ホロスコープのアスペクトがよくわからない人は多いのではないでしょうか?
「アスペクトの角度の見方がわからない」
「天体ごとのアスペクトの意味がイメージしづらい」
このような壁にぶつかって、アスペクトで星読みを挫折する人も少なくありません。
本記事では、【基本&実践】と【応用】、この2パートにわけて、丁寧にアスペクトを解説していきます。
アスペクトの基本を実践をまじえてしっかりおさえてから、応用でさらにアスペクトについての理解を深めていく。
このような流れでアスペクトを理解していきましょう。
アスペクトがわかれば星読みは段違いにおもしろくなるので、わからないまま放置していると非常にもったいないです。
ぜひ本記事でホロスコープのアスペクトを読み解いてくださいね。
【基本&実践】ホロスコープのアスペクトの読み方
まずは、アスペクトの基本的な意味や読み方を実践をまじえて解説していきます。
ご自身のホロスコープを作成して、自分に当てはめながら読み進めていってくださいね。
ホロスコープはこちらのサイトで無料作成できます。
左上の設定は赤枠内を上記の通りチェックしてください。
右下の日時や場所は「自分の生年月日」と「出生地」を入力します。
最後にチャート作成ボタンを押せば、自分のホロスコープの完成です。
では、アスペクトを読み解いていきましょう!
アスペクトとは「天体同士がつくる特別な角度」
アスペクトとは、ホロスコープにある10天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)同士が形成する角度のことをいいます。
といっても、イメージしづらいと思いますので以下のホロスコープを使って解説しますね。
天体と天体の間に、青と赤の線が伸びていますよね。
これは「この2つの天体同士がアスペクトしているよ」という意味です。
たとえば、水星(☿)と冥王星(♇)の間に青い線が伸びていますので「水星と冥王星はアスペクトしている」と言うことができます。
いったん、ここまで理解できればOKですので、次に進みましょう。
ホロスコープのアスペクトの種類はメジャーな5種類を覚えればOK
さて、どの天体がアスペクトしているかがわかったら、次はそのアスペクトが「どの角度のアスペクトなのか」と「角度ごとの意味」を知りましょう。
アスペクトは5種類‐0度、60度、90度、120度、180度
アスペクトとは、ホロスコープにある10天体同士が形成する角度のことである、と先ほど説明しましたが、角度にもいろいろありますよね。
ホロスコープのアスペクトを読むときは【0度・60度・90度・120度・180度】の5つの角度を使います。
5種類の角度の意味は以下の通りです。
【アスペクトの角度の意味一覧表】
0度 | その天体のサインの性質が際立つ。衝動的に力が出る。1番強力なアスペクト。 |
60度 | 力がスムーズに出やすい。協力関係にあり、相乗効果が期待できる。 |
90度 | 力を発揮する際に葛藤が起こり、短所に出やすい。逆境に強くなる。 |
120度 | 60度よりもさらに力が出やすい。調和がとれており幸運を享受できる。 |
180度 | お互いを客観視しながら絶え間ない努力が続く。成長し続けるため強くなる。 |
今は意味がわからなくてもいいので、アスペクトは5種類あること、それぞれに意味があることを覚えておいてくださいね。
アスペクトの角度の読み方
では、自分のホロスコープのアスペクトは5種類のうちどれにあてはまるのか?
この見方がわかりづらいという人が多いと思いますので、解説していきます。
先ほどの解説で、水星(☿)と冥王星(♇)がアスペクトしていることがわかりましたよね。
では、水星と冥王星は【0度・60度・90度・120度・180度】のうちどの角度のアスペクトなのか?
