ウエイト版タロットカードの「ペンタクルの9」は、ゆったりと庭園を散歩する貴婦人が描かれています。
緑豊かな庭園と美しい服、なんとも優雅な姿ですね。
彼女が精神的にも経済的にも豊かな生活をしているのが見て取れるカードです。
「意中の相手の気持ちを知りたい時に、このペンタクルの9が出たら、どう解釈すれば良いの?」
「復縁できるかどうかを占う時にペンタクルの9が出たら、どういう意味?」
今回はそういう方に向けて、まず、ペンタクルの9の基本的な意味やキーワードを紹介した後に、恋愛関係(片思い・両想い・フリー)別に、意中の相手の気持ちや相手との未来を占う場合、復縁を占う場合の解釈例を詳しく徹底解説していきます。
ペンタクルの9の意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
⇒【恋愛関係別】意中の相手の気持ち・相手との未来を占う場合の解釈例
では、詳しく見ていきましょう。
タロット「ペンタクル9」の基本的な意味&キーワード
ペンタクルのカードは14枚あり、1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ペンタクル8の時は、コツコツ努力を続け、実力と実績を積み上げました。
一生懸命仕事に打ち込み、技術を磨いたのです。
その結果、ペンタクルの9に来て、一朝一夕では得られない豊かさを手に入れました。
大きな農園を作り上げ、豊かな暮らしができるようになりました。
優雅に散歩しながら、美しい景色を堪能しています。
努力が実を結んだことを実感しているのでしょう。
では、より詳しい「ペンタクルの9」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置の意味&キーワード
充足/経済的な援助がある/優雅/豊かな生活/経済的に安定している/余裕/自己肯定感
豊かで余裕さえ感じられる幸せそうな女性のイメージです。
ここに至るまでの努力があってこその今の豊かな生活。
豊かな農園は、経済的な安定のしるしです。
身なりも美しく、洗練されています。
気持ちにも余裕があり、愛されてもいるのでしょう。
周囲の援助も成功の大きな要因です。
逆位置の意味&キーワード
見せかけの豊かさ/不誠実/浪費/信用がない/都合よく使う/もうけ主義/打算的
逆位置になると、豊かさや優雅さは見せかけだけのものになります。
嘘をついていたり、見栄を張っているだけのこともあります。
もちろんそのような状態では、信用も失うことになるでしょう。
嘘をついてまで自分をよく見せようとするのは、いつかボロが出ます。
結果的に自分が苦しむことになるのです。
恋愛で「相手の気持ち」「相手との未来(行方)」を占う時の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「ペンタクルの9」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「片思いの人」、「両想いの人」、「フリーの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
片思いの人の場合
あなたは今、周りの人にとても魅力的に映っていることでしょう。
他の人からもお付き合いを申し込まれる可能性があります。
気になっているお相手もあなたに好意を持っているようですよ。
向こうからアプローチしてもらえる雰囲気です。
あなたが思うより、情熱的にあなたを大切にしてくれそう。
きっと嬉しさで満たされた気持ちになれますよ。
【ここが解釈のポイント】
カード全体が黄色で成功や祝福が現れています。
カードに描かれた人物も満ち足りた幸せの中にいるようです。
周囲にはとても魅力的に映っています。
気になっている相手から求愛される可能性も高いでしょう。
自分に自信が持てる時です。
相手の好意を素直に受け取り、幸せをかみしめることでしょう。
両思いの人の場合
あなたはとても大事にされているようですね。
この幸せな状態はこれからも続きそうです。
お相手に愛されることであなたも自信が付き、より魅力的になれます。
経済的にも豊かなお相手なのかもしれません。
