四緑木星は「風」のイメージです。
風は、一つのところにとどまっていられない性質ですから、自分から動いていくことがポイントとなります。
そして、物事を整える事も得意なので、チームで取り組む仕事や、多様な人たちがいる組織ではとても重宝される人材です。
同じ木星でも四緑木星にはもう一つ「遠方」という意味もあるので、海外を飛び回るような仕事や貿易や流通に関わる仕事は「楽しい」と感じられます。
適応性が高く物事に柔軟に対応できるのですが、決断を迫られるような仕事は、あまり得意ではありません。
では、より具体的な四緑木星の「適職」と「天職」を見ていきましょう。
四緑木星の適職
まずは、四緑木星の適職です。
「適職」とは、四緑木星が「得意である職業」や「適性がある職業」のことを指します。
後ほど紹介する「天職」が「強いやりがいや心からの充実感があり、生涯続けたいと思える職業」であることと比べると、「適職」はあくまで適性があるという事です。
四緑木星にとっての適職は、営業にかかわるお仕事で、その分野で力を発揮します。
特に交渉する力が優れているので、自社商品をお客様に紹介して気に入ってもらい購入まで促すような流れが得意です。
「風」の象意のように動いていくような仕事や「木」に関わる業務であれば、実績も出しやすくなります。
反対に、黙々と同じ作業をするような業務は、あまり向きません。
では、四緑木星の適職で、代表的な職業を6つ紹介します。
- ヘアデザイナー
- プレス
- 通訳
- バイヤー
- 国際航空貨物取扱士
- 総合旅行業務取扱管理者
1つずつ詳しく見ていきましょう。
適職① ヘアデザイナー
最新のファッションなどの情報を取り入れ、モデルの素材を活かしながらヘアスタイルを創り出していく業務です。
四緑木星にとって「適応力」や思考の「柔軟性」を活かすことができます。
テレビ局や雑誌撮影などのヘアメイク担当など「ヘアスタイルとメイクまでトータル的に扱う業務」、「ヘアサロンに勤める」、「フリーランスで仕事をする」など、働くスタイルは色々あります。
ヘアデザインの仕事自体は資格が無くても働けますが、就業するには美容師免許を持っている方が、よりできることが拡がるので有利です。
美容室などで就業する場合は、美容師免許(国家資格)が必要ですね。
厚生労働省指定の養成機関(専門学校など)で、所定の科目を修了後に美容師試験(年に2回あります)に合格すると取得できます。
適職② プレス
アパレルメーカーに所属してテレビや雑誌などに自社商品をを紹介することで、「良さ」を幅広く告知していく仕事です。
沢山の人と接することで、四緑木星の「営業力」と「交渉力」を発揮できます。
実際の仕事内容は裏方になりますが、企業と広告媒体を結ぶ橋渡し的な役割で適職です。
資格はありません。
服飾系の学校で知識を身に着けておくと、就業に有利です。
適職③ 通訳
外国語が得意であれば、通訳は適職です。
四緑木星にとって通訳の仕事は、異文化の人たちを橋渡しする大切な役割を担うことができます。
より高収入を目指すのでしたら、高度な「同時通訳」という分野もありますので、挑戦してみるのも良いでしょう。
国際化が進み日本で行われる国際会議などでも、異文化同士の橋渡しの役割を担う存在として、ニーズが高まっています。
資格は、必要ありません。
日常の会話と通訳は大きな違いがありますので、各専門学校、大学、通訳者養成学校などで「通訳・同時通訳の知識」を身に着けておくことが必要です。
「ビジネス通訳検定」(Tobis)という“通訳スキル”と“ビジネス知識”を、1級~4級で判定する試験があります。
自分の実力を客観的に見ることができるので、就業する時や転職をする時に役立つでしょう。
適職④ バイヤー
情報収集が得意な四緑木星にとってバイヤーは、とても相性の良い仕事です。
トレンドをリサーチして顧客のニーズをつかみ、メーカーや商社とは価格や個数の交渉を。
そして、ヒット商品を生み出す事も期待されます。
時には、商品の買い付けに現地まで出向いて行くなど、四緑木星の性質をフルに活用できる職種になります。
業態によっては、扱う品物が大きく変わりますので、特にあなたの好きな品物を扱う会社であれば、やる気も上がり活躍する場面も増えるでしょう。
資格は必要ありません。
