大アルカナ5番目のカード『法王』。
白と赤の法衣をまとった権威のある人物です。
モラルやルールを重んじ、人々から尊敬されている存在です。
ルールに縛られるということではなく、決まりがあることで皆を守っているのですね。
今回は、『法王』の「恋愛」での意味&キーワード、そして「相手にとって自分はどういう存在?」といった相手の気持ちを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
タロット「法王」恋愛での意味&キーワード
正位置の場合の意味・キーワード
道徳的/保守的/教え/秩序/信頼/包容力/常識的/善良
正位置で出ると、信頼できて安心感のある恋愛になりそうです。
社会的にも認められた関係となっていくでしょう。
逆位置の場合の意味・キーワード
保守的すぎる/世間体を気にする/こだわりが強すぎる/不親切/モラルに反する
逆位置になると、公にできない気持ちや行動が隠されている様子です。
ルールを破るということは、それなりの代償が伴います。
恋愛での【相手の気持ち】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、恋愛での「相手の気持ち」に関する相談内容の中でも、特に多い次の5つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 「片思いの相手にとって、私はどういう存在?」
- 「気になる彼と両想いになれる?お付き合いが始まる可能性は?」
- 「交際中の彼は、結婚についてどう思っている?」
- 「交際中の彼、私のこと本当はどう思っているの?」
- 「別れた彼は、復縁についてどう思っている?」
では、順番に見ていきましょう。
「片想いの相手にとって私はどういう存在か」について占う時の解釈例
「あの人にとって私はどんな存在なの?」
お相手の気持ちが、今どういう段階なのか気になりますよね?
「片思いの彼が、私をどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見てみましょう。
正位置の場合
あなたを「いい人だなあ」と思っているみたいですよ。
恋愛感情には届かないかもしれませんが、一緒にいると「安心できる」と高評価。
まずはよい印象でスタートできていますよ。
お互いに尊敬できる相手として、もっと仲良くなれます。
【ここが解釈のポイント!】
『法王』のカードは恋愛で見るときは「少し地味」な印象かもしれません。
でも信頼感、安心感はバツグンです。
相手の感情は「人として尊敬している」段階だと思われます。
「いい人」から徐々に「好きな人」になっていく可能性も大いにあります。
逆位置の場合
あなたのことを少し「堅苦しい」と感じているかもしれません。
そんなあなたに「反発してみたい」気持ちがあるようです。
あなたの真面目さは美徳ですが、穏やかさも必要です。
お母さんのようにあれこれ指図するのは止めましょう。
余計、気持ちが遠ざかってしまいますよ。
【ここが解釈のポイント!】
真面目さや規則正しさが前面に出ると、相手の反発を強めます。
相談者のことをよく知らないうちから、壁を作られてしまいます。
まだ親しい仲でないので、相手への干渉を控え、穏やかに接するようアドバイスします。
「気になる彼と両想いになれるか」恋愛の未来・最終結果を占う時の解釈例
「好きだと伝えてもいいのかな」
「付き合ってほしいと言われたら?」
恋愛で一番ドキドキする時期かもしれませんね。
「片想いから両想いへ進む可能性があるのか」、「お付き合いできる可能性があるのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手はあなたと「きちんとしたお付き合い」を求めているようです。
段階を踏んで、よく知ってから、関係を形にしたいと考えています。
華やかさや刺激は2人の間には、ないかも知れません。
お相手は決していい加減な気持ちではないので、2人のペースで愛を育んでいきましょう。
【ここが解釈のポイント!】
『法王』のカードの真ん中に描かれている人物は、道徳的であり、尊敬される人物です。
ルールのもとで、誰からも応援される関係であることを望みます。
ドラマチックではないかも知れませんが、安心感のある恋愛になります。
法王は座っており、人々が教えを聞きに来ている状態なので、相手からのアクションはあまり望めないでしょう。
逆位置の場合
お互いにどこか不信感がありそうです。
両想いになれそうな感じがしても、お相手をよく見てください。
三角関係や不倫、近寄ってはいけない人である可能性があります。
第三者にアドバイスを求めるのもよいでしょう。
あなたも誠実に向き合うつもりがないと、お相手に信用されませんよ。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置なので、ルールやモラルが欠けていると読みます。
お相手がというより、2人の関係が恋愛に発展すると、何か秘密を抱えそうです。
カードの絵柄には、中央の人物に教えを乞う人々が描かれています。
自分だけで判断できないときは、客観的に見てくれる人に相談するとよいでしょう。
「交際中の彼は、結婚についてどう思っているか」を占う時の解釈例
お付き合いが順調なら、「結婚」もどうなるのか気になりますよね。
「付き合っている相手が、結婚についてどう考えているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
正位置の場合
お相手は結婚を前提にお付き合いを続けています。
お互いに信頼し、尊敬し合える関係を築けていますので、結婚に何の問題もないでしょう。
温かで穏やかな夫婦になれそうです。
まわりの人たちからも祝福されますよ。
【ここが解釈のポイント!】
『法王』のカードは、「ルールに基づいた平和」「尊敬」を意味します。
結婚という契約も、社会的ルールに基づいたものです。
カードの中央下にある2つの鍵も、「約束」「契約」を感じます。
周囲の人からも認められる夫婦になるでしょう。
逆位置の場合
現在、お相手を信用できていますか?
