九紫火星は、燃えるような情熱を持った「火」の性質です。
好奇心が旺盛であれこれ手を出しやすく、「熱しやすく冷めやすい」移り気なところがあります。
器用貧乏になりやすいので、途中で投げ出したりせずに、一つの仕事をやり抜くことが成功のカギになります。
美容系・芸術系・出版系・報道系は、運気が上がる仕事です。
では、より具体的な九紫火星の「適職」と「天職」を見ていきましょう。
九紫火星の適職
まずは、九紫火星の適職です。
「適職」とは、四緑木星が「得意である職業」や「適性がある職業」のことを指します。
後ほど紹介する「天職」が「強いやりがいや心からの充実感があり、生涯続けたいと思える職業」であることと比べると、「適職」はあくまで適性があるという事です。
九紫火星の適職は「美的センス」や「個性的な発想」などの性質から、美容関係のクリエイティブなものや、専門性の高いライティングの仕事、人前に立つエンターテイメント仕事まで多岐にわたり、数多くの業務に適性があります。
器用な方なので様々なことを卒なくこなすことができるのですが、興味があちこち動きやすいです。
じっくりと腰を据えることで、より落ち着いて良い結果が出せて、評価と信用度が上がって大きな成果になります。
腰を据えるといっても、学術研究や経理などのコツコツと積み上げるような仕事には、向きません。
では、九紫火星の適職で、代表的な職業を6つ紹介します。
- 美容師
- メイクアップアーチスト
- 画家
- 新聞記者
- スタイリスト
- 作家
1つずつ詳しく見ていきましょう
適職① 美容師
業務内容は、カットやカラー、パーマなどでヘアスタイルのデザインを提案して、美しく作り上げることや、冠婚葬祭の着付けまで幅広く扱い容姿を整える仕事です。
九紫火星の「美的センス」や「個性的」なところを活かし表現が出来ると、独創性も加わって、ファンもつきやすくなります。
ただし、個性の出し過ぎは禁物です。
自分の実力を過信してしまうと、現実とのギャップで苦しむ事になり、途中やめてしまうことにもなりかねません。
経験を積めば、独立開業もできるので一生ものの仕事として選べます。
就業するには「美容師免許」(国家資格)が必要になります。
高校卒業後に厚生労働省指定の養成機関(専門学校など)で所定の科目を修了後に美容師試験(年に2回あります)に合格すると取得できます。
適職② メイクアップアーチスト
メイクアップアーチストの仕事は、映画やテレビ番組などで出演者や、結婚式場で新郎新婦のメイクなどを担当することです。
お客様一人一人の顔に合わせて、個性を大切にしながらイメージ通りにメイクすることは、九紫火星の「器用さ」や「美的センス」をフルに仕事に活かせます。
メイクの技術だけでなく色彩感覚や流行に敏感などには、鋭い感覚が要求されます。
雑誌や映画などテーマや役柄が決まっている場合は、それに合わせたメイクを施します。
特に資格はいりませんが、国家資格である美容師免許は取っておいた方が有利でしょう。
高校卒業後に厚生労働省指定の養成機関(専門学校など)で所定の科目を修了後に美容師試験(年に2回あります)に合格すると取得できます。
適職③ 画家
画家とは、絵を描きその絵を画商を介して販売するのが仕事です。
九紫火星の「美の意識」や「独創的なセンス」を最大限に活用して、絵を描くことで表現します。
画家になるには、一般的に美術系の大学・専門学校にいきデッサンから学びますが、学校を出てもすぐに画家として認められるわけではないので、描き続けることが大切。
個性を大事にしながら、志半ばで放り出したくなったら工夫をして続けられるように努力する忍耐強さが必要ですが、九紫火星の絵画への「情熱」は、画家として活躍するため最も適しています。
コンクールやアートフェスティバルなどにエントリーして入賞すると、キュレーターの目に留まることもあるので、画家への道が早く開けることもあるでしょう。
適職④ 新聞記者
新聞記者は、事件・事故・社会情勢をもとに記事を執筆する仕事です。
現在は、インターネットが普及して、新聞紙以外でもニュースなどの情報は手に入れられるようになり、そんな中で新聞の信頼度の高い記事をWebでも読めるようになっています。
九紫火星が持ち前の「情熱」と「好奇心」で取材したものを執筆するなど、とても相性が良いです。
駆け出し・政治・経済・社会・海外特派員・デスクと部門は分かれますが、どの部門も共通しているのは、正しい情報を正しく伝えていくこと。
新聞記者になるための資格はありませんが、多くの新聞社では大学卒業者を対象に、記者の採用試験を行っています。