結論から言うと、120度のアスペクトです。
どうやってわかるかというと、水星と冥王星が「何度離れているか」を見ればいいのです。
水星は乙女座(♍)の23度、冥王星は山羊座(♑)の26度にあり、間には天秤座(♎)、蠍座(♏)、射手座(♐)がありますよね。
ひとつの星座は30度あります。
つまり、以下のように考えると角度がわかります。
乙女座23度~射手座0度まで=7度
射手座すべて=30度
蠍座すべて=30度
射手座すべて=30度
山羊座0度~山羊座26度=26度
【合計】7+30+30+30+26=123度
図であらわすと下のような感じです。
水星から冥王星までは123度あることが見てとれますね。
なお、オーブ(許容範囲)という考え方があり、前後5度以内は許容範囲に含まれます。
ですので、123度でも120度のアスペクトであるとみなします。
よって、水星と冥王星は120度のアスペクトをつくっていることがわかりました。
天体同士のアスペクトの意味:2つの天体の意味が混じりあう
ここまで「どの天体が何度のアスペクトをとっているか」の読み方を解説してきました。
次はいよいよ、それが「何を意味するのか」を理解していきましょう。
アスペクトをスムーズに読むコツは、「どの天体が何度のアスペクトをとっているか」をいったん分解して、それぞれの意味を考えることです。
つまり、以下のように分解します。
- どの天体がアスペクトしているか
- それは何度のアスペクトなのか
この2つをかけ合わせてアスペクトは読んでいくのです。
「水星と冥王星が120度のアスペクト」の例で言うと、「水星と冥王星がアスペクトしている」&「120度でアスペクトしている」の2つの要素に分解して意味を理解するということ。
まずは「どの天体がアスペクトしているか」の意味を以下にまとめましたので、確認してみましょう。
太陽のアスペクト
太陽×月 | 社会に出たときの自分(表)とプライベートな自分(裏)の関係性0度:表裏がない、純粋、行動に迷いがない、主観的になりすぎる60度・120度:印象が一貫していて行動に葛藤がない90度:表の自分と裏の自分が違う、心に葛藤を抱く、他者の視線に敏感180度:常に表と裏の自分が観察しあっている、自問自答して成長する |
太陽×水星 | 言語能力に秀でている、人生の目標をスムーズに言葉にできる |
太陽×金星 | 人生を楽しめる、魅力的で愛らしい、多趣味 |
太陽×火星 | 負けず嫌いで好戦的、エネルギッシュでタフ、情熱的 |
太陽×木星 | おおらかで楽天的、希望にあふれた生き方、物事を拡大するのが得意 |
太陽×土星 | 責任感が強く生真面目、ストイックで努力家、自己評価が低い |
太陽×天王星 | 自立心が強い、個性的、自由で新しいものへの適応が早い、起業家に向く |
太陽×海王星 | 理想を高く掲げる、芸術的センスがある、常に夢を追いかけられる |
太陽×冥王星 | 内側に強烈なエネルギーと意思を持つ、人生で大きな変容を経験する |
※太陽×月は特に影響力が強いアスペクトで読み方が特殊なので、角度ごとの解釈を記載しています。
月のアスペクト
月×水星 | 思ったことを言葉にできる力がある、感情的に話す |
月×金星 | 平和主義、穏やか、品がいい、打たれ弱い一面も |
月×火星 | 負けず嫌い、体を動かすのが得意、タフ、行動力がある |
月×木星 | 楽天家、優しくて素直、あまり思い悩まない |
月×土星 | 自己抑制、礼儀正しく謙虚、自信をもてない、責任感がある |
月×天王星 | 自立心が強い、空気を読むことが苦手、周りにのみこまれない個性がある |
月×海王星 | 繊細で感性が豊か、夢を見る心、相手の気持ちに感化されやすい |
月×冥王星 | 心の奥に激情を抱く、強い意志、人生の深い領域(生死など)に縁がある |
水星のアスペクト
水星×金星 | 表現力が豊か、コミュニケーションを楽しめる、感覚が若々しい |
水星×火星 | 頭の回転が速い、ストレートな言い方、意見を戦わせるのが好き |
水星×木星 | 豊かな知性、おしゃべり、高い教養を身につける、知的好奇心が強い |
水星×土星 | 論理的に考える、現実的、誠実、悲観的な考え方をすることも |
水星×天王星 | 常識にとらわれない考え方、鋭い視点を持つ、特に知性が高い |
水星×海王星 | インスピレーションに恵まれる、現実より感情面を大切にする |
水星×冥王星 | 真実を洞察する、優れた分析力、物事の裏側をあばくのが得意 |
金星のアスペクト
金星×火星 | 趣味に情熱的にとりくむ、恋愛に積極的、異性をひきつける |
金星×木星 | 愛に恵まれる、優しくて愛らしい性格、社交的、経済的に恵まれる |