あなたをバックアップすることに喜びを感じているような人なのでしょう。
お相手の存在を当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずに。
【ここが解釈のポイント】
カード全体の雰囲気は優雅で満ち足りています。
カード全体の色も黄色であり、将来も祝福されていることを表します。
農園からの恵みを十分に受け取り、この人物も豊かなようです。
相手が経済的に余裕があったり、懐の深い人なのでしょう。
相談者が現在の暮らしに満足していることがうかがえます。
充実した時期を迎えているので、このままでもよいですし、この状態を定着させ、2人の関係性を公に形にすることもよいでしょう。
現在フリーの人の場合
素敵な人が現れそうですよ。
というのもあなたはとても魅力的な人。
あなたは上品でおしゃれですし、余裕を感じます。
気が付いていないかもしれませんが、そんなところがモテる理由なのでしょう。
声をかけてくる人が何人もいるかもしれませんね。
恋人候補になるのは経済的に豊かな地位のある人のようです。
あなたを大切にしてくれる素敵な人を選んでくださいね。
【ここが解釈のポイント】
カードに描かれた人物は、優雅でとても洗練されており人目を引きます。
とても魅力的な人物なのです。
相談者も周囲の人にとってそのように映っていることでしょう。
ペンタクルがたくさん実るように描かれていますので、経済的に豊かな、いわゆる「玉の輿に乗る」可能性もあります。
もちろん相談者自身も今までの経験や努力によって、現在の魅力を身につけたので、レベルの高い人からの求愛も不思議ではありません。
カード全体が華やかな雰囲気ですので、恋愛ムードも高まっている時期です。
その中から相性の良い相手を選べるでしょう。
逆位置の解釈例
片思いの人の場合
お相手に対して自分をよく見せようと無理をしていませんか。
どうしても片思いの相手には「キラキラした自分」を見せたくなってしまいますよね。
SNSなどで、「素敵な自分」を演出できるので、つい盛ってしまいがち。
でも実際と違うことに気付かれてしまうと、努力も水の泡です。
自然体でいましょう。
逆に「キラキラした部分」だけをあなたに求めるような相手では困ります。
お相手も本当にあなたが知っているような人なのでしょうか。
自分も嘘をつかず、お相手のこともよく観察してみましょう。
【ここが解釈のポイント】
正位置のように「自分で勝ち取ってきた豊かさ」ではなく、逆位置では「虚構の豊かさ」でしかありません。
誰でも好きな人の前では自分をよりよく見せたいもの。
それでも嘘や作り物、借り物の美しさはいつか見抜かれます。
その時は後悔し、傷つくことになります。
また相手も同じように見せかけの好意を示してくるかもしれません。
嘘をつけば相手も何か隠してきます。
カードの人物は努力も経験も積み重ねてきたからこそ、優雅で美しい振る舞いが出来るのです。
自分の本質を偽らないようにしたいものです。
両思いの人の場合
お互いに不誠実になりがちな時です。
やましいことは何もなくても「何か隠してる?」「裏があるのでは?」と勘ぐってしまいそうです。
思ったような付き合い方でなくなってきているようですね。
まずは嘘をつかない、見栄を張らない、素直な態度で接してみてください。
誤解を取り除けば、落ち着くでしょう。
ただ、金銭的な心配があるのであれば、危ういかもしれません。
経済的な問題や価値観のずれは、お付き合いを難しくします。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると、お金や身体、体裁などのために付き合っている可能性があります。
相手に対して不誠実になっています。
不誠実な付き合いを続けるのは本意でしょうか。
離れられないのは、お互いが愛情ではなく、別のものに依存しているからでしょう。
うわべだけを取り繕ってもいつか破綻します。
特に経済的な見栄が気になる時は、そこから関係性が崩れることもあります。
現在フリーの人の場合
自分をよく見せようと偽っていないでしょうか。
嘘や見栄で自分を飾らなくても、あなたはもともと魅力的な人です。