大学で幅広い知識と教養、文章力やジャーナリストとしての正義感を養っておきましょう。
適職⑤ スタイリスト
スタイリストは、芸能人のファッションコーディネートやショーなど、イベントの出演者の衣装のコーディネートをすることが仕事です。
打合せの段階から参加して、アイデアを提案したり、必要な洋服や小物を用意したり、現場の雰囲気作りなども業務の一つ。
衣装や小物をメーカー調達することから返却までと、撮影の立ち合いなどの雑務もこなしていきます。
九紫火星の「美的センス」や「個性的な発想」という性質が、最大限に活用できます。
そして、ファッションに深く興味がある人なら、移り変わりの激しいファッション業界の情報収集も“苦”とは感じないです。
資格は、必要ありません。
服飾系の専門学校や大学などでファッション全般の知識を学んだら、スタイリスト事務所に務めたり、フリーのスタイリストのアシスタントについたりして経験を積んでいきます。
適職⑥ 作家
作家の仕事は、文章を書いて商品として売って収入を得ることです。
一口に作家と言っても様々なジャンルがあり、小説・随筆・ノンフィクションとあるうち、さらに細分化していくので、多岐にわたります。
中でも九紫火星におススメなのは、美容系や芸術系です。
最近では電子書籍なども人気で、スマートフォンから手軽に読めるようになりました。
九紫火星の性質である「情熱」と「クリエイティブ」を活用して、作品を書き上げてしまう所までやっておくと、チャンスが来た時にまとめやすくなります。
途中で終わらないように、書き上げることが特に大切です。
活字離れなども心配されますが、音声で読み上げる機能も普及してきているので、例え文字は読まなくなったとしても、原稿としての役割は残ります。
他にも、シナリオなども興味があるようでしたら、チャレンジしてみると良いです。
動画配信用のシナリオライターは、今後ニーズが高まってきます。
九紫火星の天職
次は、九紫火星の天職を見ていきます。
天職とは職業に限定しているわけではなくて、今している仕事の業務内容の1部でも“やりがい”や“充実感”があると思えるものがあれば、OKです。
長く続けていけそうな業務や要素を見つけてみましょう。
一生続けてもいいと思える仕事が見つかったら、九紫火星の良いところをどんどん活用して、さらに良い流れを作ってくださいね。
では、九紫火星の天職6つの紹介です。
- 占い師
- イラストレーター
- エッセイスト
- フォトグラファー
- クラフトデザイナー
- ビューティーアドバイザー
1つずつ見ていきましょう。
天職① 占い師
占い師は、さまざまな占術を使ってお客様を占って、報酬をいただくことが仕事です。
数ある占術の中から「自分に合っている」「好き」なものを選んで修得し、実践である程度経験を積んでから、お客様を占えるようになります。
明確な規定や資格もありませんので「占い師」と宣言すれば、その時から占い師です。
九紫火星の好奇心で、興味のある占術をまずは身に着けてみてください。
占術が沢山あるので迷ってしまうのであれば、一度ご自身が占ってもらうとイメージが湧きやすくなります。
街中で机と椅子と道具があれば、すぐにでも仕事ができるイメージですが、今はデパートや大型の商業施設など様々なところに「占いの館」があります。
少し名の通った商店街などにも占いの店がありますので、暑さ寒さ、雨風のしのげるところで仕事をするのが一般的です。
他に、インターネットやSNSで集客をしてオンラインで占うスタイルで副業としてされている人もいますので、自分にあった働き方を見つけるもの良いでしょう。
資格はいりませんが、対面でお客様とやり取りをしますので、高めのコミュニケーション力が求められます。
強い口調で怒られるのが好きなお客様もいらっしゃいますが、寄り添う姿勢の占い師が圧倒的な人気です。
天職② イラストライター
パンフレットやポスター、雑誌などに使われる図解や挿絵を描く仕事です。
九紫火星の「美的センス」と「個性的な発想」を活かした独自性で、クライアントに提案した時に、あなたのセンスが気に入ってもらえた時には、この上ない“やりがい”と“生きがい”を感じられる天職になります。
作品は、写実的なものからデザイン的なものまで様々で、描く人の個性や才能が存分に発揮できるほどフィールドは広いです。
イラストライターになるのに必要な資格はありませんが、確かな技術と表現力は求められます。
美術系の大学やグラフィックデザイン科やデザイン科のある専門学校で、知識を高めておくと良いでしょう。
