「今年の仕事運はどうやって見たらいいの?」
「来月の仕事運を知って仕事に役立てたいな」
仕事は人生の大半を占めるので、自分の仕事運が気になる人は多いと思います。
仕事運を知りたいと思ったときにまず思いつくのが、雑誌やWebマガジンに載っている12星座占いではないでしょうか。
「今年の牡羊座の仕事運」といった感じで12星座別に書かれてありますよね。
しかし、読んではみたものの、なぜその結果になったのか、そもそもどうやって仕事運を見ているのか、気になったことはありませんか?
ホロスコープで1年または1か月ごとの仕事運を見るときは、ネイタルとトランジットの2重円ホロスコープを使います。
ポイントを押さえれば、誰でもホロスコープから仕事運を知ることは可能です。
未来の仕事運もわかるので、仕事運のバイオリズムもわかるようになりますよ。
ホロスコープを使って、自分の力で仕事運を読み解けるようになっていきましょう。
ホロスコープから毎年・毎月の仕事運を読み解く手順
ホロスコープを使って毎年・毎月の仕事運を読むには、次のような手順を踏みます。
① ネイタルとトランジットの2重円ホロスコープを作成
② トランジットの木星から、毎年の仕事運を読む
③ トランジットの太陽から、毎月の仕事運を読む
順番に解説していきますね。
2重円ホロスコープを作成|ハウスはソーラーサイン
まず、2重円ホロスコープを作成していきますが、ハウスの種類を「ソーラーサイン」に変更しておく必要があります。
なぜなら、「毎年」「毎月」というように、運勢を見る期間がきっちりと決まっている場合、ソーラーサインがもっとも適した種類だからです。
ソーラーサインとは|プラシーダスとの違い
ソーラーサインは、ハウスの分割方法のひとつで「自分の太陽星座が1ハウスを丸ごと支配する」という考え方。
自分が牡羊座なら、1ハウスは丸ごと牡羊座、2ハウスは丸ごと牡牛座、と続いていきます。
一方、プラシーダスは、「生まれた時間でハウスを等分する」という考え方。
ソーラーサインのようにハウスの境目で星座も一緒に変わるということはなく、生まれた時間によってハウスの境目はどんどん移動します。
毎年・毎月の運勢はハウスが重要ポイントとなるため、ソーラーサインの方が日付をそろえやすいということで、こちらがよく採用されます。
プラシーダスで見ることもできますが、日付の調整が少々ややこしいので、ここではソーラーサインを扱うこととします。
プラシーダス、ソーラーサイン、この2つの違いが少し分かりにくいという人もいるかもしれませんが、次に紹介するように設定すれば良いだけなので、気にせず進めていきましょう。
2重円ホロスコープの作成方法|ハウスのチェック箇所を変えるだけ
ハウスの分割方法はいつもと違いますが、作り方は簡単で、ハウスのチェック箇所を「ソーラーサイン」に変更するだけです。
以下の図を参考にホロスコープを出してみましょう。
ホロスコープ作成サイトはhttp://nut.sakura.ne.jp/wheel/double.htmlさんを利用しています。
左上の設定の部分で、ソーラーサインを選択します。
そのほかの設定と合わせて、赤枠の中と同じようにチェックしてくださいね。
次に内円・外円の情報を入力します。
内円(ネイタル)には「自分の誕生日」を入力してください。
外円(トランジット)には、毎年の仕事運を見るときは「知りたい年の1月1日」に、毎日の仕事運を見るときは「知りたい月の1日」を入力してください。
できたら、右下のチャート作成ボタンを押すと2重円ホロスコープが上部に表示されます。
ソーラーサインのホロスコープを見ると、ハウスごとにきっちりサインがおさまっているのがおわかりでしょうか?
