ウエイト版タロットカードの「ペンタクルのクイーン」は、豊かな自然の中に座る穏やかな眼差しの女王です。
慈しむような表情と柔らかな服装、足元にはかわいらしいうさぎもいますね。
優しい包容力のある女性なのでしょう。
「仕事のことを占ったら、このペンタクルのクイーンが出た。解釈を深く知りたい」
今回はそういう方に向けて、まずペンタクルのクイーンの基本的な意味やキーワードを紹介した後に、仕事での人間関係、転職や仕事運など仕事について占う場合の解釈例を詳しく紹介していきます。
ペンタクルのクイーンの意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ペンタクルのクイーン」の基本的な意味&キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、その内の4枚は「コートカード」と呼ばれ、人物が中心に描かれています。
1から10までのカードは物語になっていましたが、コートカードは成長というより、立場の違いと考える方がよいかもしれません。
少年(少女)である「ペイジ」と若者・青年である「ナイト」、権威と母性を併せ持つ大人の女性「クイーン」と周囲に影響をもたらし、力強く立派な大人の男性「キング」。
今回は、その中でもペンタクルのクイーンをとりあげます。
4人いるクイーンの中で、一番、現実的で堅実な女性です。
豊かな恵みをもたらす母親的な雰囲気があります。
では、より詳しい「ペンタクルのクイーン」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味&キーワード
まさに良妻賢母といったイメージです。
どんな時も温かく受け入れてくれる優しい人です。
内向的な面もありますが、安心、安定を重視し、芯のしっかりした女性です。
大切なものを守り、慈しみ、育てることができ、大きな包容力を感じます。
逆位置の意味&キーワード
逆位置になると、ルーズさが目立つようになります。
生活、人間関係、金銭的にだらしない印象を受けます。
穏やかというより、人見知り、引きこもりのように閉鎖的な面が出てきます。
何でも受け入れて甘やかすのは、優しさではないことを教えてくれます。
「仕事」について占う時の「ペンタクルのクイーン」解釈例
次は、仕事の事を占う時に「ペンタクルのクイーン」が出た場合の解釈例を、
- 仕事運
- 職場での人間関係
- 転職について、正位置と逆位置それぞれ見ていきましょう。
正位置の解釈例
仕事運とアドバイス
しっかり者で気配り上手なあなた。
職場にとっては、なくてならない存在のようです。
特に新人育成や後輩の教育が向いています。
優しく見守り、じっくりと指導していくことができます。
教育を受けた人たちが成長し、生き生きと仕事をするのを見て、心からの満足感を得られていることでしょう。
また人事などの部署も向いています。
その人を伸ばすために努力することが、自分にとっての成長でもあるのです。
【ここが解釈のポイント】
人を守り育てることが得意なペンタクルのクイーン。
穏やかで優しくフォロー上手な上司のイメージです。
このような人が職場にいると、とても重宝されます。
人間関係も円滑になりますし、教育も進みます。
カード全体が黄色で明るい色調ですので、皆に大事にされ、相談者自身も持っているスキルを活かせていることでしょう。
人の面倒ばかり見て、自分のことが後回しにならないよう気を付けて欲しいものです。
職場での人間関係
穏やかな環境のようですね。
あなた自身が皆に頼られているか、安心して相談できるしっかりした上司に恵まれている感じです。
「困った時はお互い様」の関係性が出来ていて、とても働きやすいでしょう。
このままよい関係が継続できるといいですね。
特に新人や後輩を育てることに注力すると、あなたの成長にもつながります。
そんなあなたを上司や会社も評価してくれるに違いありません。
【ここが解釈のポイント】
ペンタクルのクイーンは穏やかで人を育てるのが得意な人物です。
相談者自身がそのような人物であるか、またはそのような人物のサポートを受けているのでしょう。
全体的に明るい色調のカードですので、職場の雰囲気も温かいもののようです。
人を育成することが、自分にも良い結果となることを意味するカードです。
相談者は周りの人が困っていたら快く助ける、後輩には丁寧に指導する、そのようなことが苦も無くできる人です。
人間関係は豊かでそれによりもたらされるものも多いでしょう。
転職
今すぐには大きな動きがないかもしれません。
このまま今の職場でスキルを磨くのもよい選択です。
転職を考えているのであれば、相談しやすい頼れる先輩に声をかけてみるとよいでしょう。
今の職場でもあなたは重要な存在なので、この場を去るのであれば、それなりに準備も必要です。
きちんと引き継ぎ、あなたのノウハウを後輩に伝えてあげてください。
今の職場でやり残したことはないと言えるほど成長できたのであれば、感謝しつつ転職を考えてもよいと思います。
