”大きなカップを持った王様が、海に浮かぶ玉座に腰かけている”
ウェイト版カップのキングは、そのような絵柄が特徴のカードです。
「復縁できるかどうかを占う時にカップのキングが出たら、どう解釈すれば良いの?」
「仕事のことを占ったら、カップのキングが出た。解釈を深く知りたい」
今回はそういう方に向けて、まずカップのキングの基本的な意味やキーワードを紹介した後に、復縁ができるかどうかや仕事について占う場合の解釈例を詳しく紹介していきます。
カップのキングの意味やキーワードを飛ばして、解釈例から見たい人はこちら↓から先にどうぞ。
では、詳しく見ていきましょう。
「カップのキング」のカードの基本的な意味
カップのカードは14枚あり、その内の4枚は「宮廷札(コートカード)」や「人物札」と呼ばれています。
4枚のカードは宮廷における役職がテーマとなっていて、階級の高い方から「王(キング)」・「女王(クイーン)」・「騎士(ナイト)」・「ペイジ(小姓)」の順番です。
コートカードの解釈は少し難しいのですが、次の2点をおさえておけばOKです。
- カードの特徴を持つキーパーソンが現れる
- 相談者自身がカードの特徴を持っている
それを踏まえてカップのキングの説明に入りましょう。
キングのカードを最初に見た時、海に浮かぶ玉座に驚くのではないでしょうか?
これならいつでも美しい海を眺められます。
実に画期的で面白いアイデアですね。
このことから、キングには発想力や柔軟性があることが分かります。
また、カップのキングは、キリスト教と強い繋がりを持つカードと解釈することができます。
そもそも、カップはキリスト教で聖遺物とされている「聖杯」がモデルです。
そしてキングは「魚」の装飾品を身につけているのですが、「魚」はイエス・キリストの象徴と言われています。
この2つの物を所持していることから、キングがキリスト教徒であることが分かります。
キリスト教の根本にあるのは「隣人愛(他者への愛)」という教えです。
キリスト教徒であるキングは愛情深く、全ての人々をとても大切にしています。
しかし、イエス・キリストのように自己犠牲愛の精神も持っているので、自分を犠牲にして頑張りすぎてしまうところがしばしばあるようです。
誰もがそんなキングを心配していますが、その反面とても頼りにもしています。
全ての人に分け隔てなく愛情を注ぐキングは、誰からも愛される誇り高き王なのです。
では、より詳しい「カップのキング」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
カップのキング・正位置は、あなたが安定した精神状態であること、もしくはこれからそういった状態になることを表しています。
前者の場合は、優しい気持ちで日々を過ごせそうです。
これを機に、色々な人達に日頃の感謝などを伝えてみても良いかもしれませんね。
あなたの穏やかで思いやりのある対応は、周囲にも安心感を与えます。
人々はそんなあなたに感謝し、厚い信頼を寄せてくれそうです。
もしあなたが困っていたら、彼らは率先して助けてくれます。
一人で頑張りすぎないで、周りを頼ることを忘れないでくださいね。
後者の場合、もし今あなたの心が不安定ならば、これから心穏やかになるような出来事が起こりそうです。
誰かが相談に乗ってくれてモヤモヤが晴れたり…
悩んでいたことが解決したり…
安定したメンタルに変化していくでしょう。
また、カードのイメージに近い人が周りにいるなら、その人があなたの悩みに関わるキーパーソンかもしれません。
逆位置のキーワード
カップのキング・逆位置は、自己中心的になっている暗示です。
自分の利益のために不誠実で冷酷なことをしたり…
悪意を誰かにぶつけて自分の憂さ晴らしをしたり…
周囲への優しさが足りなくなっているようです。
このままでは人間関係に亀裂が入り、孤立してしまうかもしれません。
まず、身の回りにある幸せを探し、優しい気持ちになってください。
それから自分の言動を振り返り、行いを改めましょう。
逆位置の場合は、このイメージに合った人が要注意人物の可能性があります。
トラブルに巻き込まれないよう、慎重に対応していきましょう。
「復縁できるかどうか」を占う場合の解釈例
さて、復縁できるかどうかを占う時に「カップのキング」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例を見ていきましょう。
正位置の解釈例
相手は優しい人なので、別れてからもあなたのことを気にかけているようです。
また、あなたを心配する気持ちと同じくらい、あなたを失った寂しさも感じています。
ただ、あなたが幸せなら見守ろうと考えているので、自分から行動を起こす気は無さそうです。
あなたの方から連絡をして、相手に素直な気持ちを伝えてみてください。
手紙でも電話でも良いですが、人づてはNG。
あなたの誠実さが薄れ、相手に不信感を持たれてしまいます。
真正面からぶつかっていけば、相手は優しく受け止めてくれるでしょう。
逆位置の解釈例
あなたが行動を起こせば、意外とあっさり復縁はできそうです。
しかし、「何がなんでも復縁したい」というあなたの思いが、悪い方向に働いてしまう暗示があります。
例えば…
相手の気を引こうとして嘘をついたり、
ライバルに負けないように見栄を張ってしまったり、
後の悩みの種になりそうな行動をしてしまいそうです。
仮にそれで復縁が成功しても、嘘だとバレてしまった時、不信感を持たれてしまうでしょう。
復縁したいという気持ちは分かりますが、誠実な対応を心がけてください。
また、相手はあなたを「利用したい」と思っている恐れもあります。
あなたと復縁することで、相手に何かメリットがあるのでは?
