ウエイト版タロットカードの「ペンタクルのクイーン」は、豊かな自然の中に座る穏やかな眼差しの女王です。
慈しむような表情と柔らかな服装、足元にはかわいらしいうさぎもいますね。
優しい包容力のある女性なのでしょう。
「意中の相手の気持ちを知りたい時に、このペンタクルのクイーンが出たら、どう解釈すれば良いの?」
「復縁できるかどうかを占う時にペンタクルのクイーンが出たら、どういう意味?」
今回はそういう方に向けて、まず、ペンタクルのクイーンの基本的な意味やキーワードを紹介した後に、恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合、復縁を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
ペンタクルのクイーンの意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ペンタクルのクイーン」の基本的な意味&キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、その内の4枚は「コートカード」と呼ばれ、人物が中心に描かれています。
1から10までのカードは物語になっていましたが、コートカードは成長というより、立場の違いと考える方がよいかもしれません。
少年(少女)である「ペイジ」と若者・青年である「ナイト」、権威と母性を併せ持つ大人の女性「クイーン」と周囲に影響をもたらし、力強く立派な大人の男性「キング」。
今回は、その中でもペンタクルのクイーンをとりあげます。
4人いるクイーンの中で、一番、現実的で堅実な女性です。
豊かな恵みをもたらす母親的な雰囲気があります。
では、より詳しい「ペンタクルのクイーン」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味&キーワード
寛大/安定/母性/堅実/信頼できる/裕福/現実的/実用的/育成/家庭的/精神的な充足
まさに良妻賢母といったイメージです。
どんな時も温かく受け入れてくれる優しい人です。
内向的な面もありますが、安心、安定を重視し、芯のしっかりした女性です。
大切なものを守り、慈しみ、育てることができ、大きな包容力を感じます。
逆位置の意味&キーワード
保守的/優柔不断/経済的に不安定/甘やかす/庶民的/心が狭い/だらしなさ/退屈/無駄
逆位置になると、ルーズさが目立つようになります。
生活、人間関係、金銭的にだらしない印象を受けます。
穏やかというより、人見知り、引きこもりのように閉鎖的な面が出てきます。
何でも受け入れて甘やかすのは、優しさではないことを教えてくれます。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う時の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「ペンタクルのクイーン」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
じんわりと優しい恋愛ができそうです。
ずっと温めてきた気持ちに気が付いてもらえるでしょう。
あなたは控えめですが、気持ちははっきり伝えられる人です。
お相手はあなたを「おとなしいけどしっかりした人」と好印象を持っていますよ。
あなたはお相手を幸せにしてあげられる人。
お相手はそれを分かっていて、あなたに愛されたいと思っているようです。
【ここが解釈のポイント】
このカードは穏やかな表情でペンタクルを膝にのせているクイーンが描かれています。
クイーンが相談者だとすると、愛情深く、それでいてしっかりした性格を好まれているでしょう。
このクイーンは控え目ですが、ペンタクルですので現実的なタイプです。
しっかりと相手を支えることができます。
相談者と同じように家庭的な雰囲気を好む相手なら相性がとてもよいでしょう。
相手も「この人となら幸せになれる」と気がついているようです。
両思いの人の場合
穏やかに愛をはぐくんできた2人。
このまま家族になろうとしているのかもしれませんね。
お相手も結婚は意識しているでしょう。
経済的にも問題なく、わりとリッチな生活が出来そうです。
とはいえ、派手なことは好まない2人ですから、堅実に貯金や投資もよいでしょう。
住宅の購入、子供を持つかどうかなど将来のプランを考え始めてもいい時期ですよ。
【ここが解釈のポイント】
カード全体が黄色で、自然豊かに描かれています。
これからも2人で愛を育んでいけるハッピーなカードです。
描かれているクイーンは愛おしそうにペンタクルを抱いています。
ペンタクルですので、財産的なものを大事にするとも読めますが、家族、特に子供を持つ可能性も高いとも考えられます。
愛情でしっかり結びついている2人ですが、現実的な面もあり、夢ばかりふわふわ見ているというようなこともないでしょう。
資産はしっかり守ることができます。
結婚や将来の計画も安心して進めて行けそうです。
現在フリーの人の場合
家庭的で優しい人と出会えそうです。
穏やかに受け入れてくれて、どんな時も支えてくれる頼もしい人でしょう。
お相手は、ぐいぐいくるタイプではありませんので、始めは存在に気が付かないかもしれません。
話していてホッとできる、素直な自分でいられる人だなと思ったら、ぜひあなたからアピールを。
堅実で長く続く恋愛が始まりそうです。
お相手のペースに合わせることも忘れずに。
【ここが解釈のポイント】
カードの人物も全体の雰囲気も穏やかな感じです。
優しく包み込んでくれるこのクイーンのような人と出会える可能性が高いでしょう。
恋愛自体も穏やかで家庭的なものになります。
カードの人物は、ペンタクルを大事そうに抱えているのでじっくり愛を育むことができます。
カードの背景も黄色で祝福を感じます。
結婚を前提としたお付き合いになる可能性も少なくありません。
ゆっくりと進むかもしれませんが、心地よい関係性が築けそうです。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
あなたは皆にも慕われる優しくて聡明な人です。
お相手もあなたには気が付いていますが、「遠い人」と感じているようです。
何でもてきぱきこなし、気配りも忘れないあなたを「お母さんみたい」と思っているフシもあります。
あなたに優しくされても、なかなか「恋愛モード」にならないのはそのためかもしれません。
お相手の求めている恋愛像にあなたが合致しないのでしょう。
安心して信頼できるのがあなたの長所ですが、そういった面が刺激がないと感じているようです。
自分の意志や好みははっきり伝える、何かを思いっきり楽しんでいる姿を見せると、「いつもと違うな」とあなたを気に留めることが多くなりますよ。
【ここが解釈のポイント】
長所である面が相手には「退屈」ととらえられてしまうようです。
家庭的でしっかり者の相談者は、皆に好かれていますが、恋愛モードになりにくいのかも知れません。
相談者は優しく穏やかなので、話しやすいのですが、少々おせっかいが過ぎる面も。
世話の焼きすぎにも注意です。
相談者は自己主張をあまりせず、周りの意見を聞いてしまうタイプかもしれませんが、時には、はっきりとした姿を見せると、相手も意外な面が気になってくるでしょう。
両思いの人の場合
生活感が出過ぎているかもしれません。
あなたもお相手の生活態度にいちいち口出ししていませんか?