金星×土星 | 自分に自信がもてない、奥手、責任感があり堅実な愛を育む |
金星×天王星 | 常識にとらわれない恋愛、刺激を求める、流行を敏感に察知する |
金星×海王星 | 愛と美しいものが正義、ロマンチスト、理想が高い、美的センスが高い |
金星×冥王星 | 徹底的に愛しぬく、ミステリアスな魅力、裏切りを許さない |
火星のアスペクト
火星×木星 | 怖いもの知らず、勇敢、熱狂的、勝負運を持つ、高い行動力 |
火星×土星 | 自他ともに厳しくストイック、正義感が強い、手加減しない |
火星×天王星 | リスクを恐れない大胆さ、準備不足でも衝動的に取り組む、せっかち |
火星×海王星 | 献身的に身をささげる、自分の理想を実現させる、逃避的 |
火星×冥王星 | 爆発的なエネルギーを内に秘める、並々ならぬ忍耐力と集中力 |
木星のアスペクト
木星×土星 | 健全な社会意識を持つ、楽天主義と現実主義の間でゆれ動く |
木星×天王星 | 飛躍的な発想、明るい未来を描く、自由への衝動 |
木星×海王星 | 理想を追い求める、高い思想を持つ、大義を尽くそうとする |
木星×冥王星 | 大きな変革力、社会的な成功を得やすい、手段を選ばない貪欲さ |
土星のアスペクト
土星×天王星 | 伝統と革新の間でゆれ動く、新しいアイディアを現実化させる |
土星×海王星 | 理想を現実へ落とし込む、高い理想を抱くぶん現実に幻滅しやすい |
土星×冥王星 | 抑圧からの反動で強力な力を発揮する、鍛え上げられた精神力 |
天王星のアスペクト
天王星×海王星 | 型破りな思考、ファンタジーな世界を現実化する力 |
天王星×冥王星 | 変革に莫大なエネルギーを使える、今の社会を変えたい衝動 |
海王星のアスペクト
海王星×冥王星 | 神秘的なエネルギー、スピリチュアルな力がある |
以上、45パターンの中から自分のホロスコープにあるアスペクトを当てはめて考えてみてください。
水星と冥王星のアスペクトであれば、「真実を洞察する、優れた分析力、物事の裏側をあばくのが得意」という意味ですね。
では次に、「それは何度のアスペクトなのか」の部分を見ていきます。
例で見ている、水星と冥王星のアスペクトは120度。
アスペクトの角度の意味は、先ほど説明した5種類のアスペクトの一覧表で確認しましょう。
0度 | その天体のサインの性質が際立つ。衝動的に力が出る。1番強力なアスペクト。 |
60度 | 力がスムーズに出やすい。協力関係にあり、相乗効果が期待できる。 |
90度 | 力を発揮する際に葛藤が起こり、短所に出やすい。逆境に強くなる。 |
120度 | 60度よりもさらに力が出やすい。調和がとれており幸運を享受できる。 |
180度 | お互いを客観視しながら絶え間ない努力が続く。成長し続けるため強くなる。 |
よって、「120度でアスペクトしている」の意味は、「60度よりもさらに力が出やすい。調和がとれており幸運を享受できる」です。
先ほど説明した「どの天体がアスペクトしているか」の意味がわかれば、この5種類のアスペクトの意味もわかってくるのではないでしょうか。
「水星と冥王星が120度でアスペクト」の例で解説すると、「水星と冥王星がアスペクトしている」「120度でアスペクトしている」にまず分解しましたね。
「水星と冥王星がアスペクトしている」の意味は「真実を洞察する、優れた分析力、物事の裏側をあばくのが得意」です。
つぎに「120度でアスペクトしている」の意味は、「60度よりもさらに力が出やすい。調和がとれており幸運を享受できる」です。
そして、この2つの意味をかけあわせたものが、水星と冥王星の120度のアスペクトの意味となります。
つまり、「真実を洞察する優れた分析力をもち、その力をとてもスムーズに発揮できて幸運を享受できる」と読めます。
このように、ホロスコープのアスペクトは「天体同士のアスペクトの意味」と「アスペクトの意味」をかけ合わせて読みます。
その組み合わせは200通り以上あり、人それぞれアスペクトの数や組み合わせも違います。
最初は少し慣れないかもしれませんが、サインやハウスよりもさらに個性がはっきりとわかるので、ひとつずつ読み解いていってみてくださいね。
【応用】ホロスコープのアスペクトをもっと深めよう
基本と実践を繰り返してある程度慣れてくると、いろんな気づきが出てくると思います。
「アスペクトの数が多い人と少ない人がいる」「アスペクトが特徴的な形を作っている」「アスペクトで相性が見れるって本当?」など。
そんなアスペクトの世界を【応用】としてもう少し深めてみましょう。
アスペクトの数が多い少ないは関係ある?
