ホロスコープから、惑星、サイン、ハウスの配置によって、生まれ持った性質や運勢等を読み解いて行くことが出来ます。
今回は、ハウスの説明を行い、「第5ハウス」について、詳しく見て行こうと思います。
- 第5ハウスに位置する惑星が示すものは?
- 第5ハウスに1個も惑星がない場合は?
- 第5ハウスに3個以上の惑星が集まっている場合は?
等について、ご紹介をして行きます。
ホロスコープ第5ハウスの惑星別の意味を徹底解説!
まずは第5ハウスのテーマを確認しておきましょう。
第5ハウスのテーマとは?
地平線と子午線が交わる太陽の通り道を、アングルといいます。
太陽が昇る点をアセンダント(ASC)、太陽が正午に位置する点を中点(MC)、太陽が沈む点をディセンダント(DES)、太陽が夜中に位置する点を半中点(IC)とします。
これらをの点を基点にして、ホロスコープを4個に区切ることが出来ます。
更に、30度ずつ12個に区切ったものが「ハウス」です。
様々なハウスの分割様式がありますが、30度ずつ区切っていくプラシーダス方式が最もポピュラーですね。
惑星は「キャラクター」、サインは「まとっている雰囲気」を表し、ハウスはこれらを活かす場所を表します。
そして、ハウスはそれぞれのテーマを持っています。
今回の第5ハウスは「楽しみの追及、創造性、楽しみ、子供(楽しみ、創造することから)」がテーマになります。
ハウスにどの惑星が位置するかによって、恋愛、娯楽、趣味、自己表現、リスクの負い方に対する姿勢を読み取ることが出来ます。
では、第5ハウスに惑星が位置している場合、どの様なことが読み取れるのかを見て行きましょう。
第5ハウスに位置する惑星別のテーマとは?
第5ハウスに入っている惑星達が示している意味です。
第5ハウスに太陽が位置する
太陽が示すのは、基本的な自己像やエネルギー、社会性、人生の目的、どの分野で楽しむか、輝くか。
第5ハウスにその太陽が位置する場合、「エネルギッシュで、パフォーマンスに創造性を使うのが好き」なことを表します。
人を楽しませる、明るいムードメーカーです。
注目を浴び、人から見られることで、より生き生きと輝きます。
芸術やスポーツ、演劇等の分野においても適正があります。
クリエイティブなものや、人前で何かを表現することを趣味にすると良いでしょう。
それを仕事に出来るのが、一番の理想です。
恋愛においては、明るく開放的な恋愛を沢山する可能性があります。
また、失敗をいつまでも引きずる様なこともありません。
失敗や嫌なことを、明るく吹き飛ばしてしまう力強ささえあります。
傲慢にさえならなければ、人気者になれるでしょう。
第5ハウスに位置する子供は、明るくて元気で自己表現が得意な子でしょう。
第5ハウスに月が位置する
月が示すのは、心の中、感情、人からは見えない部分。
第5ハウスにその月が位置する場合、「常に楽しみを求めるのに創造性を使うのが好き」なことを表します。
心の安定を保つことが出来るので、何か熱中出来る趣味を持つと良いでしょう。
既に、充実した趣味を持っている人が多いかもしれません。
恋愛においては、ロマンチックな恋愛を好み、出会いの機会にも恵まれるでしょう。
頭で考えるよりも、感情で伝えるタイプです。
子供の様な、豊かな感情表現をします。
また、感情的で、熱しやすく冷めやすいところがあるので、恋愛関係においては注意が必要です。
感情的になって、自暴自棄にならない様に気を付けさえすれば、とても人から好かれます。
第5ハウスに月が位置する子供は、母親が大好きな子が多いでしょう。
第5ハウスに水星が位置する
水星が示すのは、理性、知性、コミュニケーション。
第5ハウスにその水星が位置する場合、「 知的で頭脳的なものに創造性を使うのが好き」なことを示します。
知識が必要な場面や、会話や文字が必要な場面で、表現をすることを楽しみます。
クイズや、文章を書いたり、企画や分析をすることが好きな人が多いでしょう。
