ホロスコープから、惑星、サイン、ハウスの配置によって、生まれ持った性質や運勢等を読み解いて行くことが出来ます。
今回は、ハウスの説明を行い、「第4ハウス」について、詳しく見て行こうと思います。
- 第4ハウスに位置する惑星が示すものは?
- 第4ハウスに1個も惑星がない場合は?
- 第4ハウスに3個以上の惑星が集まっている場合は?
等について、ご紹介をして行きます。
ホロスコープ第4ハウスの惑星別の意味を徹底解説!
まずは第4ハウスのテーマを確認しておきましょう。
第4ハウスのテーマとは?
地平線と子午線が交わる太陽の通り道を、アングルといいます。
太陽が昇る点をアセンダント(ASC)、太陽が正午に位置する点を中点(MC)、太陽が沈む点をディセンダント(DES)、太陽が夜中に位置する点を半中点(IC)とします。
これらをの点を基点にして、ホロスコープを4個に区切ることが出来ます。
更に、30度ずつ12個に区切ったものが「ハウス」です。
様々なハウスの分割様式がありますが、30度ずつ区切っていく「プラシーダス方式」が最もポピュラーなものになります。
「惑星」はキャラクター、「サイン」はまとっている雰囲気を表し、「ハウス」はこれらを活かす場所を表します。
そして、ハウスにはそれぞれのテーマを持っているのです。
第4ハウスは、家、家族(祖父母も含める)、心理的基盤がテーマ。
ハウスにどの天体が位置するかによって、家庭環境、両親との関係性、ルーツ、心安らぐ場所、その人の育ち、人格の基盤(潜在的なもの)を読み取ることが出来ます。
それでは、第4ハウスに惑星が位置している場合、どの様なことが読み取れるのかを見て行きましょう。
第4ハウスに位置する惑星別のテーマ・意味とは?
第4ハウスに入っている惑星達が示している意味です。
第4ハウスに太陽が位置する
太陽が示すのは、基本的な自己像やエネルギー、社会性、人生の目的、どの分野で楽しむか、輝くか。
第4ハウスにその太陽が位置する場合、「社会よりも、家や家族、家柄を重んじて大切にする」ことを表します。
家族の為に何かをすることが、苦ではありません。
もしくは、家庭や仕事等で、安心出来る場所を築いて行くことが、人生の目的になります。
家の中でムードメーカーになったり、両親のどちらかが支配的である傾向があります。
その為、自立することに抵抗があるかもしれませんが、将来は幸せな人生が約束されるでしょう。
家の中や、家族と一緒にいることが居心地が良く、生き生きと自分らしくいることが出来ます。
第4ハウスに月が位置する
月が示すのは、心の中、感情、人からは見えない部分。
第4ハウスにその月が位置する場合、「家の中や家族と一緒にいることで心が安らぎ、リラックスすることが出来る」ことを示します。
社会よりも、プライベートを大切にします。
月は母親も表すので、良くも悪くも母親からの影響が強いですが、母親が好きな人が多いでしょう。
愛情深く育てられた場合が多いので、自分自身が親になった時は、献身的になる傾向があります。
また、月は満ち欠けをするので、引っ越しをする機会があるかもしれません。
第4ハウスに水星が位置する
水星が示すのは、理性、知性、コミュニケーション。
第4ハウスにその水星が位置する場合、「家庭において、教育熱心、教養がある、会話やコミュニケーションが多い」ことを示します。
家族が教育関係の職業に就いていたり、家の中に沢山本があったり、多くの教育の機会を与えられる傾向があります。
家の中で会話も多く、親戚や近所等との付き合いを好みます。
家庭が学びの場になることもあるでしょう。
また、両親の仕事の関係で、引っ越しも多いかもしれません。
第4ハウスに金星が位置する
金星が示すのは、愛情表現だけではなく、人間関係一般や、美的感覚、感性、趣味、金運。
第4ハウスにその金星が位置する場合、「家庭において、愛情に恵まれ、可愛がられて育つ」ことを示します。
その為、穏やかで温かい性格で、周りから愛されるキャラになる傾向があります。
家族の影響から、美や芸術に触れる機会もあるかもしれません。
自分の環境を美しく飾るのが上手で、家の中をお気に入りのインテリアでコーディネートしたり、ガーデニング等を行うことが好きです。
家族に甘えていた為、自立するまで時間が掛かるかもしれませんが、将来の生活は幸せが約束されているでしょう。
第4ハウスに火星が位置する
火星が示すのは、力、怒りのレベル、行動を起こすモチベーション、エネルギーの使い方。
第4ハウスにその火星が位置する場合、「活気のある、もしくは喧嘩やトラブルが生じやすい家庭である」ことを示します。
家の中や家族と一緒にいることで元気をもらえるか、あるいは争いが絶えず落ち着かない傾向があります。
後者の場合は、自立心が強くなるでしょう。
幼少期は、特に父親との軋轢が生じる可能性があります。
また、エネルギーが内側に向き、内弁慶になる可能性もありますが、将来は自分自身の基盤を作り、自らの手で切り開いて行くことが出来ます。
第4ハウスに木星が位置する
木星が示すのは、豊かさ、拡大、発展、幸運。
