二黒土星の人の「適職」、そして「天職」は何でしょうか。
二黒土星は、「土」の気の中でも、母なる大地の性質です。
豊かな田畑のように、大切に、忍耐強く人を育てていくことを得意とします。
同じ「土」の気を持つ仲間の中でも、経済観念や数字の意識がしっかりとあるので、より信頼を得やすいのですね。
まじめにコツコツと働くことを心情としていますから、その働きぶりは、周りから高評価を得られます。
ただし、決断する事が苦手ですので、 “リーダー” 的な役割を引き受けてしまうと、ストレスが多くなってしまいがちに。
リーダーを支える「補佐」的な役割で、二黒土星の持ち味を最大限発揮できるでしょう。
さて、ではより具体的な二黒土星の「適職」と「天職」を見ていきましょう。
二黒土星の適職
まずは、二黒土星の適職です。
「適職」とは、二黒土星が「得意である職業」や「適性がある職業」のことを指します。
後ほど紹介する「天職」が「強いやりがいや心からの充実感があり、生涯続けたいと思える職業」であることと比べると、「適職」はあくまで適性があるという事です。
二黒土星にとってのその「適職」とは、誰かの手助けをしたり、母親のような気持ちで人材を育てていくような職業や、土に関わる仕事です。
決断を迫られる、リーダーやトップなどよりは、誰かのサポートをしたり 「トップの右腕」 を狙うと、あなたの良いところを活かせます。
九つの星の中でも、圧倒的に忍耐力がありますので、じっくりと時間をかけて取り組んでいくような仕事は、とてもやりがいを感じられるのです。
努力を惜しまないので、何年もかけて完成させるような長期的なプロジェクトなどに関わる仕事では、さらに力が発揮できるでしょう。
では、さっそく二黒土星の適職で、代表的な職業を6つ紹介します。
- 保育士
- 看護師
- 不動産業
- 秘書
- 陶芸家
- 家事代行
詳しく見ていきましょう。
適職① 保育士
二黒土星にとって保育士は、適職・天職どちらにも当てはまる職業です。
子ども好きなら、一度はあこがれたことがあるのではないでしょうか。
収入はあまり高くないので、一つの場所で長く続ける仕事として考える人は少ないかもしれません。
似ている職種で「幼稚園教諭」がありますが、こちらは教育の要素が強くなります。
保育士は、親に代わって保育をする職業ですので、より二黒土星の象徴である “育てる” 要素が高いです。
厚生労働大臣の指定する保育士養成所(保育課程を持つ大学・短大・専門学校など)を卒業する、もしくは都道府県知事が行う保育士試験に合格すると、資格取得が出来ます。
適職② 看護師
病気やケガで病院に来る患者さんの、療養上の世話をしていきます。
ドクターを支える医療スタッフとなれば、高度な知識も要求される幅の広い仕事内容になります。
サポートを得意とする二黒土星にとって、 “使命感” や、 “やりがい” を強く感じられます。
勤務体系によっては、3交代制で日曜祭日も関係なく働いたり、ハードワークな方に分類されますので、持ち前の忍耐力が活かされます。
就労には、厚生労働大臣が行う看護師国家試験に合格することが必須です。
さらに、看護大学や短大専攻科もしくは、保健師学校、助産師学校で学び、国家試験に合格すると、保健師や助産師の資格を取得できますので、しっかりと収入を増やしていく道も拡がります。
適職③ 不動産業
土地の売買や賃貸契約など、普段の生活の中でお世話になる機会のある職種です。
契約書を取り交わしたり、大きな金額が動く仕事ですので、二黒土星のまじめな働きぶりは、お客様や仲間からも信頼を得ることができます。
「土」に関わる職業の一つになりますが、業務内容は育てる要素よりも、お客様の取引のサポートに関わります。
「宅地建物取引士」通称 “宅建” と呼ばれている資格があると、土地や建物の取引に関わる手続き業務ができるようになります。
不動産屋などの業務をしているところでは、5名につき1名の取得を求められる資格ですから、不動産業に就くのでしたらとても有利です。
宅建を持っていると、他に信用金庫など金融関係での就業にも重宝する資格になります。
宅建の資格は、学歴不問で国家試験に合格すると取得できます。
適職④ 秘書
秘書の仕事は、経営者など上司のスケジュール管理から、書類作成や管理など多岐にわたります。
サポートする人の業務形態や業種によっても、内容は変わってきます。