アスペクトが多い人と少ない人がいますよね。
5個しかないひともいれば、10個あるひともいます。
なにをもってアスペクトの多い少ないを判別するのは難しいですが、アスペクトが少ない天体ほど以下のような意味をあらわします。
- アスペクトが少ない天体 = 天体のエネルギーの出方がストレート
- アスペクトが多い天体 = 天体のエネルギーの出方に個性が出る
もっとも天体のエネルギーがそのまま出てくるのは、天体にまったくアスペクトがない状態(ノーアスペクト)を持つ場合です。
たとえば「金星にアスペクトがひとつもない」という状態です。
金星のエネルギーがそのまま素直に発揮されるので、金星のサインの特徴がありありとあらわれている人と言えるでしょう。
反対に「金星に、太陽と水星と天王星がアスペクトしている」という人は、金星のエネルギーが発揮されるときに太陽と水星と天王星の特徴ものっかって出てきます。
このように、アスペクトの多い少ないで優劣があるわけではなく、その人の個性の出方に影響してくるというふうに理解しておいてくださいね。
珍しいアスペクト3選!ホロスコープにあれば幸運の証
アスペクトはホロスコープに複数ありますが、それらが特徴的な形をつくる場合があります。
アスペクトがつくる特徴的な形のことを「複合アスペクト」と呼びます。
複合アスペクトはさまざまな種類がありますが、ここでは3種類の幸運な複合アスペクトをご紹介します。
①「グランドトライン」正三角形の幸運アスペクト
正三角形を描く複合アスペクトは「グランドトライン」と呼ばれます。
同じエレメントの天体3つが、120度のアスペクトを形成しあっています。
エレメントが同じということは、価値観が同じということ。
それぞれの天体のエネルギーの色が同じかつ均衡を取り合っているので、幸運の循環が発生します。
常に同じ価値観で満たされているので視野が狭くなりがちな面もありますが、考え方や行動に一貫性がとれて安定した印象の人が多いです。
②「カイト」凧のような形の珍しい幸運アスペクト
グランドトラインの一角から180度のアスペクトが伸びている複合アスペクトは、凧(カイト)のように見えることからこの呼び名がついています。
グランドトラインの持つ幸運の循環が、180度を形成する天体によってさらに強固になります。
客観性が加わることで完成度があがるため、自分の幸運だけでなくそれを社会にも活かしていくことができます。
恵まれているだけでなく、自分で幸運をつかみにいく力も備わるので、持っていると非常に恵まれた人生を送りやすいでしょう。
③「六芒星」大いなる使命をあらわす滅多にないアスペクト
この複合アスペクトを持っている人は非常に珍しいです。
グランドトラインが綺麗に重なって、カイトがいくつも存在する究極のアスペクトとして知られています。
たぐいまれなる運命をもって生まれてきた人で、本人の意思とは関係なくあるべき場所に導かれ、あるべき姿になっていくでしょう。
本人の私利私欲ではなく、社会に大きな影響を及ぼすような生き方をする人が多いと言われています。
アスペクトがわかれば恋愛や結婚での相性診断もできる!2重円ホロスコープを活用しよう
アスペクトが理解できていれば、気になるあの人との相性診断もできちゃいます。
自分のホロスコープと相手のホロスコープを重ねた「2重円ホロスコープ」から読み解く方法です。
相性診断については別の記事で解説しているので、アスペクトを理解できた人はぜひ相性診断もやってみてくださいね。
こちらは相性診断の【理論編】です。
実践ワークに沿って、恋愛・結婚・仕事・友人・親子といった関係別にホロスコープを使って相性診断ができます。
アスペクトがわかったあなたなら、相性診断もきっとハマること間違いなしです!
まとめ
今回は、苦手意識をもちやすいアスペクトの読み方についてお伝えしてきました。
アスペクトを理解するには、まず「どの天体がアスペクトしているか」「何度のアスペクトなのか」の2つに分解することが大切です。
そしてその2つの意味を組み合わせたうえで、自分に当てはめて解釈してください。
人の個性を強く彩るアスペクトは、読み解くと「その人らしさ」がわかります。
きちんと理解すればとても奥深い世界なので、ぜひアスペクトを楽しく読み解いてくださいね。