「太陽と木星の、アスペクトごとの意味って何だろう?」
「アスペクトによって、どのように意味が変わるの?」
そんな疑問を持つアスペクト初心者向けに、今回は太陽と木星のアスペクトについて解説していきます。
アスペクトこそ占星術の醍醐味だと言われることもありますし、アスペクトって読めたらなんだかかっこいいですよね。
ご自分や周りの人のホロスコープに太陽と木星のアスペクトを持つ方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「太陽」と「木星」が意味するもの
まずは、「太陽」と「木星」が意味するものについての基本情報を確認してみましょう。
自ら輝き、生命の源となる「太陽」は、自分自身や自己実現を表しています。
誇りや尊厳についても太陽の守備範囲と言えるでしょう。
ホロスコープ上で太陽が関係する事柄は、本人が誇りとする事柄です。
一方で「木星」は、発展や拡大、成功を表す吉星です。
広げていく、増やしていくことが、木星の意味するものです。
つまり、太陽と木星のアスペクトとは、自分自身や人生の目標、尊厳についての拡大を意味します。
アスペクトがプラスに働くと、豊かで幸福な人生を歩めますが、マイナスに働くと、持て余してしまって弊害が生じてしまうかもしれません。
太陽と木星のアスペクトを持つ人の基本的特徴
太陽と木星のアスペクトを持つ人の基本的特徴は、ポジティブでおおらかな性格であることが多いです。
自信があり寛容で、懐が大きいので、周囲から慕われるでしょう。
一方で、過度な自信と楽観主義が仇となり、大きな失敗を招く場合もあります。
では、アスペクトごとにさらに詳しく見ていきましょう。
その前に、アスペクトの基本についての理解が足りないと思う方は、こちらの記事で先に理解を深めておきましょう。
太陽と木星のコンジャンクション(0度)
太陽と木星が黄道上のすぐそばに位置しており、2つの天体の角度が0度であるアスペクトがコンジャンクションです。
地球から見て同じ方角に2つの天体が位置している状態です。
ホロスコープ上でも同じく、2つの天体がすぐ横に位置しています。
コンジャンクションは、良くも悪くも2つの天体の性質を強調し合う関係です。
2つの天体がどのような性質をもっているかによって、効果が大きく変わるので、吉凶混交と言われることもあります。
太陽と木星のコンジャンクションの場合は、太陽(自分自身)に対して木星(拡大)が作用するので、とてもポジティブで明るい性質となります。
太陽と木星のコンジャンクションを持つ人は、自信がみなぎっていて、幸せそうで明るい印象を与えるでしょう。
楽天的ですが、現状にあぐらをかくことなくハングリーに行動できる人です。
視野が広く、素晴らしい大局観の持ち主なので、普通ならひるんでしまうような大きな目標も難なくクリアできます。
生まれながらに運が良く、チャンスや良い友人に恵まれやすいでしょう。
おおらかで頼り甲斐があり、得た幸福を周囲の人にも惜しみなく還元していきます。
太陽と木星のオポジション(180度)
太陽と木星が黄道上のほぼ真向かいに位置しており、2つの天体の角度が180度であるアスペクトがオポジションです。
ホロスコープ上でも同じく、ほぼ180度離れた位置に2つの天体が位置します。
オポジションは、2つの天体が緊張関係にあり、危機的でどきどきするような関係です。
激しく対立することもあれば、刺激的な出会いを表す場合もあります。
太陽と木星のオポジションの場合は、太陽(自分自身)と木星(拡大)が対立するので、自分の人生がコントロールできなくなるほど拡大していくかもしれません。
または、制御不能になった先に驚くような出会いが待っている可能性も。
太陽と木星のオポジションを持つ人は、なにごとも過剰になりがちです。
予定の詰め込みすぎ、働きすぎ、買いすぎなど、「○○すぎ」な行動が目立つでしょう。
チャレンジ精神が旺盛で、リスクが高めの投資にも果敢に挑戦しますが、楽観的な性格なので時には大きな失敗もあるようです。
身の丈に合うということを知らないような人なので、限界突破した能力を獲得できることも。
博愛主義で人のために尽くす優しい心の持ち主でもあります。
太陽と木星のスクエア(90度)
太陽と木星が黄道上でほぼ90度離れた位置にあるアスペクトがスクエアです。
360度あるホロスコープを4分割した度数で、0度、180度と並んで特に重要視されているアスペクトです。
ホロスコープ上でも同じく、90度離れた位置に2つの天体が位置します。
スクエアは、2つの天体が葛藤して、なんとか解決しようとしている関係です。
代表的なハードアスペクトで、克服するための試練を暗示しています。
乗り越えることで大きく成長できる、努力が必要なポイントと言えるでしょう。
太陽と木星のスクエアの場合は、太陽(自分自身)に木星(拡大)が、横からヤジを飛ばして、色々な道草を提案してくる状態です。
太陽と木星のスクエアを持つ人は、自信家で楽観的、自分を過大評価することが多いでしょう。
そのため、思うように成果が出なかったり、遠回りをしたり、スムーズにいかずにやきもきすることが多そうです。
人生を良くしたいと強く願っているのですが、沢山のことに手を出してしまうので、実現には時間がかかるタイプ。
無意味な時間をすごしてしまったと思うかもしれませんが、回り道をしたことで得られることが強みになることも。
深刻な状況に陥ってもけろっとしており、イレギュラーに強いです。
この強さは、状況把握がどんぶり勘定であることの裏返しなので、やや危ういところも。
太陽と木星のトライン(120度)
太陽と木星が黄道上でほぼ120度離れた位置にあるアスペクトがトラインです。
ホロスコープ上でも同じく、120度離れた位置に2つの天体が位置します。
120度は正三角形をつくる角度で、調和のとれた角度と言われています。
余談ですが、トラインはトライアングルと同じ語源です。覚えやすいですね。
2つの天体のエネルギーが柔らかくミックスされることで、幸運に導くアスペクトです。
太陽と木星のスクエアの場合は、太陽(自分自身)に木星(拡大)が背中を押してあげている状態です。
何事にも苦労なく、すんなりと成功できてしまうこともしばしば。
友人など周りの人に恵まれ、仕事運も良好で着実にステップアップしてゆくでしょう。
現状に不満を持っておらず、将来についても楽観的に考えています。
ただ、優しすぎる効果なので、はっきりと効果を実感することは少ない傾向にあります。
太陽と木星のセクスタイル(60度)
太陽と木星が黄道上でほぼ60度離れた位置にあるアスペクトがセクスタイルです。
ホロスコープ上でも同じく、60度離れた位置に2つの天体が位置します。
トラインの半分の角度で、2つの星に対して柔らかい効果を発揮します。
トラインの効果をさらに優しくしたような効果で、周囲からの引き立てに恵まれ成功するでしょう。
まとめ
太陽のアスペクトは、自分自身や人生の目標達成に大きく関わるので、特に重要視されるポイントです。
木星は拡大や発展を司るので、太陽に作用することで、楽天的で自信あふれるチャレンジャーとなります。
一方で悪く作用すると、何事も持て余してしまい、目標達成まで時間がかかってしまうかもしれません。
ですが、遠回りしたぶん得られるものが強みになることもあります。
アスペクトは、以前までは吉凶の考え方が主流でしたが、最近は凶ととらえず、克服して強みになるポイントとして考えられているようです。
この記事を参考に、ぜひホロスコープを読んでみてくださいね。