ウエイト版タロットカードの「ペンタクルのナイト」は、黒い馬にまたがった騎士が描かれています。
馬を止めて騎士も辺りの様子をうかがい、静止しています。
慎重派の人物として描写されているのでしょうか。
「仕事のことを占ったら、このペンタクルのナイトが出た。解釈を深く知りたい」
今回はそういう方に向けて、まずペンタクルのナイトの基本的な意味やキーワードを紹介した後に、仕事での人間関係、転職や仕事運など仕事について占う場合の解釈例を詳しく紹介していきます。
ペンタクルのナイトの意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ペンタクルのナイト」の基本的な意味&キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、その内の4枚は「コートカード」と呼ばれ、人物が中心に描かれています。
1から10までのカードは物語になっていましたが、コートカードは成長というより、立場の違いと考える方がよいかもしれません。
少年(少女)である「ペイジ」と若者・青年である「ナイト」、落ち着いた大人の女性「クイーン」と周囲に影響力のある立派な大人の男性「キング」。
今回はその中でも、ペンタクルのナイトをとりあげます。
4人いるナイトは皆、馬に乗っていますが、ペンタクルのナイトの馬は唯一、動きがありません。
安全に進むために、ルートを吟味しているのかもしれませんね。
では、より詳しい「ペンタクルのナイト」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味&キーワード
真面目で慎重、かつ有能な青年です。
少々スピード感に欠けますが、最後まで粘り強くやり遂げることのできる人物です。
用心深い面があり、社交的ではないのですが、親しくなると頼もしい仲間となるでしょう。
逆位置の意味&キーワード
逆位置になると、慎重さや真面目さが裏目に出ます。
頑固に考え方ややり方を変えない、気難しく付き合いづらい面があります。
また、変化や冒険を嫌い、停滞してしまうようです。
それが退屈、マンネリと捉えられてしまいます。
「仕事」について占う時の「ペンタクルのナイト」解釈例
次は、仕事の事を占う時に「ペンタクルのナイト」が出た場合の解釈例を、
- 仕事運
- 職場での人間関係
- 転職について、正位置と逆位置それぞれ見ていきましょう。
正位置の解釈例
仕事運とアドバイス
責任感が強く、最後までやり遂げるガッツのある仕事ぶりが評価されています。
絶大な信頼を寄せられているので、大きなプロジェクトや大事な商談にもあなたを起用したいと思われているようです。
今までの努力をきちんと見ていた人がいるのです。
出世も期待できますし、地位も安定するでしょう。
あなたのペースを守り、着実に仕事をこなすことを続けてください。
地道な努力を継続できることがあなたの強みです。
【ここが解釈のポイント】
信頼があり、バツグンの安定感があるペンタクルのナイト。
この人に仕事を任せたいと思う人はたくさんいることでしょう。
ナイトは馬を動かさず、辺りを観察しているようです。
慎重に仕事を進めているのでしょう。
間違っても見切り発車をすることはありません。
カードの人物は、立派な馬を持ち、しっかりした装備をしているので、仕事に対する準備はできています。
大きな仕事に取り組む、昇進の話を受けるのにもよい時期だと言えます。
職場での人間関係
あなたはとても信用されていますし、真面目な人柄が好感を持たれているようです。
べたべたした関係は苦手で、どちらかというとビジネスライクな付き合いになるでしょう。
職場では適度な距離感で付き合えているので、トラブルも少ないようです。
お互いに能力を認め合ったり、高めあうことができる仲間を大事にしましょう。
信頼できるメンバーはどんな時も必要です。
【ここが解釈のポイント】
ペンタクルのナイトは皆に信頼される人物です。
職場では「この人に任せておけば安心」と思われているでしょう。
カードの背景は明るい色調なので、職場の雰囲気はよいと感じます。
ペンタクルですので、ドライな関係であるようですが、温かみがないわけではなく、馴れ合いにならない距離感という感じでしょう。
切磋琢磨できるよい仲間がいると、さらに向上します。
仲間の信頼は裏切らないようにすることです。
転職
転職を希望しても、すぐには大きな動きがないかもしれません。
あなたは慎重ですし、危なげな誘いに乗ることもないでしょう。
自分の考えを信じてください。
転職するのであれば、自分できちんと情報収集出来ますし、時期や転職先も自分で「こうしたい」と思う方向に進んでよいと思います。
ただあまり時間をかけすぎると、現状維持になりがちです。
それが悪いわけではないのですが、「動こう」と思ったのであれば、その勢いが衰えないうちに動くことです。
