”8本のワンドが穏やかな青空の中を飛んでいる”
ウェイト版ワンド8は、そのような絵柄が特徴のカードです。
タロットカードには、カード1枚1枚に多くの情報が詰め込まれています。
情報が多い分いろいろなメッセージを受け取れるのですが、自分でリーディングしようとすると少し大変ですよね。
そこで今回は、
- 小アルカナ・ワンド8の基本的な意味
- 恋愛関係の質問で「ワンド8」が出た時の解釈例
- 仕事の質問で「ワンド8」が出た時の解釈例
これらに焦点を当ててお話していきます。
タロットカード「ワンド8」の基本的な意味
ワンドのカードは14枚あり、その内の1から10までのカードは物語になっていると言われています。
物語の内容を大ざっぱに言ってしまえば「とある青年の一生」です。
ワンド7には青年が孤軍奮闘する姿が描かれていました。
ワンド8にはその続きがあるかと思いきや、描いてあるのは「空を飛ぶ8本のワンド」です。
意味不明の絵ですが、実はこの8本のワンドは青年の「負けるもんか!」という気持ちに引き寄せられて飛んできたものです。
この後、もしかしたら青年を包囲している敵に降り注ぐかもしれませんし、青年を乗せて安全な場所へ飛んで行ってくれるかもしれません。
では、8本のワンドを飛ばしたのは誰でしょう?
こんな芸当ができるのは神様か、魔法使いか……普通の人間ではないことは確かです。
不思議な力を持つ誰かが青年の情熱に魅了されて、「助けたい!」と思ったのかもしれませんね。
では、より詳しい「ワンド8」の意味をキーワードで見てみましょう。
正位置のキーワード
好転、変化、急変、急展開、チャンス、期待、進歩、進展、拡大、良いニュース、新しい出来事、ひらめき、インスピレーション、スピーディーな行動、即決、自由、旅行、引っ越し、遠距離
一人で戦う青年に現状打破のチャンスがやって来ます。
飛んできた8本のワンドが何をしてくれるのか、それは青年にも分かりません。
しかしボヤボヤしていてはチャンスを逃してしまいます。
彼は直感的にベストな行動をして、見事自由の身になりました。
ワンド8・正位置は、現状打破のチャンス到来です。
ここでの行動次第では、悩み事から解放されるでしょう。
しかしスピード勝負がカギになりそうなので、考えすぎて行動が遅くなるのはNG。
根拠のない勘だとしても、素早い決断をしていきましょう。
逆位置のキーワード
停滞、遅延、遅刻、優柔不断、混乱、暴走、パニック、ヒステリー、せっかち、不和、連携不足、タイミングが悪い、チャンスを逃す、エネルギー不足、消極的、衝動的、未完成、没落、堕落、浪費、悪化、失敗、トラブル、左遷、転居、遠距離
ワンド8・逆位置の場合は「チャンスが来たのに冷静に対処できず、現状打破に失敗してしまう状態」です。
慌ててしまったり判断に迷う気持ちは分かりますが、ここでチャンスを逃すと停滞した状態は続いてしまいます。
さらに悪いことに、パニックやヒステリーを起こした結果、状況が悪化してしまうことも考えられます。
パニックを起こしそうになったら、手や顔を洗うなどして気分転換をしてみてください。
気休めにしかならないかもしれませんが、それで少しは冷静さを取り戻せるはずです。
そうすれば視野が広がるので、最悪の事態は避けられるでしょう。
このカードが出た時は「パニックになりやすいから判断には気を付けよう」と注意しておくと良いですね。
タロットカード「ワンド8」の恋愛状況別の解釈例
では、ここからは恋愛状況別に「ワンド8」の解釈をしていきましょう。
恋愛で「相手の気持ち」「恋愛の未来(行方)」を占う場合の解釈例
恋愛における相手の気持ち、恋愛の未来(行方)に関するタロット占いで「ワンド8」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
「フリーの人」、「片思いの人」、「両想いの人」の関係別で記載しているので、ご自身に合ったものを参考にしてくださいね。
正位置の解釈例
【現在フリーの人の場合】
思いがけない場所で理想的な人との出会いがありそう。
「まさかこんな所に出会いなんて無いだろう」と思っても、念のため身だしなみをしっかり整えてから出かけましょう。
また、行動範囲を広げて色んなイベントなどに参加してみるのも良さそうです。
スピーディーな行動が吉なので、気になる人を見つけたら躊躇わずにアプローチしていきましょう。
【片思いの人の場合】