扱う品物の種類が多い場合には、幅の広い商品知識が必要になりますので、こまめな情報収集が必要になります。
適職⑤ 国際航空貨物取扱士
国際航空貨物取扱士とは、貿易・流通関係の仕事で主に海外との輸送スケジュールの作成や運賃の計算など、調整に関わる業務です。
扱うものは、国際航空貨物ですので「風」の象意ともリンクします。
四緑木星の「整える」「交渉」「橋渡し」の要素と合わさって、働きやすく感じる仕事です。
日本に限らず海外で活躍したい人は、チャレンジしてみると世界が広がります。
資格は、国家資格ではありませんが「航空貨物運送協会」の講座を受けて試験に合格するとディプロマがもらえます。
基礎、危険物(M2)、危険物資格更新(M3)の3種類があり、いずれも世界で通用する国際ライセンスですから、海外で就業されるときには、自己証明にもなります。
適職⑥ 総合旅行業務取扱管理者
旅行に関するプランの企画、契約などを含む事務手続き、宿や乗り物の手配、クレーム対応、料金表の確認や重要書類の保管など、全般的なことを管理・監督する仕事になります。
四緑木星にとっては「整える」「交渉」といった性質を活用できる部分の業務で働きやすい職業です。
中でも総合旅行業務取扱管理者は、国内・国外両方の旅行に携わることができますので、海外とのやり取りは四緑木星の「遠方」の象意にあたり適職になります。
資格は、旅行業の中で唯一の国家資格です。
試験は、毎年1回で地域限定は観光庁、総合と国内は一般社団法人 全国旅行業協会(ANTA)が実施しています。
試験の合格率は、地域限定旅行業務取扱管理者で4割、国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者で3割と、難易度は高めになっています。
最近では高齢の旅行者も増えていますので就業する旅行会社によっては、福祉系の資格もあるとより有利に。
四緑木星の天職
次に「天職」を見ていきます。
四緑木星にとっての天職とは、今の仕事の中でも「人と人とを結びつける橋渡し」のような業務内容のことです。
「整う」「適応力」「交渉力」のキーワードに関わるような場面が多いと、人と人の間に入ってうまく取りなしていく性質や、持ち前の交渉力の高さを最大限発揮できます。
活躍できる場面が多ければ多いほど、天職として感じられる職種となりますので、あなたのモチベーションを十二分に引き上げてくれるでしょう。
では、四緑木星の天職6つの紹介です。
- 小口輸入
- ツアーコンダクター
- スタイリスト
- 通訳ガイド
- キャビンアテンダント
- DIYアドバイザー
1つずつ見ていきましょう。
天職① 小口輸入
利益を目的とした小口(少量)の輸入です。
仕事の流れとしては、日本のユーザーのニーズを調査し、その情報を基に海外でニーズに合った商品を探し、仕入れ先を見つけて輸入・販売をする流れになります。
「情報収集」「ユーザーと生産者をつなげる」「流通経路を整える」といった四緑木星の得意な要素があります。
同じ少量の輸入でも、自分のために個人的な輸入をする個人輸入とは違い、第3者に販売をして利益を得る事ができるのが小口輸入です。
ユーザーのニーズ調査や商品の情報収集は、四緑木星の得意とするところ。
仕入れ先は「海外通販サイト」「商品展示会・見本市」「現地に直接買い付け・海外の販売店と直接契約」「各国大使館の商務部」などから、あなたのやりやすいルートを選んで、ユーザーのニーズにマッチした商品を提供していきます。
この「つなぐ」要素も、得意な分野の一つです。
資格はいりませんし、在庫を抱えなくてもできる方法もあるので一見手軽さはありますが、複雑な関税の計算や輸入取引に関する知識は必要になり、難易度の高い業種になります。
副業で仕事をする人も、個人事業主として税務署に届け出たあと「輸出入者符号」を入手して置くことが必須です。
天職② ツアーコンダクター
「添乗員」と言われるこの仕事は、団体ツアーなどの企画に同行して、円滑に進められるようにお世話をします。
旅行の行程、乗り物、食事の確認、その他に雑務もこなすため、業務はハードです。
それでも旅好きな四緑木星にとっては、業務全体が天職となる要素になります。
資格は「旅程管理主任者」が必要です。