第4ハウスにその木星が位置する場合、「経済的に恵まれていたり、過保護な家庭である」ことを示します。
家族と一緒にいることが心地良いので、家族に対して誇りを持ちます。
両親から見守られて育つ為、穏やかで寛容な性格になるでしょう。
そして、精神的、もしくは物質的なことで、家族から受け継ぐことや物がありそうです。
実家がお金持ちだったり、大人になってからも仕送りや支援をしてもらえる傾向がありますが、自立は遅くなりがちです。
第4ハウスに土星が位置する
土星が示すのは、困難、忍耐、フラストレーション、成功、成長など、乗り越えて初めて達成するもの。
第4ハウスにその土星が位置する場合、「教育や躾に厳しく、窮屈である家庭である」ことを示します。
家族の中にルールがあったり、何かあると、家族から叱られる等といったことが頭をよぎったりすることがあるかもしれません。
責任を感じて、家族に対して献身的であったり、将来は両親の介護を行う場合もあるでしょう。
また、第4ハウスに土星が位置していると、早い時期に父親を失う可能性もあります。
将来は、自立して生活をしたいと思い、計画的に行動的をするので、晩年は安定した生活を送ることが出来ます。
第4ハウスに天王星が位置する
天王星が示すのは、変化と自由、変化に対応する力、革新的、独創的、個性。
第4ハウスにその天王星が位置する場合、「周りの人達とは異なる家庭環境であったり、家族が変わったキャリアを持っていること」を示します。
両親が放任主義で自由に育ったり、やりたいことをやらせてもらったりする傾向があります。
自立心が強く、自由な環境や家庭を好むでしょう。
人生の中で突然の変化があり、生活が変わるかもしれません。
将来は、全く予想をしていない様な環境で過ごす可能性もあります。
1つの場所で長く過ごすよりも、刺激を求めて新しい環境で過ごすと良いでしょう。
第4ハウスに海王星が位置する
海王星が示すのは、夢見がち、理想、内なる目覚め、神秘性。
第4ハウスにその海王星が位置する場合、「家、家族、家庭に対して独自の夢を抱く、憧れを持つ」ことを表します。
その為、現実に不満を抱く場合もあるでしょう。
海王星は、物事の外側をぼやかして見せるので、自分と他者とのプライバシーや境界線が曖昧になる場合もあります。
ありのままを受け入れるか、自分自身の理想を現実化すると良いでしょう。
また、芸術性のある家庭で育つこともあります。
家族や親戚との縁が薄かったり、家庭環境の変化が多いかもしれません。
将来は、遠い場所で暮らす可能性もあるでしょう。
第4ハウスに冥王星が位置する
冥王星が示すは、破壊と再生、変化と成長、物事を極端化させる、変化を起こす力、こだわり、トラウマ。
第4ハウスにその冥王星が位置する場合、「家、家族、親戚関係に苦労がある、家族や家系から何らかの影響を受けること」を表します。
変化の多い生活を送るかもしれません。
両親から深い愛情を注がれるけれど、自分自身の深い部分にある複雑な心境は、癒えることはないでしょう。
自立心が強く、変化や苦労を経て、自分自身の心地良い居場所を築いて行くと良いでしょう。
また、晩年は孤立した生活を送ることになるかもしれませんが、何か重要なことを成し遂げる可能性もあります。
第4ハウスに惑星がない場合の意味は?
ハウスに惑星が一つもない場合は、その人にとって、そのハウスが表す事柄は「差程重要視していない」ということになります。
第4ハウスのテーマは、家、家族、心理的基盤なので、それらに大きなテーマを抱え込まないと言うことも出来ます。
また、ハウスに惑星がない場合は、ハウスのカスプ(各ハウスの始まりの境界)が指すサインの支配星(ルーラー)を見ましょう。
例えば、第4ハウスのカスプが指すサインが射手座だとします。
射手座の支配星は木星なので、木星の特徴から家、家族、心理的基盤等を読み取ります。
木星は、拡大や発展、豊かさを表します。
家族や心安らぐ場所を大切にし、家族からの恩恵も受け取りやすいですが、居心地が良くて、家から離れ難いといった側面もあるでしょう。
この様に、ハウスに惑星がない場合でもハウスのカスプが指すサインの支配星から読み取ることは出来ますが、実際にハウスに惑星が位置している場合よりも、意味合いは弱まりますし、異なるものにはなるので、注意が必要です。
第4ハウスに惑星が集中している場合の意味は?
ハウスに惑星が3個以上集中している場合を「ステリウム」といい、そのハウスが持つテーマが人生の中で重要になります。
例えば、第4ハウスにステリウムが生じている場合は、家、家族、心理的基盤が人生の中で重要なテーマであるということです。
また、家、家族との関わりや、心理的基盤を築くことにエネルギーを注ぐことが必要であるということも出来るでしょう。
まとめ
今回は、「第4ハウス」についてご紹介しました。
第4ハウスのテーマは、家、家族(祖父母を含む)、心理的基盤等となります。
第4ハウスを理解することで、家庭環境、家族との関係性、心理的基盤等、自分自身のルーツを知る手掛かりになるでしょう。