タロットカードに興味を持って学び始めは「カードの意味?」「スプレッド?」と覚えることがたくさんあります。
その中でも、最初に占う方法として出てきて、最もシンプルに占えて、カードの意味や解釈を深める学びとしても使えるのが「ワンオラクル」。
今回はその「ワンオラクル」について、タロットでの基本的な占術の仕方と合わせて、やり方のポイント、そして解釈例も徹底解説をしていきます。
タロット「ワンオラクル」とは?
「ワンオラクル」とは一つの質問に対して、タロットカード一枚で占う最もシンプルな占い方です。
まだタロットを学び始めたばかりという人には、
- 出てきたカードがどんな意味であるか
- カードにどんな絵が描かれているか
- 絵からどんな印象を受けるか
といったポイントをしっかり確認しながら占いながら、カードの意味や解釈を深めていくこともできます。
また、「ケルト十字」や「ヘキサグラム」など数あるスプレッドも、展開したそれぞれの位置についている意味が質問内容の一側面に対する「ワンオラクル」とも言えます。
例えば「今抱えている仕事のこれからの進捗は?」という相談に対して、「過去・現在・未来」を一つずつ「ワンオラクル」のように読み解いてからつなぎ合わせるといったように、スプレッドはいわば「ワンオラクルの集合体」と言えます。
ゆえに、「ワンオラクル」はタロットで占っていく中で、最も基本的かつ重要な占い方といえるでしょう。
「ワンオラクル」で占える事は?
「ワンオラクル」で占えるものは、総合運・恋愛・仕事・生活・金運など幅広いです。
YES・NOで答えられる質問や、
「今日の私の運勢は?」
「今日のプレゼンうまく行くために心がけることは?」
「明日会う人とどんな姿勢で会えばよい?」
など、現在の状況、気持ち、問題の原因、未来の行く末、アドバイス、などさまざまな占いに使えます。
「ワンオラクル」のやり方
「ワンオラクル」で占う場合、大アルカナ22枚占っても良いですし、小アルカナを含めてフルデッキで占うのも良いです。
最初のうちは、まず数の少ない大アルカナで意味を覚えながら占ってみても良いでしょう。
タロットカードの基本の占い方
ここから、タロットカードを使った基本的な占い方を含めて「ワンオラクル」の説明していきます。
- カードをシャッフルする。
タロットカードの山を、裏を向けて山を崩しながらぐしゃぐしゃっと混ぜます。
この時に占いたい質問内容を頭の中で思い浮かべたり、口に出してみたりしながら混ぜてください。
自分の中で「混ぜ終わったな」「もういいかな?」と思ったらまとめます。
まとめたら上の方を「天」として、正位置・逆位置がどちらかわかるように定めましょう。
シャッフルすることによって、カードをランダムにしつつ正位置逆位置をばらけさせることになります。
- カードをカットする。
シャッフルが終わったら、次はカットをします。
正位置逆位置が混ざったカードの順番をさらに混ぜる作業になります。
トランプをカットするようにしても良いですし、三つの山を作って作った順番と違う順番で再度ひとまとめにするなど、占い師によって様々です。
- 展開する
シャッフル・カットが終わったらいよいよ展開です。
「天」と決めた方向をひっくり返さないように、カードを表向きに出していきます。
基本的には上から6枚よけて7枚目から展開することが多いです。7という数字が一週間などの一つの区切りのような意味合いを持つことから7枚目からと言われています。
ただし、明確な決まりはありません。
一枚目から展開しても良いですし、好きな数字、その時ピンっときた数字、命数など占う人などによっても変えるという占い師もいます。
タロットを魔術・占術として扱ううえでいろいろ方法を試して、自分にとってしっくりとくる方法を探して、一定の方法を貫くと良いでしょう。
ちなみに「ワンオラクル」は、シャッフル・カットが終わったタロットの山から一枚を選んで表を向けます。
「ワンオラクル」で読み解いていくときのポイント
選んだ一枚に対して直感的にどう思ったか、どんなイメージが沸いたかということと、質問内容を照らし合わせて読み解いていきます。
例えば、
「明日お休みだけどどんなことをしよう?」
といった内容で「太陽の正位置」が出たとしたら、太陽のカードの絵柄から受けた印象を言葉にしてみます。
- 「明るく」
- 「元気」
- 「無邪気」
こんなイメージが沸いてきたとします。
そこから「どんなことをするか」を組み合わせていくと、
- 「元気になれそうなこと」
- 「童心にかえること」
- 「外に出かける」
といったイメージが沸くかもしれませんね。
「なんだかしっくりこない」「どういった意味だろう?」と思った時は、
- カードの意味
- 数字の意味
- 絵柄の意味
- 背景
- 人物
- 色
などを、さらに解説本と照らし合わせながら読んでみましょう。
最初のうちは正位置・逆位置を気にしなくても大丈夫です。
「ワンオラクル」の解釈例
ここからは、恋愛、仕事、運勢、人間関係に関する相談内容・質問に対する「ワンオラクル」での解釈例を挙げていきます。
恋愛についての解釈例
相談例① 「明日合コンがあるけど、どんな姿勢で行けばよいか」
【展開されたカード】審判の正位置
【カードの意味】覚醒・解放・再生
【解釈例】
恋愛に発展しそうな出会いや、過去に何らかの関係があった人との再会があるかも。
本気で恋人相手を探しに行く姿勢で行ってみよう!
