ホロスコープから、惑星、サイン、ハウスの配置によって、生まれ持った性質や運勢等を読み解いて行くことが出来ます。
今回は、ハウスの説明を行うとともに、
- 第12ハウスに位置する惑星が示すものは?
- 第12ハウスに1個も惑星がない場合は?
- 第12ハウスに3個以上の惑星が集まっている場合は?
といった事について詳しく紹介して行きます。
ホロスコープ第12ハウスの惑星別の意味を徹底解説!
まずは第12ハウスのテーマを確認しておきましょう。
第12ハウスのテーマとは?
地平線と子午線が交わる太陽の通り道を「アングル」といいます。
太陽が昇る点を「アセンダント(ASC)」、太陽が正午に位置する点を「中点(MC)」、太陽が沈む点を「ディセンダント(DES)」、太陽が夜中に位置する点を「半中点(IC)」とします。
これらをの点を基点にして、ホロスコープを4個に区切ることが出来ます。
更に、30度ずつ12個に区切ったものが「ハウス」です。
様々なハウスの分割様式がありますが、30度ずつ区切っていくプラシーダス方式が最もポピュラーですね。
惑星は「キャラクター」、サインは「まとっている雰囲気」を表し、ハウスはこれらを活かす場所を表します。
そして、ハウスはそれぞれのテーマを持っています。
今回の第12ハウスは「自己の解放、現実逃避、スピリチュアル、カルマ」などがテーマになります。
第1-6ハウスは個人のハウスで、第7-12ハウスは社会のハウスになります。
つまり、第6ハウスまでに培ってきたのを、社会の中で活かして人と関わり、自分と他者との関係性を深めて行きます。
第12ハウスにどの惑星が位置するかによって、普段は意識していない潜在意識的なもの、無意識のうちに求めていること等についての傾向等を読み取ることが出来ます。
では具体的に、第12ハウスに惑星が位置している場合、どの様なことが読み取れるのかを見て行きましょう。
第12ハウスに位置する惑星別の意味は?
第12ハウスに入っている惑星達が示している意味です。
第12ハウスに「太陽」が位置する場合の意味
太陽が示すのは、基本的な自己像やエネルギー、社会性、人生の目的、どの分野で楽しむか、輝くのかということ。
第12ハウスに太陽が位置する場合、「ごくわずかな親しい間柄の人達に向けて自己表現をする」ことを表します。
控えめで、自己表現をするのが苦手な人もいるかもしれません。
秘密主義で、あまりプライベートなことを明かしたくないと思うはずです。
何かに夢中になっている時、瞑想や歌ったり踊ったりなど、それに近い状態になれる時に、不思議な多幸感になることも多いでしょう。
その様な感覚の時から何かインスピレーションを得たり、表現をして行くとよいです。
人生の前半よりも後半に成功を収める可能性が高そうですね。
第12ハウスに「月」が位置する場合の意味
月が示すのは、心の中、感情、人からは見えない部分。
第12ハウスに月が位置する場合、「人に対して傷つきやすく、感傷的」なことを表します。
一人の時間が好きで、そういった時間が無いと心が苦しくなってしまうかもしれません。
たまには一人になって、自分自身を労り回復するのが良いでしょう。
感情をあまり表に出さない事も多いです。
感受性が強く直感力も高いので、気持ちを文章や音楽等など表現をすることが出来れば、才能を大きく開花させることが出来るでしょう。
第12ハウスに「水星」が位置する場合の意味
水星が示すのは、理性、知性、コミュニケーション。
第12ハウスに水星が位置する場合、「自分の考えに囚われたり、物思いにふける傾向がある」ことを表します。
それらの考えを、人には秘密にして物事を行うことが多いかもしれません。
内気で恥ずかしがり屋の面もありますね。
人からの誹謗中傷や、些細なことが気になりがちです。
これらのことから、人目を避けたり、人前に出るのが臆病になってしまっている人もいるでしょう。
あまりそういったこと等に囚われない様にして、自分の考えや思いを発信して行くと良いでしょう。
12第ハウスに「金星」が位置する場合の意味
金星が示すのは、愛情表現だけではなく、人間関係一般や、美的感覚、感性、趣味、金運。
第12ハウスに金星が位置する場合、「愛情や美、芸術的な才能を眠らせがち」であることを表します。
人に言えない秘密があったり、言わないようにしたり、秘密の恋愛をする方もいるでしょう。
献身的で愛情深い人が多いのも特徴。
感受性が強くて感傷的で、美や芸術的な才能を揺さぶられる経験をして、人々の心に訴える様なことをする機会が与えられるかもしれませんね。
第12ハウスに「火星」が位置する場合の意味
火星が示すのは、力、怒りのレベル、行動を起こすモチベーション、エネルギーの使い方。
第12ハウスに火星が位置する場合、「激しい自分の中の感情を表に出さずに我慢をしがち」であることを表します。
特に、怒りの気持ちに蓋をしやすいでしょう。
