華やかで神秘的なイメージの『世界』のカード。
幸福なゴールを意味します。
スッキリとしたブルーの背景に、リースと美しい人物が描かれています。
神々も祝福しているかのようです。
「恋愛」で「相手の気持ち」について占ったとき、この『世界』のカードが出たら、何を意味するのでしょうか。
今回は、『世界』の「恋愛」での意味&キーワード、そして「相手にとって自分はどういう存在?」といった相手の気持ちを占う時の解釈例や解釈のポイントについて詳しく紹介していきます。
タロット「世界」恋愛での意味&キーワード
正位置の場合の意味・キーワード
完全/完成/調和/個性の発揮/ハッピーエンド/達成/幸福/統合
『世界』は正位置で出ると、「完璧な状態」を表します。
願っていたことが成就する、理想に到達する段階に来ました。
逆位置の場合の意味・キーワード
停滞/満足のいかない結果/未完成/自信がない/限界/完璧主義になる/挫折感
逆位置になると、正位置のような結末にまだ達していない状態です。
このまま完成を目指して努力するか、目標設定を変えてリスタートするかを問われる時期です。
恋愛での【相手の気持ち】に関する相談内容別の解釈例
ここからは、恋愛での「相手の気持ち」に関する相談内容の中でも、特に多い次の5つについて、「解釈例」と「解釈のポイント」を解説していきます。
- 「片思いの相手にとって、私はどういう存在?」
- 「気になる彼と両想いになれる?お付き合いが始まる可能性は?」
- 「交際中の彼は、結婚についてどう思っている?」
- 「交際中の彼、私のこと本当はどう思っているの?」
- 「別れた彼は、復縁についてどう思っている?」
では、順番に見ていきましょう。
「片想いの相手にとって私はどういう存在か」について占う時の解釈例
「あの人にとって私はどんな存在なの?」
お相手の気持ちが、今どういう段階なのか気になりますよね?
「片思いの彼が、私をどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見てみましょう。
正位置の場合
お相手もあなたのことが気になっているみたい。
あなたのことを「理想のタイプ」と思っているようです。
ありのままのあなたでいてください。
素直に好意を持っていることを伝えてみましょう。
お相手から先にアプローチがある可能性も!
【ここが解釈のポイント!】
『世界』のカードは明るいさわやかなイメージがあります。
このイメージ通り、相談者を「理想の相手」と感じていることでしょう。
「個性」も表すカードですので、相談者の素の個性が魅力的に映っているようです。
「ハッピーエンド」に向かう可能性も高い2人と言えます。
逆位置の場合
お相手は今のところ、あなたに対して特別な感情は持っていないようです。
今の関係性(友人や同僚など)を当たり前と、とらえているようですね。
あなたの存在は恋愛ではないものの、友人や同僚としては好ましいと思っているでしょう。
お相手にはすでに決まった相手がいるのかもしれません。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置だと、「これ以上進展しない」ことを表します。
今の関係性で満足しているようです。
相談者に恋愛の目を向けていないということは、すでに相手に恋愛の対象者がいる可能性も大です。
「気になる彼と両想いになれるか」を占う時の解釈例
「好きだと伝えてもいいのかな」
「付き合ってほしいと言われたら?」
恋愛で一番ドキドキする時期かもしれませんね。
「片想いから両想いへ進む可能性があるのか」、「お付き合いできる可能性があるのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
すでに両想いだった!ということも大いにありえますよ。
お相手はあなたを恋愛の対象として意識しています。
人もうらやむ最高のカップルになれる2人です。
先にお相手の方から声がかかるかもしれません。
あなたも不安がらずに積極的にアプローチしてくださいね。
【ここが解釈のポイント!】
「最高の結果」を表す『世界』のカード。
相手も好意を持っており、2人の関係性は理想に近いものがあります。
大アルカナ最後のカードですので、また新たなステージが始まります。
この先は片思いではなく、相思相愛の恋人としてのステージなのでしょう。
よいタイミングなので、アプローチをすることをすすめます。
逆位置の場合
告白しても、お相手は現在の関係性を変えようとはしないでしょう。
あなた自身も「付き合ったとしても、その後のイメージがわかない」と感じていませんか?