相手は今の段階であなたを特別に意識をしているわけではないのですが、ちょっとしたきっかけで交際に発展する可能性を秘めています。
このカードが出た時はラブハプニングが起きやすいので、それを活かすとスムーズに事が進みそう。
例えば…
行きつけのお店で偶然出会ったり、
仕事などでその人と同じプロジェクトチームになったり、
このような親睦を深めるチャンスがありそうです。
しかしスピード勝負がカギなので「恥ずかしい」とか「迷惑かも」と、何のアクションも起こさないのはNG。
次のチャンスを待つにしても、次が確実にくる保障などありません。
「チャンスはこれっきりかもしれない!」という危機感を持っておきましょう。
そのチャンスの際に告白しても良さそうですが、それは少し難易度が高いですよね。
なので連絡先を聞いたり、遊びや食事に誘ったりして、段階を踏んだアプローチをしてみましょう。
チャンスはいつ訪れるか分からないので、気を抜かないでくださいね。
【両思いの人の場合】
相手はあなたへの愛情がどんどん高まっているので、関係を進展させたいと思っているようです。
付き合い始めてそれほど経っていなくても、相手は既に結婚を視野に入れているかもしれません。
そのため、早々に「身内や友人などに紹介したい」と言われて驚いてしまいそうです。
あなたもその気なら、状況に流されてしまいましょう。
トントン拍子に話が進み、あっという間に幸せな結婚生活が始まりそう。
もし少しでも躊躇してしまうなら、それはしっかり相手に伝えてください。
躊躇してしまう原因を探り、2人で解決していくことで絆が深まります。
相手がそれを嫌がるのであれば、思い切って別れてしまうのも手です。
ワンド8・正位置は良い未来へ向かっていくカードなので、別れた後にもっと素敵な人と結婚を前提とした交際が始まるかもしれません。
自分の素直な気持ちを大切にして、行動を決めていきましょう。
逆位置の解釈例
【現在フリーの人の場合】
良い出会いに恵まれず、焦りで心が不安定になってしまいそう。
そのため「次に出会った人と結婚を決める!」なんて、ギャンブルめいたことをしてしまう恐れがあります。
それが良い出会いなら問題無いのですが、今は何かしらのトラブルに発展するような人と縁が結ばれやすいです。
変なギャンブルなどせずに、出会い運が上向きになるのを待ちましょう。
また、そんな時に友人・知人ののろけ話や婚約報告などをされて、イライラしてしまうかもしれません。
妬みや僻みのせいで友人・知人にも辛く当たってしまい、人間関係にヒビが入ってしまう可能性もあります。
他人の幸せを素直に喜べるようになるまで、一人で趣味や自分磨きを楽しんだ方が良さそうです。
【片思いの人の場合】
相手はあなたに興味があるのですが、それが悪い方に作用しているかもしれません。
勝手にあなたに対して「こういう人だろう」と想像し、実際のあなたとかけ離れたイメージを持っているようです。
そのため今アプローチをしても、「イメージと全然違った…」とガッカリされてしまう可能性が高いです。
この場合は一気に距離を詰めようとするよりも、少しずつ交流を深めていって徐々に本当のあなたを知ってもらった方が良いでしょう。
また、ワンド8が逆位置で出た時は、悪いハプニングが起こりやすい時期です。
ライバルに有利な状況になったり、仕事やプライベートでトラブルがあって恋愛している暇が無くなってしまったり…。
そんな現状を変えようと焦ってアプローチをしたら誤解されてしまい、好きな人と喧嘩してしまった…なんてこともありそう。
焦って状況を変えようとすればするほど、空回りして状況が悪化してしまうかもしれません。
まずは冷静になって、しばらく様子を見るようにした方が良いでしょう。
【両思いの人の場合】
2人の関係はマンネリ気味で、なんとなく付き合いを続けている状態になっているようです。
仲が悪いわけではないので順調そうに見えますが、互いにそれほど進展も望んでいないので結婚するには時間がかかりそう。
その関係をお互いが納得しているのなら良いのですが、相手はあなた以外の人に目移りしている可能性があります。
そこから浮気に発展し、別れ話になることも考えられるので、別れたくないのであれば早めにマンネリ解消を図ってください。
2人の思い出巡りをしたり、なれそめエピソードを思い出してみると、付き合い始めた頃のフレッシュな気持ちが蘇るでしょう。
また、どちらかが秘密を持っている暗示もあります。