主な業務は、スケジュール管理、来客への対応、諸方面への連絡のとりまとめなどで、スムーズに上司の仕事が運ぶよう、仕事の先回りをして整える事です。
「女房役」と言われる、縁の下の力持ちのような役割が求められますが、二黒土星にとっては、責任感を持って応えられる仕事になります。
特に資格や試験はありませんが、公益財団法人実務技能検定協会では秘書検定があり、一般社団法人日本秘書協会では、CBS(国際秘書)検定があります。
外資系の企業を狙うのでしたら、英会話や英文入力のスキルがあると、とても有利です。
適職⑤ 陶芸家
「土」から形を作り表現していく陶芸家は、二黒土星にとって「土に関わる」ことであり、無事に焼きあがるまで「忍耐強く待つ」という、特性を生かせる職業になります。
芸術家として成功する人も出てくるほど相性が良いので、一生の仕事に出来れば、大きな幸せを感じることができます。
自分の作品だけで生計を立てる事は難しい世界ですが、カルチャーセンターや自分で教室を開くなど、人に教えることで収入を得る事も出来ます。
資格や免許などは必要ありません。
陶芸家に師事するか、窯元や陶器の会社に就職するなど、経験を積んで技術を取得していく道があります。
適職⑥ 家事代行
近年、共働き家庭が増えてニーズが高まり、家庭に合わせてプランも様々になっています。
二黒土星にとっては、幅広い活躍が期待できる仕事です。
気に入ってもらえると 「あなたでなくては」 という、嬉しいお言葉と共に、やりがいもプラスされます。
「家事」が好きな人なら、無理なく続けられますのでおススメです。
正社員でも時給制のところが多いので、最初のうちは、複数の会社を登録して安定した収入を確保する人が多いようです。
家事代行は、未経験から始めることが出来る職業ですので、資格は必要ありません。
臨機応変な対応ができれば、実践で経験を積むことができます。
「公益社団法人日本看護家政紹介事業協会」の 家政師検定は、厚生労働省認定資格になりますので、就職する時に役立つ資格になります。
二黒土星の天職
次に「天職」を見ていきます。
「天職」とは、二黒土星が強いやりがいや充実感を感じられ、生涯続けたいと思える職業のことですね。
二黒土星の天職は、ここまでも何度か出てきましたが「忍耐強さ・サポート・育てる」といったキーワードに関する業務です。
現在就いている職業のなかでも、このキーワードと重なるような業務内容であれば、充分に天職になります。
二黒土星は、家庭的なことやサポートがとても得意ですし面倒見が良いので、どんな仕事でも長く続けていれば、自然と天職の要素が増えてきます。
ですから「好きな分野の仕事で、コツコツ頑張っていたら天職になっていた」という人も多いです。
まずは、ご自身が「好き」と思える仕事に就いてみるのも、天職への一つの道になります。
長く続けるかどうかは、後々決めていけば良いのです。
二黒土星の天職6つの紹介です。
- アンティークショップ
- ベビーシッター
- 料理研究家
- 土地家屋調査士
- ペットシッター
- オンライン秘書
では、詳しく見ていきましょう。
天職① アンティークショップ
幅広い知識が必要ですが、一番は「信頼」です。
二黒土星の得意とするところになりますので、最初はショップに勤務をして、経験を積んで「本物」を見極める目を養います。
必要であれば、現地まで買い付けに行ったり、オーナーさんの右腕のような仕事をしたり、信頼をされるほど強いやりがいを感じます。
独立開業することで高収入が狙えますので、人材を育てながら安定した経営を目指して行くのも良いです。
開業には、警察への「古物営業許可申請」が必要になります。
例えば、
- 警視庁管内の防犯係
- 〇〇県警の生活安全課
など、管轄している警察署によって、窓口になる係が違いますので、お店を出す地域の警察署に問い合わせてみましょう。
天職② ベビーシッター
共働きなどで不在がちなご両親に代わって、子どものお世話をする仕事になります。
業務内容は、子守りだけではなく、しつけもしていく側面がありますので、人を「育てる」要素が大きいです。
夜間の勤務への対応や、語学の堪能さなどは、高評価になるので時給も高くなる傾向があります。
誠実な二黒土星の仕事ぶりは、子どもを預ける親からの信頼を集めますし、子ども好きでしたらモチベーションも高く、長く続けられるお仕事です。