人事に関する仕事、経理、人材育成などの仕事が向いているようです。
【ここが解釈のポイント】
正位置ですので、経済的な自立や発展が望めます。
目標を設定し、着実に転職活動を進めることが成功につながるでしょう。
カードの人物は座っており、うつむき加減です。
じっくり考えているので、今すぐに退職・転職の動きはないかもしれません。
ペンタクルのクイーンのような人に相談するのもよいでしょう。
よいアドバイスをもらえます。
カードの背景も黄色で祝福されていますので、結果的にはよい転職ができそうです。
逆位置の解釈例
仕事運とアドバイス
大きな決断を任されたくない、トラブルに対処できない、要領よくこなせない……。
そんな仕事に対する不安がありそうですね。
あなたの仕事に対するスタンスが周りとかみ合っていないのかもしれません。
人任せにしてしまったり、判断を避け逃げているような面が問題となる可能性があります。
仕事内容自体があなたに合っていないとも言えます。
責任はきちんと果たすべきですが、あまりにも合わないのであれば、大きなトラブルが起きる前に上司に相談することです。
苦手だからと周りに仕事をお願いしていると、いつか呆れられてしまいますよ。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、依存的、常識が欠けていることを表します。
ちょっと態度が子供っぽく、不安定さが見られます。
今の状態ではよい評価につながらないでしょう。
人に頼って自分はのらりくらりと逃げているようでは、成長もありません。
無責任にならず手を打つことです。
自分ではどうしたらよいかわからないのであれば、きちんと相談して対処法を考えていくことをすすめます。
職場での人間関係
なんとなく「他の人についていけてないな」と感じているのではないでしょうか。
仕事の面もありますし、他愛のない会話からも感じているようですね。
あなたはおっとり型なのに、周りはペースが早いのかもしれません。
ペースが合わないせいか、仕事も滞りがち。
そのため余計に周りの人と溝ができてしまっています。
やはり得意不得意はありますから、何でも同じようにとはいかないでしょう。
自分の不得意な面を把握したうえで、出来ることはしっかりこなしましょう。
愚痴が多かったり、ミスが多い、注意力が散漫になっていると「仕事に不真面目」と白い目で見られてしまいます。
甘えは禁物と心得ましょう。
【ここが解釈のポイント】
正位置のペンタクルのクイーンは、落ち着いていて人の面倒を見る方のタイプですが、逆位置になると、世話の焼ける人と見られているかもしれません。
人に甘えがちで、わがままな面も見受けられます。
ペンタクルなので、現実的できちんとした対応ができていないとも読めます。
相談者が人間関係がよくないと感じているのであれば、自分の態度を見直すよいチャンスです。
相談者が自分の言動に責任を持てるようにアドバイスします。
転職
あなたにとって今の職場は成長しづらい職場であるようです。
仕事の分野自体があなたの苦手なものである、スピードが合わない、後輩が育たない、など。
もしかしたら都合よく仕事を押し付けられているのかもしれません。
あなたが成長したり、効率よく働くことができないようなのです。
自分の適性を見直して、転職を視野に入れてもよいでしょう。
職場の雰囲気もよく見てください。
自分がなじめそうか、管理がきちんとされているか、責任が重すぎないかなど、よく検討してみることをおすすめします。
自分と周りのニーズがずれてしまっているのです。
【ここが解釈のポイント】
逆位置ですと、今の環境があまり良くないと分かっていても「受け入れてしまっている」のかもしれません。
まずは客観的に、自分の努力が足りないのか、会社側の問題で自分ではどうにもならないことなのか判断してみることです。
不満を言い続けていても何も変わりません。
楽なほうに流されがちですが、去るべき時であると判断したのであれば、行動することをすすめます。
ペースの合わない職場では、成功しにくいので、自分に合う環境を探すようアドバイスします。
まとめ
今回は「ペンタクルのクイーン」の、仕事を占う時の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか?
ペンタクルのクイーンは、穏やかで人を包み込むような優しさがあります。
ペンタクルですので、物質的な豊かさと安定した落ち着きがあります。
正位置で現れると、控えめながら芯はしっかりとした人物を示します。
人を守り育てるのが得意で、皆に慕われています。
人を育てることで自分も育つ、まさに子育てのようなことに喜びを感じるでしょう。
逆位置になると、優しさと甘やかすことが混同しそうです。
依存したり、されたりでは成長しません。
「本当に相手に必要なことは何か」を考えることが、自分のためにもなるのです。
メッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。