浮気や借金などの、悪い秘密の可能性が高いです。
なのでもし結婚を考えているのであれば、一旦情報を探った方が良いかもしれません。
「復縁」を占う場合の解釈例
復縁に関するタロット占いで「ワンド8」が出た場合の、正位置と逆位置それぞれの解釈例です。
正位置の解釈例
思いがけない追い風が吹き、復縁のためのチャンスが到来します。
もし相手がこれまで復縁に前向きでなかったとしても、それがきっかけで「復縁したい」と思うようになってくれそうです。
しかし状況がどんどん変化していく時期でもあるので、躊躇っているうちに相手の気持ちもまた変わってしまうかもしれません。
早めに自分の気持ちを伝えることが大切です。
また、相手と連絡を取り辛くなっていたとしても、思いがけない場所で偶然再会できそうです。
その際には、逃げずに勇気を出して声をかけましょう。
怖いかもしれませんが、連絡を取り合える仲に戻るチャンスです。
もしかしたら一気に復縁できる可能性もあるので、このチャンスを逃さないでくださいね。
逆位置の解釈例
あなた自身に復縁への迷いがあるようです。
「復縁できるならしたいけど、あの人の嫌な部分を思い出すと微妙…」
このように曖昧な状態なので、その日の気分によって「復縁したい気持ち」が増減するのではないでしょうか。
相手も復縁に対してそれほど熱意が無いので、あなたに確固たる意志が無いと復縁は難しいでしょう。
まずは「本当に復縁したいのか?」「仮にその人と結婚して幸せになれるのか?」を、じっくり考えてみた方が良さそうです。
その際には自分の都合の良い方にばかり考えるのではなく、「もし相手が嫌な部分を改善してくれなかったら?」といった悪い面も考えるようにしましょう。
タロットカード「ワンド8」の仕事に関する解釈
次は、仕事に関する「ワンド8」のカードの解釈をしていきます。
正位置の解釈例
大きなチャンスが舞い込んできそうです。
このチャンスをものにできれば、昇進や昇給などのご褒美を得られるでしょう。
ただし急激な変化を伴うものなので、あたふたしている間にチャンスを逃してしまう可能性もあります。
冷静さと柔軟性を駆使して、即断即決を心がけましょう。
また、あなたが夢に向かって何かを頑張ってきたのなら、これまでの努力が実を結ぶ日は近いようです。
ゴールまであと少しなので、諦めずに最後まで努力を継続してくださいね。
転職を検討中の人や就活中の人は、想定よりも良い会社との縁がありそうです。
「ダメ元で受けてみよう」と思っていた所に採用される可能性もあるので、何事もチャレンジしてみると良いでしょう。
逆位置の解釈例
思うように仕事が進まないので、もどかしさを感じてイライラしてしまいそうです。
あなたがどんなに頑張っても、会社や取引先の都合で停滞を余儀なくされてしまうかもしれません。
そうなってしまえば個人ではどうしようもないので、割り切って他にできる事が無いか探してみましょう。
時間に余裕ができたのなら、スキルアップのための勉強を始めるのもオススメです。
間違っても、上手くいかないイライラを他人にぶつけないでください。
イライラしていると些細な事でも気に障り、感情的になりがちです。
そうすると必要以上にキツイ物言いをして、トラブルに発展してしまう恐れがあります。
イライラを感じたら、一人でリフレッシュする時間を作るようにしましょう。
転職を検討中の人や就活中の人は難航しそうです。
転職を検討中の人は、現在の仕事が忙しくなってしまい、中々転職活動ができません。
一区切りつくまでは、今の職場にとどまっていた方が心身への負担が少なそうです。
就活中の人は、緊張や不安から思うように実力を発揮できないかもしれません。
失敗が続いて自己嫌悪に陥り、やる気を無くしてしまいそうです。
お守りやリラックスアイテムなどを持参して、平常心を保てるようにしてみましょう。
まとめ
今回は「小アルカナ・ワンド8」に関するお話でした。
8本の棒が飛んできて青年を救うなんて、ユニークな奇跡ですよね。
現実でも、思いがけないところに現状打開のためのヒントが転がっていたりします。
「たまたま読んだ本にトラブルを解決するためのヒントがあった!」とか…
「フラッと出かけた先で革命的なアイデアが浮かんだ!」とか…
歴史上の偉人や成功者の伝記などには、このような奇跡のエピソードが登場することが多いです。
もしかしたらそれは、その人の「なんとかしたい!」という強い思いによって引き起こされたものなのかもしれませんね。