『死神』のカードが出ると、ドキッとしてしまいますよね。
『死神』のカードは「自分で意図したわけではない流れ」が起こる時期に出ることがあります。
それは良いことでも悪いことでもなく「切り替わり」のタイミングなのです。
「恋愛」で「相手の気持ち」について占ったとき、この『死神』のカードが出たら、何を意味するのでしょうか。
今回は、『死神』の「恋愛」での意味&キーワード、そして「相手にとって自分はどういう存在?」といった相手の気持ちを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
タロット「死神」恋愛での意味&キーワード
正位置の場合の意味・キーワード
終わりと始まり/終結/変化/方向転換/白黒はっきりさせる/区切り/リセット
正位置で出ると、「スッキリと終わらせて、次が始まる」ようなイメージです。
リセットして、気持ちの切り替えをする時期です。
逆位置の場合の意味・キーワード
停滞/決断できない/固執/諦めきれない/割り切れない/同じ過ちを繰り返す
逆位置になると、なかなか踏ん切りがつかず、ぐずぐずしてしまいそうです。
可能性のないものにしがみつかないことです。
恋愛での【相手の気持ち】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、恋愛での「相手の気持ち」に関する相談内容の中でも、特に多い次の5つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 「片思いの相手にとって、私はどういう存在?」
- 「気になる彼と両想いになれる?お付き合いが始まる可能性は?」
- 「交際中の彼は、結婚についてどう思っている?」
- 「交際中の彼、私のこと本当はどう思っているの?」
- 「別れた彼は、復縁についてどう思っている?」
では、順番に見ていきましょう。
「片想いの相手にとって私はどういう存在か」について占う時の解釈例
「あの人にとって私はどんな存在なの?」
お相手の気持ちが、今どういう段階なのか気になりますよね?
「片思いの彼が、私をどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見てみましょう。
正位置の場合
現在お相手は、あなたを恋愛的な視点では見ていないでしょう。
あなたの気持ちには気が付いていませんし、あなたのことを「ドライな人」と思っているようです。
今までと違う関係性になると、あなたに興味を持つ可能性があります。
例えば上司と部下の間柄になる、同じサークルになった、一緒に幹事をやることになったなど。
【ここが解釈のポイント!】
今までの関係性を終わらせ、新たに始まるカードです。
別れを意味することもありますが、ここでは「知っている相手が違う関係性になる」ことを示唆します。
別の関係性になると、相手の視野に相談者が入ってくるでしょう。
逆位置の場合
お相手は別の人が気になっているか、過去の恋愛を引きずっているのかもしれません。
何か重い気分でいるようです。
無理に声をかけたりせず、今の関係を崩さない態度でいたほうがよさそうです。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置が相手の状態だとすると、「過去に未練がある」のでしょう。
時間がたてば、吹っ切れるのでしょうが、今はそっとしておくことです。
相談者を恋愛対象にするとしても、吹っ切れた後になるでしょう。
「気になる彼と両想いになれるか」を占う時の解釈例
「好きだと伝えてもいいのかな」
「付き合ってほしいと言われたら?」
恋愛で一番ドキドキする時期かもしれませんね。
「片想いから両想いへ進む可能性があるのか」、「お付き合いできる可能性があるのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手は他の人との恋愛に気が向いています。
あなたのことを全く気にしていない様子であれば、両想いになるのは難しそうです。
すでにこの恋愛は終わりを告げている可能性が高いのです。
あなたも別の人との恋愛を考えた方がよさそうです。
【ここが解釈のポイント!】
『死神』のカードは「終わり」を告げるカードです。
カードに描かれている死神の周りには、助けを乞う人もいますが、「死」は避けられないのです。
またカードには朝日が昇る状況も描かれています。
「死(終わり)」と同時に「新たな夜明け」も確実に来るのです。
この恋愛は終わらせ、夜明け(別の恋愛)に期待したいところです。
逆位置の場合
お相手はあなたに対して、恋愛かそうでないかと聞かれると「どっちでもない」感情のようです。
告白してもはっきりとした返事はこないでしょう。
はっきりさせる気がないのと、はっきり答えて悪者になりたくないのかもしれません。
進展するとしても時期としてはだいぶ先になりそうな気配です。
【ここが解釈のポイント!】
「停滞」と「はっきりしない」状況です。
正位置のように、確実な「終わり」ではないのですが、相手は煮え切らない態度が続きます。
時期を待つか、相談者側が吹っ切ってしまうこともあるでしょう。
「交際中の彼は、結婚についてどう思っているか」を占う時の解釈例
