神聖な空間にきりっとした女性が描かれている『女教皇』のカード。
美しい聡明な女性であり、高貴な存在です。
知的で隙がなさそうに見えますが、足元の月は、女性の揺れ動く感情も持ち合わせていることを表しています。
今回は、『女教皇』の「恋愛」での意味&キーワード、そして「相手にとって自分はどういう存在?」といった相手の気持ちを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
タロット「女教皇」恋愛での意味&キーワード
正位置の場合の意味・キーワード
聡明/プラトニック/精神性/直観/ストイック/神聖さ/思慮深い/秘めた思い
正位置では、精神性重視の真面目な恋愛を望んでいることを表します。
少し厳しい感じもします。
女性らしい(男性であっても)柔らかな気持ちや考えも必要になるでしょう。
逆位置の場合の意味・キーワード
神経質/嫉妬/疑い深い/ひがみっぽい/感情的/潔癖/閉鎖的/融通が利かない
逆位置になると、ギスギスした感じが強くなります。
感情のコントロールと柔軟なとらえ方ができるとよいでしょう。
恋愛での【相手の気持ち】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、恋愛での「相手の気持ち」に関する相談内容の中でも、特に多い次の5つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 「片思いの相手にとって、私はどういう存在?」
- 「気になる彼と両想いになれる?お付き合いが始まる可能性は?」
- 「交際中の彼は、結婚についてどう思っている?」
- 「交際中の彼、私のこと本当はどう思っているの?」
- 「別れた彼は、復縁についてどう思っている?」
では、順番に見ていきましょう。
「片想いの相手にとって私はどういう存在か」について占う時の解釈例
「あの人にとって私はどんな存在なの?」
お相手の気持ちが、今どういう段階なのか気になりますよね?
「片思いの彼が、私をどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見てみましょう。
正位置の場合
あなたのことは「清潔感のある知的な人」と感じているようです。
まだ特別な意識はしていないでしょう。
少々近寄りがたい雰囲気も感じているようです。
まずは笑顔で挨拶を。
話しかけやすい人になることで、距離を縮められそうです。
【ここが解釈のポイント!】
相談者の印象を『女教皇』の正位置と見ているなら、清らかすぎて、特別な感情を持ててはいないでしょう。
とはいえ、「清潔感」「純粋さ」「知的」などのよいイメージは持っています。
真面目すぎると近寄りがたいので、柔らかな雰囲気を出すことを心がけることです。
逆位置の場合
「気持ちの浮き沈みが激しい人」だと思われているかもしれません。
何を考えているかわからないので、仲良くなるタイミングもないようです。
または、あなたがストイックすぎて「話しかけても聞いてくれないかも」とあきらめている様子です。
まず、あなた自身が自分に優しくしてあげてください。
落ち着けば、優しい雰囲気をまとわせることができますよ。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置だと相談者が潔癖さや考えすぎで、ヒステリックになっている時期かもしれません。
相手もそれを感じ取っていて「近寄らないでおこう」と思っている様子。
まず相談者の感情を落ち着かせ、ピリピリしたバリアを取り除くことです。
「気になる彼と両想いになれるか」を占う時の解釈例
「好きだと伝えてもいいのかな」
「付き合ってほしいと言われたら?」
恋愛で一番ドキドキする時期かもしれませんね。
「片想いから両想いへ進む可能性があるのか」、「お付き合いできる可能性があるのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手はあなたに好印象を持っています。
ただあなたもお相手も、ちょっと恥ずかしがりやなので、一気に仲が進展ということはないでしょう。
ゆっくりお互いを知って、いつのまにか穏やかな恋愛関係に進みそうです。
共通の話題をきっかけに、接触する機会をどんどん増やしてください。
【ここが解釈のポイント!】
思慮深く、浮ついたところのない『女教皇』のカード。
プラトニックな関係が続くかもしれませんが、堅実な恋愛となるでしょう。
相手も相談者の清純な女性らしさを好ましく思っています。
知的な会話も2人の距離を縮めてくれるでしょう。
逆位置の場合
お相手との間にはまだまだ距離がありそうです。
お相手のことが好きでも、少し異性が怖かったり、恋愛そのものに慣れていないせいもあるでしょう。
あなたの不安な気持ちを落ち着かせ、穏やかなやさしいあなたでいてください。
きっとお相手もあなたを見る目を変えますよ。
【ここが解釈のポイント!】
『女教皇』の足元にある三日月は、月のように満ち欠けする女性の気持ちを表します。
逆位置なので、不安定さを強調していると読みます。
また潔癖さもあいまって、「好きだけど怖い」気持ちもあるようです。
相手はそんな不安定さを感じ取って、近寄りがたく思うでしょう。
相談者のよい面を見せるには、まず気持ちの不安定さを解消することです。
「交際中の彼は、結婚についてどう思っているか」を占う時の解釈例
お付き合いが順調なら、「結婚」もどうなるのか気になりますよね。
「付き合っている相手が、結婚についてどう考えているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
正位置の場合
堅実なお付き合いを続けてきたことでしょう。
お相手は気持ちで深くつながっていると感じているようです。
将来的に結婚へ向かう2人ですが、今すぐに動きはなさそうです。
慌てなくても大丈夫です。
環境や仕事、お互いの家族についてなど、色々「整ってから結婚」と思っているようですよ。
【ここが解釈のポイント!】
『女教皇』のカードには、白と黒の柱が描かれています。
2つのもののバランスをとることを表しています。
女教皇の視線は、まっすぐに正面を見据えています。
2人の関係と将来に迷いがないのでしょう。
静かに座っている様子から、今は動きがないと読みます。
逆位置の場合
お相手の言動に疑心暗鬼になっていませんか?
