ホロスコープでは、惑星、サイン、ハウスの配置によって、生まれ持った性質や運勢等を読み解いて行くことが出来ます。
今回は、ハウスの説明とともに「第11ハウス」について、
- 第11ハウスに位置する惑星が示すものは?
- 第11ハウスに1個も惑星がない場合は?
- 第11ハウスに3個以上の惑星が集まっている場合は?
といった事について詳しく紹介して行きます。
ホロスコープ第11ハウスの惑星別の意味を徹底解説!
まずは第11ハウスのテーマを確認しておきましょう。
第11ハウスのテーマとは?
地平線と子午線が交わる太陽の通り道を「アングル」といいます。
太陽が昇る点を「アセンダント(ASC)」、太陽が正午に位置する点を「中点(MC)」、太陽が沈む点を「ディセンダント(DES)」、太陽が夜中に位置する点を「半中点(IC)」とします。
これらをの点を基点にして、ホロスコープを4個に区切ることが出来ます。
更に、30度ずつ12個に区切ったものが「ハウス」です。
様々なハウスの分割様式がありますが、30度ずつ区切っていくプラシーダス方式が最もポピュラーですね。
惑星は「キャラクター」、サインは「まとっている雰囲気」を表し、ハウスはこれらを活かす場所を表します。
そして、ハウスはそれぞれのテーマを持っています。
今回の第11ハウスは、「集団での交流、理想、希望」等がテーマになります。
第1-6ハウスは個人のハウスで、第7-12ハウスは社会のハウスになります。
つまり、第6ハウスまでに培ってきたものを、第7ハウス以降では、社会の中で活かして人と関わり、自分と他者との関係性を深めて行きます。
第11ハウスでは、職場等の人間関係ではなく、サークルやコミュニティの様な、価値観が近い、同じ志を持つ仲間との関わり方や仲間と共に感じる幸せ、未来への希望などを表します。
第11ハウスにどの惑星が位置するかによって、仲間やコミュニティでの関わり方、未来への希望などについての傾向などを読み取ることが出来ます
では具体的に、第11ハウスに惑星が位置している場合、どの様なことが読み取れるのかを見て行きましょう。
第11ハウスに位置する惑星別のテーマとは?
第11ハウスに入っている惑星達が示している意味です。
第11ハウスに太陽が位置する
太陽が示すのは、基本的な自己像やエネルギー、社会性、人生の目的、どの分野で楽しむか、輝くのかということ。
第11ハウスに太陽が位置する場合、「交遊関係に自分の存在価値や喜びを見い出す」ことを表します。
社交的で、人から好かれやすいでしょう。
人との付き合いをとても大切にします。
周囲の人達からの信頼やサポートによって、恩恵を受けるかもしれません。
しかし、調子に乗ったり、横暴にはならない様に注意が必要です。
また、未来に対しては、明るい希望を抱きます。
第11ハウスに月が位置する
月が示すのは、心の中、感情、人からは見えない部分。
第11ハウスに月が位置する場合、「仲間と一緒にいることで安心感を得て、心が安定する」ことを表します。
周囲の人達から相談を受けたり信頼されたり、交遊関係が広がることに喜びを見い出すかもしれません。
人気はありますが、月は形が変わりやすいので、感情が揺らぎやすかったり、交遊関係や志等も変化しやすいので注意が必要です。
また、常に仲間やコミュニティ等のことに神経が向きやすいので、落ち着かなくなってしまい、交遊関係から距離を置きたくなってしまう場合もあるかもしれません。
第11ハウスに水星が位置する
水星が示すのは、理性、知性、コミュニケーション。
第11ハウスに水星が位置する場合、「交遊関係から自分に価値あるものを見出し、自分が持っているものを共有する」ことを表します。
コミュニケーションが得意なので様々な価値観の人達と交流することが出来、人脈も広いでしょう。
社交的なので、コミュニティに属している人も多いかもしれません。
交遊関係から人脈を更に広げたり、情報や知識等を得たり、様々な機会を得て行きます。
それだけではなく、自分自身が持っている情報や知識を周囲の人達に与えたり共有したり、知人を紹介する等して、人の輪を広げて行くことも得意でしょう。
また、過去のことよりも、未来のことを重視し、先の未来について知りたがる人が多いかもしれません。
第11ハウスに金星が位置する
金星が示すのは、愛情表現だけではなく、人間関係一般や、美的感覚、感性、趣味、金運。
第11ハウスに金星が位置する場合、「独りよりも人と一緒、特に同じ価値観の人達と一緒にいることに喜びを見い出す
」ことを表します。
社交的で人が好きなので、沢山の仲間に囲まれるでしょう。
人を惹き付けるので、人気もあるはずです。
好きなことや趣味等を、同じ価値観や志の人達と一緒に行うことを望みます。
美や芸術に関わることが好きな人が多いかもしれません。
平和で豊か、高級感のある交遊関係を築いて行くでしょう。
仲間やコミュニティの中で知り合った人と恋愛関係になったり、結婚をする確率も高いです。
また、未来に対する理想の実現の為の投資をして行く人も多いかもしれません。
第11ハウスに火星が位置する
火星が示すのは、力、怒りのレベル、行動を起こすモチベーション、エネルギーの使い方。
第11ハウスに火星が位置する場合、「周囲の人達と積極的に関わり、リーダーになる人が多い」ことを表します。
交遊関係はエネルギッシュではありますが、サバサバしているでしょう。
仲間やコミュニティの中で衝突をすることがあるかもしれませんが、あまり引きずらずに、すぐに仲直りが出来そうです。
自分の思いや志等を周囲の人達に広げようとするかもしれません。
