるためのアドバイス
- 12時 → アドバイスに従った結果に起こりうる未来
このスプレッドでは、9時のカードで自分の深層心理が分かります。
つまり「心の底で本当に願っている事」ですね。
今の自分の本当の気持ちを知ることは、行動の選択肢を増やしたり、頑張る原動力にもなります。
未来にばかり気を取られるのではなく、ぜひ今の自分にも注目してもらいたいですね!
この2つのスプレッドは、現状を打開するためのアドバイスも教えてくれます。
「未来を知って終わり」ですと、質問者の成長には繋がりません。
しかし「望む未来をつかみ取るために今できる事をやる!」は、ちゃんと自分磨きになってますよね。
正しい質問の仕方
さて、ここまでオラクルカードに不向きな質問を詳しく見てきましたが、逆に「正しい質問の仕方」とはどのような質問なのかを、次に見ていきましょう♪
まず、正しい質問をする上で、大切なポイントがあります。
それは、
「現在の自分に必要なアドバイスを求める」
ということ。
あまりイメージが湧きませんよね?
少し具体的にご説明しましょう。
オラクルカードの「oracle」は「神託」という意味です。
「神託」とは、神様や天使といった聖なる存在からアドバイスを授かることです。
よく神話などで「干ばつが続いて困っています。どうすれば雨は降りますか?」という場面がありますよね。
そうすると巫女やシャーマンといった人達が、聖なる存在からの声を預かり、民衆に伝えます。
例えば「西の地に神殿を建てよ」なんて指示をされます。
そして指示通りにしたら雨は降り、民衆は助かりました。
どうでしょう、これが神託を授かるということです
イメージは湧きましたか?
オラクルカードはこれの簡易版です。
つまり『自分が困った時に聖なる存在から、いつでもアドバイスを授かれるツール』と言えるでしょう。
そして、神託は「現状打破のために必要なアドバイスを授かるもの」です。
そのため、質問も「現在の自分」を軸にする必要があります。
例えば、
「夢を叶えるために、今自分が頑張らなきゃいけないことを教えてください」
「職場の人間関係で悩んでいます。良い解決策やアドバイスはありませんか?」
といった問いかけです。
上記の問いかけは、今の自分に必要なアドバイスを求めてますよね。
このような質問の仕方が、オラクルカードに適した質問の仕方です。
状況別の質問例
ここで、次の3つの状況別に、実際の質問例も紹介します。
- 恋愛
- 人間関係
- 将来の夢
ぜひ質問を考える時の、参考にしてみてくださいね♪
恋愛に関する質問例
- 好きな人を振り向かせるために、私はどう変わればいいですか?
- 理想の人と出会うために、今の私がすべき事は?
- プロポーズを成功させるためのアドバイスをください。
- SNSで知り合った人を好きになってしまいました。しかし会った事もないので不安です。私はどうしたらいいですか?
- 恋人と上手くいってません。どうすれば前のように仲良くなれますか?
人間関係に関する質問例
- どうしても苦手な人がいます。その人との関わり方についてアドバイスをください
- 気の合う友人がほしいです。どうしたら出会えますか?
- 上司からパワハラを受けています。どう対処すればいいですか?
- 仲の良かった友人が最近よそよそしくなってしまいました。仲直りするために、自分がすべきことを教えてください。
- 姑の干渉が酷いです。距離を置くためにはどうしたらいいですか?
将来の夢に関する質問例
- アイドルになるために、今の自分が頑張るべき事を教えてください。
- 40歳までに一戸建てに住みたいです。アドバイスをください。
- 資格の勉強をしていますが、気が散って捗りません。どうしたら集中できますか?
- 進路で迷ってます。自分に合った道を決めるためのアドバイスをください。
- プロのミュージシャンになるために頑張ってきましたが、限界を感じています。自分はどうしたら幸せになれますか?
まとめ
オラクル占いは他の占いよりも、質問の仕方が少し難しいかもしれません。
しかし、『オラクルカードからは、自分を高めるためのアドバイスを授かれる』と、考えてみたらいかがでしょう?
質問が考えやすくなりませんか?
自分で自分の未来を切り開いていくのは大変です。
しかし、努力家なあなたはとっても素敵です。
聖なる存在も、そんなあなたが大好きです。
あなたが助けを求めれば、きっとカードが最善のアドバイスを授けてくれることでしょう。