プラシーダスよりもすっきりした印象を受けるかもしれませんね。
これで準備は完了です。
ホロスコープからわかる毎年の仕事運|トランジット木星から読み解く
さて、まずは毎年の仕事運を読み解く方法をお伝えします。
注目すべきポイントは、トランジットの木星。
なぜ木星かというと、1年ごとにひとつのハウスとサインを巡っていく天体だからです。
木星のハウスを見れば、毎年どのテーマが恩恵を受けやすいかがわかります。
そこからさらに仕事運に焦点を当てて読み解くには、ネイタルの仕事に関係する天体にトランジットの木星がアスペクトしているかどうかで判断します。
順番に見ていきましょう。
トランジットの木星がいるハウス|1年のテーマがわかる
トランジットの木星がどのハウスにいるかで、1年間のテーマがわかります。
ハウスごとの意味については、以下の一覧表を確認してください。
1ハウス | 自分自身の印象やキャラクター、外見、スタート |
2ハウス | 持って生まれた才能、所有するもの、お金の稼ぎ方、使い方、衣食住 |
3ハウス | 基礎的な学び、コミュニケーション、好奇心、近距離の外出 |
4ハウス | 家、家族、安心できる場所、基盤 |
5ハウス | 自己表現、楽しみ、趣味、愛情、芸術 |
6ハウス | 仕事、健康、ライフスタイル、日常生活、調整 |
7ハウス | 1対1の人間関係、結婚、縁のある人、パートナー、契約 |
8ハウス | 他者から与えられるもの、1対1の深い関係、生と死、相続、集中、収入 |
9ハウス | 専門的な学び、スキルアップ、旅行、海外、語学、哲学 |
10ハウス | 仕事、社会的使命、キャリア、結果、人生の方向性 |
11ハウス | 個人としての生き方、価値観の合う仲間、ネットワーク、未来 |
12ハウス | 目に見えないもの、潜在意識、本心、手放し、準備 |
木星がどのハウスにいてどんな恩恵を受けられそうか考えてみてくださいね。
具体例として、サンプルのホロスコープで解説してみます。
木星(♃)は5ハウスに滞在していますね。
木星は拡大発展の星なので、5ハウスに関連することにラッキーが訪れやすいと読めます。
5ハウスは自己表現、楽しみ、趣味、愛情、芸術などを象徴するハウス。
あらゆる物事を楽しむことができるので、いろんなことに積極的にチャレンジできる年と言えそうです。
仕事でも自分が「楽しい」と思う方へ進むと良いでしょう。
5ハウスは芸術という意味もあるので、アーティスティックな仕事をしている人は、特に活躍できる1年になりそうですね。
トランジットの木星がとるアスペクト|仕事に追い風が吹く時期がわかる
木星のハウスからはその年に恩恵を受けやすいテーマを知ることができました。
木星がいるハウスから読み解く方法は、仕事運にも当てはめられますが、総合運としての要素も強いです。
そこで、さらに仕事にしぼって運勢を見るために、次はアスペクトに注目します。
アスペクトとは、天体同士が形成する角度のこと。
アスペクトがわからない方は、こちらの記事(【初心者必見】ホロスコープ基本の読み方・見方|コツ&手順が簡単に分かる)で詳しく解説してありますので、参考にしてください。
ここではアスペクトの一覧表を載せておきますので、確認しておきましょう。
0度 | その天体のサインの性質が際立つ。衝動的に力が出る。1番強力なアスペクト。 |
60度 | 力がスムーズに出やすい。協力関係にあり、相乗効果が期待できる。 |
90度 | 力を発揮する際に葛藤が起こり、短所に出やすい。逆境に強くなる。 |
120度 | 60度よりもさらに力が出やすい。調和がとれており幸運を享受できる。 |
180度 | お互いを客観視しながら絶え間ない努力が続く。成長し続けるため強くなる。 |
仕事を読み解くために使用する天体は、太陽・水星・火星です。
太陽は仕事の目標、水星は仕事の実務スキル、火星は仕事への情熱を意味するからですね。
これらの天体に木星がアスペクトをとると、エネルギーが増幅して仕事にも好影響を与えると言われています。
サンプルのホロスコープを見て具体的に見ていきましょう。
まず、トランジットの木星(♃)がネイタルの火星(♂)に0度で重なっています。