また、相手から会話を引き出すことも上手で、コミュニケーション能力にも優れています。
恋愛においては、知的好奇心を刺激してくれる相手を好みます。
常に変化や新しい人を好むので、恋愛経験は豊富になる可能性があります。
第5ハウスに水星が位置する子供は、知的好奇心に溢れ、コミュニケーションが得意な子が多いでしょう。
第5ハウスに金星が位置する
金星が示すのは、愛情表現だけではなく、人間関係一般や、美的感覚、感性、趣味、金運。
第5ハウスにその金星が位置する場合、「楽しいことや美的なことに創造性を使うのが好き」なことを示します。
美しいことに携わること、恋愛をすることが喜びや楽しみや生き甲斐になる人も多いでしょう。
美的感覚に優れ、愛に生き、楽しいことを思いっきり楽しむ為に生まれて来たと言っても、過言ではありません。
恋愛においては、社交的で愛情深く、沢山の恋人に囲まれるか、恋愛の機会に恵まれるでしょう。
趣味や娯楽に散財する傾向があるので、ここだけ注意が必要です。
第5ハウスに金星が位置する子供は、美的感覚に優れ、人から愛される子が多いでしょう。
第5ハウスに火星が位置する
火星が示すのは、力、怒りのレベル、行動を起こすモチベーション、エネルギーの使い方。
第5ハウスにその火星が位置する場合、「新しいことへの挑戦や、スリル、興奮、勝負において創造性を使うのが好き」なことを示します。
スケールが大きく、刺激を感じることを楽しみます。
スポーツや冒険等が好きな人が多いでしょう。
ギャンブルが好きな人も多いかもしれません。
熱くなりやすいので、自制しないと損失を被る可能性があるので、注意が必要です。
恋愛においては、エネルギッシュで人を惹き付けます。
行動力がありますが、熱しやすく冷めやすいところもあります。
また、衝動的になりやすいので、焦らず、ゆっくりと関係性を深めて行くべきです。
第5ハウスに火星が位置する子供は、積極的で、行動力がある子が多いでしょう。
第5ハウスに木星が位置する
木星が示すのは、豊かさ、拡大、発展、幸運。
第5ハウスにその木星が位置する場合、「好きなことを楽しむのに、創造性を使う」ことを示します。
様々なことに興味を抱くので、多趣味になる傾向があります。
趣味を仕事や副業にしている人も多いでしょう。
しかし、多くのことに手を付け過ぎて、器用貧乏にならない様にしましょう。
恋愛においては、愛情表現が豊かで、幸せな恋愛をする人が多い傾向にあります。
愛情深く、尽くすことが好きですが、情に流されたり、騙されたりしやすいので、後になって後悔しない様に注意が必要です。
第5ハウスに木星が位置する子供は、豊かな才能や富に恵まれる子が多いでしょう。
第5ハウスに土星が位置する
土星が示すのは、困難、忍耐、フラストレーション、成功、成長など、乗り越えて初めて達成するもの。
第5ハウスにその土星が位置する場合、「実用的なことに対して、じっくりと時間を掛けて、創造性を使うのが好き」なことを示します。
合理的で、好きなことや趣味にも、常に実用性やメリットを考えます。
忍耐力があり、地道にコツコツと取り組むので、好きなことを極めたり、世間に認められる作品を作る人もいます。
歴史や伝統的なものに興味を抱く人も、多いかもしれません。
恋愛においては、慎重なところはありますが、一途に相手のことを思いやり、尽くす傾向があります。
楽しむことに対して消極的な人が多いかもしれませんが、好きなことに対して、大いに楽しむべきだと思います。
第5ハウスに土星が位置する子供は、忍耐強く、物事に真面目にコツコツ取り組む子が多いでしょう。
第5ハウスに天王星が位置する
天王星が示すのは、変化と自由、変化に対応する力、革新的、独創的、個性。
第5ハウスにその天王星が位置する場合、「好きなことや趣味に、自由な創造性を使う」ことを示します。
直感力に優れ、独自の発想とやり方で、自己表現や創造を行います。
とにかく個性的なので、万人からは理解されない可能性もありますが、あまり気にしません。