情熱的で人情味があり、熱いところがあります。
同じ様な、熱い仲間に恵まれそうです。
また、未来に対して、勇敢にチャレンジして行こうとするでしょう。
第11ハウスに木星が位置する
木星が示すのは、豊かさ、拡大、発展、幸運。
第11ハウスに木星が位置する場合、「交遊関係が豊かさに結び付きやすい」ことを表しています。
周囲の人達から、ビジネスや富をもたらす機会を与えられる可能性が高いでしょう。
つまり財を運んで来てくれることを意味しています。
周囲の人達と関わることで恩恵を受けます。
第11ハウスに木星が位置する人と関わることで、周囲の人達にもプラスの作用があり、豊かさが発展して行きます。
また、周囲の人達からの後押しも受けやすく、目標に到達しやすいでしょう。
未来に対しては、常にポジティブなイメージを抱いています。
第11ハウスに土星が位置する
土星が示すのは、困難、忍耐、フラストレーション、成功、成長等、乗り越えて初めて達成するもの。
第11ハウスに土星が位置する場合、「堅実に交遊関係を築いて行く」ことを表します。
人見知りだったり、人間関係が苦手な人もいるかもしれません。
しかし、一度信頼関係を築くことが出来たら、長く続く交遊関係を作り上げます。
仲間やコミュニティから逸脱しない様に、規則等はしっかりと守ります。
堅実なので、特に年長者に信頼され、年下からは慕われるでしょう。
自立心を持った仲間に恵まれそうです。
また、未来に対しては現実的で、老後のこと等を視野に入れて考えている人も多いでしょう。
若い頃に秩序、規則正しく人生を送っていて、晩年に自由を手にする人もいるかもしれません。
第11ハウスに天王星が位置する
天王星が示すのは、変化と自由、変化に対応する力、革新的、独創的、個性。
第11ハウスに天王星が位置する場合、「自分の個性は、関わる仲間やコミュニティにより作られる」ことを表します。
自分が抱く理想や志等は平凡なものではなく、個性的なものでしょう。
個性的だったり、特異な趣味や考え、価値観等を持つ人やコミュニティに惹かれる傾向があります。
自分と関わる仲間やコミュニティに誇りを持つでしょう。
周囲の人達やコミュニティの影響によって、自分の価値観等が一新される可能性があります。
また、神秘的、不思議なことに携わる機会もあるかもしれません。
未来に対しては、試行錯誤を繰り返し、今よりも更に良くしようという希望を抱くでしょう。
第11ハウスに海王星が位置する
海王星が示すのは、夢見がち、理想、内なる目覚め、神秘性。
第11ハウスに海王星が位置する場合、「仲間やコミュニティの中で感性が活かせるかどうかが鍵である」ことを表します。
交遊関係の中で価値観や志等を共有することが出来たり、周囲の人達から感化されるものがあれば、とても有意義なものになるでしょう。
しかし、そうでない場合は、人間関係やコミュニティに属することが負担になってしまう可能性もあります。
美や芸術、癒し等に関わる人達やコミュニティ等に携わることが良いです。
また、未来に対しては、夢見がちです。
もしくは理想が高すぎたりして、現実味を帯びないと思われることもあるかもしれません。
第11ハウスに冥王星が位置する
冥王星が示すのは、破壊と再生、変化と成長、物事を極端化させる、変化を起こす力、こだわり、トラウマ。
第11ハウスに冥王星が位置する場合、「どの様なシチュエーションでも良い方向へ進んで行こうとする」ことを表します。
周囲の人達との深い関わりを重視するでしょう。
仲間やコミュニティの中で頂点になったり、反対に圧力を受けることがあるかもしれません。
志を掲げて、目標に向かって突き進んで行き、変化をもたらします。
また、自分の意思とは反して、周囲の人達との関係性が変化することもあるでしょう。
未来に対しては、挑戦的で失望や絶望をすることもあるかもしれませんが、その度に立ち上がり、前を向いて行きます。
第11ハウスに惑星がない場合
ハウスに惑星が一つもない場合は、その人にとって、そのハウスが表す事柄は差程重要視していないということになりますがテーマなので、それらに大きな問題を抱え込まないということも出来ます。
また、ハウスに惑星がない場合は、ハウスのカスプ(各ハウスの始まりの境界)が指すサインの支配星(ルーラー)を見ましょう。
例えば、第11ハウスのカスプが指すサインが獅子座だとします。獅子座の支配星は太陽なので、太陽の特徴から、集団での交流、理想、希望等についてを読み取ります。
この際は、”第11ハウスに太陽が位置する場合”を参照して下さい。
この様に、ハウスに惑星が無い場合でも、ハウスのカスプが指すサインの支配星から読み取ることは出来ます。
しかし、実際にハウスに惑星が位置している場合よりも、意味合いは弱まりますし、異なるものにはなるので、注意が必要です。
ハウスに惑星が集中している場合
ハウスに惑星が3個以上集中している場合をステリウムといい、そのハウスが持つテーマが人生の中で重要になるということになります。
例えば、第11ハウスにステリウムが生じている場合は、集団での交流、理想、希望等が人生の中で重要なテーマであるということです。
また、仲間やコミュニティでの関わり方、未来への希望等についての傾向等にも留意をすることが必要であるということも出来るでしょう。
まとめ
今回は、「第11ハウス」についてご紹介しました。
第11ハウスのテーマは、集団での交流、理想、希望です。
第11ハウスを理解することで、集団での交流、理想、希望についての傾向等を知る手掛かりになるでしょう。