0度は1番強力なアスペクトなので、火星の仕事へのやる気を木星が最大限に後押しする構図です。
簡単に言うと、仕事に夢中になってがむしゃらに頑張れる年です。
そして、ネイタルの太陽(☉)と120度のアスペクトもありますので、仕事の目標が達成されたり、もしくはもっと大きな夢を描けるタイミングかもしれませんね。
ネイタルの水星とは、今年はアスペクトを形成しなさそうですので、実務スキルについては大きな注目はしなくていいでしょう。
このように、アスペクトがあるかを見るとより詳細に仕事運を読み解くことができます。
ホロスコープからわかる毎月の仕事運|トランジット太陽から読み解く
次は、毎月の仕事運を読み解く方法をご紹介します。
毎月の仕事運を読み解くには、トランジットの太陽に着目します。
なぜなら、太陽は約1か月に1つのハウスを渡り歩くから。
毎月の仕事運を見るのにぴったりの天体ですね。
太陽がいるハウスは、太陽に照らされるように光り輝くので、「このハウスに取り組んでね」という太陽からのメッセージなのです。
さらに、木星と同じようにネイタルの太陽・水星・火星とのアスペクトを見ることで、仕事で活躍できそうな日も知ることができます。
順番に見ていきましょう。
トランジットの太陽がいるハウス|毎月のテーマがわかる
トランジットの太陽がいるハウスは、その月に取り組むと良いテーマを示します。
もう一度ハウスの意味を載せておきますね。
1ハウス | 自分自身の印象やキャラクター、外見、スタート |
2ハウス | 持って生まれた才能、所有するもの、お金の稼ぎ方、使い方、衣食住 |
3ハウス | 基礎的な学び、コミュニケーション、好奇心、近距離の外出 |
4ハウス | 家、家族、安心できる場所、基盤 |
5ハウス | 自己表現、楽しみ、趣味、愛情、芸術 |
6ハウス | 仕事、健康、ライフスタイル、日常生活、調整 |
7ハウス | 1対1の人間関係、結婚、縁のある人、パートナー、契約 |
8ハウス | 他者から与えられるもの、1対1の深い関係、生と死、相続、集中、収入 |
9ハウス | 専門的な学び、スキルアップ、旅行、海外、語学、哲学 |
10ハウス | 仕事、社会的使命、キャリア、結果、人生の方向性 |
11ハウス | 個人としての生き方、価値観の合う仲間、ネットワーク、未来 |
12ハウス | 目に見えないもの、潜在意識、本心、手放し、準備 |
仕事運が知りたい月のホロスコープを出して、トランジットの太陽がいるハウスを確認してみましょう。
太陽のスポットライトが当たっているので、頑張ると結果が出やすいハウスと言えるでしょう。
具体例として、サンプルのホロスコープで解説していきます。
トランジットの太陽(☉)は2ハウスに滞在中ですね。
2ハウスは「持って生まれた才能、所有するもの、お金の稼ぎ方、使い方、衣食住」を表します。
自分の才能に光が当たっているので、今月はスキルアップを頑張ったら良い結果につながりそうだ、と読むことができます。
また、お金を稼ぐこと、つまり仕事にも意識が向きやすいので、仕事を頑張れるひと月になりそうですね。
トランジットの太陽がとるアスペクト|仕事で活躍できそうな日がわかる
木星と同じように、トランジットの太陽がネイタルの太陽・水星・火星にアスペクトを取るかどうかを見ましょう。
仕事を頑張るこの3つの天体に太陽のパワーが加わりますから、アスペクトを形成すると仕事において何かしら影響が出てくると考えられます。
もう一度アスペクトの意味を確認しておきましょう。
0度 | その天体のサインの性質が際立つ。衝動的に力が出る。1番強力なアスペクト。 |
60度 | 力がスムーズに出やすい。協力関係にあり、相乗効果が期待できる。 |
90度 | 力を発揮する際に葛藤が起こり、短所に出やすい。逆境に強くなる。 |
120度 | 60度よりもさらに力が出やすい。調和がとれており幸運を享受できる。 |
180度 | お互いを客観視しながら絶え間ない努力が続く。成長し続けるため強くなる。 |
ホロスコープのトランジットの太陽から、ネイタルの太陽・水星・火星にこれらのアスペクトはありましたか?