資格取得には国土交通省大臣指定機関で研修を受けるのですが、通常は事前に旅行会社や添乗員派遣会社で社内研修を受けることが必須となります。
ですので、入社時に資格はいりませんが、入社してから研修を受けて資格を取得する順番です。
資格取得後は、ツアー・コンダクター派遣会社に登録をしてフリーランスで働くこともできます。
天職③ スタイリスト
芸能人のファッションコーディネートやショーなど、イベントの出演者の衣装のコーディネートをすることが仕事です。
打合せの段階から参加して必要な洋服や小物を用意したり、現場の雰囲気作りなども業務の一つ。
衣装や小物をメーカー調達することから返却までや、撮影の立ち合いなどの雑務もこなしていきます。
四緑木星にとって、場を「整える」「交渉する」という性質を最大限に活用できます。
そして、移り変わりの激しいファッション界の情報収集も“苦”とは感じないでしょう。
資格は、必要ありません。
服飾系の専門学校や大学などでファッション全般の知識を学んだら、スタイリスト事務所に務めたり、フリーのスタイリストのアシスタントについたりして経験を積んでいきます。
天職④ 通訳ガイド
異文化とのコミュニケーションが得意な人は、相性が良いです。
外国人観光客に付き添い通訳をしながらガイドしますので、相手に気持ちを素早く察知して「異文化との橋渡し」「適応力」「柔軟性」の能力を発揮できます。
異文化に対する適応力が高い四緑木星ですから、相手に馴染みやすさを感じさせるので「頼れる存在」として「これだ!」というやりがいを感じられるでしょう。
業務内容としては、「ツアーコンダクター」の仕事とも重なるところが多くなります。
資格は、全国通訳案内士試験(国家資格)、地域通訳案内士(各自治体での研修受講と登録)があります。
全国通訳案内士では、難易度が高く2022年度の合格率は全体で17.4%でした。
また現在では「通訳案内士」という名称はつかえませんが、資格が無くても有償で通訳案内をすることができるようになり、以前よりも緩和されています。
天職⑤ キャビンアテンダント
キャビンアテンダント(客室乗務員)は、航空機の乗客名簿に従って乗客の案内や、離着陸時の注意などを含む機内でのサービス全般が業務になります。
適性としては、幅の広い教養、行き届いたマナーや豊かな人間性を求められますので、四緑木星の「整える」「柔軟性」を発揮することができる職業です。
以前は、各航空会社でそれぞれに就職資格がありましたが、現在では「契約社員」での採用がほとんどで、採用条件は募集時の状況で変わります。
外資系の航空会社の場合、英会話ができることが必須なので「TOEIC」や「英検」などで実力を測り向上させておくと有利になります。
天職⑥ DIYアドバイザー
ホームセンターやDIY専門店で、工具の使い方や材料選び方などについて説明をしたり、店で開催する工作教室などで講師をしたりする仕事です。
四緑木星の「木」に関わる工作などを担当できると、とても相性が良いので“やりがい”を感じられて満足感も高くなります。
他にも新しい工具の情報を集めたり、材料の特徴を掴んで最適な活用法を見つけたり、モノ作りに関わる業務で、あなたの能力が発揮されやすいです。
資格を持っていれば有利になりますが、ホームセンターなどでは特に資格が無くても就業できます。
従業員には資格取得を奨励している会社もあり、費用の一部負担をしてくれる場合があります。
試験は「一般社団法人 日本DIY協会」が年に1回実施していて1次試験と2次試験があり、受験資格は18歳以上で学歴は不問です。
2022年度の1次試験と2次試験合格の最終結果は、32.7%でした。
まとめ
四緑木星の人は、特徴である「交渉力」「柔軟性」「適応力」「橋渡し」と、象意の「遠方「風」「整う」がサービスを伴う職業で本領を発揮できます。
そして、人と人とをつないだり、ニーズのある所に最適なモノを提供したり、チームの結束を高めたりと、必要とされる要素を沢山持っているのです。
語学が堪能であればより高収入も狙えますので、自分の「好き」を仕事として選んでも、適職・天職になるでしょう。
ただし、デスクワークや大きな決断を迫られる業務は、不向きです。
四緑木星の特性を生かした適職・天職に就けるように、ぜひ参考にしてみてください。