あなたがしっかりしている分、お相手は甘えているのでしょう。
あまり口うるさくなりすぎると、恋愛ムードを求めて、お相手がよそ見してしまう可能性も。
家庭的なのはよいのですが、そればかりになるとロマンティックさに欠けてしまいます。
お相手はまだまだ恋愛を楽しみたいようですよ。
時には相手にも花を持たせて、ムードを盛り上げましょう。
自分だけが主導権を持ちすぎないよう気を付けてください。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、地味に落ち着きすぎる嫌いがあります。
生活感が漂いすぎて、恋愛気分が消えてしまいます。
母親のように口うるさくなっていたり、わがままを受け入れすぎているのも関係性を悪化させる原因になります。
相手に甘えさせてばかりいると、都合よく扱われてしまいます。
あまり干渉しすぎないことです。
とはいっても、恋愛ムードも大切なので、時にはロマンティックな演出も必要でしょう。
現在フリーの人の場合
恋愛で満たされない気持ちを埋めようとすると、かえって満たされない結果になりそうです。
付き合ってみたら二股をかけられていた、経済的に頼られてしまった、都合のいい時だけ呼び出すような人だったなど。
あなた自身も気持ちが流されやすくなっています。
なし崩し的に身体の関係になってしまった、お金を貸してしまったなど、後悔しそうな行動はしないでください。
本当は穏やかで温かい恋愛を求めているはず。
相手に求められたから、と言いなりにならず、信頼できる理想の相手が現れるのを待ちましょう。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、求められたら与えてしまうような流されやすさが出てきます。
相談者は良かれと思って、相手に尽くしていても、相手は利用するつもりかもしれません。
その援助は相手にとって、自分にとっても必要なことなのか見極めることです。
特に経済的に援助を求められたときはアウトです。
ペンタクルの逆位置ですので、金銭的なダメージを受ける可能性があります。
恋愛で気持ちの空しさを埋めようとするのはおすすめしません。
「復縁できるかどうか」を占う場合の解釈例
さて、次は復縁できるかどうかを占う時に「ペンタクルのクイーン」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例を見ていきましょう。
正位置の解釈例
復縁は叶いそうです。
お相手は今でもあなたのことを見守っています。
お相手はあなたの幸せを祈っていますが、自分が求められていることに気が付いていないかもしれません。
あなたのほうから「復縁したい」と伝えてみてはいかがでしょうか。
「あなたと一緒にいることが自分の幸せだ」と分かってもらいましょう。
復縁できれば、穏やかな関係が長く続くでしょう。
【ここが解釈のポイント】
カードの背景は黄色ですので、明るい見通しです。
ですが、カードの人物(相手)はうつむき加減で周りを見ていません。
相談者の気持ちにも気が付いていないようです。
大事そうにペンタクルを抱えています。
相手は今でも相談者と関係を手放してはいないのです。
復縁は叶うことでしょう。
復縁できれば、将来を考えるようになりそうです。
逆位置の解釈例
復縁は可能でしょう。
しかし、あなたはお相手に依存していないでしょうか。
お相手もあなたなら許してくれるという甘えがあるようです。
共依存のような面があります。
本当に信頼や愛情でつながる関係かどうか、この復縁はお互いとってベストなのか、よく考えてみてください。
少し時間をかけて冷静になりましょう。
それでも復縁を望むのであれば、同じ失敗を繰り返さないよう、自分の意見をしっかり持ち、お互いに自立することを目指してください。
【ここが解釈のポイント】
復縁で逆位置が現れると、依存的な関係を表します。
経済的な依存や嫉妬、相手が求めてくれるからという気持ちがありそうです。
どちらかの都合のいいように扱ったり、扱われたりします。
お互いに未練もありそうですから、相手を尊重する気持ちがあれば、復縁は可能だと言えます。
依存するのではなく、自立した上でやり直せるのであれば、上手くいきそうです。
まとめ
今回は「ペンタクルのクイーン」の、意中の相手の気持ちや相手との未来、そして復縁の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか?
ペンタクルのクイーンは、穏やかで人を包み込むような優しさがあります。
ペンタクルですので、物質的な豊かさと安定した落ち着きがあります。
正位置で現れると、控えめながら芯はしっかりとした人物を示します。
人を守り育てるのが得意で、皆に慕われています。
人を育てることで自分も育つ、まさに子育てのようなことに喜びを感じるでしょう。
逆位置になると、優しさと甘やかすことが混同しそうです。
依存したり、されたりでは成長しません。
「本当に相手に必要なことは何か」を考えることが、自分のためにもなるのです。
メッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。