お付き合いが順調なら、「結婚」もどうなるのか気になりますよね。
「付き合っている相手が、結婚についてどう考えているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
正位置の場合
残念ながらこのお付き合いは、結婚まで辿り着かない可能性が高いと言えます。
なすすべもなく、終わりを告げられそうな予感です。
理由は様々でしょうが、不可抗力だったのだと思います。
今はつらいかもしれませんが、あなたにとってベストパートナーは他にいます。
悲観せず、受け止めて新たな道を歩き出しましょう。
【ここが解釈のポイント!】
『死神』のカードは「人生の切り替わり」が起こるときに現れます。
結婚も視野に入れていた状態から一転、関係を解消することになるでしょう。
死神の後ろには川があり、流れ続けていますし、船も浮かんでいます。
またチャンスが到来することを教えてくれます。
一度終了しますが、また新たな道が開けます。
逆位置の場合
なかなか話が進まない時期のようですね。
お相手も決断できないようです。
結婚する時期を迷っているだけなら、長い目で見てください。
あせらず機が熟すのを待ちましょう。
【ここが解釈のポイント!】
正位置のような解消を突きつけられるわけではありません。
はっきりしないまま現在に至るのでしょう。
そのうちに一転して、いいタイミングが巡ってきそうです。
結婚の時期としては先になりそうですが、今は待つ時と読みます。
「交際中の彼が、私の事を本当はどう思っているか」を占う時の解釈例
「最近何だかそっけない」
「ケンカが増えたな…」
など上手くいかない時、気持ちが離れてしまったのではないかと心配になりますよね。
「あなたの事を本当はどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手は何かを決断したいようです。
上手くいっていないこの関係を、終わらせるつもりなのでしょう。
どのような理由であれ、2人の関係性は大きく変化しそうです。
あなたも変化を前向きにとらえましょう。
【ここが解釈のポイント!】
白黒はっきりさせる「死神」がやって来ます。
別れを告げることもあれば、関係性を見直すこともあります。
その結果、相談者もショックを受けることになるかもしれませんが、決して悪い変化ではないことを伝えます。
逆位置の場合
先が見えないと感じている状態でしょう。
それでも別れる決心がつかず、付き合い続けていますね。
一度、お互いの気持ちを正直に話し合ってみましょう。
このままだと同じことを繰り返してしまいそうですよ。
【ここが解釈のポイント!】
状況が停滞しています。
終わりはとうに見えていたことでしょう。
ずるずると関係を続けてしまうのは、もう苦しいだけです。
お互いに新しいステージに移行する時が来ました。
「別れた彼が、復縁についてどう思っているか」を占う時の解釈例
別れてしまったけど、やっぱり忘れられない。
切ない思いでいっぱいですね。
復縁を望んだら、あの人も応えてくれるのでしょうか?
「復縁について、相手がどう思っているか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
一度終わりにした恋愛なので、新たなスタートという気持ちが大切です。
声をかけるなら、以前のことは持ち出さないようにしてくださいね。
「今までとは違う」ことをはっきり印象付けられれば、可能性はありそうですよ。
ただ、お相手が別の人と新たなスタートを切ったのであれば、気持ちよく応援しましょう。
あなたにも同じように、別の恋が待っています。
【ここが解釈のポイント!】
「死」の後の「再生」と考えると復縁は可能だと読めます。
ただ、再生は別の人との恋愛でも言えることです。
同じ人との「再生」を願うのであれば、全く新たな恋愛としてとらえる必要があるでしょう。
逆位置の場合
お相手はあなたに未練がありそうです。
あなたも「無理かもしれない」と思っているように、お相手も同じことを思っているようです。
こちらから連絡を取ってみましょう。
始めはお相手も戸惑うかもしれませんが、諦めず声をかけてください。
復縁は十分可能性がありそうですよ。
【ここが解釈のポイント!】
『死神』のカードの逆位置は「逆転」「再出発」も示します。
復縁を見るときは、希望を感じられるカードと言えるでしょう。
「同じことを繰り返す」という意味もあるので、以前上手くいかなかったことは、繰り返さないよう注意が必要です。
まとめ
『死神』のカードは「死」を表します。
「死」と言っても肉体的な死ではなく、物事の「終わり」です。
終わりというと、残念なイメージですが、「終わらせて新たに始める」という意味があるのです。
正位置で現れたときは、終わリが告げられ、新しいステージへ向かう時です。
「変化の波にうまく乗る」ことで次のチャンスをつかめるでしょう。
逆位置で読むときは、「停滞」「堂々巡り」などを意味します。
終わりには気が付いているのに、なかなか手放せない状況です。
傷が癒えたら、過去は捨て、次のステージに移りましょう。
参考になるアドバイスがあれば、ぜひ心に留めておいてくださいね。