以前付き合っていた時のことを思い出してみてください。
あなたが金銭的な援助をしていたり、
あなたが身の回りの世話をしていたり、
あなたの存在が周囲への自慢になったり…
何か思い当たることはありませんか?
それでも相手に尽くしたいと思うのであれば良いのですが、幸せになれるのかは微妙なところです。
復縁する前に、まずは相手の真意や現状などを確かめた方が良いでしょう。
仕事について占う時の「カップのキング」解釈例
次は、仕事の事を占う時に「カップのキング」が出た場合の解釈例を、
- 仕事運
- 職場での人間関係
- 転職
について、正位置と逆位置それぞれ見ていきましょう。
正位置の解釈例
仕事運とアドバイス
安定した精神状態で仕事に臨める時です。
どんなに難しい仕事でも慌てず冷静に対処できるので、問題無くこなせるでしょう。
そつなく何でもこなしていくあなたの様子を見て、周囲の人達からの評価・信頼がアップします。
そのため、重要なプロジェクトのリーダーを任されたりなど、大きな仕事に関われそうです。
もし困ったことが起きても上司や先輩がフォローしてくれそうなので、思い切ってチャレンジしてみてくださいね。
職場での人間関係
この時期は特にトラブルなど無く、穏やかな人間関係を楽しめそうです。
あなたの良き理解者、もしくは感性の合う人との出会いも期待できます。
その人は、これまであまり関わりの無かった人のようです。
グループや部署が違うからといって物怖じせず、気になる人がいたら声をかけてみましょう。
転職
転職を検討中の人や就活中の人は、年上の人に相談してみると良さそうです。
ためになるアドバイスをもらえ、安定したメンタルで試験や面接に臨めます。
また、相談した際に良い仕事を紹介してもらえるかもしれません。
ただ、礼儀・礼節を疎かにするのはNG。
「せっかくアドバイスしてあげたのにお礼も無しか!」と思われないように、お世話になった人への感謝は忘れないでくださいね。
逆位置の解釈例
仕事運とアドバイス
自分優先で行動してしまったり、自分が正しいと思い込んでしまいがちです。
「周りから止められてるけど、このアイデアは絶対いける!」と勝手な行動に走り、結局失敗に終わってしまった…
なんてことも起こりそうです。
業績の悪化を招いて周囲に多大な迷惑をかけてしまう恐れがあるので、周りの意見は素直に聞くようにしましょう。
職場での人間関係
怠け心が出てくる時期なので、「自分が楽をするためなら周囲に負担をかけても構わない」という思考回路にもなりがちです。
しかし、そういったあなたの思惑が言動に現れ、今まで築き上げてきた人間関係が一瞬で崩壊してしまうかもしれません。
自分のやるべき事は責任を持ってこなし、周囲には思いやりのある対応を心がけてください。
また、「楽して儲かる」というフレーズにもご注意を。
仮に信頼してる上司や先輩から持ち掛けられた儲け話でも、詐欺の可能性が高いです。
お金に目がくらんだり、義理で即決しないようにしましょう。
転職
転職を検討中の人や就活中の人は、「始めてしまえばなんとかなるよね」という見切り発車で行動しがちです。
そのため…
衝動に任せて事業を起こしたり、
当てもないのに会社を辞めたり、
試験や面接の準備を怠ったり…
このようなことをしてしまいそうです。
後悔の無いように、準備や下調べなどはストイックに行いましょう。
また、年上の男性から「良い仕事があるよ」と言われても、何か裏がある可能性が高いです。
安易に飛びつかないようにしましょう。
まとめ
今回は「小アルカナ・カップのキング」の「復縁」と「仕事」を占う時の解釈に関するお話でした。
人は誰しも幸せになりたいし、愛されたいと願うものです。
しかし、中々そう上手くはいかないですよね。
キングは他者を自分以上に愛することで、周りから愛される存在になっています。
自分の幸せより、他の人の幸せを考えられたら…
愛されるより、愛したいと思えるようになったら…
そうなれた時、カップのキングのような存在になれるのかもしれませんね。