あなたの判断力は確かですから、転職に失敗することはないでしょう。
【ここが解釈のポイント】
正位置ですので、現実的な結果を最終的には受け取れるでしょう。
転職活動をしていても、今の職場の方が自分のためになると判断することもあり得ます。
カードの人物は、まっすぐ前を向いていますので、迷いがなくなれば自分の判断で決めた方向へ進むでしょう。
ペンタクルのナイトは自分の考えがしっかりしている人物ですので、他人の噂やいい加減な情報には惑わされないと思います。
今はじっくり考えている時期のようですが、行動も必要です。
焦らず、自分の方針に従い、転職先を吟味するとよいでしょう。
カードの背景も黄色で祝福されていますので、よい結果になりそうです。
逆位置の解釈例
仕事運とアドバイス
伸び悩みの時期でしょうか。
新しいことに挑戦する気にもなれないし、推奨されている資格をとるのも何だか面倒。
受け持っている業務もあまり進まず、停滞気味。
ちょっとモチベーションが落ちているのかもしれませんね。
自分のやり方にこだわりすぎず、効率よく仕事をしている人を参考にしてみるのもよいでしょう。
与えられた仕事に責任をもって、報告などもしっかり行っていきましょう。
やる気が出ないからといって、それを態度に出してしまうのはNGですよ。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、気持ちも状況も停滞してしまいそうです。
小さなことにこだわっているか、ダラダラと惰性で続けてしまっている様子です。
少し自分に喝を入れることです。
このままでは信頼も失ってしまいますし、何よりつまらない現状が続いてしまいます。
堕落した生活習慣を改善したり、仕事にメリハリをつけるなど、停滞から脱することをすすめます。
職場での人間関係
「何だか退屈」と感じているのかもしれません。
もしくは、やっかいな人にあれこれ押し付けられたり、仕事のペースを乱されたりして、面倒に思っているところでしょうか。
あなた自身も億劫な気持ちがあって、動きが鈍いのかもしれません。
いつもと同じメンバーとしか行動しない、楽なルーティンばかり行っていると、刺激がなく、行き詰まりを感じるでしょう。
大きなトラブルはないものの、関係性が煮詰まるのも問題です。
「いつもと同じ」は楽ですが、時には違う人をランチに誘ってみる、残業は断ってみる、生き生きと仕事をしている人のやり方を真似てみるのもよいでしょう。
「なんとなく重い空気」から脱することができますよ。
【ここが解釈のポイント】
正位置と違い、頼りない、信用ができない、あてにできないと思われている可能性があります。
周りに対して「退屈」と感じているのであれば、自分も周りからもそう思われているのかもしれません。
ダラダラと仕事をしてしまっていたり、生活が乱れているとルーズな人と認識されてしまいます。
ペースを変える必要があるでしょう。
日常に少し刺激を加えてみることをすすめます。
転職
転職を思い立ったまではよかったのですが、「やっぱり怖い」と尻込みしてしまっている状況でしょうか。
「今より良くなるとは限らないし」「スキルが足りないのでは」「人間関係が悪かったら困る」などと考えて動けなくなっているようです。
守りに入りすぎているとも言えますね。
きちんと情報収集をして、自分のスキルについて客観的に評価しておき、転職までの道のりを計画すればよいのです。
今の状態を続けていても、モチベーションは上がってこないでしょう。
今を変えるのが面倒な気持ちはわかりますが、転職を計画した方が仕事を前向きに考えられそうですよ。
【ここが解釈のポイント】
逆位置ですと、どうしても現状維持になりがちです。
「このままではいけない」と気がついたのであれば、行動に移すことです。
自分を変えられるのは自分だけなのです。
挑戦を恐れないようにアドバイスします。
もともと堅実な性格ですから、生活を正したり、仕事の整理をしたり、転職活動を始めれば、よい軌道にのれるはずです。
まとめ
今回は「ペンタクルのナイト」の、仕事を占う時の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか?
ペンタクルのナイトは、堅実で物静かな人物です。
物質的な豊かさと安定した落ち着きはペンタクルの強みです。
正位置で現れると、若いながら忍耐力のある安定した人物を示します。
堅実にコツコツと取り組む誠実さは誰からも信用されます。
すぐに結果は出なくても、継続することで成功を勝ち取るタイプです。
逆位置になると、慎重になりすぎて物事が進展しません。
少しずつでも前に進みましょう。
現状に甘んじず、挑戦することで成長していけるのです。
メッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。