相談例② 「気になるあの人は、私のことをどう思っているのか」
【展開されたカード】恋人の正位置
【カードの意味】調和・選択・心地よさ
【解釈例】
「とても心地よく過ごせる相手」もしくは「バディともいえる相手」と思ってくれていますよ。
仕事についての解釈例
相談例① 「明日のプレゼンうまく行くにはどうしたらよいか」
【展開されたカード】審判の正位置
【カードの意味】覚醒・解放・再生
【解釈例】
しっかり練習もしてきたのだから、自信をもって行きましょう!
天使のふくラッパのように堂々とプレゼンしていけば、皆しっかりあなたの話を聞いてくれますよ。
相談例② 「なんだか仕事がうまくいっていない気がする。原因は何かな?」
【展開されたカード】戦車の逆位置
【カードの意味】前進・パワフル・エネルギー
【解釈例】
もしかしたら、一つプロジェクトがおわって力尽きていませんか。
しっかり休んでみてはいかがでしょう?
なにか後回しにしてしまっていることはないですか?
そういった事を一つ一つクリアしていくと、前に進んでいけるかもしれませんね。
運勢についての解釈例
相談例① 「今日の私の運勢は?」
【展開されたカード】皇帝の正位置
【カードの意味】リーダーシップ・積極性・父性
【解釈例】
今日は、あなたがリーダーシップを発揮して、積極的に行動できるとき。
仕事での交渉、恋愛でのお付き合い、家族との行動など、色んな面で、あなたが主導権を握って行動してみると良いですよ。
相談例② 「今日は何を食べようかな?」
【展開されたカード】教皇の正位置
【カードの意味】規律・伝統的・信頼
【解釈例】
伝統的な食べ物・受け継がれているものを食べると良いでしょう。
和食も良いですし、精進料理とかもよいですね。
人間関係についての解釈例
相談例① 「職場のひととどう向き合っていけばよい?」
【展開されたカード】魔術師の逆位置
【カードの意味】創造力・コミュニケーション・スタート
【解釈例】
なんでもできるような気になって、少し調子に乗ってしまって空回りするかもしれません。
もう一度、謙虚になって物事を進めていきましょう。
相談例② 「彼と喧嘩をしてしまいました、仲直りしたいけどどうしよう」
【展開されたカード】運命の逆位置
【カードの意味】チャンス・新しい展開・避けられない事態
【解釈例】
仲直りが、なかなかうまくいかない展開が続くかもしれませんが、焦るとかえって悪化してしまう可能性も。
少し冷静になる時間が、お互いに必要かもしれませんね。
まとめ
「ワンオラクル」は、シンプルだからこそ自由でどんな読み方もできるとも言えます。
カードの印象や意味から相談内容と照らし合わせながら、連想ゲームをするように読み解いていくとよいでしょう。
解釈例で出した「今日の料理」でも「教皇」の持つイメージから「伝統的なもの・受け継ぐもの」ととらえました。
それは人によって和食も正解ですし、代々受け継いだ味のようなものかもしれません。
もしスパイスの利いたものが本人にとって代々受け継いだ味だったら、それも正解です。
同じキーワードでも解釈は違いますし、そもそもカードから連想するキーワードも人によって違います。
まずは、出てきたカードに対する自分の直感を信じて、言葉にしてみましょう。