何でも我慢をすることが良いとは限らないので、言葉に気を付けながら怒りを表現したり、適度にストレスの発散をすることも大切です。
また、直感力にも長けており、人間関係も比較的スムーズです。
激しい性的感情を抱く人もいるかもしれませんが、抑制している場合が多いでしょう。
第12ハウスに「木星」が位置する場合の意味
木星が示すのは、豊かさ、拡大、発展、幸運。
第12ハウスに木星が位置する場合、「直感力に優れ精神性が高く、見えない豊かさを享受することが出来る」ことを表しています。
自分が受け取った恩恵を周りの人達に分け与え、還元して行くでしょう。
その為、奉仕活動等に力を注ぐ人もいます。
また、直感力やインスピレーションを活かした活動を行うのも良いでしょう。
第12ハウスに「土星」が位置する場合の意味
土星が示すのは、困難、忍耐、フラストレーション、成功、成長等、乗り越えて初めて達成するもの。
第12ハウスに土星が位置する場合、「控え目で、人と関わることが苦手な傾向にある」ことを表します。
警戒心が強く、自分を制限したり、壁を作ってしまったりして、人と距離を置いてしまう人もいるでしょう。
もっと積極的に人と関わっても良いです。
また、人に言えない秘密を持っている方もいるでしょう。
自分が悩んできた悩みや不安の経験から、悩みがある人達に寄り添うことが出来ます。
第12ハウスに「天王星」が位置する場合の意味
天王星が示すのは、変化と自由、変化に対応する力、革新的、独創的、個性。
第12ハウスに天王星が位置する場合、「周囲から何かを強いられるのではなく、自由な場所を好む」ことを表します。
直感力が高く、心理的にも長け、変わった分野に興味を抱きやすく、そういったことに関わっていくでしょう。
無理して個性を押さえ込んだり、自由に制限をかけると、息苦しさを感じることもあります。
素晴らしい個性は、封印しなくても良いです。
海外や少し変わった場所で過ごす可能性もあるでしょう。
第12ハウスに「海王星」が位置する場合の意味
海王星が示すのは、夢見がち、理想、内なる目覚め、神秘性。
第12ハウスに海王星が位置する場合、「繊細でミステリアスさが持ち味になっている」こと を表します。
感受性が強く直感力も高いので、美や芸術的な才能を活かせれば成功しますが、活かせ ない場合は傷つきやすく、とても大きなトラウマを抱えてしまう可能性があります。
また、人に言えないところにコンプレックスがある人もいるでしょう。
第12ハウスに「冥王星」が位置する場合の意味
冥王星が示すのは、破壊と再生、変化と成長、物事を極端化させる、変化を起こす力、こ だわり、トラウマ。
第12ハウスに冥王星が位置する場合、「自分では抗えない、破壊的なエネルギーを受けることがある」ことを表します。
例えば、転校や異動、誰かと離れさせられたり、人から圧力を受けたり等といった、自分で はどうすることも出来ない様なシチュエーションを経験しがちです。
神秘的なことや超自然的なことなどに対して、関心が強いかもしれません。
直感力も高く、人を見抜くのも得意でしょう。
秘密の恋をする可能性もありです。
第12ハウスに惑星がない場合の意味は?
ハウスに惑星が一つもない場合は、その人にとって、そのハウスが表す事柄は差程重要視していないということになりますが、テーマなので、それらに大きな問題を抱え込まないということも出来ます。
また、ハウスに惑星がない場合は、ハウスのカスプ(各ハウスの始まりの境界)が指すサイ ンの支配星(ルーラー)を見ましょう。
例えば、第12ハウスのカスプが指すサインが獅子座だとします。
獅子座の支配星は太陽なので、太陽の特徴から、自己の解放、現実逃避、スピリチュアル、カルマ等を読み取ります。
この際は、”第12ハウスに太陽が位置する場合”を参照して下さい。
この様に、ハウスに惑星が無い場合でも、ハウスのカスプが指すサインの支配星から読み 取ることは出来ます。
しかし、実際にハウスに惑星が位置している場合よりも、意味合いは弱まりますし、異なる ものにはなるので、注意が必要です。
ハウスに惑星が集中している場合の意味は?
ハウスに惑星が3個以上集中している場合をステリウムといい、そのハウスが持つテーマ が人生の中で重要になるということになります。
例えば、第12ハウスにステリウムが生じている場合は、普段意識していない潜在意識的な もの、無意識のうちに求めていること等が人生の中で重要なテーマであるということです。
また、自己の解放、現実逃避、スピリチュアル、カルマ等にも留意をすることが必要であるということも出来るでしょう。
まとめ
今回は、「第12ハウス」についてご紹介しました。
第12ハウスのテーマは自己の解放、現実逃避、スピリチュアル、カルマでしたね。
第12ハウスを理解することで、普段は意識していない潜在意識的なもの、無意識のうちに 求めていること等についての傾向等を知る手掛かりになるでしょう。