読み解き方にちょっとコツがいるので、サンプルのホロスコープを例に解説していきます。
まず、トランジットの太陽(☉)から、ネイタルの太陽(☉)水星(☿)火星(♂)に向けての線はありませんね。
何もアスペクトを形成していないということです。
「アスペクトがないから、今月は特に仕事運に変化はないのか」と思うかもしれませんが、それは違います。
なぜなら、太陽は1か月かけて1つのハウス・サインを移動するので、その間にアスペクトも変化するからです。
どういうことか、まずは以下のホロスコープを見てください。
これは、1月16日のホロスコープです。
太陽(☉)が2ハウスを少しずつ移動したので、水星(☿)と60度のアスペクトを形成しました。
1月は16日付近で水星が脚光を浴びる、ということが言えます。
自分の仕事ぶりがみんなに評価されたり、人との会話で注目を浴びやすくなる、と読むことができるでしょう。
このように、日を進めるとアスペクトが変わってきます。
とはいえ、1日ずつホロスコープを作成して31日分確認するのは骨の折れる作業です。
コツは、ネイタルの太陽・水星・火星の度数と、トランジットの太陽の度数の差を計算すること。
サンプルのホロスコープの場合、ネイタルの太陽は0度、水星は24度、火星は3度です。
太陽は1日1度ずつ動くので、トランジットの太陽の度数からネイタルの太陽・水星・火星の度数までの差をプラスした日付に飛べばいいのです。
イメージしづらいと思いますので、具体的に説明していきます。
例えば、1月1日時点のトランジットの太陽の度数は9度。
ネイタルの水星(24度)までは、24-9=15度の差がありますよね。
ですので、15日後の2023年1月16日にアスペクトを形成しそうだ、と当たりをつけることができます。
そのように当たりをつけ、先ほどのホロスコープが作成できました。
太陽についても同様に計算します。
トランジットの太陽は9度、ネイタルの太陽は0度。
トランジットよりネイタルの度数の方が小さい場合は、30をプラスします。
0-9+30=21となり、21日後の1月22日にアスペクトが形成されそうだ、と読めます。
1月22日のホロスコープを作成すると、トランジットの太陽(☉)とネイタルの太陽(☉)が60度のアスペクトを作っていることがわかります。
自分の太陽にさらにトランジットの太陽が力を貸してくれるので、自分の仕事の目標が明確になり、そこに向かってひた走れそうな配置です。
火星も同じように計算していきます。
トランジットの太陽は9度、ネイタルの火星は3度。
ネイタルの火星の方が度数が小さいので、3-9+30=24となり、24日後にアスペクトができそうです。
1月24日のホロスコープです。
トランジットの太陽(☉)とネイタルの火星(♂)が60度のアスペクトをとっていることがわかりました。
この数日は、太陽がいい感じに火星を刺激するので、仕事へのモチベーションがあがって前向きに取り組めるでしょう。
このように、1か月の間にアスペクトができそうな日を予測することができます。
ただし、サインによってはアスペクトを形成しない場合もあります。
ここでは30度や150度の角度は基本的にアスペクトに入れていないので、その場合はホロスコープにアスペクトの線は表示されない、ということを覚えておきましょう。
というわけで、ちょっと面倒ですがアスペクトまで読み解くと、自分のどの部分が仕事運に影響してくるのかより理解を深められます。
ちなみに、木星の場合は1か月に2〜3度動きますが、逆行(ホロスコープの中を進行する向きが逆になること)する時期があります。
ですので、太陽のように一発で日付が出せないこともありますから、こちらは地道にトランジットの日付を調整する必要があります。
ハウスから1年のテーマを読めるようになったら、アスペクトに挑戦してみてくださいね。
まとめ
ホロスコープの木星と太陽を使えば、毎年・毎月の仕事運を読み解けることがわかりました。
出生時間が不明でも太陽星座がわかれば使える技法ですので、友達や家族で出生時間がわからず占えなかった人にも有効です。
自分で仕事運を見ることができれば、何年か先までの未来まで仕事運を見て予定を立てることもできますよね。
毎月、そして毎年の仕事運を、ぜひ自分の力で読み解いてみてくださいね。