イラストライターのみでの採用は少ないので、企業に所属する場合はグラフィックデザイナーと兼業することが一般的です。
フリーランスで仕事をする場合は、イラストライター専業になる事もできますので、どうしても専業になりたいようでしたら、経験を積んで独立を目指してみてください。
天職③ エッセイスト
作家の仕事のうち、随筆と呼ばれている分野での執筆の仕事です。
独自の視点で物事を捉えることができるので、九紫火星の「個性的な発想」とはとても相性が良く、文章を書くのが好きだったり、発信する事が好きだったり相手に思いをはせることができる人にとっては、天職になります。
フォロワー数を増やすことで、雑誌の連載がなくてもオファーが来る事もあるので、SNSの活用は必須です。
エッセイストになるのに資格はありませんが、講座や教室に参加するよりも実践あるのみなので、書き続けることと作品を知ってもらうことがとても大切になります。
コツコツ続けることには苦手意識がある九紫火星ですが、エッセイストは自分の思いを文章で表現してアウトプットしている形になるので、書き続けることが気持ちよく感じられる事でしょう。
エッセイストの大事なことは、「出版社主催の賞に送り続ける」「語彙力を高める」「洞察力を高める」の3つです。
天職④ フォトグラファー
フォトグラファーは、静止画(写真)を撮る事が仕事です。
目的は、大きく分けて2つで「商業写真」と「アート写真」があります。
クライアントからの依頼を受けて、クライアントが欲しがっている写真を撮影をするのが商業写真で、自分のオリジナル作品として撮影するのはアート写真です。
九紫火星とよく合うのは、アート写真の方ですから、「個性的な発想」「美的センス」を活かしてオリジナルの写真を撮ることができます。
フォトグラファーになるのに資格はいりませんが、カメラに関する専門的な技術と知識は必要です。
仕事先としては、広告制作会社・出版社・新聞社・印刷会社新聞部・一般企業新聞部・編集プロダクションなど、マスコミ関係になります。
正社員としての募集は少なくフリーで働く人が多いので、普段から人脈づくりを意識しておくと良いでしょう。
天職⑤ クラフトデザイナー
クラフトデザイナーはクラフト商品(手作り品)の「アーチスト」なので、金属・木材・ガラス・織物などの素材を使って「一点もの」の生活用品を作ります。
素材は、それぞれにデザイナーがいて、年齢層も幅が広いです。
こだわりを持って作品を作ることや、九紫火星の美的センスと器用さが合わさって、最高の作品を生み出すことに“やりがい”を感じられます。
クラフトデザイナーという資格は、国家資格も民間資格もありません。
武蔵野美術大学の工芸工業デザイン学科や、芸術大学の建築・環境デザイン学科で、クラフトデザインを学ぶことができます。
「クラフトデザイナー」という職業のみでの求人はほとんどないので、企業に所属するのでしたら他のデザインと組み合わせるなどして、扱える素材を広げておく事も。
フリーランスの人たちは、ハンドメイド好きな人を対象としてカルチャーセンターの講座や個人主催のワークショップを開催して、一般の人たちに教えたり、ハンドメイドマーケットサイトなどで販売をしたりしています。
天職⑥ ビューティーアドバイザー
ビューティーアドバイザーの仕事は、デパートなどで、化粧品の詳しい説明やスキンケアなどの話をして商品の販売をすること。
メイクアップを施したり、スキンケアの相談などにも応えることができる、化粧品の専門職です。
メイクアップを実演することもありますので、専門の知識だけでなく技術の修得も求められます。
九紫火星の「美的センス」や「器用さ」を活用すると、ビューティーアドバイザーとしての人気も上がるので、相性はとても良い仕事です。
自分の好きなブランドの仕事ができれば、さらにモチベーションもあがり、販売成績にも良い効果が期待できます。
就業するのに資格は必要ありませんが、一般社団法人日本メイクアップ技術検定協会(JMA)の「メイクアップ技術検定 1~3級」は、技術・知識・カウンセリングなど高度な内容まで含まれます。
取得しておくと、仕事で役に立つでしょう。
まとめ
九紫火星は、「美的センス」「個性的な発想」など、ともすると悪目立ちしてしまうくらい、人からの視線を集める要素を沢山持っていますので、人前に出る仕事やサービス業などは、かなり相性が良いです。
移り気なところをグッと我慢して長く続けてみると、気がついたら成功していたということも起こりますから、好きと思える仕事が見つかった時にはしばらく頑張ってみると、大きな成功が待っているでしょう。