資格はいりませんが、保育士や幼稚園教諭の資格があれば、就業が有利になります。
教育の要素のある幼稚園教諭の資格は、幼稚園教諭2種免許状の場合、文部科学大臣認定の短大・専門学校で所定の科目を修得でOK!です。
天職③ 料理研究家
二黒土星は、家庭的な星ですからお料理の得意な人も多いです。
お料理好きなら、料理研究家という道は、まさに天職に繋がります。
「あの人のたべてもらいたい!」と、ターゲットを思い描きながら、新しい料理にチャレンジする。
そして、レシピがたまってきたら、お料理教室を開催するなどして、今度は、“料理”を教えるなど、仕事の幅が拡がっていきます。
資格は必要ありませんが、料理の種類も多く、専門的なことから幅広い知識が必要です。
大学、短大、専門学校などで、調理や栄養学を学んで、料理研究家のアシスタントになる道などは、二黒土星が得意な「サポート」の要素が高くなります。
最近では、YouTubeなどを使って自分から発信をしていく人も増えましたね。
一般の主婦から一転、料理研究家になる人も多くなっています。
女性が活躍している業界で、人気と勢いがとてもありますので、フリーでの仕事を目指す人は、「あなただけ」のオリジナル性を打ち出して仕事を獲得していきましょう。
天職④ 土地家屋調査士
二黒土星の「土にかかわる」と「サポート」の要素を併せ持つ職種になります。
業務内容は、不動産の表示に関する登記に必要な、土地や建物を調査をして、持ち主に代わって法務局に申請手続きを代行することです。
煩雑な書類を整えたり、測量や調査をするなど、数字の正確さを求められる仕事になります。
人の力になっている事を、実感しやすい職業です。
業務独占資格のため、土地家屋検査士試験に合格しないと業務には就けません。
毎年10月に筆記試験があり、筆記試験に合格すると後日口述試験があります。
受験資格は、特にないので誰でも受けられますが、合格率は7~8%で狭き門です。
独立開業することで、収入をアップさせることも可能です。
天職⑤ ペットシッター
動物が好きな人には、ペットシッターが特におススメです。
ここ数年、ペットを「家族」として迎える人が増えているので、ニーズが高まっている職種の一つになります。
旅行や病気で入院や仕事で、ペットの世話ができない飼い主さんに代わってお世話をする仕事です。
ペットは大切な「家族」という認識の人たちが増えているので、ベビーシッターと同じように高い信頼感のある人材が求められます。
仕事内容も、飼い主さんのサポートをする要素と、ペットのお世話をする要素が高いので、副業として関わっても充実感は大きいです。
「ペットシッター」の資格は、特許庁に登録しているビジネス教育連盟で開講しているペットシッター養成講座を受講して、試験に合格すると協会認定の「ペットシッター資格」が授与されます。
その他、ペットホテルやペットの販売、動物園などに就業する場合は、「動物取扱業の登録」が、法律で義務付けられています。
天職⑥ オンライン秘書
オンライン秘書は、リモートでの業務になりますのでオンラインで完結できる仕事になります。
秘書業ですのでサポートの要素が高く、二黒土星にとっては、非常に相性が良い職業です。
顧客側からは、スケジュール管理・細かい連絡業務・連絡のまとめ などを代行してくれる人材としてニーズが高く、請け負う側も、出勤や同行をしなくても良いので、自分の時間も大切にできると最近人気が高まっています。
事務作業や経理、求人や人事、企業ブログやSNSの運用など、オンラインならではの業務も含め、一般秘書の業務よりは幅の広い業務内容です。
資格は、適職の方でも書きました「秘書検定」に合格していると就業に有利になります。
他にも、PCスキルは必須ですが、パソコン検定や経理の仕事に役立つ簿記2級など修得しておくと役に立つでしょう。
まとめ
今回は、二黒土星の適職と天職について、それぞれ6つ紹介してきました。
二黒土星は、お母さんのような面倒見の良さと、数字に強いまじめさと、辛抱強さが特に良い面です。
決断力は弱い人が多いので、出来れば2番手で頑張れると、やりがいを持って働けます。
サポートにまわる事で、自己肯定感や自己有用感も高くなりますので、自信を持つことができます。
なるべく得意分野の業務に就くようにすると、中年以降に大きな花が開いていくでしょう。