結婚についても、あなたから「どうするの?」と急かさない方がよいでしょう。
あまり干渉しすぎると、気持ちが離れていきますよ。
お相手も今は結婚を考える時期でないようです。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置ですので、相談者が相手についてあれこれ心配している様子です。
相手は「批判された」と感じるかもしれません。
相手は結婚について、まだ自分の中でゴーサインが出ていません。
焦らず、自分の感情のコントロールをすることです。
「交際中の彼が、私の事を本当はどう思っているか」を占う時の解釈例
「最近何だかそっけない」
「ケンカが増えたな…」
など上手くいかない時、気持ちが離れてしまったのではないかと心配になりますよね。
「あなたの事を本当はどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お互いにクールすぎるのかもしれませんね。
あなたは実はもっと甘えたい、構ってほしいようです。
お相手は冷静に物事をとらえるタイプ。
あなたのことは真剣に大事にしていますが、言葉がやや冷たく聞こえるのかも。
べたべたするのは苦手ですが、ホッとできる相手と一緒にいたいと思っていますよ。
【ここが解釈のポイント!】
書物を携え、凛としている姿からも、「冷静さ」を感じます。
あえて言うなら相手は、少々「理屈っぽい」人なのかもしれません。
甘い言葉を期待せず、相談者自身がくつろげる相手になれば、相手の緊張も取れてくるでしょう。
逆位置の場合
あなたの敏感すぎる反応に少し疲れているのかもしれませんよ。
あなたはお相手の一挙一動に目を光らせていませんか?
何か心配なことがあるとしても、感情的に問いただしたりせず、ぐっとこらえましょう。
自分は自分でストレス発散をすることです。
あなたのピリピリした態度が和らげば、ケンカも減りますよ。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置なので、相談者のヒステリックさ、嫉妬や束縛などに相手は疲れている様子です。
真面目さが行き過ぎると、心に余裕がなく、相手を責める形になります。
相談者がリラックスしていれば、もめごとも減ると思われます。
「別れた彼が、復縁についてどう思っているか」を占う時の解釈例
別れてしまったけど、やっぱり忘れられない。
切ない思いでいっぱいですね。
復縁を望んだら、あの人も応えてくれるのでしょうか?
「復縁について、相手がどう思っているか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手は、あなたをどう思っているかというより、復縁自体を「よいこと」と思えないようです。
いきなり復縁の話を持ち出さないようにしましょう。
時間をかけて、関係性を取り戻してください。
その時は誠実に復縁も考えてくれますよ。
【ここが解釈のポイント!】
『女教皇』は恋愛においても「正しさ」を求めます。
相手に未練があっても、自分の感情より「どうあるべきか?」と考えることでしょう。
相談者との関係が「偽りなくよいもの」と感じられるようになれば、復縁も十分可能だと読みます。
逆位置の場合
お相手は感情的になっている時期のようです。
あなたの好意も疑って、素直に受け取れない様子です。
復縁を望むのであれば、まずお相手の不安定な気持ちを知っておきましょう。
無理に近づかず、そっとしておく方がよいでしょう。
あなたはあなたで、自分磨きをする時と考えることです。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置だと、相手は情緒不安定な時期なのでしょう。
相談者の好意も、批判的に取られる可能性があります。
今は時期が悪いと考えます。
今は復縁を急ぐより、自分の成長に目を向けて欲しいことを伝えます。
まとめ
『女教皇』は、青い色の目立つ、緊張感漂う美しさのあるカードです。
青色は精神性・神秘性を表し、白と黒の柱は相対する2つのもののバランスを示します。
正位置は「プラトニック」「聡明」「直観」などの意味があります。
女性ならではの鋭い直観があり、精神性の高い恋愛を求めるでしょう。
「清純さ」にフレンドリーな温かみも加えると、より魅力的になりますよ。
逆位置になると、真面目さが行き過ぎて、ヒステリックや神経質な感じが出ます。
融通が利かず、相手を批判してしまうかもしれません。
そんな時は自分も緩めてあげてください。
余裕ができれば、本来の自分に戻れますよ。
参考になるアドバイスがあれば、ぜひ心に留めておいてくださいね。