偽ってしまうのは、自分に自信がないからなのかもしれません。
あなたも経済的な面や社会的なステイタスを相手に求めていないでしょうか。
形のあるもので安心したいという気持ちからでしょう。
結局、その状態でお付き合いが始まっても長続きしないか傷つく羽目になります。
気持ちでつながる相手を探しているのであれば、あなたも「本当の自分」でいることです。
【ここが解釈のポイント】
逆位置になると虚栄心からの「よく見せようとする」ことが仇になりそうです。
結局は化けの皮がはがれて、人に去られてしまうでしょう。
また、近づいてくる人も相談者の「何か」を利用しようとしている可能性があります。
全体的に真面目で本気の付き合いが見えてきません。
相談者も相手のペンタクルの表す「形のあるもの」、肩書や収入などが気になるようです。
相手に与えてもらおうとするのではなく、自立しないと、真剣な恋愛は見つからないかもしれません。
「復縁できるかどうか」を占う場合の解釈例
さて、復縁できるかどうかを占う時に「ペンタクルの9」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例を見ていきましょう。
正位置の解釈例
あなた自身は十分に魅力的ですし、今でも愛されている可能性が高いです。
あなたの望みは叶えられそうですね。
復縁が叶ったら、愛情的にも経済的にも満たされそうです。
穏やかな幸せをかみしめることができるでしょう。
あなたがフリーと知って声をかけてくる人が他にもいるかもしれませんが、復縁を望んでいるお相手一筋でいきましょう。
よそ見をしないようにしてください。
【ここが解釈のポイント】
カードは全体的に黄色で祝福を意味します。
絵柄も満たされた幸せを感じますので、復縁が叶った後の状態であると読めます。
カードの背景には豊かな農園が広がっており、そこから実りを得ているのだとすると、周囲のバックアップがあるとも考えられます。
相手を含む周囲の人からも愛されており、協力が得られることでしょう。
別れに至った色々な事情はあると思いますが、今の相談者は魅力的であり、相手を振り向かせることができそうです。
自信を持って幸せになれることを信じるようアドバイスします。
逆位置の解釈例
一時的に復縁できたように感じるかもしれません。
しかし、お相手には残念ながら不誠実な気持ちがありそうです。
それでもずるずると関係を続け、はっきりしない付き合い方になってしまいます。
お互いに相手に依存している状態なのでしょう。
愛情でつながっているとは言い難く、健全なお付き合いにはなりません。
本物の復縁を望むのであれば、相手を利用したり、されたりしない状態を作ることです。
その上でお互いを求める気持ちになることが必要です。
【ここが解釈のポイント】
逆位置で現れるときは、素直に愛情を信じることが難しい状態です。
カード全体が明るい色味なので、「お先真っ暗」ではないと思いますが、幸せに見えてもどこか「虚構」を感じるでしょう。
現実的な物を表すペンタクルが逆位置なので、現実味のない嘘臭さがあるのです。
身体の関係があっても金銭的な援助を期待していたり、どちらかの家柄や社会的地位を利用するために付き合い続けていたりすることもあるでしょう。
心でつながれる復縁を求めているのであれば、身体やお金、見栄などに左右されないことが大切になります。
まとめ
今回は「ペンタクルの9」の、意中の相手の気持ちや相手との未来、そして復縁の解釈に関するお話でした。
あなたの悩みに参考になるアドバイスはありましたか?
ペンタクル9のカードは、今までの努力が実を結び、豊かさを手に入れ、満ち足りた生活に辿り着いた状態です。
正位置で現れると、ある意味「到達した」と言えます。
長い年月の努力で自立し、周囲の援助もあり、豊かさと余裕を手に入れました。
次のステージでは「自分だけにとどまらない豊かさ」を追求していくことになるでしょう。
逆位置では「見せかけの豊かさ」になってしまうことが心配です。
ズルをして実力以上のものを手に入れても、空しくなります。
努力を続け、自分を磨いていくことで、本当に愛され、本当に豊かな人生が手に入るのです。
メッセージが、次のステップに進むためのきっかけになりますように。