大好きでも、お付き合いするとなると「なんだか合わない」ということがあります。
今の関係のまま(友人、先輩後輩、同僚など)が心地よい距離感かも知れません。
【ここが解釈のポイント!】
相手の気持ちが逆位置で出ると、「停滞」「限界」を表します。
現状のまま、これ以上発展しないことを意味します。
恋人としてしっくりくる2人ではなさそうです。
しっくりこない感じは、相談者自身もすでに感じ取っていることでしょう。
「交際中の彼は、結婚についてどう思っているか」を占う時の解釈例
お付き合いが順調なら、「結婚」もどうなるのか気になりますよね。
「付き合っている相手が、結婚についてどう考えているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントを見ていきましょう。
正位置の場合
お相手はあなたとの将来を真剣に考えています。
2人にとってのベストな形を作り上げていくことになるでしょう。
それが結婚という形であれば、正式に約束するつもりのようです。
最高にハッピーですね。
幸せをかみしめることができるでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
『世界』は大アルカナ最後の「完璧」「完成」のゴールを表すカードです。
絵柄も明るく、祝福されているよう。
聖獣が四隅に配置されていることから、「安定した完成形」を示しています。
2人にとって結婚が最上の形であれば実現するでしょう。
逆位置の場合
一時は「このまま結婚?」と思えるほど、盛り上がっていたのでしょう。
最近は「私の存在、当たり前に思ってない?」とあなたは不満げです。
あなたもお相手の存在に感謝が必要ですよ。
2人の間に解決していない問題はありませんか。
諦めずに問題に向き合いましょう。
クリアになれば、ゴール(結婚)も見えてきます。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置では「停滞」「先が見えない」状態です。
正位置の表すような2人であったはずですが、「お互いのありがたみを忘れかけている」停滞の時期にいるのです。
また「統合」の逆で「ずれが生じている」とも言えます。
そのずれが決定的な問題だと先は危うい感じです。
解決できるのであれば、正位置のような「完成」を目指せます。
「交際中の彼が、私の事を本当はどう思っているか」を占う時の解釈例
「最近何だかそっけない」
「ケンカが増えたな…」
など上手くいかない時、気持ちが離れてしまったのではないかと心配になりますよね。
「あなたの事を本当はどう思っているのか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
あなたとの関係は「完璧だ」と思っているようです。
「2人は運命の関係だ」とさえ思っています。
安心してケンカしているのかもしれません。
あなたがいなくなることなど、考えてもいないのですから。
「こんなに会えないと(ケンカばかりだと)私のこと嫌いになったのかなって心配になる」と正直に伝えましょう。
自分の忙しさにかまけて、あなたをうっかり放置していたことを反省してくれるでしょう。
【ここが解釈のポイント!】
正位置では「完全な調和」を表します。
お相手はベストカップルだという自信もありますし、皆からも祝福されているので、何も疑いはないのです。
完璧さゆえに慢心があるのでしょう。
相談者への気持ちは変わっていないと解釈できます。
素直に気持ちを伝えることで解決しそうです。
逆位置の場合
あなたとの関係はすれ違いが多く、しっくりこないと感じているようです。
倦怠期とも言えますが、あなたも不満がありそうです。
このままお付き合いを続けるかどうか、考えてみてください。
気持ちが冷めていないと思うのであれば、付き合い始めの頃のときめきを取り戻す努力をしてみましょう。
【ここが解釈のポイント!】
「停滞」の状態です。
逆位置だと「諦めて不完全に終わる」こともあります。
2人の気持ち次第です。
マンネリ化しているだけであるなら、取り戻す方法はあります。
お互いに相手の「ありがたみ」を再確認すべきでしょう。
「別れた彼が、復縁についてどう思っているか」を占う時の解釈例
別れてしまったけど、やっぱり忘れられない。
切ない思いでいっぱいですね。
復縁を望んだら、あの人も応えてくれるのでしょうか?
「復縁について、相手がどう思っているか」を占う時の解釈例と解釈のポイントです。
正位置の場合
お相手はあなたのことを「特別な人だった」と今でも思っているでしょう。
ただ、それは過去の思い出としてのあなたです。
お相手にすでにお付き合いしている人がいるような場合は、今の状態がベストです。
誰かから奪うような恋愛にはならないでしょう。
お相手が今でもフリーであるなら、積極的に声をかけてみては?
新しい恋愛を始める気持ちで、向き合いましょう。
「やっぱり運命の相手だった」という幸せな展開が待っていそうです。
【ここが解釈のポイント!】
『世界』のカードは、中心の人物も大きな輪も四隅に描かれた聖獣も「完璧な調和」を感じさせます。
現在の状態が「ベスト」であることを示します。
相手の中で「過去の恋愛」がベストなのか、今の相談者との「別れた後の関係」がベストなのか、相談者を「今でも思い続けている」、「この先の2人」がベストなのか。
いずれにしても相手にとって相談者は「大きな存在」のようです。
障害がなければ、復縁の可能性はかなり高いと読み取ります。
逆位置の場合
お相手は「別れた時のあなた」しか思い浮かばないようです。
月日が経っても、寂しさが募ったり、元に戻りたいという恋愛的な気持ちは出てきていません。
復縁はかなりエネルギーがいります。
お互いが新しい関係をしっかり築く努力が必要です。
あなたもこの復縁が「前向きな恋愛」なのかどうかよく考えてみましょう。
【ここが解釈のポイント!】
逆位置ですので、相手は「停滞」したままなのでしょう。
終わったこととケリをつけている可能性もあります。
「限界」まで付き合って出した答えが「別れ」であったのなら、修復の余地はあまりありません。
復縁したところで「先が見えない」ことに相手は気が付いている様子です。
まとめ
大アルカナの最後のカード『世界』。
人間界ではない聖なる領域のようです。
ここは完璧、全てが統合された世界なのです。
『世界』は最後の舞台、また新たなステージへ旅立つことになります。
正位置で出たときは、恋愛において「幸福」「ゴール」「成就」を意味します。
「両思い」や「結婚」・「出産」など幸せで大きなゴールを予感させます。
このカードが正位置で出ると、「嬉しい!」と喜ばれる方が多いです。
逆位置で出たときは、「停滞」「不完全」など、物事が進まない状況になります。
諦めて別の道を行くか、正位置のような完璧さを追求するか。
いずれにしろ、努力して好転させることができます。
参考になるアドバイスがあれば、ぜひ心に留めておいてくださいね。