常に変化を好むので、自由な環境に身を置くと、自分の才能が発揮されやすいでしょう。
無理して型に当てはまろうとせずに、自分の直感力と感性に従って、自由に行動をする方が望ましいです。
恋愛においても、枠に囚われず、自由な恋愛を好みます。
また、婚約破棄等、急に始まったり、突然終わりを迎えることが起こる可能性もあります。
第5ハウスに天王星が位置する子供は、新しいことに挑戦する子が多いでしょう。
第5ハウスに海王星が位置する
海王星が示すのは、夢見がち、理想、内なる目覚め、神秘性。
第5ハウスにその海王星が位置する場合、「夢や想像において、創造性を使うのが好き」なことを表します。
幻想的で感性が豊かなので、芸術や芸能の分野で才能を発揮することが出来る可能性があります。
夢見がちで空想好きなところもあるので、非現実的にならない様にしましょう。
恋愛においては、ロマンチストで、ドラマチックな展開に憧れを抱きます。
秘密の恋愛をする人もいるでしょう。
相手のことを理想化しやすいので、現実を知って、冷めてしまうこともあるかもしれません。
第5ハウスに海王星が位置する子供は、優しく、空想好きで夢見がちですが、感性が豊かな子が多いでしょう。
第5ハウスに冥王星が位置する
冥王星が示すは、破壊と再生、変化と成長、物事を極端化させる、変化を起こす力、こだわり、トラウマ。
第5ハウスにその冥王星が位置する場合、「スリルが好きで、極端な表現や創造を行う」ことを表します。
あまり人が惹かれない分野に興味を抱くこともあります。
極端なところがあるので、表現や創造の際に、ストイックに自分自身を追い込んだり等、徹底的に行う傾向があります。
その道のスペシャリストになる可能性もあります。
また、趣味を行う為に仕事を辞めたり、その後、全く別の仕事や趣味を始めたり等、変化の多い人生になりがちです。
恋愛においては、相手に深い愛情を抱き、一途に進めて行きます。
しかし、相手に対しても同じ位の愛情を求めたり、嫉妬や束縛をする傾向もあります。
過去の恋人への未練や執着、トラウマをいつまでも抱いている人もいるかもしれません。
危険な人に惹かれたり等、リスクの伴う恋愛をする可能性もあります。
第5ハウスに冥王星が位置する子供は、衝動的な子、もしくは、カリスマ性がある子が多いでしょう。
第5ハウスに惑星がない場合
ハウスに惑星が一つもない場合は、その人にとって、そのハウスが表す事柄は差程重要視していないということになります。
第5ハウスのテーマは、楽しみの追及、創造性、楽しみ、子供等がテーマなので、それらに大きな問題を抱え込まないということも出来ます。
また、ハウスに惑星がない場合は、ハウスのカスプ(各ハウスの始まりの境界)が指すサインの支配星(ルーラー)を見ましょう。
例えば、第5ハウスのカスプが指すサインが射手座だとします。射手座の支配星は木星なので、木星の特徴から、楽しみの追及、創造性、子供等を読み取ります。
この際は、”第5ハウスに木星が位置する”を参照して下さい。
この様に、ハウスに惑星が無い場合でも、ハウスのカスプが指すサインの支配星から読み取ることは出来ます。
しかし、実際にハウスに惑星が位置している場合よりも、意味合いは弱まりますし、異なるものにはなるので、注意が必要です。
ハウスに惑星が集中している場合
ハウスに惑星が3個以上集中している場合をステリウムといい、そのハウスが持つテーマが人生の中で重要になるということになります。
例えば、第5ハウスにステリウムが生じている場合は、楽しみの追及、創造性、子供等が人生の中で重要なテーマであるということです。
また、楽しみの追及、創造性、子供等へエネルギーを注ぐことが必要であるということも出来るでしょう。
まとめ
今回は、「第5ハウス」についてご紹介しました。
第5ハウスのテーマは、楽しみの追及、創造性、子供等となります。
第5ハウスを理解することで、恋愛、娯楽、趣味、自己表現、リスクの負い方に対する姿勢等を知る手掛かりになるでしょう。