もしくは、あなたがお相手に「言えない秘密」はないでしょうか。
たとえ結婚の話が出ていたとしても、今は進めない方がよさそうです。
借金や二股、何か人に言えないようなことを抱えている可能性があります。
2人の価値観・倫理観が大きくずれているようなら、結婚は難しいでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置ですので、信用ができない状況を表しています。
相談者側にも「隠している過ち」があるのかもしれません。
また、2人の価値観自体が違っていることもあるでしょう。
今は結婚話を進めるより、お互いを信用して付き合っていけるかを考える時です。
「交際中の彼が、私の事を本当はどう思っているか」を占う時の解釈例
「最近何だかそっけない」
「ケンカが増えたな…」
など上手くいかない時、気持ちが離れてしまったのではないかと心配になりますよね。
「あなたの事を本当はどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手はあなたに誠実に向き合っています。
ただ少し、ルールにうるさくて、ケンカになってしまうのかもしれませんね。
あなたも同じように自分の価値観を押し付けていませんか?
お互い、相手のことは信用しているはず。
リスペクトする気持ちを忘れなければ、仲良くやっていけますよ。
【ここが解釈のポイント!】
法王はルールを重んじて、平和を守っています。
ですが、ルールを重視しすぎると、恋愛のときめきは減ってしまいます。
正位置で出ていますので、些細なケンカでしょう。
相手は相談者を大切なパートナーと思っていますので、世間のルールというより、2人のルールを守れれば、解決します。
逆位置の場合
お互いが「正しい」と思っていることに、ずれがあるのかもしれません。
「このくらいならいいだろう」と思っても、相手には許せないことであることも。
積もり積もって相手が信用できなくなっているようです。
信用ができない関係性では、長続きしません。
価値観のすり合わせが出来ないようであれば、残念ながら一緒にいることは難しいでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置なので、「信頼」「モラル」が崩れている状態と読みます。
相手が崩しているのか、相談者が崩しているのか、あるいは両方かもしれません。
自分のルールが相手に通用しないと分かった時、「自分が正しい」と突っぱねるのか、「相手を理解し、すり合わせる」のかで、将来は変わります。
相手をコントロールしようとしないことです。
「別れた彼が、復縁についてどう思っているか」を占う時の解釈例
別れてしまったけど、やっぱり忘れられない。
切ない思いでいっぱいですね。
復縁を望んだら、あの人も応えてくれるのでしょうか?
「復縁について、相手がどう思っているか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手はモラルに反してまで、復縁したいとは思っていないはずです。
お互いに障害がないことを確認してからでないと、動きはないでしょう。
お相手の事情を知らないまま、復縁を急がないことです。
食事などを数回重ねたあと、自分が今、フリーであること、元の関係に戻りたいと思っていることを素直に話してみてください。
【ここが解釈のポイント!】
カードに描かれた人物は、モラルを守ることを信条にしています。
たとえ、相談者に未練があっても、言い寄ってきたりはしません。
それは相談者にも事情がある(もうフリーではないかも)と思っているからです。
相手の信用を失わないよう、誠実に話をすすめていくことです。
逆位置の場合
あなたが好意を見せると、お相手は疑ってくるかもしれません。
あなたの気持ちに裏表がないことを示してください。
また、「復縁したら周りの人にどう思われるか?」と気にしている面もありそうです。
お相手がどうしても、あなたに対して猜疑心や世間体を捨てられないのであれば、復縁は難しいでしょう。
その時は、あなたにとって、復縁がよい選択ではないということです。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置だと、相手は相談者の気持ちを信用していないでしょう。
世間体を気にしている様子もあります。
気持ちを正直に伝えて、相手も誠実に向き合ってくれるなら、復縁の可能性はあります。
まずは相談者が信用されるように接してみることです。
まとめ
『法王』は、社会的にも信用され、安心感のあるカードです。
精神的にも安定し、秩序が保たれていることから「結婚」も予感させます。
正位置は「信用」「尊敬」「常識的」などを表します。
精神的に支え合える穏やかなカップルとなるでしょう。
周囲の人からも祝福される幸せな未来が待っていそうです。
逆位置になると、「モラルがない」「価値観が合わない」「融通が利かない」などを意味します。
公にできないモラルに欠けた気持ちや行動が気になります。
また、自分の身勝手なルールで相手を困らせているような時にも、逆位置で現れます。
不信感を抱いたり、束縛する関係では笑顔になれませんよね。
参考になるアドバイスがあれば、ぜひ心に留めておいてくださいね